親子で英語|家庭でできる毎日の習慣と声かけフレーズ
「子どもに英語に親しんでほしい。でも自分の英語には自信がない」。そんな悩みを持つ親御さんは多いものです。でも、家庭での英語は、親が先生になる必要はありません。大切なのは、英語を「楽しいもの」として一緒に触れること。この記事では、親子で無理なく続けられる家庭での英語習慣を紹介します。

01家庭の英語で大切にしたい3つのこと
おうちで英語に取り組むときに、まず心に留めておきたいことがあります。
- 楽しさを最優先にする:子どもが「英語は楽しい」と感じることが、何よりの土台になります。
- 親も一緒に学ぶ姿勢を見せる:「ママもパパも勉強中なんだ」という姿は、子どもにとって良いお手本になります。
- 量より継続:1日5分でも、毎日続けるほうが意味があります。
特に大事なのが1つ目です。無理に覚えさせようとしたり、間違いを細かく直したりすると、子どもは英語を嫌いになってしまうことがあります。家庭では「勉強」ではなく「遊び」や「生活の一部」として英語に触れるのがおすすめです。
ポイント:親の役割は「教える人」ではなく「一緒に楽しむ仲間」。これだけで、ぐっと気が楽になります。
02親の発音に自信がなくても大丈夫
「自分の発音が悪いと、子どもに悪い影響があるのでは」と心配する人がいます。でも、家庭での英語は、親の英語だけで成り立っているわけではありません。
- 音源を活用する:絵本の朗読音声、子ども向けの英語の歌、動画など、ネイティブの音声に触れられる素材はたくさんあります。
- 親は「きっかけ」をつくる役:親が話す英語は、簡単な声かけで十分です。発音のお手本は音源に任せましょう。
- 一緒にまねする:親子で同じ音声をまねすると、親の発音練習にもなります。
子どもは、いろいろな人の英語を聞くことで、さまざまな発音があることを自然に知っていきます。世界で英語を使っている人の多くは、英語を母語としない人たちです。完璧な発音でなくても、英語でコミュニケーションをとる姿を見せることには意味があります。
使い方:曜日を覚えるシンプルな歌です。ゆっくりで聞き取りやすいので、親子で一緒にまねして歌い、発音のお手本を音源に任せる練習にします。
03朝から寝るまで:毎日の声かけフレーズ
生活の場面に合わせて、短い英語の声かけを取り入れてみましょう。毎日くり返すことで、子どもも自然に意味がわかるようになります。
朝
- Good morning!(おはよう!)
- Time to get up.(起きる時間だよ)
- Let's brush your teeth.(歯をみがこうね)
出かけるとき
- Put on your shoes.(くつをはいてね)
- Are you ready?(準備できた?)
- Let's go!(行こう!)
食事
- Let's eat!(食べよう!)
- Is it yummy?(おいしい?)
- Are you full?(おなかいっぱい?)
寝る前
- Time for bed.(寝る時間だよ)
- Sweet dreams.(いい夢を見てね)
- Good night. I love you.(おやすみ。大好きだよ)
最初は1日1つだけでOKです。「朝は Good morning! だけ英語で言う」と決めるだけで、立派なおうち英語のスタートです。
04絵本・歌・遊びを取り入れる
英語の絵本
絵本は、家庭の英語で最も取り入れやすい教材の一つです。絵があるので、英語がわからなくても内容を理解できます。
- くり返しのフレーズが多い絵本を選ぶ(子どもが一緒に言えるようになる)
- 音声つきの絵本なら、親が読むのが不安なときも安心
- 同じ絵本を何度も読んでいい(子どもはくり返しが大好き)
英語の歌
童謡やわらべうたのような英語の歌は、リズムに乗って自然に英語が口から出てくるようになります。手遊びや体の動きがついた歌は、特に小さい子どもに人気です。
英語で遊ぶ
- 色あてゲーム:What color is this?(これは何色?)→ It's red!
- 数えっこ:おやつやおもちゃを One, two, three... と数える
- 動物のまね:What does a dog say?(犬は何て鳴く?)
遊びの中で使う英語は、子どもの記憶に残りやすいものです。
子どもが英語で答えなくても大丈夫
声かけをしても、子どもが日本語で返事をすることはよくあります。それでもまったく問題ありません。英語を聞いて意味がわかっている、というだけで立派な一歩です。親が英語で言い、子どもが日本語で答える――そんなやりとりが続くうちに、ある日ふと英語で返ってくることもあります。無理に英語で言わせようとせず、気長に待ちましょう。
使い方:お風呂ぎらいの犬の定番絵本を、女優が読み聞かせる動画です。絵が話を支えてくれるので、絵本の日の1冊目にし、同じ動画を週に2回見ます。
使い方:気持ちを表す歌を動作つきで教える先生向けの動画です。動作のつけ方をまねして、朝の How are you? の声かけに親子で取り入れます。
05家庭で使える無料の音源サイトと、使う曜日の決め方
発音のお手本は音源に任せると、親の負担が減ります。家庭で使いやすい無料の音源サイトを、1週間メニューに当てはめてみましょう。
| サイト | 特徴 | 使う曜日の例 |
|---|---|---|
| Storyline Online | 俳優が絵本を読み聞かせる無料の動画 | 月曜・木曜の絵本の日 |
| Super Simple Songs | 英語の先生が作った、くり返しの多い子ども向けの歌 | 火曜の歌の日 |
| LearnEnglish Kids | ブリティッシュ・カウンシルの子ども向けサイト。歌・お話・ゲームがそろう | 水曜の遊びの日 |
| Unite for Literacy | 写真の絵本を読み上げつきで無料で読める | 寝る前の5分 |
続けるための決めごと
- 使うサイトは2つまでにする
- 同じ絵本や歌を1週間くり返す(子どもはくり返しが好き)
- 動画は親が先に見て内容を確かめ、見る本数を決めてから一緒に見る
- 子どもが気に入ったフレーズを、冷蔵庫に貼った紙に書いていく
YouTube で見る場合は、自動で次の動画が再生される設定になっていないかを確かめましょう。
06年齢別の取り入れ方の目安
子どもの年齢によって、合う取り組み方は変わります。あくまで目安として参考にしてください。
未就学の子ども
歌、手遊び、絵本、声かけが中心です。「聞く」「まねする」を楽しむ時期なので、文字や文法を教える必要はありません。
小学校低学年
絵本の読み聞かせに加えて、簡単な英語のゲームやアニメを一緒に見るのもおすすめです。アルファベットに興味を持ったら、一緒に書いてみるのもいいでしょう。
小学校高学年
学校でも英語の授業が本格的になる時期です。学校で習った表現を家でも使ってみる、やさしい英語の本を一緒に読むなど、学校の学びとつなげると効果的です。親が「今日は英語で何を習ったの?」と聞くだけでも、子どもは復習のきっかけになります。
どの年齢でも共通するのは、子どもの「好き」から入ることです。恐竜が好きなら恐竜の英語絵本、電車が好きなら乗り物の英語の歌、というように、興味に合わせて素材を選びましょう。
親子で一緒に楽しめる遊びをもう一つ
「宝さがしゲーム」もおすすめです。おもちゃを部屋に隠して、Is it under the table?(テーブルの下かな?)、Is it in the box?(箱の中かな?)と英語で聞きながら探します。under(下)、in(中)、on(上)のような位置を表す言葉が、遊びながら自然に身につきます。
使い方:子どもがオンラインで学ぶときに保護者ができる10のヒントです。学習環境の整え方を1つ選び、英語の動画やアプリを使うときの家庭のルールにします。
071週間メニュー(1日10分)
親子で無理なく続けられるメニュー例です。
- 月曜:英語の絵本を1冊読む(音声つきでもOK)
- 火曜:英語の歌を1曲、一緒に歌う
- 水曜:色あてゲームや数えっこで遊ぶ
- 木曜:月曜と同じ絵本をもう一度読む
- 金曜:英語のアニメや動画を一緒に見る(10〜15分)
- 土曜:親子で英語の声かけを1日中いつもより多めに使ってみる
- 日曜:お休み、または子どもが好きな英語の遊びをリクエストしてもらう
これに加えて、毎日の「おはよう」「おやすみ」を英語で言う習慣をつくると、1週間ずっと英語に触れていることになります。
08よくある失敗
失敗1:テストのように聞いてしまう
「これは英語で何て言うの?」と何度も聞くと、子どもはプレッシャーを感じます。答えを求めるより、親が楽しそうに英語を使う姿を見せましょう。
失敗2:ほかの子と比べる
「〇〇ちゃんはもう英語で話せるのに」と比べるのは逆効果です。英語に触れた量や興味の向き方は、子どもによってまったく違います。
失敗3:親が燃え尽きる
最初にがんばりすぎて、親が疲れてしまうケースも多くあります。1日1フレーズ、1日1曲くらいの気軽さで始めるのが長続きのコツです。
今日は、寝る前に Good night. Sweet dreams. と英語で言ってみることから始めてみましょう。
おうち英語は、子どものためだけでなく、親にとっても英語に触れ直す良いきっかけになります。親子で一緒に少しずつ、楽しみながら続けていきましょう。
このコラムで使うサイト・アプリ
もっと見たい人へ
今日やること
よくある質問
親が英語を話せなくても、おうち英語はできますか?
できます。絵本の音声や英語の歌、動画など音源を活用し、親は簡単な声かけや一緒に楽しむ役に回れば十分です。親子で一緒に学ぶ姿勢そのものが、子どもにとって良いお手本になります。
毎日どのくらいの時間やればいいですか?
1日5〜10分からで大丈夫です。時間の長さより、毎日少しずつ触れることのほうが大切です。子どもが楽しんでいるなら、自然に時間が延びていきます。
子どもが英語を嫌がったらどうすればいいですか?
無理に続けず、一度お休みしても大丈夫です。子どもの好きなテーマの絵本や歌、遊びに切り替えてみると、また興味を持つことがあります。楽しさを最優先にしましょう。
読了ボーナス


