パラフレーズ(言いかえ練習)
Paraphrasing Practice
3秒でわかる同じ意味を、別の単語や文の形で言いかえる

英文を読んだり聞いたりしたあと、同じ意味を別の単語や文の形で言いかえる練習です。たとえば It's very cold. を It's freezing. や I can't stand this cold. に。言いたい単語を忘れたときに別の言い方で切り抜ける力がつき、英検・IELTS・TOEFL の書く問題や話す問題でも、同じ単語のくり返しを避けられます。
たとえるなら
いつもの道が工事中でも、まわり道を知っていれば目的地に着けます。言いかえの練習は、英語のまわり道を何本も作っておくことです。単語を1つ忘れても、話が止まらなくなります。

目から鱗・知ってた?
試験の正解は、本文と違う言葉で書いてある?
よくあります。TOEIC などの読解やリスニングでは、本文の内容が選択肢では別の単語や言い回しで書かれていることが多く、本文と同じ単語が入った選択肢がひっかけの場合もあります。ふだんから言いかえの練習をしておくと、このずらしに気づけます。
その思い込み、実は…
カードをタップすると答えが出ます難しい単語に言いかえるほど上手になる
難しい単語が正しいとは限りません。大事なのは、意味やニュアンスが変わらないことです。むしろやさしい単語で正確に言いかえられるほうが、会話でも試験でも役に立ちます。
言いかえはライティング試験だけの技術だ
話すときにこそ役立ちます。単語が出てこないとき、別の言い方で説明できれば会話は続きます。リスニングや読解でも、言いかえに気づけると内容がつかみやすくなります。
なぜ効く?
言いかえ練習そのものの効果を調べた研究は多くなく、経験則中心の方法です。ただ、知らない語を別の表現で補う「言いかえ」は、コミュニケーション方略の研究で代表的な方略の一つとされています。また、読解やリスニングの試験では、本文と選択肢で同じ内容が別の言葉で書かれることがよくあります。
やり方
- 短い英文を1つ選ぶ(ニュースの1文、教科書の1文など)
- 単語を入れかえて言いかえる(very big → huge / enormous)
- 文の形を変えて言いかえる(能動態→受動態、2文→1文、動詞→名詞など)
- 言いかえた文を辞書や例文検索で確かめ、意味やニュアンスがずれていないか見る
- 慣れたら、もとの文を見ずに、内容を自分の言葉で言い直す
動画で見て、まねする
使い方:単語が出てこないときの対処法を聞きます。見たあと、身の回りの物を3つ選び、その単語を使わずに英語で説明する練習をします。
使い方:使いすぎの単語と言いかえを1つずつメモします。自分の英作文を読み返して同じ単語を探し、動画の言いかえで書き直します。
使い方:上級者向けです。40の言いかえ表現から自分の答案に使えるものを10個選びます。英文記事の1文を、その表現を使って書きかえる練習をします。
使い方:言いかえを使ったゲームの紹介です。家族や友達と、単語を直接言わずに英語で説明して当て合うゲームを、1回5分でやってみます。
レベル別のやり方
very good → great のように、知っている単語を別の簡単な単語に入れかえて、1文を言い直す
1文を、単語の入れかえと文の形の変更で3通りに言いかえ、辞書や例文検索で自然さを確かめる
記事の段落を見ずに自分の言葉で言い直し、原文と比べて意味のずれや抜けがないか点検する

今日の5分チャレンジ
英文を1つ選び、単語の入れかえで2通り、文の形を変えて1通り、合計3通りに言いかえましょう。辞書で意味がずれていないか確かめます。
できたかチェック
日本人の落とし穴
日本人は「この日本語はこの英語」と1対1で覚えていることが多く、その単語を忘れると話が止まってしまいます。言いかえの練習をしておくと、単語が出てこなくても別の道を通って伝えられます。英作文で同じ単語をくり返して評価が下がるのも防げます。
よくある失敗
- 類語辞典の難しい単語に置きかえ、意味やニュアンスがずれる
- 単語の入れかえだけで、文の形を変える練習をしない
- 言いかえた文が自然かどうかを確かめない
立場別メニュー
| 中学生 | 教科書の1文を、知っている簡単な単語に入れかえて別の文にする |
| 高校生 | 英作文の模範解答の1文を、別の構文で書きかえる |
| 大学生 | 英語の論文やニュースの1文を、自分の言葉で言いかえて要約に使う |
| 社会人 | 英文メールでよく使う1文を、3通りに言いかえて用意しておく |
| 大人のやり直し | 知っている英語の文を、もっと簡単な単語で言い直してみる |