Earth Hour

アースアワーの由来と歴史(詳しく)

いつから?なぜ?名前の意味は? アースアワーの本当の話を、確かな資料でたどります。

1アースアワーの由来:2007年、シドニーの夜が暗くなった

2007年3月31日の夜7時30分。オーストラリアのシドニーで、オペラハウスとハーバーブリッジの明かりが消えました。この夜、220万人以上が1時間、電気を消したのです。これが最初のアースアワーです。

仕掛けたのは、環境保護団体WWF(世界自然保護基金)のオーストラリア支部です。2004年から広告会社レオ・バーネットのシドニー事務所とアイデアを話し合い、2006年には「ザ・ビッグ・フリック(明かりをいっせいにパチン)」という仮の名前で計画を進めました。新聞社のフェアファックス・メディアと、シドニー市長のクローバー・ムーアも応援しました。

「電気を消す」だけなら、だれでもすぐ参加できます。この手軽さが、世界に広がる大きな理由になりました。

アースアワー(Earth Hour)のイラスト

2アースアワーの歴史:1都市から190の国と地域へ

2回目の2008年、アースアワーは一気に世界へ広がります。WWFによると、35か国で5,000万人が参加。サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジや、ローマのコロッセオも暗くなりました。グーグルはこの日、トップページを黒い画面にしました。

2009年には、ニューヨークの国連本部が初めて参加。エジプトのギザのピラミッドとスフィンクスも明かりを消しました。2011年には135の国と地域、5,251の市や町が参加し、当時の新記録になりました。この年、ロゴの「60(分)」の横に小さな「+」がつき、「1時間で終わらせず、その先も行動しよう」という意味をこめた合言葉「Beyond the Hour」が生まれました。

2023年からは「The Biggest Hour for Earth(地球のための最大の1時間)」として、電気を消すだけでなく、地球のために1時間を使う運動になりました。木を植える、ごみを拾う、環境について調べるなど、使った時間を公式サイトの「アワー・バンク(時間の銀行)」に登録します。2025年には300万時間以上が集まりました。2026年は20周年で、合言葉は「Give an Hour for Earth(地球に1時間を)」です。

🕰️ アースアワーの年表

  1. 2004年WWFオーストラリアと広告会社レオ・バーネットがアイデアを話し合い始める。
  2. 2007年3月31日シドニーで最初のアースアワー。220万人以上が明かりを消す。
  3. 2008年世界に広がり、35か国で5,000万人が参加。
  4. 2011年135の国と地域、5,251の市や町が参加。「60+」のロゴが生まれる。
  5. 2023年「The Biggest Hour for Earth」として、地球のために1時間を使う運動に。
  6. 2026年20周年。3月28日に開催。

3アースアワーはいつ?日付が年によってずれる理由

アースアワーは、普通3月の最終土曜日、現地時間の夜8時30分から9時30分まで行われます。地球は回っているので、消灯は東の国から西の国へ、リレーのように進んでいきます。

ただし、毎年必ず最終土曜日とはかぎりません。キリスト教のイースター(復活祭)の前日にあたる「聖土曜日」と重なる年は、1週間早めることがあります。2016年は3月19日、2018年は3月24日、2024年は3月23日に開かれました。公式サイトによると、2025年は3月22日、2026年は3月28日、2027年は3月20日、2028年は3月25日です。2027年は3月27日がイースターの前日にあたります。

当日は、家の明かりを消してろうそくの下で夕食を食べたり、星を見たりする人もいます。都市では、消灯の瞬間を見ようと広場に人が集まります。

🎁 シンボルと小物

💡明かりのスイッチlight switch

パチンと消す1回が、参加のしるし。仮の名前も「ザ・ビッグ・フリック(いっせいにパチン)」でした。

🕯️ろうそくcandle

消灯の1時間を、ろうそくの明かりで過ごす人が多くいます。

⏰夜8時30分8:30 p.m.

現地時間の夜8時30分に消灯。東の国から西の国へ、リレーのように進みます。

➕60+のロゴ60+ logo

2011年、ロゴの「60(分)」の横に加わった小さな「+」。同じ年に「Beyond the Hour(1時間の先へ)」という合言葉も生まれました。

4日本のアースアワーと、もっと前からあった「キャンドルナイト」

日本でもWWFジャパンがアースアワーへの参加を呼びかけています。公式サイトによると、参加する国と地域は190以上です。

実は日本には、アースアワーより4年早く、よく似た運動がありました。2003年の夏至の日に始まった「100万人のキャンドルナイト」です。夏至と冬至の夜8時から10時まで、電気を消してろうそくの明かりで過ごそう、という呼びかけで、東京タワーなどでも消灯が行われました。夏至と冬至を選んだのは、どこか1つの国の記念日ではない「世界共通の日」だからだそうです。2004年にはグッドデザイン賞も受けています。

5アースアワーのよくある誤解とホントのところ

誤解1:1時間電気を消せば、大きな節電になる
ホント:WWF自身が「アースアワーは象徴的な行動で、その1時間の電力やCO2の削減量は測っていない」と説明しています。2014年の研究では、10か国、274回の測定で、電力需要の減り方は平均4%でした。大事なのは1時間の節電ではなく、環境について考え、その後の行動を変えるきっかけにすることです。ちなみに、ろうそくの多くは石油からつくるパラフィンなので、明かりをろうそくに替えると、かえってCO2が出るという指摘もあります。

誤解2:街じゅうが真っ暗になる
ホント:停電ではなく、参加は自由です。消すのは「なくても困らない明かり」。街灯や信号、安全のための明かりまで消す必要はありません。

誤解3:アースアワーは国連が決めた日
ホント:国連の国際デーではなく、WWFという民間の環境保護団体が始めたキャンペーンです。2009年には、ニューヨークの国連本部も参加者の1つとして明かりを消しました。

💡Fun Factsアースアワーの豆知識 6連発

No.1

2008年のアースアワーでは、グーグルがトップページを黒い画面にしました。

In 2008, Google made its home page black for Earth Hour.

No.2

最初のアースアワーの仮の名前は「ザ・ビッグ・フリック」。flick はスイッチをパチンと切りかえることです。

The first working name for Earth Hour was The Big Flick.

No.3

2009年、ニューヨークの国連本部が初めてアースアワーに参加しました。

In 2009, the United Nations building in New York turned off its lights for the first time.

No.4

2012年、アースアワーの本部はシドニーからシンガポールに移りました。

In 2012, the Earth Hour team moved from Sydney to Singapore.

No.5

日本では、アースアワーより4年早い2003年に「100万人のキャンドルナイト」が始まっていました。

In Japan, a similar candle night event started in 2003, four years before Earth Hour.

No.6

2023年に始まった「アワー・バンク」には、2025年に300万時間以上が登録されました。

In 2025, people gave more than 3 million hours to the planet.

▶️Videos & Linksアースアワーの動画とリンク集

Earth 101 | Our Planet | The Dr Binocs Show | Peekaboo KidzPeekaboo Kidz

🌍 POCOYO in ENGLISH: Help our planet with Earth Hour 2017 | VIDEOS & CARTOONS for KIDSPocoyo English - Official Channel

History of the EarthAlgol

▶ YouTubeで「Earth Hour for kids」をもっと見る

アースアワーを英語で読む →