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第5章|単語コラム2026-09-282026-10-09 更新

コロケーションとは?英語の自然な単語の組み合わせの覚え方

「宿題をする」を make homework と書いたら、先生に do homework に直された――そんな経験はありませんか。文法は合っているのに、英語として不自然に聞こえる。その原因の多くは「コロケーション」、つまり単語どうしの自然な組み合わせにあります。この記事では、コロケーションの基本と、使える形で覚える方法を紹介します。

01コロケーションとは何か

コロケーション(collocation)とは、ある単語と一緒によく使われる単語の組み合わせのことです。日本語でも「雨が降る」「風が吹く」「傘をさす」と言い、「雨が落ちる」「傘を開く」とはあまり言いません(通じなくはないけれど、少し不自然)。

英語にも同じように「決まった相方」があります。

  • heavy rain(大雨)――big rain とはふつう言わない
  • strong coffee(濃いコーヒー)――thick coffee ではない
  • make a mistake(間違える)――do a mistake ではない
  • take a shower(シャワーを浴びる)
  • catch a cold(風邪をひく)
  • pay attention(注意を払う)

どれも、日本語から1語ずつ訳すと間違えやすい組み合わせです。「大きい雨」だから big rain、「濃い」だから thick、と考えてしまうのです。

ポイント:コロケーションは「意味の理屈」より「慣習」で決まっていることが多いので、セットのまま覚えるのが近道です。

教科書英語の「違和感」を笑って学ぶKevin's English Room / 掛山ケビ志郎|教科書に載ってるけどネイティブ的には気持ち悪い英語

使い方:教科書に載っていてもネイティブには不自然に聞こえる英語を取り上げる回です。この節の「文法は合っているのに不自然」の例として見て、気づいた言い方をメモします。

02コロケーションの主なパターン

コロケーションにはいくつかの型があります。型を知っておくと、単語帳や長文で見つけやすくなります。

動詞+名詞

  • make a decision(決定する)
  • do business(商売をする)
  • give a presentation(発表をする)
  • keep a promise(約束を守る)
  • break a rule(規則を破る)

形容詞+名詞

  • heavy traffic(交通渋滞)
  • a high price(高い価格)――expensive price とはふつう言わない
  • a close friend(親しい友人)
  • a narrow escape(間一髪の脱出)

副詞+形容詞

  • highly recommended(強くおすすめされる)
  • deeply moved(深く感動した)
  • fully aware(十分にわかっている)

名詞+of+名詞

  • a piece of advice(1つの助言)
  • a sense of humor(ユーモアのセンス)

特に 動詞+名詞 は、英作文や会話で最もよく使うので、優先して覚えましょう。

03make・do・take・have の使い分け

日本語の「する」にあたる基本動詞は、コロケーションで最も間違えやすいグループです。完全なルールではありませんが、傾向をつかむと覚えやすくなります。

make:何かを作り出す

  • make a plan(計画を立てる)
  • make a noise(音を立てる)
  • make friends(友達をつくる)
  • make money(お金をかせぐ)

do:作業・仕事・義務をこなす

  • do homework(宿題をする)
  • do the dishes(皿洗いをする)
  • do your best(ベストを尽くす)
  • do research(研究・調査をする)

take:行動を1回取る

  • take a break(休憩する)
  • take a walk(散歩する)
  • take a test(試験を受ける)
  • take notes(メモを取る)

have:経験する・食べる・過ごす

  • have lunch(昼食を食べる)
  • have a good time(楽しく過ごす)
  • have a look(ちょっと見る)
  • have an argument(口論する)

take a walk と have a walk のように、地域や話し手によって両方使われるものもあります。迷ったら辞書の例文を確認しましょう。

ポイント:make は「生み出す」、do は「こなす」。この2つの違いだけでも、作文の間違いがかなり減ります。

万能動詞「make」を35通り使い倒すHapa 英会話|日常会話をよりスムーズにする「Make」の用法35選【#394】

使い方:make の用法をまとめて紹介する回です。出てきた make の組み合わせを、この節の「生み出す」に当てはまるものとそれ以外に分けて表にします。

04コロケーションの覚え方

1. 単語帳の例文から「相方」を抜き出す

単語帳の例文を読むときに、覚える単語だけでなく、一緒に使われている動詞や形容詞に線を引きます。decision を覚えるなら、例文の中の make とセットで覚える、という具合です。

2. 辞書の「コロケーション欄」を見る

学習者向けの英和辞典や英英辞典には、よく一緒に使われる語がまとめて載っていることがあります。1つの名詞に対してどんな動詞が使われるかが一覧できるので便利です。

3. 自分の生活で例文を作る

  • I made a big mistake in my math test yesterday.(昨日の数学のテストで大きなミスをした)
  • I usually take a short break after dinner.(夕食のあとはたいてい少し休憩する)
  • My mother does the dishes while listening to the radio.(母はラジオを聞きながら皿洗いをする)

自分に関係のある文は思い出しやすく、そのまま会話や作文で使えます。

4. 声に出してかたまりで言う

make a decision を「メイク・ア・ディシジョン」と1語ずつ区切らず、ひとかたまりのリズムで言う練習をします。口がかたまりを覚えると、話すときにすっと出てきます。

05コロケーションを調べる無料ツール4つと、英作文のチェック手順

「この組み合わせで自然かな?」と迷ったときに開くツールを決めておくと、コロケーションはぐっと身近になります。目的別の使い分けです。

迷い方ツール使い方
ある名詞にどの動詞を使うか知りたいOzdic(コロケーション辞典)decision を引くと、一緒に使う動詞・形容詞が品詞ごとに並ぶ。make / reach / take のうち、よく見るものから覚える
2つの候補のどちらが自然か比べたいJust the Word組み合わせの強さが棒グラフで出る。heavy rain と strong rain のように並べて比べる
前置詞などの1語に迷うNetspeak穴あき検索で、よく使われる言い方を探せる。interested ? learning のように迷う所を記号にして調べる
例文で確かめたいSKELL読みやすい例文を自動で集めてくれる。make a mistake で検索し、例文を1つ写して音読する

自分の英作文をチェックする手順

  1. 書いた英文の「動詞+名詞」「形容詞+名詞」に線を引く
  2. 自信のない組み合わせを Just the Word か Netspeak で調べる
  3. 自然でなければ Ozdic で別の相方を探して書き直す
  4. 書き直した組み合わせをノートの「make / do / take / have」の表に足す

このサイトのフレーズやイディオムのページも、かたまりで覚える素材として使えます。

Word Sketchでコロケーション分析Sketch Engine|Word sketch - analyse collocations in a corpus

使い方:コーパスで語のコロケーションを一覧する機能の公式チュートリアルです。画面の見方をつかんだら、上の表の SKELL で同じように1つの名詞の相方を調べます。

06よくある間違いとチェック方法

英作文でよく見かける不自然な組み合わせと、自然な言い方です。

  • 誤:do a mistake → 正:make a mistake
  • 誤:make homework → 正:do homework
  • 誤:big rain → 正:heavy rain
  • 誤:strong rain → 正:heavy rain
  • 誤:high tall building → 正:a tall building(人や建物の背の高さは tall)
  • 誤:expensive price → 正:a high price
  • 誤:say a lie → 正:tell a lie
  • 誤:open the light → 正:turn on the light

自分の英文をチェックする方法

  1. 書いた英文の中から「動詞+名詞」「形容詞+名詞」の組み合わせに線を引く。
  2. 自信がない組み合わせを辞書の例文で探す。
  3. 見つからなければ、別の言い方に変えるか、先生や添削サービスに確認する。

最近は、英文をAIに見せて「不自然なコロケーションがあれば指摘して」と頼む方法もあります。ただし、AIの指摘も完全ではないので、辞書での確認と組み合わせると安心です。

コロケーションを楽しく教えるBBC Learning English|The Teachers' Room: Fun collocation activities

使い方:コロケーションを身につける活動を紹介する先生向けの回です。紹介された活動を1つ選び、ひとりでできる形に変えて、この節の間違いリストの復習に使います。

071週間のコロケーション練習メニュー

1日10分で続けられるメニューです。

  1. 月曜:make と do――それぞれ5つずつコロケーションを集め、表にする。
  2. 火曜:take と have――それぞれ5つずつ集め、自分の1日の行動を英語で言ってみる(I take a shower. I have breakfast.)。
  3. 水曜:形容詞+名詞――heavy / strong / high / close を使った組み合わせを2つずつ集める。
  4. 木曜:単語帳から抜き出し――今週の単語帳の例文から、コロケーションを5つ抜き出してノートに書く。
  5. 金曜:日本語→英語テスト――「間違える」「休憩する」「宿題をする」などを日本語で見て、英語のかたまりで言う。
  6. 土曜:日記3文――今週のコロケーションを3つ以上使って、短い日記を書く。
  7. 日曜:見直し――言えなかったコロケーションに印をつけて、来週もう一度練習する。

ポイント:金曜の「日本語→英語」テストは、実際に使える力を試す一番の練習です。

08まとめ:単語は「相方」と一緒に覚えよう

コロケーションを意識すると、英語は「単語の暗記」から「使える表現の暗記」に変わります。

  • 単語を覚えるときは、一緒に使われる動詞や形容詞もセットにする
  • make は「生み出す」、do は「こなす」
  • 自分の生活で例文を作り、かたまりで声に出す

今日の夜、寝る前に自分の1日を英語で3文だけ言ってみてください。I did my homework. I took a bath. I had dinner with my family. それだけで、コロケーションの練習になります。

このコラムで使うサイト・アプリ

もっと見たい人へ

English-Corpora.orgを英語教育にMark Davies|English-Corpora.org: teaching and learning English

今日やること

よくある質問

コロケーションはどれくらい覚えればいいですか?

まずは make・do・take・have など基本動詞と名詞の組み合わせから、よく使うものを数十個覚えるのがおすすめです。あとは単語帳や長文で出会うたびに、少しずつ増やしていけば十分です。

コロケーション専用の教材は必要ですか?

必須ではありません。今使っている単語帳の例文や、学習者向け辞書の例文を意識して読むだけでも多くのコロケーションに出会えます。英作文や会話に力を入れたい段階で、専用の教材を足すとよいでしょう。

コロケーションを間違えると通じませんか?

多くの場合は意味は通じますが、不自然に聞こえたり、試験の英作文で減点されたりすることがあります。特にライティングを採点する試験では、自然な組み合わせを使えると評価につながりやすくなります。

読了ボーナス

最後まで読んだあなたに、目から鱗をもう1枚

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