International Cat Day

国際ネコの日の由来と歴史(詳しく)

いつから?なぜ?名前の意味は? 国際ネコの日の本当の話を、確かな資料でたどります。

1国際ネコの日の由来:動物福祉の団体が始めた日

国際ネコの日が始まったのは2002年。始めたのは、動物を守る活動をしている国際団体「国際動物福祉基金(IFAW)」です。かわいい写真を楽しむだけでなく、「ネコについて知り、ネコを助け、守る方法を学ぶ日」にしよう、というのがねらいでした。

2020年、この日は、イギリスの非営利団体「インターナショナル・キャット・ケア」に引き継がれました。1958年から、世界の飼いネコの健康と幸せのために活動してきた団体です。今は毎年テーマを決めてキャンペーンをしています。2026年のテーマは「#ThinkCAT」。C(ネコにやさしい世話のしかた)、A(毎年の動物病院での健康診断)、T(年齢に合わせた世話のコツ)の頭文字です。

では、なぜ8月8日なのでしょう。実は、日付を選んだ理由について、公式な説明は見当たりません。日本の2月22日の「にゃん・にゃん・にゃん」のような語呂合わせは、英語にはないのです。

国際ネコの日(International Cat Day)のイラスト

2ネコと人の歴史:9500年前のお墓から

ネコと人の付き合いは、とても古いものです。地中海のキプロス島では、紀元前7500〜7200年ごろの新石器時代のお墓から、人といっしょに埋められたネコが見つかっています。今から9500年ほど前です。ネコは中東で人のそばに住みつき、穀物をねらうネズミをとることで、人の役に立ってきたと考えられています。

古代エジプトでは、紀元前3100年ごろからネコが大切にあがめられていました。

日本には、穀物や仏教の経典をネズミから守る番人として、大陸から連れてこられたと長く考えられてきました。ところが最近の研究では、弥生時代までさかのぼる可能性も出ています。平安時代には、宇多天皇が日記『寛平御記』に、父の光孝天皇からゆずられた黒ネコのことを書き残しています。天皇もネコの飼い主だったのです。

今、世界のイエネコは野良ネコも含めて約6億匹と言われ、そのうち約4億匹がアジアにいます。アメリカには約7380万匹、イギリスには約1090万匹。日本でも2017年のペットフード協会の調査で、ネコ(約953万匹)が犬(約892万匹)を調査開始以来はじめて上回りました。

🕰️ 国際ネコの日の年表

  1. 紀元前7500年ごろキプロス島の新石器時代のお墓に、人とネコがいっしょに埋められる。
  2. 紀元前3100年ごろ古代エジプトでネコがあがめられ始める。
  3. 1987年日本で第1回の「猫の日」(2月22日)。
  4. 2002年国際動物福祉基金(IFAW)が8月8日を国際ネコの日にする。
  5. 2017年日本でネコの飼育数が初めて犬を上回る(ペットフード協会の調査)。
  6. 2020年国際ネコの日がインターナショナル・キャット・ケアに引き継がれる。

3海外ではどう過ごす?SNSとネコの健康チェック

8月8日になると、SNSには「#InternationalCatDay」のハッシュタグとともに、世界中の飼いネコの写真や動画があふれます。寝顔、香箱座り、箱に入りこむ姿。ネコ好きにとっては、1年でいちばんにぎやかな日かもしれません。

でも、この日のもうひとつの顔は「ネコのために何ができるか考える日」です。インターナショナル・キャット・ケアは、毎年の健康診断や、ネコにストレスをかけない接し方を呼びかけています。保護団体がネコの里親を探すイベントを開いたり、寄付を集めたりすることもあります。

国によって「ネコの日」の日付はちがいます。下の表のように、アメリカの「ナショナル・キャット・デー」は10月29日、イタリアは2月17日、日本は2月22日。ネコ好きなら、1年に何回もお祝いができそうです。

🎁 シンボルと小物

🐾肉球の足あとpaw print

ネコの日のポスターやSNSでよく使われるマーク。

📦段ボール箱cardboard box

ネコが入りたがるもの。SNSの写真の定番です。

🩺健康診断vet check-up

2026年のテーマ #ThinkCAT の A は「毎年の健康診断」です。

4日本の猫の日は2月22日:「にゃん・にゃん・にゃん」の語呂合わせ

日本にも「猫の日」があります。日付は2月22日。「2・2・2」を「にゃん・にゃん・にゃん」と読む語呂合わせです。1986年の秋、ネコ好きの文化人たちが「猫の日制定委員会」をつくり、日付を一般から募集して決めました。第1回は1987年。今は猫の日実行委員会とペットフード協会がこの日を続けています。

8月8日の国際ネコの日とくらべると、性格のちがいがよくわかります。日本の猫の日は、ネコとの暮らしを楽しむお祝いの色が強い日。国際ネコの日は、動物福祉の団体が「健康診断を受けさせよう」「ネコにやさしい世話をしよう」と呼びかける、啓発の色が強い日です。

ネコが日本の文献に初めて出てくるのは、822年ごろの仏教説話集『日本霊異記』。死んだ家族がネコに生まれ変わって家に現れる話が出てきます。1200年前から、ネコは日本人の暮らしと物語の中にいたのです。

5よくある誤解とホントのところ

誤解1:ネコは甘いものが好き
ホント:ネコは甘さを感じることができません。遺伝子の変化で、甘みを受け取るしくみがはたらかないのです。舌の味を感じる部分(味蕾)も約470個しかなく、人間の9000個以上よりずっと少ないです。

誤解2:ネコはどんな高さから落ちても、くるっと回って着地できる
ホント:ネコには空中で体勢を立て直す反射があり、3メートルくらいまでなら足から着地できます。ただし回るには時間が必要で、90センチ以上の高さがないと間に合いません。高い所が安全なわけではありません。

誤解3:ネコは一日中ごろごろしているだけ
ホント:たしかによく寝ます。普通1日12〜16時間、平均13〜14時間、20時間眠るネコもいます。でも、その耳は55ヘルツから7万9000ヘルツまでの音を聞き分ける高性能。人間や犬より広い音の範囲が聞こえます。寝ているようで、ちゃんと聞いているのです。

誤解4:世界中の「ネコの日」は8月8日
ホント:国際ネコの日は8月8日ですが、日本は2月22日、アメリカは10月29日など、国ごとに別の日があります。

💡Fun Facts国際ネコの日の豆知識 6連発

No.1

世界のイエネコは約6億匹。そのうち約4億匹がアジアにいます。

There are about 600 million house cats in the world.

No.2

ネコは甘さを感じられません。味を感じる味蕾は約470個で、人間の20分の1ほどです。

Cats cannot taste sweet things.

No.3

ネコの耳は、最高で約7万9000ヘルツの高い音まで聞こえます。人間や犬よりずっと広い範囲です。

Cats can hear very high sounds that people cannot hear.

No.4

ゴロゴロという音は、1秒間に約25〜33回の振動で鳴っています。

A cat's purr shakes about 25 to 33 times every second.

No.5

宇多天皇は、父からゆずられた黒ネコのことを日記に書き残しました。平安時代の「ネコ日記」です。

About 1,100 years ago, a Japanese emperor wrote about his black cat.

No.6

日本では2017年、ネコの飼育数が初めて犬を上回りました。

In 2017, Japan had more pet cats than pet dogs for the first time.

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