
National Dog Day
国際犬の日の由来と歴史(詳しく)
いつから?なぜ?名前の意味は? 国際犬の日の本当の話を、確かな資料でたどります。
1国際犬の日の由来:10歳の女の子が保護犬を迎えた日
ある夏の日、10歳の女の子の家に、地元の動物保護施設から1匹の犬がやってきました。名前は「シェルティ」。女の子の名前はコリーン・ペイジ。のちに動物保護活動家、ドッグトレーナー、作家になる人です。
2004年、ペイジはアメリカで「ナショナル・ドッグ・デー(全米犬の日)」を始めました。日付に選んだのは、あのシェルティが家族になった8月26日です。会社や国が決めた日ではなく、1人の犬好きの思い出から生まれた日なのです。今は日本で「国際犬の日」「世界犬の日」とも呼ばれ、世界中のSNSで祝われています。
この日のねらいは2つあります。1つは、毎年たくさんの犬が保護施設や保護団体で新しい家族を待っていることを知らせること。純血種でも雑種でも、すべての犬を祝う日です。もう1つは、人のために働く犬に感謝すること。警察犬、目の見えない人や体の不自由な人を助ける犬、爆発物や薬物をかぎ分ける犬たちです。
ペイジは、ほかにもたくさんのペットの記念日をつくっています。10月29日の「ナショナル・キャット・デー」もその1つです。

2犬と人の歴史:1万4000年前のお墓から
犬は、人がいちばん最初に家畜にした動物です。オオカミの仲間から、狩りをして暮らしていた人々のもとで、少なくとも1万4000年前には犬になっていました。遺伝子の研究では、その始まりは2万5000年以上前かもしれないとされています。
ドイツのボン近くのオーバーカッセルでは、1万4223年前の犬が、男性と女性といっしょに埋葬された状態で見つかっています。犬はそれほど昔から、人の「家族」だったのです。
今、世界の犬は7億〜10億匹と見積もられています。犬種は約450。チワワからグレート・デーンまで、哺乳類でこれほど種類の多い動物はほかにいません。
犬のすごさは鼻と耳にあります。においを感じる受容体は、犬種によって約1億2500万から3億近く。人間の約40倍です。耳は人間の約4倍よく、人間なら90メートル先までしか聞こえない音を、約400メートル先から聞き取ります。言葉を覚える犬もいて、ボーダーコリーの「リコ」は200以上の物の名前を知っていました。
🕰️ 国際犬の日の年表
- 約1万4000年以上前オオカミの仲間が、狩りをして暮らす人々のもとで犬になる。
- 1万4223年前ドイツのオーバーカッセルで、犬が人といっしょに埋葬される。
- 1925〜1935年忠犬ハチ公が渋谷駅で飼い主の帰りを待ち続ける。
- 1987年日本でペットフード協会が11月1日を「犬の日」にする。
- 2004年コリーン・ペイジが8月26日を「ナショナル・ドッグ・デー」にする。
3海外ではどう過ごす?保護犬と働く犬の日
8月26日、SNSは「#NationalDogDay」の犬の写真でいっぱいになります。家の犬の寝顔、散歩の写真、子犬のころと今の比較写真。犬好きにとっては、自分の犬を自慢できる日でもあります。
でも、この日の本来の目的は「保護犬」です。アメリカの保護施設や保護団体は、この日に合わせて犬の里親を呼びかけます。ペイジ自身が保護施設から犬を迎えた経験から始まった日なので、「新しく犬を飼うなら、保護犬を迎えることも考えてほしい」という思いがこめられた日だと言えます。
もう1つの主役は、働く犬です。警察犬、盲導犬や介助犬、空港で荷物のにおいをかぐ探知犬。人の安全や暮らしを支えている犬たちに、ありがとうを伝える日でもあります。
🎁 シンボルと小物
犬の日のポスターやSNSでおなじみのマーク。
新しい家族を待つ犬がいる場所。この日の本来の主役です。
人のために働く犬の代表。この日は働く犬に感謝する日でもあります。
4日本の犬の日は11月1日:「ワン・ワン・ワン」
日本の「犬の日」は11月1日です。「1・1・1」を犬の鳴き声「ワン・ワン・ワン」と読む語呂合わせで、1987年にペットフード協会が決めました。8月26日の国際犬の日が「1人の思い出の日」なのに対して、日本の犬の日は「言葉遊び」から生まれた日です。
日本と犬の話でいちばん有名なのは、渋谷の忠犬ハチ公でしょう。秋田犬のハチは1923年に秋田県大館の近くで生まれ、東京帝国大学の上野英三郎教授に飼われていました。教授は1925年5月21日に突然亡くなります。それからハチは、1935年3月8日に死ぬまで、約9年9か月にわたって渋谷駅で教授の帰りを待ち続けたと伝えられています。
ハチが生きていた1934年には、もう渋谷駅前に銅像が建っていました。2009年には、舞台をアメリカに移したリチャード・ギア主演の映画『HACHI 約束の犬』が作られ、ハチの物語は世界中に知られるようになりました。
5よくある誤解とホントのところ
誤解1:国際犬の日は国連や国が決めた日
ホント:2004年にアメリカのコリーン・ペイジが始めた、民間の記念日です。日付も、彼女の家に初めて保護犬が来た日という、とても個人的な理由です。
誤解2:犬は白黒の世界しか見えない
ホント:犬は色が見えます。人間とちがって2種類の色の組み合わせで見ていて、黄色と青、灰色の世界だとされます。苦手なのは赤と緑の見分けです。赤いボールが芝生の上で見つけにくいのは、そのためかもしれません。
誤解3:チョコレートを少しあげるくらいなら平気
ホント:チョコレートに入っているテオブロミンは、犬には毒になります。特にダークチョコレートは危険です。犬の日に特別なおやつをあげるなら、犬用のものを選びましょう。
💡Fun Facts国際犬の日の豆知識 6連発
国際犬の日の8月26日は、創設者コリーン・ペイジが10歳のとき、家族が保護施設から最初の犬を迎えた日です。
August 26 is the day the founder's family adopted their first dog.
コリーン・ペイジは、10月29日のナショナル・キャット・デーも始めました。
The same woman also started National Cat Day.
犬のにおいの受容体は、多い犬種で3億近く。人間の約40倍です。
Dogs have about 40 times more smell receptors than people.
ボーダーコリーの「リコ」は、200以上の物の名前を覚えていました。
A dog named Rico knew the names of more than 200 things.
世界で認められている犬種は約450。哺乳類の中でいちばん多いと言われます。
There are about 450 dog breeds in the world.
ハチ公の銅像は、ハチがまだ生きていた1934年に建てられました。
Hachiko's statue was built in 1934, when he was still alive.
▶️Videos & Links国際犬の日の動画とリンク集
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