ゲームの英語は「短い・速い・決まり文句」
ゲーム中の会話は、とにかくスピード勝負です。そのため、短い決まり文句や略語がたくさん生まれました。多くは英語圏から広まり、今では世界中のプレイヤーが共通語のように使っています。
日本のゲーム実況や大会配信でも、「クラッチ」「ナーフ」などのカタカナ語として定着しているものがありますね。もとの英語の意味を知っておくと、海外の配信や実況も理解しやすくなります。
ゲーム英語の register(丁寧さ)は、基本的に カジュアル です。ゲーム内のチャットや友だち同士の会話では自然ですが、学校の発表や作文では「The game was very exciting.」のような普通の英語に直しましょう。
ポイント:ゲーム英語は「世界共通のカジュアル語」。知っているだけで海外プレイヤーとの距離がぐっと縮まります。
試合のあいさつ:GG・GLHF・wp
ゲームの世界には、スポーツと同じように あいさつのマナー があります。
GLHF(Good luck, have fun)
試合の最初に「よろしく、楽しもう」という意味で使います。
GG(Good game)
試合の最後に「いい試合だったね」とお互いをたたえる言葉です。勝っても負けても使うのがマナーとされています。
wp(Well played)
「うまかったね」「ナイスプレイ」。相手や味方のプレイをほめるときに使います。
ns(Nice shot)
シューティングゲームなどで「ナイスショット」。
大切なのは、GG は本来、相手へのリスペクトの言葉だということです。試合の途中で一方的に勝っているときに「GG」と言うと、「もう勝負は決まった」という挑発に受け取られることがあります。使うタイミングに気をつけましょう。
チャット例:試合の前後
- 試合前 A: glhf!
- 試合前 B: you too!
- 試合後 A: gg wp
- 試合後 B: gg! that last round was close
チャットでは小文字だけで書くことも多く、それもカジュアルな雰囲気の一部です。
プレイ中によく聞く言葉:clutch・carry・noob
clutch(土壇場での活躍)
不利な状況や残り時間が少ない場面で、勝負を決めるプレイをすること。「That was so clutch!(あの場面でよく決めたね!)」のように使います。形容詞としても名詞としても使われます。
carry(チームを引っぱる)
一人の活躍でチームを勝たせること。「Thanks for carrying us.(勝たせてくれてありがとう)」
grind(地道にくり返す)
経験値やアイテムを集めるために、同じことを何度もくり返すこと。実は勉強にも使える言葉で、「I'm grinding vocabulary.(単語をひたすら覚えてる)」のように言えます。
lag(通信の遅れ)
回線の遅延のこと。「Sorry, I'm lagging.(ごめん、ラグってる)」
AFK(Away from keyboard)
「席を外している」。「brb(Be right back=すぐ戻る)」と一緒に使われることも多いです。
noob(初心者)
初心者を指す言葉ですが、相手をばかにする意味で使われることが多いので注意が必要です。自分のことを「I'm a noob at this game.(このゲーム初心者なんだ)」と言うのはOKですが、他人に使うのは避けましょう。似た言葉の newbie は、比較的やわらかい「新人」の意味で使われます。
ゲームのしくみの言葉:nerf・buff・OP
ゲームのアップデートやバランスの話題でよく出てくる言葉です。
- nerf:弱体化する。「They nerfed my favorite character.(お気に入りのキャラが弱体化された)」。もとは、やわらかいスポンジ製のおもちゃの名前に由来すると言われています。
- buff:強化する。「The update buffed healers.(アップデートで回復役が強化された)」
- OP:overpowered の略。強すぎてバランスが悪い状態。「This weapon is so OP.」
- meta:その時期に一番有効とされる戦い方や編成。
- patch:アップデート(修正プログラム)。「the new patch(新しいアップデート)」
これらの言葉は、ゲーム以外の場面で比喩として使われることもあります。たとえば「The teacher nerfed the homework.(先生が宿題を減らしてくれた)」と友だち同士で冗談を言うようなイメージです。
会話例:ボイスチャットで
- A: Did you see the new patch notes?
- B: Yeah, they nerfed the sniper. It was so OP.
- A: True. Our team needs a new strategy.
- B: Let's grind a few matches and see what works.
- A: Sounds good. I'll be right back, though. My mom's calling me.
- B: No problem. We'll wait.
よくある失敗とマナー
- 意味を知らずに挑発的な言葉を使う
ゲームのチャットには、相手をばかにする言葉も流れてきます。まねして使うと、自分がマナーの悪いプレイヤーだと思われてしまいます。意味がはっきりわかる言葉だけを使いましょう。
- 途中で GG と言ってしまう
先ほど説明したとおり、試合の途中での GG は挑発に聞こえることがあります。試合が終わってから使いましょう。
- ゲームの外でもゲーム語だけで話す
「lag」「AFK」は、ゲームを知らない人には通じないことがあります。一般の会話では普通の英語を使いましょう。
- 知らない人に個人情報を話す
ボイスチャットで仲良くなっても、本名・学校・住所などは話さないのが基本です。
ゲームの英語は、ルールを守って使えば、世界中の人と楽しくつながれる素敵な道具になります。
ゲームを英語学習に変える1週間メニュー
- 1日目:この記事の言葉(GG, wp, clutch, carry, nerf, buff など)を自分の単語帳に入れる
- 2日目:好きなゲームの言語設定を英語にして、メニュー画面の単語を5つ調べる
- 3日目:英語のゲーム実況や大会配信を10分見て、知っている言葉を数える
- 4日目:アップデート情報(patch notes)を英語で1つ読み、nerf と buff を探す
- 5日目:会話例をA役・B役で音読する
- 6日目:自分の好きなゲームを英語で3文紹介する(例:It's a team game. My favorite character is fast.)
- 7日目:ゲーム英語を普通の英語に言い換える(clutch → a great play at the last moment)
言語設定を英語にするのは、とても手軽で効果的な方法です。遊びながら単語に何度も触れられるので、自然に覚えられます。ただし、プレイ時間は家庭のルールを守りましょう。



