茶 No.120
ENGLISH TEACHER’S YUM CHA | 點心オーダー票
📋 原田先生の英語教育ニュースレター
中高英語教師のための授業アイデア&最新情報
2026年6月16日(火)| Vol.120 | 茶楼の朝、蒸籠を一つずつ
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籠① / 本日の蒸籠 ── HEADLINE
◉ ASAHI PRESS / 2026.05.20告知
英語教育「クロスリンクフォーラム」第1回、6/27東京開催 — 共通テーマは「AIと英語教育」
朝日出版社と英語教育クロスリンクフォーラム組織委員会が、6月27日(土)に東京・市ヶ谷で第1回講演会を開催します。共通テーマは「AIと英語教育」。教員・実践者・行政・研究者・出版・教育DX関係者まで、立場を超えて対話する新しい場として立ち上げられました。アルク・三省堂・abceed・レシピーなど多くの英語教育企業が協賛。参加費1,100円(税込)、定員約100名、申込締切は6月23日(火)。「AIをどう授業に織り込むか」を一人で抱え込まず、他校の実践と理論を持ち寄って磨ける貴重な機会です。蒸したての論点を、ぜひ味わいに。
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籠② / 帯活動オーダー ── 5分でできる!
🥢 Dim Sum Chain(点心チェーン — 一語ずつ盛りつける)
対象:中1〜高3 | 時間:5分 | 準備:不要
▶ やり方:
① テーマを1つ決める(例:“my favorite food”)。
② 生徒が順に1語ずつ足して1文を「盛りつける」:I → like → spicy → noodles → with → friends.
③ 文が完成したら全員で音読し、次のテーマで新しい蒸籠を開ける。
④ 慣れたら「形容詞を必ず1つ入れる」など条件を追加。
💡 ねらい:語順感覚と品詞の役割が体に入る。短い一語の積み重ねで、全員が必ず1回発話します。
🫖 Trolley Order(点心カート注文 — 描写して当てる)
対象:中2〜高3 | 時間:5分 | 準備:黒板のみ
▶ やり方:
① 「店員役」の生徒がカートの品(=お題の単語)を1つ秘密で選ぶ。
② 客役が英語で質問:“Is it sweet?” “Can I eat it with chopsticks?”
③ 店員はYes/Noと一言ヒントだけで答える。当てたら役を交代。
④ お題は食べ物に限らず、教科書の語彙リストから出題してもOK。
💡 ねらい:疑問文の即興運用+描写語彙の引き出し。Yes/Noの往復で自然にwait timeが生まれます。
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籠③ / AI × 英語指導 最前線
🆕 教師向け:TeachFX(授業の「話しすぎ」を可視化するAI)
スマホやPCで授業の音声を録音するだけで、AIが教師の発話量/生徒の発話量の比率・質問の種類・wait time(待ち時間)を自動分析。スタンフォード発の研究ベースのツールで、10万時間超の授業音声分析から「教師は平均70〜80%話している」という事実を突きつけます。評価のためではなく、自分の授業を静かに振り返るための鏡。個人教師は無料アカウントで試せます。
🎓 活用例:帯活動のある日とない日で「生徒の発話比率」を比べる。数字で見ると、沈黙を待つ勇気が出ます。
📱 生徒向け:Copycat Cafe(発音を0〜100%で採点するシャドーイングAI)
お手本の音声を聞いて真似して話すと、AIが文ごとに0〜100%の発音スコアを即座に返してくれるシャドーイング特化ツール。どの音が崩れているかが数値で見えるので、生徒が自分で発音の弱点を掴めます。7日間の無料トライアルあり。家庭学習の「もう一押し」に。
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籠④ / 英語教育ニュース FLASH
🇯🇵 JAPAN / 點心一
スタディポケットが「英作文添削」を提供開始 — 書くことで表現力を育成
教育向けAIサービスのスタディポケットが、生徒の英作文をAIが添削する新機能を提供開始。誤りの指摘だけでなく、よりよい表現を提案することで「書きながら学ぶ」体験を後押しします。一斉に大量の作文を見る負担が大きいライティング指導で、教師の一次チェックを支える使い方が想定されます。
🇯🇵 JAPAN / 點心二
小学校に「情報の領域」付加、中学は新教科創設へ — 次期指導要領の骨子
中央教育審議会の議論で、次期学習指導要領に向け小学校に「情報の領域」を加え、中学校では新教科の創設を検討する方向が示されました。教科の枠組みが動く局面では、英語科も「他教科と何をどう連携するか」が問われます。AI・情報活用と言語運用をどう結ぶか、英語教師にとっても無関係ではない議論です。
🌍 GLOBAL / 點心三
「英語科がAIで揺れている」— 新ガイドが教師の対応を後押し(EdWeek)
EdWeekは、生成AIによってEnglish(英語科・国語科)の授業が大きく揺らいでいる状況を取り上げ、教師がどう向き合うかを示す新しいガイドを紹介しています。多くの教師がAI活用の公式な指針を受け取れていない中、「禁止か放任か」の二択ではなく、どの場面でどう使うかを言語化する動きが広がっています。日本の英語科にも通じる論点です。
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籠⑤ / 超絶使える!英語学習ツール
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籠⑥ / 世界の教室から
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香港 — 広東語で育ち、英語で学ぶ「二言語+三言語」教育
Hong Kong / Biliterate & Trilingual(兩文三語)
家庭語は広東語、書き言葉は中国語と英語、話し言葉は広東語・英語・普通話。香港は「兩文三語(二つの書き言葉・三つの話し言葉)」を掲げる多言語社会です。学校はEMI(英語を教授言語とする校)とCMI(母語=広東語で教える校)に分かれ、どの言語でどの教科を教えるかが長年議論されてきました。母語で深く理解しつつ、英語を「学問と世界への窓」として鍛える——この緊張関係そのものが、英語をどう位置づけるかという日本の問いに重なります。
★ 明日から使えるテクニック
「母語で考え、英語で言い直す」二段構え。難しい内容はまず日本語で考えさせ、要点だけ英語に「翻訳」させます。例:理科の一文を題材に “In English, just the key idea, please.” と促す。完璧な英文より「要点を英語で言えた」体験を重ねるのが、香港のEMI教室が示す現実的な道です。
籠⑦ / TODAY’S QUOTE FOR TEACHERS
“Language is not a genetic gift, it is a social gift. Learning a new language is becoming a member of the club — the community of speakers of that language.”
言語は遺伝で授かるものではなく、社会から贈られるもの。新しい言語を学ぶとは、その言語を話す人々の輪に新しく加わること。
— Frank Smith(フランク・スミス/心理言語学者・読みと言語習得の研究者)
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籠⑧ / 火曜の特集 ── Tuesday Trolley Round
🛒 火曜の点心カート巡回 — 3つの蒸籠で1週間を味見する
火曜の朝、カートが席を回るように、今週の授業を3つの蒸籠に分けて軽く点検しましょう。
🥟 STEAM(蒸したて):今いちばん手応えのある活動は? 熱いうちにもう一度出したいものは?
🍵 REFILL(おかわり):生徒がもっと欲しがった瞬間は? 次はどこを増やす?
🧾 CHECK(お会計):今週、自分が「話しすぎた」場面は? 来週どこで生徒に渡す?
📎 今号の参考リンクまとめ(お勘定書)
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