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🧠 勉強法

🎧 勉強に効く音楽・BGMの選び方|歌詞・lofi・ホワイトノイズ

✍️ 原田英語が厳選・執筆🗓 2026-09-28📖 7分🎁 読了で +10XP
勉強するとき、音楽をかける派ですか? それとも静かな部屋派ですか? 「音楽を聴くと集中できる」という人もいれば、「気が散る」という人もいます。実は研究の世界でも、結果はまちまちです。この記事では、わかっていること・わかっていないことを正直に整理したうえで、英語学習の場面ごとにBGMとの付き合い方を提案します。

結論:「音楽は効く/効かない」とは言い切れない

最初に正直にお伝えします。「勉強中に音楽を聴くと成績が上がる」とも「下がる」とも、はっきり言い切ることはできません。

音楽と作業の関係を調べた研究はたくさんありますが、結果はそろっていません。音楽の種類(歌詞の有無、テンポ、音量)、作業の種類(計算、読解、暗記)、そして聴く人の性格や習慣によって、結果が変わってしまうからです。

たとえば、ある研究では「好きな音楽を聴くと気分が上がり、作業成績が良くなった」という結果が出る一方、別の研究では「音楽があると読解の成績が下がった」という結果が出ます。どちらもウソではなく、条件が違うのです。

だからこそ、「この音楽を聴けば頭が良くなる」という宣伝文句には注意が必要です。この記事では、比較的よく確かめられている傾向をもとに、「どんな場面で、どんな音なら、ジャマになりにくいか」を考えていきます。

ポイント:音楽は「頭を良くする薬」ではなく、「気分や環境を整える道具」と考えるのが現実的です。

「モーツァルト効果」のその後

音楽と勉強の話でよく出てくるのが「モーツァルト効果」です。1993年、Rauscherらの研究グループが、モーツァルトのソナタを聴いた直後の大学生が、空間的な課題で少し良い成績を取ったという短い報告を発表しました。

この話は大きな話題になり、「モーツァルトを聴くと頭が良くなる」というイメージが世界中に広まりました。ところが、その後の追試では同じ結果がうまく再現されないことも多く、効果があったとしても小さく、一時的なものだと考えられるようになりました。

さらに、研究者の中には「モーツァルトだから効いた」のではなく、「楽しい音楽で気分や覚醒度(シャキッとした状態)が上がったから、課題の成績が少し良くなった」と説明する人たちもいます。これは「覚醒・気分仮説」と呼ばれます。

この考え方に立つと、大事なのは曲名ではなく、自分の気分がほどよく上がり、ジャマにならない音かどうかです。勉強前に好きな曲を1曲聴いてテンションを上げる、というのは理にかなった使い方かもしれません。

歌詞あり・歌詞なし:言葉の勉強なら要注意

比較的よく確かめられている傾向の一つが、言葉(歌詞やおしゃべり)が聞こえると、文字や言葉を扱う作業のジャマになりやすいことです。

心理学では、関係のない話し声が聞こえると、文字や数字の順番を覚える課題の成績が下がる現象が知られていて、「無関連音声効果(irrelevant speech effect)」と呼ばれています。人の声や歌詞は、無視しようとしても脳が処理してしまいやすいのです。

英語の勉強は、まさに「言葉を扱う作業」のかたまりです。そのため、次のような組み合わせは避けたほうが無難です。

  • 英語の長文を読みながら、英語の歌詞の曲を聴く
  • 単語を覚えながら、日本語の歌詞の曲を口ずさむ
  • 英作文を書きながら、トーク番組やラジオを流す

特に、知っている曲や好きな歌手の歌は、つい歌詞に注意が向いてしまいます。

一方で、歌詞のないインストゥルメンタル、ピアノ曲、自然の音などは、比較的ジャマになりにくいと考えられています。音量も大切で、小さめの音量のほうが影響は少ない傾向があります。

ポイント:言葉を覚える・読む・書く作業のときは、「歌詞なし・小さめの音量」が基本です。

lofi・ホワイトノイズ・環境音はどう?

lofi(ローファイ)

YouTubeなどで人気の「lofi hip hop」は、ゆったりしたテンポ、歌詞がほとんどない、音の変化が少ない、という特徴があります。こうした特徴は、上で紹介した「ジャマになりにくい音」の条件に近いと言えます。

ただし、「lofiを聴くと集中力が上がる」ことを直接確かめた研究は、まだ多くありません。人気の理由は、雰囲気が心地よい、「勉強モード」に切り替えるスイッチになる、同じ動画を見ている人とつながっている感覚がある、といった点にありそうです。効果を期待しすぎず、「気分のスイッチ」として使うのがおすすめです。

ホワイトノイズ・ピンクノイズ

「ザー」という一定の音がホワイトノイズです。周りの話し声や物音をかき消す(マスキングする)効果が期待できるため、カフェや家族の声が気になる場所では役立つことがあります。

一部の研究では、注意に課題のある子どもで、ノイズが課題の成績を助けたという報告もあります。一方で、そうでない人には効果がない、あるいは逆効果になる場合もあるとされ、結果はまだ一致していません。「誰にでも効く」とは言えない段階です。

雨の音・カフェの音などの環境音

自然の音や、ほどよいざわめきを好む人も多いです。こちらも効果の個人差が大きいので、実際に試して自分に合うかを確かめるのがいちばんです。

英語学習の作業別:流す?止める?

ここまでの話をもとに、英語学習の作業ごとのおすすめをまとめます。

音楽は止めたい作業

  • リスニング・シャドーイング:当然ですが、英語の音声そのものに集中する必要があります。BGMは完全にオフにしましょう。
  • 長文読解:言葉の処理に頭をフルに使います。静かな環境か、ノイズで周りの音を消す程度に。
  • 英作文:考えを言葉にする作業なので、歌詞のある音楽は特にジャマになりやすいです。
  • 模試・過去問:本番は無音です。本番と同じ条件で練習しましょう。

音楽があってもよい作業

  • 単語カードの見直し・ノート整理:比較的単純な作業は、歌詞なしの音楽で気分を上げるのもあり。
  • 机の片付け・勉強の準備:好きな曲で気持ちを勉強モードに切り替える。
  • 休憩時間:好きな歌を思いっきり聴いてリフレッシュ。

ポイント:「集中するときは静か、作業するときはBGMあり、休憩は好きな曲」。この3段階で使い分けると失敗しにくくなります。

英語の歌は「勉強の時間」に聴く

英語の歌そのものは、発音やリズムに慣れるのにとても良い教材です。ただし、それはBGMとしてではなく、歌詞を見ながら一緒に口ずさむ「リスニングの時間」として取り入れるのがおすすめです。

自分に合う音を見つける1週間実験

研究の結果がまちまちだということは、裏を返せば「自分で試してみる価値がある」ということです。おすすめは、自分を対象にした小さな実験です。

やり方

  1. 同じ種類の作業(例:単語帳20個の暗記)を毎日1回行う
  2. 日によって音の条件を変える(無音/lofi/ピアノ曲/ホワイトノイズ/好きな歌)
  3. 作業後すぐと翌日に、覚えた単語をいくつ思い出せるかテストする
  4. 「集中できた感覚」も5段階でメモする

注目したいポイント

面白いのは、「集中できた感覚」と「実際に覚えていた数」が一致しないことがある点です。「音楽があるほうが楽しかったけど、覚えていたのは無音の日だった」ということもよくあります。感覚だけでなく、結果の数字で判断するのがコツです。

1週間続けると、自分にとってのベストな環境が見えてきます。もちろん、日によって体調や単語の難しさも違うので、あくまで目安として楽しんでください。

音楽より大事かも?集中できる環境の整え方

BGM選びに悩む前に、見直しておきたいのが「音以外の環境」です。集中を妨げる原因は、音楽よりも別のところにあることが少なくありません。

スマホは「別の部屋」へ

勉強中にスマホの通知が鳴ると、たとえ見なかったとしても、注意はそちらに引っぱられます。研究の中には、スマホが目の前にあるだけで課題の成績が下がったという報告もあります(ただし、その後の追試では結果が分かれており、確定した話ではありません)。いずれにしても、通知をオフにして手の届かない場所に置くのは、手軽で損のない対策です。

机の上は「今やる教材」だけ

机の上に教材が山積みだと、「あれもやらなきゃ」と気が散ります。今取り組む1冊とノート、筆記用具だけを出しておきましょう。これは、視覚的な「ノイズ」を減らす工夫です。

場所と時間をセットにする

「この机に座ったら英語」「この時間はリスニング」と、場所や時間と作業を結びつけると、勉強モードに入りやすくなります。音楽も同じで、「この曲が流れたら単語の時間」と決めておくと、曲が合図の役割を果たしてくれます。

イヤホンは「耳栓」として使う

音楽を流さず、ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンやヘッドホンを「耳栓」として使う方法もあります。周りの話し声がジャマになる場所では、静けさそのものを作り出すのが一番の集中対策になることもあります。

音量は「会話ができるくらい」まで

BGMを流す場合は、音量にも気をつけましょう。大きすぎる音は集中のジャマになるだけでなく、長時間続くと耳への負担にもなります。イヤホンで聴くときは、周りの音がうっすら聞こえるくらいの音量が目安です。

まとめ:音は「集中の味方」として選ぶ

勉強とBGMの関係は、研究でもまだはっきりした答えが出ていないテーマです。そのなかで比較的言えるのは、次の3つです。

  • 言葉を扱う作業では、歌詞のある音楽はジャマになりやすい
  • 音楽の効果は「頭が良くなる」より「気分や覚醒度が変わる」ことによる部分が大きいと考えられている
  • 効果には個人差が大きく、自分で試して確かめる価値がある

英語学習は言葉そのものを扱う勉強なので、大切な作業のときほど「静か」または「歌詞なし・小さめ」を選ぶのが安全です。そして、好きな音楽は勉強前のスイッチや、休憩中のごほうびとして思いきり楽しみましょう。

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よくある質問

勉強中に音楽を聴くのは良いのですか、悪いのですか?
研究の結果はまちまちで、一概には言えません。ただ、読む・書く・覚えるといった言葉を扱う作業では、歌詞のある音楽がジャマになりやすい傾向が知られています。作業の種類によって使い分けるのがおすすめです。
モーツァルトを聴くと頭が良くなるのは本当ですか?
1993年の研究がきっかけで広まった話ですが、その後の追試では再現されないことも多く、効果があっても小さく一時的と考えられています。気分や覚醒度が上がったことによる影響だとする説明もあります。
lofiやホワイトノイズは集中に効果がありますか?
lofiは歌詞がなく変化が少ないため、ジャマになりにくい音の条件に近いと言えますが、直接効果を確かめた研究はまだ多くありません。ホワイトノイズは周囲の音を隠す効果が期待できる一方、個人差が大きいとされています。
英語の歌をBGMにすればリスニング力がつきますか?
聞き流すだけでは、学習効果は限られると考えられます。英語の歌は、歌詞を見ながら意味を確認し、一緒に口ずさむといった形で、リスニングや発音の練習時間として取り入れるのが効果的です。
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英語の神動画図鑑 編集部(原田英語)
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