Z世代の英語スラング入門|意味と使い方を例文でやさしく解説
TikTokやYouTubeのコメント欄で見かける no cap、lowkey、slay。なんとなく雰囲気はわかっても、正確な意味や使い方までは自信がない人も多いのでは?この記事では、Z世代(おおむね1990年代後半〜2010年代前半ごろに生まれた世代)の英語スラングの代表的なものを、自作の例文と一緒に紹介します。

01Z世代スラングが生まれる場所
Z世代のスラングの多くは、SNSや動画プラットフォーム、ゲーム実況、音楽などから広がっています。短い動画でくり返し使われることで、国や地域を超えて一気に広まるのが特徴です。
また、多くの語はもともと特定のコミュニティ、とくにアフリカ系アメリカ人の話し言葉(AAVE)や、LGBTQ+のコミュニティの文化から生まれ、ネットを通じて広がったと言われています。言葉を学ぶときは、その背景に敬意を払う姿勢も大切です。
ポイント:Z世代スラングは「流行語」なので、数年で使われなくなることもあります。この記事の例も「今よく見かける語」として参考にしてください。
日本語でも「エモい」「ぴえん」のような言葉がSNSから広がりましたよね。英語のZ世代スラングも同じように、短い動画やコメント欄で何度も目にするうちに、多くの人が使うようになっていきます。だからこそ、学習者にとっては「動画やSNSの英語を理解するための鍵」になるのです。
使い方:若い世代が英語にもたらしている変化を伝えるカナダのニュースです。この節の「SNSから一気に広まる」という特徴を、ニュースの中で確かめます。
使い方:Z世代のスラングの多くがアフリカ系アメリカ人の文化と関わっていることを伝えるニュースです。この節の「背景に敬意を払う」の具体例として見ます。
02まず覚えたい定番スラング①(気持ち・評価)
no cap(うそじゃなく・マジで)
cap は「うそ」の意味で使われ、no cap で「うそじゃない、本当に」となります。
- This ramen is the best I've ever had, no cap.(このラーメン、今まで食べた中で一番。マジで)
lowkey / highkey(ひそかに・ちょっと/かなり・はっきり)
lowkey は「控えめに・ひそかに」、highkey は「はっきり・めちゃくちゃ」のニュアンスです。
- I lowkey want to join the dance club.(ダンス部、ちょっと入りたいかも)
- I highkey need a nap after that test.(あのテストの後は、ガチで昼寝が必要)
slay(最高にキマってる・大成功)
人のパフォーマンスや見た目を強くほめるときに使われます。
- You slayed that speech!(あのスピーチ、完璧だったよ!)
mid(ふつう・イマイチ)
「平凡」「期待ほどではない」という意味で使われます。人に向けると失礼になりやすいので要注意です。
- The movie was kind of mid.(あの映画、正直ふつうだった)
使い方:発音の先生が学習者向けにZ世代スラングを解説します。この節の no cap や lowkey が出てきたら、意味と使われ方が記事の説明と同じか確かめます。
03まず覚えたい定番スラング②(人・関係・雰囲気)
rizz(人を惹きつける魅力・トーク力)
2023年にはオックスフォード大学出版局の「今年の言葉」にも選ばれた語です。もともと恋愛がらみで使われることが多い語なので、使う場面は選びましょう。
- He has so much rizz; everyone wants to talk to him.(彼は魅力があって、みんな話しかけたがる)
it's giving 〜(〜っぽい雰囲気がある)
後ろに雰囲気を表す語を続けて、「〜な感じが出てる」と表します。
- Your outfit is giving summer vacation.(その服、夏休みっぽい雰囲気出てる)
bet(了解・いいね)
相手の提案に「OK」と返すときに使われます。
- A: Let's meet at the station at 3. B: Bet.(A: 3時に駅でね。B: 了解)
vibe(雰囲気・ノリ)
- This café has a nice vibe.(このカフェ、いい雰囲気)
vibe は比較的広い世代で使われるので、比較的使いやすい語です。
使い方:rizz の意味と使い方を学習者向けに解説する動画です。この節にあるとおり使う場面を選ぶ語なので、意味がわかればOKの語としてノートに分類します。
04まだある!よく見かけるZ世代スラング
sus(あやしい)
suspicious(疑わしい)を短くした語です。ゲームをきっかけに広まったと言われています。
- The last piece of cake is gone. That's sus.(最後のケーキがなくなってる。あやしい)
salty(すねている・ムッとしている)
しょっぱい、から転じて、ちょっとしたことで不機嫌になっている様子を表します。
- He's still salty about losing the game.(彼、試合に負けたことでまだすねてる)
GOAT(史上最高の人)
Greatest Of All Time の頭文字です。スポーツ選手やアーティストをほめるときによく使われます。
- She's the GOAT of our tennis club.(彼女はうちのテニス部の最強選手だよ)
main character energy(主人公オーラ)
映画の主人公のように、自信たっぷりで目立っている様子を表します。
- Walking into class with sunglasses? That's main character energy.(サングラスで教室に登場?主人公オーラ出てるね)
understood the assignment(期待以上にバッチリ)
「課題を理解していた」から転じて、場にぴったり合ったことを完璧にこなした人をほめる言い方です。
- Your costume for the school festival? You understood the assignment.(文化祭の衣装、完璧じゃん)
ポイント:ほめる語は比較的使いやすく、人を評価する否定的な語は使いにくい。まずは「ほめる系」から覚えるのがおすすめです。
使い方:アメリカの若者がよく使うスラングを10分でていねいに解説します。この節の語のほかに出てきた語を3つメモし、次の週の「3語」の候補にします。
05意味がわかっても使わないほうがいい場面
Z世代スラングは、次の場面では使わないようにしましょう。
- 先生・上司・初対面の大人との会話
- 英作文、レポート、メール、面接、スピーチ
- 英検・TOEIC・入試などの試験
たとえば、面接で「My English is lowkey good.」と言うのは不自然です。代わりに「My English is fairly good, but I'm still working on my speaking.」のように標準的に言いましょう。
また、mid や cringe のように人を評価する語は、冗談のつもりでも相手を傷つけることがあります。友達同士でも、相手の作品や見た目に向けて使うのは避けたほうが安心です。
もう1つ気をつけたいのが、大人世代とのギャップです。Z世代スラングは、親や先生の世代には通じないことがよくあります。通じない言葉を使うと会話が止まってしまうので、相手が知っていそうかどうかも考えましょう。
使い方:人や物の様子を評価するスラング3語を解説する短い動画です。この節の注意どおり、相手を傷つけうる語として、使わない場面を自分の言葉で書き出します。
06Z世代スラングを「安全に」確かめる手順と、使う道具
Z世代スラングは、SNSや動画で見て覚えることが多い言葉です。ただ、SNSのコメント欄だけで意味を決めると、まちがって覚えたり、強い意味の語をまねしたりする心配があります。次の順で確かめましょう。
| 段階 | 使うもの | 使い方 |
|---|---|---|
| 意味を知る | 下の学習者向けの解説動画、BBC Learning English | 先生が学習者向けに解説している動画で、意味と使われる場面を知る |
| 辞書で確かめる | Dictionary.com、Cambridge Dictionary | 意味とラベル(informal / slang)を確かめ、標準英語の言い換えを1つ書く |
| 実例を見る | YouGlish | no cap や lowkey を入れて、話の中での使われ方を2〜3例聞く |
| 背景を知る | Eat Sleep Dream English | 今のイギリスで使われる英語とスラングの解説で、アメリカ以外の使われ方も知る |
3語ずつ覚えるときのノートの書き方
- 語(例:no cap)
- 意味と、標準英語の言い換え(honestly / seriously)
- 使う相手(友達だけ)と、使わない場面(作文・先生)
- 自作例文(自作例:This ramen shop is great, no cap.)
SNSで実際の使われ方を見るときは、各サービスの利用規約の年齢の条件を守り、中高生は保護者と使い方のルールを決めておきましょう。アカウントを作らなくても、学習者向けの解説動画だけで十分に学べます。
07Z世代スラングの覚え方と1週間メニュー
おすすめは「3語ずつ・場面つき」で覚える方法です。
- 1日目:解説動画を見て、気になる語を3つ選ぶ
- 2日目:辞書やBBC Learning Englishなど信頼できる解説で意味を確認
- 3日目:各語で自作例文を1つずつ作る(学校生活や趣味の話で)
- 4日目:SNSや動画で実際の使われ方を探してメモ
- 5日目:同じ意味の標準英語を調べ、ペアで覚える(no cap → honestly / seriously)
- 6日目:メモを隠して意味と言い換えを思い出す
- 7日目:次の3語に進む。前の3語もさっと復習
ペアで覚える例:
- lowkey → a little / secretly
- slay → did an amazing job
- bet → sure / sounds good
ポイント:スラングと標準語をセットで覚えると、場面に合わせて使い分けられるようになります。
今日は、この記事の中から「いちばん気になった1語」で例文を1つ作ってみましょう。
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よくある質問
Z世代スラングは大人が使うと変ですか?
変というより、場面や相手によっては「無理している感じ」に受け取られることがあります。学習者はまず意味がわかることを目標にし、使うなら同年代の友達との会話に限るのが安心です。
どのくらいの期間で古くなりますか?
語によってさまざまです。数年で消える語もあれば、cool のように普通の言葉になるものもあります。動画や記事の公開年を確認し、定期的に情報を更新しましょう。
学校の英語の授業で使ってもいいですか?
授業での発表や作文では、標準的な英語を使いましょう。ただし、先生が「スラングを学ぶ時間」として取り上げる場合は、その範囲で使うのはよい学びになります。
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