ENGLISH TEACHER’S BRIEFING
📬 原田先生の英語教育ニュースレター
中高英語教師のための授業アイデア&最新情報
2026年3月20日(金)| Vol.033
⚡ TODAY’S HEADLINE
4月から私立高校授業料が「実質無償化」— 公立校への影響と英語教育の転換点
2026年4月から、私立高校生への就学支援金の所得制限が撤廃され、年間最大45万7,200円が支給されます。公立・私立の授業料格差が大幅に縮小する一方、大阪では先行実施の結果、名門公立高校でも定員割れが発生。公立高校の統廃合が加速する懸念があります。英語教育の観点では、私立高校の充実したALT体制・英語プログラムに生徒が流れることで、公立校の英語教育力強化が急務に。新年度を前に、私たちの授業の価値を改めて見つめ直す時です。
🔗 参考:The Japan Times — Tuition elimination program fuels fears for public high schools
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今日の帯活動アイデア(5分でできる!)
🔄 “Debate Carousel”(回転式ミニディベート)
対象:中学3年〜高校 | 時間:5分 | 準備:トピックカード数枚
▶ やり方:
① 内側と外側の二重の円を作り、向かい合ったペアができる
② 先生がトピックを発表:“School uniforms should be abolished.”
③ 内側の生徒がFor(賛成)、外側がAgainst(反対)で30秒ずつ意見を言う
④ 外側の円が1人分ずれて新しいペアに。トピックを変えて繰り返す!
💡 ポイント:「自分の本心と関係なく」立場を決められるので、英語で論理を組み立てる練習になります。30秒という制限が「とにかく話す」姿勢を作ります。
🎨 Vocabulary Relay Drawing(単語リレースケッチ)
対象:中学1年〜 | 時間:5分 | 準備:ホワイトボード or 紙
▶ やり方:
① 4〜5人のチームを作り、各チームに紙とペンを1セット
② 先生が英単語を1つ見せる(例:“earthquake”)。最初の人が5秒だけ描く
③ 次の人に紙を渡し、続きを5秒描く。全員が描き終えるまでリレー
④ 完成した絵を見て、他チームが英語で単語を当てる!
💡 ポイント:絵が下手でも盛り上がる!単語の意味をイメージで捉える力が鍛えられ、当てる側は英語で推測を発言する練習に。抽象語(freedom, honestyなど)にすると高校生でもチャレンジングに。
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AI × 英語指導 最前線
🆕 注目ツール:Microsoft Teach — M365に統合された教師専用AIアシスタント
2026年1月のBETT UK 2026で発表された、Microsoft 365 Copilot内の教育特化AIツール。プロンプト不要で授業準備が完結する次世代ツールです。35カ国以上の教育基準に対応し、レッスンプラン・ルーブリック・リーディングパッセージ・クイズをワンクリックで自動生成。
✅ プロンプト入力不要 — 科目・学年・言語を選ぶだけ
✅ 生徒のレベルに合わせたリーディングレベル自動調整
✅ AIによる評価支援+即時フィードバック生成
✅ Microsoft 365 Education利用者は追加費用なし
🎓 活用例:「環境問題」をテーマにした高1向け50分レッスンプランを、学習指導要領準拠で5分以内に作成!
📱 Sendsteps AI — AIが授業用プレゼン+インタラクティブクイズを自動生成
トピックを入力するだけで、スライド+参加型クイズ+ワードクラウド+投票がセットになったプレゼンテーションを自動生成。生徒はスマホからリアルタイム参加でき、授業の双方向性が一気にアップ。英語でのプレゼン授業の準備時間を劇的に短縮できます。基本機能は無料プランで利用可能。
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英語教育ニュース FLASH
🇯🇵 JAPAN
私立高校無償化で公立校に「存続危機」— 大阪では名門校も定員割れ
4月から全国で始まる私立高校授業料の実質無償化。先行実施した大阪では、公立高校の志望率が過去最低を記録し、統廃合の加速が懸念されています。私立校は充実した英語プログラムやネイティブ教師の常駐で差別化を図っており、公立校の英語教育の魅力向上が喫緊の課題です。
🔗 参考:Nippon.com — Tuition elimination program fuels fears for public high schools
🏫 EDTECH
教員の生成AI利用率が56%に — 授業はGWS、校務はM365が主流
MM総研の調査で、教員の生成AI利用率が56%に達したことが判明。2024年初頭の29%から倍増しました。授業ではGoogle Workspace、校務ではMicrosoft 365の活用が多く、教材作成・評価文作成での利用が中心。一方「研修が不十分」との声も依然多く、現場レベルでの支援体制強化が求められています。
🌍 GLOBAL
フィリピン、マルコス大統領が「英語を教授言語に復活」を提唱
フィリピンのマルコス Jr. 大統領が施政方針演説で、全教科での英語教授言語(EMI)復活を提唱。かつてEF指数世界3位だったフィリピンは近年27位まで低下しており、K-12カリキュラムでの母語重視政策が英語力低下の一因とされています。アジアの英語教育大国の挑戦に注目です。
🔗 参考:World Journal of Advanced Research — English as a Medium of Instruction in the Philippines
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超絶使える!英語学習ツール
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世界の英語授業から学ぶ
🇵🇭 フィリピン式:「全教科英語」で育つ実践的コミュニケーション力
アジアで第2位の英語話者数を誇るフィリピンでは、アメリカ植民地時代の遺産として、小学校1年生から英語で全教科を教える「EMI(English as Medium of Instruction)」が伝統的に実施されてきました。国語・歴史以外はすべて英語で授業が行われ、生徒は「英語を学ぶ」のではなく「英語で学ぶ」環境に浸ります。
🔑 明日から使えるテクニック
フィリピンの教師が多用するのが「Code-Switching(コードスイッチング)」の戦略的活用。普段は英語で進行し、生徒が概念理解に苦しむ瞬間だけ母語で補助。日本の授業でも「基本は英語、困ったら日本語OK」のルールを明示するだけで、生徒の英語使用量が劇的に増えます。
TODAY’S QUOTE FOR TEACHERS
“If you want to lift yourself up, lift up someone else.”
「自分を高めたいなら、誰かを引き上げなさい。」
— ブッカー・T・ワシントン(Booker T. Washington)
アメリカの教育者・社会改革者(1856–1915)
💡今日の1分ティップス
「Eliciting(引き出す発問)」で生徒の思考を活性化。答えを教えるのではなく、“What do you think this word means?” “Can you guess from the picture?”と問いかけることで、生徒が自分で考える習慣がつきます。正解を急がず、「間違った推測」も褒めるのがコツ。推測→確認のサイクルが、語彙の定着率を大幅に上げます。
📎 今号の参考リンクまとめ
📰 ニュース記事
・The Japan Times — 私立高校無償化で公立校に懸念
・Microsoft On the Issues — Teaching in the AI Age(2026年2月)
🛠 ツール・サービス
・Microsoft Teach — M365統合型教師AIアシスタント
・Sendsteps AI — AIプレゼン+クイズ自動生成
📬 原田先生のニュースレター Vol.033
haradaeigo.com
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