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序章|英語学習の地図コラム2026-09-282026-10-09 更新

大学受験英語の勉強法|高1〜高3の年間ロードマップ

大学受験の英語は、単語・文法・英文解釈・長文読解・過去問と、やることがたくさんあります。大切なのは「何を」やるかと同じくらい「どの順番で」やるか。土台ができていないまま長文問題集に進んでも、なかなか点数は伸びません。この記事では、高1から高3までの3年間を見通した年間ロードマップを紹介します。

01なぜ「単語→文法→解釈→長文→過去問」の順番なのか

受験英語の勉強には、多くの先生や参考書がすすめる基本の順番があります。

  1. 単語:知らない単語は、どれだけ文法がわかっても読めない
  2. 文法:単語をつなぐルール。文の構造を見抜く土台
  3. 英文解釈:単語と文法の知識を使って、1文を正確に読む力
  4. 長文読解:正確に読める文を、速く、たくさん、論理を追いながら読む力
  5. 過去問:志望校の出題形式と時間に合わせて、得点力に変える

これは建物にたとえるとわかりやすいです。単語はレンガ、文法は設計図、英文解釈は1部屋を正しく組み立てる技術、長文は建物全体、過去問は「その土地のルールに合わせた最終調整」です。

もちろん、完全に1つずつ終わらせる必要はありません。単語は3年間ずっと続けますし、文法と解釈は重なり合いながら進みます。「今の自分はどの段階に重心があるか」を意識するのがポイントです。

ポイント:模試の長文で点が取れないとき、原因は長文力ではなく、単語や文法の穴であることがとても多いです。伸び悩んだら、1つ前の段階に戻って点検しましょう。

失敗しない英語の勉強順河野塾チャンネル|【初心者向け】君は大丈夫?絶対に失敗しない英語の勉強順

使い方:英語の勉強をどの順番で進めるかの解説です。この節の5段階の順番と照らし、今の自分がどの段階にいるかを書き出します。

02高1:単語と文法の「貯金」をつくる1年

高1は、受験まで時間があるからこそ、土台に集中できる貴重な1年です。

単語

  • 受験用の単語帳を1冊選び、1日20〜30語のペースで進める
  • 覚えた単語は、翌日・3日後・1週間後に復習(間隔反復)
  • 必ず音声を使い、発音しながら覚える

文法

  • 学校の授業に合わせて、文法の問題集を1冊
  • 時制、助動詞、受動態、不定詞、動名詞、分詞、関係詞、仮定法、比較などの主要単元を一通り
  • 間違えた問題には印をつけ、テスト前に印の問題だけ解き直す

その他

  • 教科書の本文を音読する(1課につき10回が目安)
  • 英検を目標にするのもおすすめ。2級あたりを目指すと、高校の文法と語彙の範囲をひと通り復習できます

高1の成績は、定期テストでしっかり点を取ることが第一歩です。定期テスト対策こそ、最高の受験勉強だと考えてください。

30日で1000語を覚える方法【大学入試 & TOEIC】関正生の YouTube 英語塾『英語のカクシン』|30日で英単語1000個を覚える方法を完全公開 【勉強法/英単語】関 正生 №542

使い方:30日で英単語1000個を覚える方法の紹介です。高1の単語の「貯金」づくりのペースを決める参考にし、単語帳の1日の範囲を決めます。

03高2:英文解釈で「正確に読む」力をつける

高2は、学んだ文法を実際の英文を読むために使う段階です。

英文解釈

英文解釈の参考書を1冊選び、1文ずつ構造を分析します。

  • 主語(S)・動詞(V)・目的語(O)・補語(C)に印をつける
  • 修飾語のかたまり(前置詞句、関係詞節など)をカッコでくくる
  • 構造をもとに、自然な日本語に訳す

最初は1文に何分もかかりますが、それで大丈夫です。構造を意識して読むクセがつくと、長い文でも迷子にならなくなります。

単語は2冊目・上級レベルへ

高1の単語帳が固まってきたら、志望校レベルに合わせて難しめの語も追加します。熟語も並行して進めましょう。

短めの長文を読み始める

高2の後半からは、300〜500語程度の長文を週に数題読み始めます。解いた後は、わからなかった文を英文解釈の手順で分析し直すことで、解釈と長文がつながります。

ポイント:高2の冬までに文法と解釈の土台が完成していると、高3の伸び方が大きく変わります。

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使い方:英文解釈を基礎から学べる講座です。講義の英文を自分でも S・V・O に分けながら見て、この節の構造分析の練習に使います。

04高3前半(4〜8月):長文を「量」と「速さ」で鍛える

高3の春から夏は、長文読解の比重を一気に上げる時期です。

長文読解の進め方

  1. 時間を計って解く
  2. 答え合わせ後、根拠となる本文の箇所に線を引く
  3. 知らなかった単語・読めなかった文をノートにまとめる
  4. 本文を音読(5〜10回)。意味を理解しながら読めるまで

この「解く → 分析 → 音読」のセットで1題を使い倒すのがコツです。新しい問題を解くことより、解いた問題を自分のものにすることを優先しましょう。

共通テスト対策も少しずつ

共通テストの英語は、リーディングもリスニングも独特の形式です。夏までに一度、過去問や試作問題を解いて、形式と時間の感覚をつかんでおきましょう。

夏休みの目標

  • 単語帳の総復習(志望校レベルまで)
  • 長文問題集を1冊やり切る
  • 文法の弱点単元を総点検
  • 第一志望の過去問を1年分解いて、ゴールを確認する

夏に過去問を1年分解くのは、現時点で解けなくても問題ありません。ゴールの高さを知ることで、残りの時間の使い方が決まるからです。

関先生の長文勉強法・完全版【大学入試 & TOEIC】関正生の YouTube 英語塾『英語のカクシン』|英語長文の勉強法 (完全版) 関 正生【 大学受験/勉強法 】 №162

使い方:英語長文の読み方と復習のしかたを詳しく語る動画です。この節の長文読解の進め方と比べ、復習の手順に足すことを1つ決めます。

05高3後半(9月〜入試):過去問で得点力に変える

秋からは、いよいよ過去問を中心とした実戦練習です。

9〜11月:志望校の過去問に取り組む

  • 第一志望の過去問を、5〜10年分を目標に
  • 1年分ごとに、大問別の得点と時間を記録する
  • 英作文や和訳などの記述問題は、学校の先生に添削をお願いできると理想的

12〜1月:共通テスト対策を強化

  • 共通テストの過去問や予想問題を、本番と同じ時間で
  • リスニングは毎日少しずつでも音声に触れ続ける

1〜2月:私大・二次試験の最終調整

  • 併願校の過去問で出題形式に慣れる
  • 新しい問題集には手を出さず、これまで解いた問題の復習を中心に

ポイント:過去問は「何点取れたか」より「どこで落としたか」の分析が大切。大問別の得点表を作ると、残りの期間で何を優先すべきかが一目でわかります。

直前期は不安から新しい教材に手を伸ばしたくなりますが、使い込んだ1冊の復習が一番の安心材料になります。

06段階ごとに使える無料の素材:参考書の「すき間」を埋める

参考書と問題集が中心のロードマップに、無料の素材を少し足すと、音読やリスニングの量が増やせます。段階ごとに1つだけ選んで足しましょう。

段階素材使い方
単語(高1〜)単語SRS単語帳で間違えた語だけを入れる。忘れる前に復習が回ってくるので、3日後・1週間後の復習が自動でできる
文法(高1〜)英文法大全問題集で間違えた単元を日本語で読み直し、例文を1つ覚える
解釈・長文(高2〜)ReadTheory正答率に合わせて文章の難しさが変わる読解練習。1日1本、根拠の文に線を引く
長文の量(高3前半)News in Levels同じニュースを3つのレベルで読める。解いた長文の音読に加え、毎日1本を速く読む練習に使う
過去問(高3後半)大学入試センター 過去3年分の試験問題共通テストの過去問を、本番と同じ時間で解く
リスニング(全学年)ELLLO世界中の人の会話をレベル別に聞ける。スクリプトで聞き取れなかった所を確かめる

足すときのルール

  1. その段階の参考書が1周終わってから足す
  2. 足すのは1日15分まで
  3. 2週間続けて効果を感じなければ、参考書の復習に時間を戻す

無料の素材は手軽なぶん、増やしすぎると参考書の復習が手薄になります。主役はあくまでロードマップの参考書です。

新高3生のための英語戦略赤本チャンネル|【大ベテラン講師が教える】新高3生向け・難関に受かる英語戦略!今からやるべきことを伝えます。

使い方:難関大を目指す新高3生に向けた英語の戦略の話です。高3に上がるタイミングで見て、この節の長文と過去問の時期の計画を自分の志望校に合わせて書き直します。

07高3から始める人のための「圧縮版」プラン

「高3になったけれど、まだ単語も文法もあやしい……」という人もいるでしょう。大丈夫、順番を守って密度を上げれば、十分に巻き返せます。

4〜6月:単語と文法を同時進行

  • 単語帳1冊を1日50〜100語の「高速回転」で何周もする
  • 文法は、わかりやすい講義系の参考書で全体像をつかんでから問題集へ

7〜8月:英文解釈と長文を並行

  • 英文解釈の参考書は薄めの1冊を集中的に
  • 長文は易しめのレベルから、解く → 分析 → 音読のセットで

9月以降:過去問中心

  • 共通テストと志望校の過去問に取り組み、足りない部分を単語・文法に戻って補強

大切なのは、あれもこれもと教材を増やさないこと。各分野1冊ずつに絞り、繰り返すのが、時間が限られた人の最強の戦略です。

08英作文・リスニング・英検はどこに組み込む?

ロードマップの5段階には入っていませんが、志望校によっては欠かせないのが英作文とリスニング、そして英語の資格試験です。

英作文

和文英訳や自由英作文が出題される大学を目指す場合、文法の学習と並行して、例文暗記を始めましょう。文法問題集の例文や、英作文用の例文集を音読して覚えておくと、書くときの「部品」になります。本格的な自由英作文の練習は、高3の夏から秋にかけて、志望校の形式に合わせて始めるのが一般的です。

リスニング

共通テストにはリスニングがあり、配点も大きいので、高1から毎日の習慣にしておくのが理想です。音読やシャドーイングは、リーディングにもリスニングにも効く「一石二鳥」の練習です。

英検などの資格試験

大学によっては、英検などの外部試験のスコアを出願資格や得点換算に利用することがあります。利用の有無や条件は大学・学部ごとに違うので、志望校の募集要項を早めに確認しましょう。高1・高2のうちに目標級を取っておくと、高3の選択肢が広がることがあります。

ポイント:英検の2級以上には要約問題と意見論述があります。資格対策としてだけでなく、受験の英作文や長文読解の練習としても役立ちますよ。

自由英作文の減点ポイント赤本チャンネル|【自由英作文の攻略法①】意外な減点ポイント5選。基礎からわかる合格答案の作りかた

使い方:自由英作文で減点されやすいポイントを紹介する赤本チャンネルの動画です。英作文の対策を始めるときに見て、自分の答案を見直すチェックリストを作ります。

093年間を通して続けたい「毎日の3つの習慣」

学年に関係なく、毎日続けてほしい習慣が3つあります。

  1. 単語は毎日:たとえ5分でも、単語帳を開かない日を作らない
  2. 音読は毎日:教科書や解いた長文を声に出して読む。リスニング力と読むスピードの両方に効きます
  3. 英語の音声を毎日:共通テストにはリスニングがあります。ニュースや学習者向けの番組、TED-Edの短いアニメーションなど、楽しめる音声を1日10分

受験勉強は長距離走です。一気に何時間も勉強する日より、毎日同じリズムで続けられる仕組みのほうが、最終的に大きな力になりますよ。

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今日やること

よくある質問

単語帳は何冊やればいいですか?

まずは1冊を完璧に近づけることが大切です。基本レベルの1冊が固まってから、志望校のレベルに合わせて上級の1冊や熟語帳を追加しましょう。冊数を増やすより、1冊の定着度を上げる方が効果的です。

英文解釈はやらなくても長文は読めるようになりますか?

多くの長文を読むうちに感覚的に読めるようになる人もいますが、難関大の入試には構造が複雑な英文が多く出題されます。英文解釈で文構造を正確に把握する練習をしておくと、長文でも迷わず読めるようになります。

過去問はいつから解き始めるべきですか?

夏休みに一度解いてゴールを知り、本格的な演習は基礎が固まった秋からがおすすめです。直前期に解く分を残しておくため、何年分をいつ解くかを先に計画しておきましょう。

読了ボーナス

最後まで読んだあなたに、目から鱗をもう1枚

ホント?ウソ?10問チャレンジ目から鱗をぜんぶ見る

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