文化構想学部・文学部

【早稲田大学文化構想英語徹底攻略】過去5年分析&2027年度 超絶入試予想|最頻出単語280・熟語65・要約の書き方まで全公開

WASEDA / SCHOOL OF CULTURE, MEDIA AND SOCIETY
早稲田 文化構想の英語は
5年分・全25大問の型で解ける
2022〜2026年の全25大問を1問単位で解剖。
最頻出単語280・熟語65・頻出トピック20・要約の型・2027年度予想まで
文化構想学部の英語は、実は「日本一予想しやすい入試問題」のひとつです。
少なくとも直近5年間、大問5題の構成・設問番号・出題形式が1ミリも動いていません。変わるのは英文の中身だけ。つまり形式の攻略は先に終わらせておけるということです。
この記事では過去5年(2022〜2026)の全25大問を1問単位で解体し、そこから逆算した単語・熟語・トピック・解法・要約の型、そして2027年度の予想までを一気に渡します。
CONTENTS / この記事の中身

SECTION 01

まず全体像。90分・5題・約2,000語という設計
対策の前に、数字を頭に入れます。文化構想学部の一般選抜は外国語90分/75点、国語90分/75点、地歴60分/50点の計200点。英語は全体の37.5%を占め、国語と並ぶ最重要科目です。試験日は2月12日、1時限(10:00〜11:30)が外国語です。ここで注意すべきは、英語の学科試験を受けるのは一般選抜(330名)と共通テスト利用方式(35名)の2方式だけだという点。英語4技能テスト利用方式(110名)に英語の試験はなく、国語+地歴の125点で判定されます。
全教科に成績標準化(得点調整)がかかるため、素点をそのまま合否ラインと比べても意味がありません。実務的な目安は英語で8割=60/75点。7割台前半で止まる年は、たいてい大問Ⅱと大問Ⅴで落としています。
大問
形式
設問
英文の量と性格
空所補充
1〜14
長文2本。各7問。語彙・語法中心の4択
内容一致
15〜24
長文3本。2問+3問+5問が基本配分
脱文補充
25〜31
1本の論説に7つの空所。選択肢は8つ(a〜h)
会話文補充
32〜38
2〜3人の会話に7つの空所。選択肢は13(a〜m)
英文要約
記述1問
与えられた書き出しに続けて4〜10語で完成させる
この構成は5年間まったく動いていない
2022年も2026年も、設問番号は1〜38+記述1問で完全に同じ。大問Ⅰが14問、Ⅱが10問、Ⅲが7問、Ⅳが7問という配分も一致します。つまり本番で「形式に驚く」ことは、まず起きません。驚くとしたら英文のテーマだけです。
英語の分量を実測しました。英文本文だけで年2,500〜3,000語、設問文と選択肢まで含めた英語の総量は年3,600〜4,000語。読む英文は約150〜730語のものが8本(Ⅰ2本・Ⅱ3本・Ⅲ1本・Ⅳ会話1本・Ⅴ1本)です。1本が異常に長いタイプではなく、短〜中規模の英文を高速で切り替えていく持久力型。ここが早稲田他学部(政経・法・商)との最大の違いで、対策も変わります。

SECTION 02

過去5年 出題マップ──25大問を1枚に並べる
まず、2022〜2026年に実際に出た英文の出どころとテーマを並べます。ここを眺めるだけで、この学部が何を読ませたいのかが立ち上がってきます。
年度
大問
テーマ/出典
2026
気候危機の暴力性(J. Freeman)/UK・Great Britain・Englandの違い
祖先食・進化と食(S. Le)/資本と格差(Piketty)/思春期と記憶のバンプ(L. Foulkes)
宗教と科学の対立(元良勇次郎=日本初の心理学者)
スマホの自動アップデートとボットに振り回される会話
寓話。町にやってきたよそ者と、それを妬む人々(K. Nordine)
2025
トースターと大量生産=モノの文化論(A. A. Berger)/古典レトリック
マイクロクレジットと貧困削減/ナショナリズムとポストコロニアル/黒人解放の夢(R. Kelley)
ポスト真実政治とガスライティング(N. Rietdijk)
恋人の誕生日プレゼントを相談する会話
合理性はダサいのか(S. Pinker『Rationality』)
2024
麻酔・消毒とがん外科の歴史(S. Mukherjee)/「週」という単位の起源
機械学習の3分野(B. Christian)/ロヒンギャ迫害/モンスターと場所の記憶
標準語の強制と言語的多様性(J. C. Maher)
AIは怖いのかを話し合う会話
芸術鑑賞と知識、どちらが目的か(C. Bell『Civilization』)
2023
科学は難しすぎるのか(S. Hawking)/ホメオパシーは科学か(N. Grams)
見ることは語ることに先立つ(J. Berger)/能力主義の暴走(M. Sandel)/ダニング=クルーガー効果
迷信・異端・宗教改革期のヨーロッパ(E. Cameron)
猛暑を伝える天気ニュース。気候変動否定論にも触れる
「エスキモーの雪語彙」神話(G. K. Pullum)
2022
意識はどこにでもあるのか(C. Koch)/scienceという語の歴史(G. Sampson)
ナラティブ経済学(R. Shiller)/ダンスと人種表象(Z. Smith)/広告とジェンダー・ステレオタイプ(I. Gottlieb)
伝統と世代間の義務(R. Kirk、バークとシャルトルのベルナール)
配信で何を観るかで揉めるカップルの会話
ハイパーリアリティとデジタル化(Baudrillard紹介、K. Bakhtiari)
この表から読み取れる3つの事実
① 出典は大半が単行本で、ウェブ記事・雑誌記事は35本中4〜5本程度にとどまります。
② 理系ネタは5年中4年で混ざります(2022意識/2023物理・ホメオパシー/2024機械学習・医学史/2026気候科学・食と進化)。ただし2025年度は例外的に社会・文化系のみでした。文系学部だからと油断はできませんが、「毎年必ず」ではありません。
③ 大問Ⅴは「常識のひっくり返し」が5年連続。合理性・芸術・神話・デジタル・妬み──どれも「みんなが思っていることは実は違う」という構造でした。

SECTION 03

大問Ⅰ 空所補充14問|「3段判定」で切る
14問。マーク38問のうち14問、設問数ベースで約37%を占めます(設問ごとの配点は非公表ですが、量として最大の塊であることは確かです)。ここで11/14以上を安定させられるかどうかが、そのまま合否に直結します。
重要なのは、この14問がすべて同じ種類の問題ではないということ。過去5年の70問を分類すると、きれいに3種類に分かれます。
タイプA|4つとも「似た形」の単語が並ぶ(最頻出)
calamity / chronology / coexistence / coincidence(2026)、conserves / deserves / preserves / reserves(2025)、ancient / patient / resilient / salient(2024)のように、語尾や接頭辞だけが違う4語が並びます。
処理法:語幹の意味を思い出す前に、まず空所の前後で「プラスかマイナスか」「人か物か抽象か」を決める。意味の方向が決まれば、形が似ていても2つは即座に消えます。
タイプB|コロケーション・語法で決まる
a matter of debate(議論の的、2026)、on the basis of such a map(2024)、draw a boundary round 〜(2022)、rule out the possibility(2022)のように、相性で答えが1つに決まるタイプ。2024年の11番は前置詞句4択(As a matter of / In addition to / On the basis of / Regardless of)でした。
処理法:空所の直後2語だけを見る。名詞が来るか、that節が来るか、-ingが来るか。文全体を読み直すより速く、確実です。
タイプC|文法・機能語(毎年1〜2問)
2026年の9番は What / Whereas / Whether / Whichever の4択。「Whether A, B, or C」という譲歩の型を知っていれば3秒です。前置詞1語(at / from / to / without、by / into / out / up、off / on / out / over)が問われる年もあります。
処理法:ここは知識で即決する問題。悩んだ時点で負けなので、20秒経ったら印をつけて飛ばします。
実際に「どう切るか」を1問で見る
2026年の第1問。気候危機の文章の冒頭です。空所には calamity / chronology / coexistence / coincidence のどれかが入ります。文脈は「二世紀にわたり地球から奪い続けた結果、ここで生きられるかどうかが問われている」。
① 方向を決める:明らかにマイナス。→ coexistence(共存)と coincidence(偶然の一致)は中立〜プラス寄りなので落ちる。
② 残り2つを比べる:chronology は「年表・時系列」。文脈は「起きつつある何か」なので合わない。
③ 残ったのが calamity(大惨事)。正解。語彙の暗記量ではなく、消去の順番で取れる問題です。
大問Ⅰの現実的な目標
14問中11問(8割)。全問正解を狙うと1問に時間を吸われて大問Ⅱ以降が崩れます。3問は捨てる前提で、18分以内に通過するのが正解です。

SECTION 04

大問Ⅱ 内容一致10問|NOT問題とタイトル問題
英文3本に対して10問。配分は(A)2問・(B)3問・(C)5問で、これは2022〜2026の5年すべてで完全に一致します。差がつくのはここ。ただし設問タイプの内訳は年ごとにかなり揺れるので、実測値を出しておきます。
設問タイプ
出方と、処理の軸
NOT型(年1〜3問)
NOT true / NOT implied / NOT stated。実測では2022〜2024・2026が各1問、2025のみ3問。4つのうち3つが本文にあるので消去が確定作業になる
タイトル型(年0〜2問)
the most appropriate title。2022は2問、2023〜2025は各1問、2026は出題なし。第1段落と最終段落だけで決まる
主張型(年0〜1問)
the central argument / best captures the main point。出るとすれば24番(最終問)。2026は出題なし
局所情報型(年4〜9問)
実は10問の大半がこれ。2025は4問と少なめ、2026は9問。固有名詞・数字・専門語をキーに本文へ戻れば確実に取れる
意図・比喩型(1問前後)
Why does the author recommend …、interpret … の形。比喩表現の言い換えを求めてくる
2023年には「なぜ筆者は最後に eat some humble pie(謙虚になれ)と勧めるのか」が出ました。比喩を字義通りに読むと壊滅します。文化構想は比喩・皮肉・言い換えを問うのが好きだと覚えておいてください。
設問を先に読む。ただし「全部」ではない
設問先読みは有効ですが、10問すべてを先に読むと記憶が飽和します。1パッセージ分(2〜5問)ずつ先読みして読む、を繰り返すのが現実解です。特にタイトル型と主張型は、先に見ておくと読み方そのものが変わります。
大問Ⅱ 処理手順(コピーして机に貼る)

コピー

【STEP 1】そのパッセージの設問だけ先読み(2〜5問)
 └ タイトル型・主張型があるかをチェック

【STEP 2】第1段落を精読。テーマ文に下線
 └ 「筆者は何に反対しているか」を1語でメモ

【STEP 3】各段落の最初の1文だけ拾って通読
 └ 具体例(For example〜)は読み飛ばしてよい

【STEP 4】局所情報型を先に処理
 └ 固有名詞・数字・カタカナ語を手がかりに本文へ戻る

【STEP 5】NOT型を処理
 └ 本文にあった3つに○。残った1つが答え
 └ 「言い過ぎ(always / only / never / all)」は要注意

【STEP 6】タイトル型・主張型を最後に
 └ 第1段落+最終段落だけで決める
 └ 具体例だけを指す選択肢は必ず外れ
選択肢のニセモノを見抜く4つの型
①言い過ぎ型:本文が「多くの場合」なのに選択肢が always / all。
②すり替え型:本文にある語をそのまま使いつつ、主語と目的語を入れ替えている。
③常識型:世間的には正しいが、本文には書いていない。文化構想はここを狙ってきます。
④部分正解型:前半は本文どおり、後半だけ違う。最後まで読み切ること。

SECTION 05

大問Ⅲ 脱文補充7問|8択を「糊」で潰す
7つの空所に、8つの英文(a〜h)から1つずつ入れる。1つだけ余ります。文化構想を象徴する問題で、ここを苦手なまま本番に行く受験生が非常に多い。逆に言えば、ここを固めると差がつくということです。
この問題は「内容が合うものを探す」ゲームではありません。文と文をつなぐ糊(のり)を探すゲームです。糊は4種類しかありません。
糊の種類
具体例と、使い方
①代名詞
It watches over … の It が何を指すか。them / their / this / these / such は、直前の名詞と数・人か物かが一致していなければアウト
②接続副詞
But / However / Instead / At the same time / Therefore。逆接なら前後が反対、Thereforeなら前が原因。これだけで候補が半分になる
③固有名詞の初出
Edmund Burke, a political philosopher of the 18th century のように「説明つき」なら初出。すでに本文に出た後には入らない
④語彙の連鎖
gaslighter / victim / self-trust のように、同じ語彙のかたまりが前後に散らばる。単語が呼び合う場所に入る
2022年の第25問の正解は(d)「多くの点で、いま生きている世代のほうがよく知っている」。この文は明らかに「しかし伝統は重要だ」という反論の前振りです。前後の逆接構造をつかめば、内容を深く理解しなくても位置が決まります。
大問Ⅲ 脱文補充チェックリスト

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■ 先に選択肢8つを「札」にする
 各選択肢の冒頭を丸で囲む
 → But / However / Instead / Therefore / At the same time
 → It / They / This / Such / These
 → 固有名詞+説明(初出マーカー)

■ 空所の直前・直後1文だけを読む
 空所の前後で話が反転しているか? → 逆接札を当てる
 空所の直後が「その結果」か? → 原因札を当てる
 空所の直後に代名詞があるか? → 名詞を持つ札を当てる

■ 埋めたら必ず「音読で通す」
 前の文 → 入れた文 → 次の文 の3文を頭の中で読む
 少しでも段差を感じたら、そこは違う

■ 最後に余った1枚を確認
 7か所すべてに理由が言えるなら、余った1枚は自動的に確定
 余りが「一番よく分かる文」なら、どこかで入れ間違えている

■ 時間ルール
 1問90秒。7問で10分。超えたら残りは連番を避けて機械的に埋める

SECTION 06

大問Ⅳ 会話文7問|13択を2つの箱に仕分ける
7つの空所に13の選択肢。6つ余ります。ここは90分の中で最も速く終わらせるべき大問で、目標は7分。実際、5年分を並べると選択肢の性格がはっきり分かれています。
13個をパッと見て、まず「熟語の一部(前置詞句・句動詞)」と「単独の単語(形容詞・名詞・動詞)」の2つの箱に仕分けてください。2026年なら、up the wall / on my plate / down the road / in my cup / tangled in が熟語箱、preposterous / preponderant / jumbled up / business / advice / away / also / even が単語箱です。
熟語箱の処理──直前の動詞で確定する
drive me ( ) → up the wall(イライラさせる)。have enough ( ) → on my plate(やることが山積み)。none of your ( ) → business。
直前1〜2語を見るだけで確定します。意味から考えると迷い、形から考えると即決できるのがこの箱の特徴です。
単語箱の処理──話者の感情の向きで決める
会話文には必ず「怒っている人」「困っている人」「なだめる人」がいます。空所の話者がどちら側かを決めれば、preposterous(とんでもない)と reasonable のような正反対の候補は一瞬で片付きます。
ダミーには形だけ似た難語が混ざります。2026年の preponderant(優勢な)がまさにそれで、会話文にはまず登場しない硬い語でした。
会話文のテーマも「文化構想らしい」
スマホの自動アップデート(2026)、誕生日プレゼント(2025)、AIへの不安(2024)、猛暑と気候変動否定論(2023)、配信で観る映画(2022)。
単なる日常会話ではなく、その年の社会的関心が必ず1つ埋め込まれています。ここも読解と同じ目線で見ておくと、内容の予測が効きます。

SECTION 07

大問Ⅴ 英文要約|4〜10語で満点を取る型
文化構想学部で唯一の記述問題であり、他学部の受験勉強では絶対に埋まらない穴です。指示文は5年間ほぼ同一で、要点は3つ。
条件
意味するところ
書き出しが与えられる
続きの品詞と構文が最初から決まっている。ここを無視した答案は0点
4〜10語で完成
短い。説明ではなく「結論の一句」を求められている
本文から3語連続の流用禁止
言い換え力そのものが採点対象。抜き出しは減点ではなく失格に近い
実際の解答例を5年分見ると、答えの「形」が見える
過去の書き出しと解答例を並べます。ここが最大のヒントです。
年度
与えられた書き出し
解答例(続きの部分)
2026
The story shows how some people in this town …
are always envious of a person worshiped by many(9語)
2024
The difference between art appreciation and knowledge is …
that art appreciation is valuable in itself while knowledge isn’t(10語)
2023
The common belief that Eskimos have many words for snow shows that …
we are reluctant to discard widely accepted ideas or facts(10語)
2022
Under current conditions, the digital world has begun to …
intrude into our life both physically and mentally(8語)
4例に共通する構造
いずれも1つの節、または動詞句ひとつで終わっています。2022年だけは書き出しが has begun to で終わるため、主語なしの動詞句(intrude into …)で受けています。凝った構文はなく、使われている修飾は2026年の worshiped by many(過去分詞)程度です。
そして内容は例外なく筆者の批判対象を一言でまとめたもの。「人は広く信じられた考えを捨てたがらない」「町の人はいつも人気者を妬む」──要するに、本文が皮肉っている人間の性質を書けば当たります。
要約を書く5ステップ
1
先に書き出しを読む
本文より先。The difference between A and B is … なら、答えは必ず「差」を述べる形。ここで答案の骨格が決まります。
2
最終段落を先に読む
この大問の英文は、最後にオチが来る構成がほとんどです。冒頭の具体例やエピソードは、結論に至るための助走にすぎません。
3
日本語で一文にする
「人は広まった説を手放したがらない」。まず母語で言い切る。英語から英語へ直行しようとすると、必ず本文の語を borrowing してしまいます。
4
やさしい語で英訳する
難しい単語は不要です。reluctant to、valuable in itself、envious of、intrude into。この程度の語彙で満点解答が成立しています。
5
3語連続チェックと語数チェック
本文と3語続けて同じになっていないか、指でなぞって確認。そのうえで語数を数える。4語未満・11語以上は即アウトです。
要約 完成テンプレート(書き出しの型別)

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■ 型1:X shows that / shows how ...
→ 主語+動詞+抽象名詞(人間一般の傾向を書く)
 we tend to cling to comfortable beliefs
 people rarely question what everyone accepts
 we are reluctant to give up familiar ideas

■ 型2:The difference between A and B is ...
→ that A ..., while B ...(対比を一文で)
 that A matters in itself while B serves other ends
 whether the value comes directly or indirectly

■ 型3:X has begun to / has typically been seen as ...
→ 動詞句または過去分詞句で着地
 reshape how we relate to one another
 blur the line between the real and the imagined
 a cold and lifeless way of thinking

■ 型4:The author argues that ...
→ 主張+逆説(but / rather than を1回だけ使う)
 progress depends on doubt rather than certainty
 what looks like freedom is a form of control

■ 使い回せる述語(本文と被りにくい)
 tend to / be reluctant to / be inclined to / fail to
 overlook / underestimate / mistake A for B
 blur / reshape / intrude into / give way to
 valuable in itself / at the expense of / regardless of
部分点を絶対に取りに行く
この1問は空欄で出すのが最悪です。文法が多少崩れても、内容の核が合っていれば点は動きます。30秒残ったら、日本語で考えた一文をとにかく英語にして置いてくる。それだけで合否が変わる年があります。

SECTION 08

最頻出単語集280──過去5年の実選択肢を全公開
ここからが本題です。大問Ⅰの選択肢は5年で70問×4=280語。この280語こそが、文化構想が「知っていてほしい」と考えている語彙の実像です。市販の単語帳を1冊やるより、まずこの280語を潰すほうが効きます。
下の表では★が正解です。不正解の選択肢も入試レベルの重要語なので、まとめて覚えてしまってください。
2026年度(気候危機/英国の呼称)
★calamity 大惨事/chronology 年代順・年表/coexistence 共存/coincidence 偶然の一致
closure 閉鎖・終結/fact 事実/★a matter of debate 議論の的/series 連続
astrologists 占星術師/neurologists 神経学者/★scientists 科学者/veterans 退役軍人・熟練者
★abate 弱まる・和らぐ/create 生む/permeate 浸透する/sedate 鎮静させる
animals/★migrants 移住者・移民/officers 職員/politicians 政治家
bucolic 牧歌的な/★catastrophic 破滅的な/melodramatic 芝居がかった/phantasmic 幻影の
denied 否定された/engineered 仕組まれた/negated 打ち消された/★predicted 予測された
ceremonial 儀式の/colloquial 口語の/cordial 心のこもった/★crucial 決定的に重要な
What/Whereas 〜である一方/★Whether A, B, or C AだろうとBだろうと/Whichever どちらでも
compiling 編纂する/composing 構成する/conceiving 思いつく/★consisting of 〜から成る
foreign 外国の/malign 悪意ある/reign 治世/★sovereign 主権を有する
cash 現金/★currency 通貨/economy 経済/finance 財政
analogous 類似した/indigenous 先住の・土着の/★populous 人口の多い/ubiquitous 遍在する
expensive 高価な/★extensive 広範な/intensive 集中的な/inventive 独創的な
2025年度(トースターの文化論/古典レトリック)
estimates 見積もる/★implies 含意する/mystifies 煙に巻く/sacrifices 犠牲にする
diversified 多様化した/individualized 個別化した/★mechanized 機械化された/qualified 資格を持つ
language/matter/★system 体系/zone 区域
coopting 取り込む/enshrining 大切に据える/maintaining 維持する/★repudiating 拒絶・否認する
economic 経済的な/manual 手作業の/★philosophical 哲学的な/volumetric 体積の
a measure 手段・尺度/a question 問題/★an apology 弁明・釈明/an irony 皮肉
comedy 喜劇/destiny 運命/reality 現実/★tragedy 悲劇
conserves 保全する/★deserves 値する/preserves 保存する/reserves 取っておく
applies 適用する/denies 否定する/inspires 触発する/★suggests 示唆する
redundant 余分な/★reluctant 気が進まない/unashamed 恥じない/unmoved 心を動かされない
appreciate 評価する/★denigrate 貶める/generate 生み出す/relegate 格下げする
inject 注入する/★object 反対する/project 投影する/subject 服従させる
different 異なる/modest 控えめな/★significant 重要な・著しい/variant 変異の
prepare 準備する/preselect 事前に選ぶ/★presume 推定する/prevent 妨げる
2024年度(外科手術の歴史/「週」の起源)
★allowing 可能にする/concerning 関する/disturbing 動揺させる/preventing 妨げる
passively 受動的に/portly 恰幅のよい/prematurely 早まって/★publicly 公に
adjourned 休会した/adjudicated 裁定した/★gathered 集まった/granted 与えられた
blatant 露骨な/blunt 率直な・鈍い/★brisk 活発な・てきぱきした/brooding 陰鬱な
excite 興奮させる/exercise 行使する/★experience 経験する/extract 抽出する
disagreement 不一致/★disassociation 分離・解離/dissatisfaction 不満/distraction 気晴らし
legal 合法の/legitimate 正当な/lenient 寛大な/★lethal 致命的な
ancient 古代の/patient 忍耐強い/resilient 回復力のある/★salient 顕著な・目立つ
coincides 一致する/★falls on (日付が)当たる/locates 位置づける/relates 関連づける
material 物質的な/potential 潜在的な/spiral 螺旋の/★temporal 時間的な
As a matter of/In addition to/★On the basis of 〜に基づいて/Regardless of 〜に関係なく
allows 許す/gives 与える/hosts 主催する/★serves (目的に)役立つ
★transcending 超越する/transcribing 書き写す/transmitting 伝達する/transporting 輸送する
★barred 阻まれた/delivered 届けられた/harbored 抱いた/stranded 取り残された
2023年度(ホーキング/ホメオパシー)
elimination 排除/origin 起源/★wonder 驚き・不思議/year 年
fabricated でっち上げた/forbidden 禁じられた/fragmented 断片化した/★fundamental 根本的な
accentuate 際立たせる/aggregate 集める/animate 生気を与える/★appreciate 正しく理解する
entity 実体/infinity 無限/reality 現実/★unity 統一・一体性
baffling 当惑させる/★compelling 説得力のある/falsifying 反証する/painstaking 骨の折れる
★immediate 即座の・直接の/merciless 容赦ない/nuanced 微妙な/rhetorical 修辞的な
前置詞4択:at/from/★to/without
dedicated 献身的な/★formalized 体系化された/operated 運営された/testified 証言した
compliance 遵守/essence 本質/insistence 主張/★persistence 存続・粘り強さ
前置詞4択:by/★into/out/up
affinity 親和性/immunity 免疫/mobility 可動性/★validity 妥当性
confuse 混同する/★dismiss 退ける・一蹴する/locate 突き止める/misuse 誤用する
proclaim 宣言する/progress 前進する/★prolong 引き延ばす/propose 提案する
adverting 言及する/introverting 内向させる/reverting 戻る/★subverting 覆す・転覆させる
2022年度(動物の意識/scienceの語史)
dimension 次元/foothold 足がかり/interaction 相互作用/★threshold 境界・閾
delude 欺く/★diminish 減じる/dominate 支配する/duplicate 複製する
densely 密に/★loosely 緩やかに/mutually 相互に/recklessly 無謀に
amount 量/★dynamics 力学・動態/quality 質/transition 移行
experimental 実験的な/fundamental 基本的な/★preliminary 予備的な/systematic 体系的な
adaptation 適応/ambition 野心/appearance 外見/★awareness 意識・自覚
mammals 哺乳類/nature 自然/★ourselves/reason 理性
★deriving from 〜に由来する/exposing 露呈させる/reminding 思い出させる/surviving 生き延びる
birthmark あざ/★hallmark 特徴・証/landmark 目印/watermark 透かし
前置詞4択:beyond/★round/under/without
common 一般的な/improbable ありそうにない/★robust 頑健な/unreliable 当てにならない
communication/evolution 進化/★gravity 重力/relativity 相対性
前置詞4択:off/on/★out/over
directly 直接に/horizontally 水平に/★irregularly 不規則に/vertically 垂直に
280語を眺めて分かること
-ous / -ial / -ent / -ate / -ize の語尾違いセットが異常に多い。populous・ubiquitous・indigenous・analogous、crucial・colloquial・cordial・ceremonial のように、同じ語尾でグルーピングして覚えるのがこの学部に最適化された覚え方です。単語帳の掲載順ではなく、語尾順に並べ替えて確認してください。
最優先で潰す70語(暗記用リスト)

コピー

calamity 大惨事
abate 弱まる
catastrophic 破滅的な
crucial 決定的に重要な
sovereign 主権を有する
populous 人口の多い
ubiquitous 遍在する
indigenous 土着の
analogous 類似した
extensive 広範な
permeate 浸透する
migrant 移住者
repudiate 否認する
denigrate 貶める
relegate 格下げする
coopt 取り込む
enshrine 大切に据える
reluctant 気が進まない
redundant 余剰の
presume 推定する
mechanize 機械化する
irony 皮肉
apology 弁明
salient 顕著な
resilient 回復力のある
lethal 致命的な
lenient 寛大な
legitimate 正当な
blatant 露骨な
blunt 率直な
brisk てきぱきした
brooding 陰鬱な
temporal 時間的な
transcend 超越する
transcribe 書き写す
bar 阻む
harbor (感情を)抱く
strand 立ち往生させる
disassociation 分離
threshold 閾・境界
hallmark 特徴・証
robust 頑健な
diminish 減じる
preliminary 予備的な
dynamics 力学
awareness 自覚
derive from 由来する
irregularly 不規則に
validity 妥当性
persistence 存続
dismiss 一蹴する
subvert 覆す
prolong 引き延ばす
compelling 説得力のある
baffling 当惑させる
painstaking 骨の折れる
falsify 反証する
fabricate でっち上げる
fragmented 断片化した
formalize 体系化する
accentuate 際立たせる
aggregate 集める
appreciate 正しく理解する
affinity 親和性
immunity 免疫
entity 実体
unity 統一
adjourn 休会する
adjudicate 裁定する
prematurely 早まって

SECTION 09

熟語・会話表現65──大問Ⅳの実出題リスト
大問Ⅳの選択肢は毎年13個、5年で65個。ここも全部並べます。★が正解。ダミーも含めて、口語表現の宝庫です。
2026年度|スマホが勝手にアップデートされた会話
★drive 人 up the wall ひどくイライラさせる/★jumbled up ごちゃ混ぜになった/★not even 〜すらしない/★preposterous 非常識な・馬鹿げた/★make them go away (通知を)消す・追い払う/★have a lot on one’s plate やるべきことが山積み/★none of your business あなたには関係ない
(ダミー)advice/also/down the road いずれ将来/in my cup/preponderant 優勢な/tangled in 〜に絡まって
2025年度|恋人へのプレゼントを相談する会話
hang out 一緒に過ごす/★have 〜 in mind 〜を考えている/★coming up 近づいている/★run 〜 by 人 〜について人の意見を聞く/★commuting 通勤・通学/★portable 持ち運びできる/★appreciate ありがたく思う
(ダミー)affordable 手頃な/beside you/evaluate 評価する/in time 間に合って/leave out 省く/rising up
2024年度|AIは怖いのかを話す会話
★left behind 取り残された/★amazing 驚くべき/★scary 怖い/★calm down 落ち着く/★But seriously, 真面目な話/★That’s not happening そんなことにはならない/★Fair enough なるほど・もっともだ
(ダミー)allotted 割り当てられた/partially 部分的に/right ahead どうぞ/tense up 緊張する/true/weather
2023年度|猛暑を伝える天気ニュース
★meteorological 気象の/★on record 記録上/★keeps -ing 〜し続ける/★reputable 評判のよい・信頼できる/★raising livestock 家畜の飼育/★deniers 否定論者/★It makes you wonder 考えさせられる
(ダミー)cosmological 宇宙論の/creates/for time/manufacturing/supporters/theoretical 理論上の
2022年度|配信で観る映画で揉めるカップル
★check out 見てみる・試す/★argument 口論/★be put off by 〜に興ざめする/★be into 〜 〜に夢中である/★What is that about? どういう話なの/★multiracial 多人種の/★sarcastic 皮肉っぽい
(ダミー)aggressive/homogeneous 均質な/pizza/pointing out 指摘する/set on 〜に固執して/upon
65個を分類すると、覚えるべきものが見える
身体・場所の比喩(up the wall/on my plate/left behind/beside you)、句動詞(hang out/check out/put off/calm down/tense up/leave out)、会話の合いの手(Fair enough/It makes you wonder/none of your business/right away)。
この3グループだけで65個の8割を占めます。難しい単語ではなく「口が覚えている表現」が問われていると考えてください。
会話文で狙われる熟語60(暗記用リスト)

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【過去5年で実際に正解になったもの】
drive 人 up the wall/ひどくイライラさせる
have a lot on one's plate/やることが山積み
none of your business/あなたには関係ない
jumbled up/ごちゃ混ぜになった
make 〜 go away/〜を消す、追い払う
run 〜 by 人/〜について意見を聞く
hang out/一緒に過ごす
have 〜 in mind/〜を念頭に置く
coming up/近づいている
be left behind/取り残される
calm down/落ち着く
Fair enough/なるほど、もっともだ
It makes you wonder/考えさせられるね
on record/記録上
keep -ing/〜し続ける
check out/見てみる、試す
be put off by/〜に興ざめする
be into 〜/〜に夢中である
be sarcastic/皮肉を言う
rule out/可能性を排除する
draw a boundary round/〜の周りに境界を引く

【ダミーとして出た=いつ正解になってもおかしくない】
down the road/いずれ、将来
tangled in/〜に絡まって
leave out/省く
in time/間に合って
right ahead/どうぞ(Go right ahead)
tense up/緊張する
point out/指摘する
be set on/〜すると決めている

【同系統でまだ出ていない要注意表現】
be fed up with/うんざりしている
get on one's nerves/神経に障る
put up with/我慢する
come up with/思いつく
run out of/〜を切らす
be worn out/疲れ果てている
figure out/理解する、解明する
sort out/整理する、片づける
turn out/結局〜だと分かる
end up -ing/結局〜することになる
get around to/ようやく〜に取りかかる
look forward to/楽しみにする
be caught up in/〜に巻き込まれる
make up for/埋め合わせる
back out of/手を引く
talk 人 into/説得して〜させる
stand up for/擁護する
put off -ing/延期する
call off/中止する
bring up/話題に出す、育てる
get over/立ち直る
be cut out for/〜に向いている
take 〜 for granted/当然と思う
have second thoughts/考え直す
be at a loss/途方に暮れる
That's beside the point/それは論点ではない
I'll give you that/それは認めるよ
Suit yourself/好きにすれば
No wonder/道理で
Tell me about it/まったくだよ
Not that I know of/私の知る限りでは違う
It's not my call/私が決めることではない

SECTION 10

頻出トピック20と、知っておくべき背景知識
背景知識があると、読む速度が体感で3割変わります。文化構想が5年間で扱った領域を整理すると、次の20に集約されました。この20は、そのまま来年の予想リストでもあります。
#
トピック
押さえる論点とキーワード
01
気候変動と災害
科学的合意と政治的先送り。emission/drought/sea level/denier
02
言語と権力
標準語の制定は政治。dialect/standardization/linguistic diversity
03
疑似科学と迷信
反証可能性。homeopathy/placebo/superstition/falsifiability
04
認知バイアス
初心者ほど自信を持つ。Dunning-Kruger/overconfidence/heuristic
05
AIと機械学習
教師あり/なし/強化学習。alignment/bias in data/automation
06
能力主義と格差
努力の物語が傲慢を生む。meritocracy/inequality/social mobility
07
ポストコロニアル
国民国家は作られたもの。colonialism/nationalism/identity
08
ジェンダー
生物学的性と社会的性。binary/norm/representation
09
意識と動物の心
どこから心があるのか。sentience/consciousness/threshold
10
視覚文化と芸術論
見ることは中立ではない。gaze/reproduction/aesthetic value
11
モノの文化論
日用品が社会を語る。mass production/standardization/consumer
12
記憶とアイデンティティ
10〜20代の記憶が濃い。reminiscence bump/adolescence/self
13
医学史と公衆衛生
麻酔と消毒が外科を変えた。anesthesia/infection/clinical trial
14
宗教と科学
対立か補完か。faith/reason/secularization/heresy
15
ポスト真実
事実より感情。gaslighting/misinformation/echo chamber
16
デジタルと現実
模像が現実を上書きする。hyperreality/simulation/platform
17
食と進化
「祖先の食」は一つではない。ancestral diet/agriculture/staple
18
貧困と開発
小口融資と自立。microcredit/empowerment/poverty cycle
19
伝統と世代間倫理
死者・生者・未来世代の契約。tradition/obligation/continuity
20
レトリックと物語
物語は経済すら動かす。narrative/persuasion/rhetoric
20トピックに共通する「一つの型」
よく見ると、20個すべてが「みんなが当たり前だと思っていることを、疑ってみせる」という形をしています。標準語は自然ではない、能力主義は公正ではない、見ることは中立ではない、祖先の食は一つではない。
文化構想の英文は、9割がこの構造です。読み始めて「常識の紹介」が来たら、次に来るのは必ず反転。それを待ち構えて読むだけで、内容一致の精度が跳ね上がります。

SECTION 11

90分の時間配分と、解く順番
90分で英文8本(うち1本は会話文)+記述1問。番号順に解くと、ほぼ確実に大問Ⅴが犠牲になります。解く順番を変えるだけで得点が5点動く、というのがこの試験の特性です。
順番
大問
目安
狙い
1番目
Ⅳ 会話文
7分
最も軽い。ここで手を温め、リズムを作る
2番目
Ⅰ 空所補充
18分
最大の得点源。頭が冴えているうちに14問
3番目
Ⅴ 要約
15分
記述を先に確保する。ここが最大のポイント
4番目
Ⅱ 内容一致
30分
英文3本。1本10分のペースを崩さない
5番目
Ⅲ 脱文補充
15分
最後でよい。時間切れでも8択なので当たる
残り
見直し
5分
マークずれ確認と、要約の語数カウント
なぜ要約を3番目に置くのか
最後に回すと、残り10分で焦って書くことになります。あの1問は落ち着いて日本語で考える時間が必要で、焦った状態では絶対にまとまりません。
一方、大問Ⅲは選択式なので、最悪の場合でも埋められる。「最後に残していいのは選択問題だけ」という原則で組み立てています。
本番用タイムテーブル(過去問演習でそのまま使う)

コピー

開始  0分 ─ 大問Ⅳ 会話文(32〜38)
    7分 ─ 大問Ⅰ 空所補充(1〜14)
   25分 ─ 大問Ⅴ 英文要約(記述)
   40分 ─ 大問Ⅱ 内容一致(15〜24)
   70分 ─ 大問Ⅲ 脱文補充(25〜31)
   85分 ─ 見直し(マークずれ/要約の語数)
終了 90分

【途中チェックポイント】
25分時点で大問Ⅰが終わっていない → 残りを勘で埋めて次へ
40分時点で要約が書けていない → 日本語メモだけ残して次へ
70分時点で大問Ⅱが終わっていない → 残り2問を捨てて大問Ⅲへ

【捨てる基準】
1問に90秒かけて決まらない問題は、その日は解けない問題
印をつけて必ず飛ばす。戻れたら戻る、戻れなくてもよい

SECTION 12

2027年度 超絶入試予想
ここから先は過去5年の傾向からの推定です。的中を保証するものではありません。ただし「形式の予想」については、少なくとも過去5年(2022〜2026)で1問も動いていないという実測に基づくもので、確度は高いと考えています。
予想①|形式は変わらない(確度:極めて高い)
大問Ⅰ14問・Ⅱ10問・Ⅲ7問(8択)・Ⅳ7問(13択)・Ⅴ記述1問(4〜10語)。この配分が2027年度も維持される可能性は非常に高いと考えています。設問番号1〜38+記述、という並びも同じでしょう。形式対策は今すぐ完成させて構いません。
予想②|大問Ⅰは「語尾違い4択」が7割超
-ous、-ial、-ent/-ant、-ate、trans-、pre- の同形セットが中心。加えて前置詞1語の4択が1問接続詞・関係詞の4択が1問入る可能性が高い。2023年は前置詞が2問、2022年も2問出ています。単語の意味だけでなく、前置詞と句動詞の感覚を仕上げておくと差がつきます。
予想③|大問Ⅱのテーマ配分
3本の内訳は社会・政治(格差・植民地・移民)と文化・心理(記憶・芸術・ジェンダー)が軸で、そこに理系寄り(科学・技術・医学)が1本混ざる年が多いという形です。2022〜2024・2026は理系寄りが1本入りましたが、2025年度は3本とも社会・文化系でした。つまり「必ず1本」ではなく「4年に3年」。
特に注目は生成AIと労働・創作。2024年に機械学習、2026年に会話文でボットが出ており、読解本文としてのAI論はむしろこれからです。
予想④|大問Ⅲは「歴史のある概念を掘り下げる論説」
迷信(2023)、標準語(2024)、ガスライティング(2025)、宗教と科学(2026)。一つの概念の定義と歴史を、段落ごとに掘っていく論説という性格が一貫しています。2027年度も、抽象名詞1つを軸にした論説文が来る可能性が高い。候補としては、civility、privacy、authenticity、nostalgia、expertise あたりを挙げておきます。
予想⑤|大問Ⅳの会話シーン
2〜3人、10〜20往復、日常の中に社会的トピックが1つ埋まる形。予想シーンは就職活動・面接、AI採点やチャットボットとのトラブル、SNSと個人情報、留学や住まい探し、サブスク解約、猛暑や豪雨。会話の中に必ず身体比喩の熟語が2〜3個入ります。
予想⑥|大問Ⅴの書き出しと内容
書き出しの型は、これまでの4つ(X shows that… / The difference between A and B is… / X has begun to… / X has typically been seen as…)のいずれか、あるいはその変奏。
内容は「人はなぜ間違った信念を手放さないのか」型が最有力。2023年(雪語彙神話)と2026年(妬みの寓話)が同じ構造で、この学部が最も好むテーマです。次点で「テクノロジーが何を変えたか」型。
2027年度 予想トピック20(読み込んでおく順)

コピー

01 生成AIと創作・著作権 creativity/authorship
02 AIと労働の置き換え automation/displacement
03 アルゴリズムと偏り algorithmic bias/fairness
04 SNSと注意経済 attention economy/engagement
05 偽情報とファクトチェック misinformation/verification
06 プライバシーと監視 surveillance/consent
07 気候正義と南北格差 climate justice/adaptation
08 移民・難民とアイデンティティ displacement/belonging
09 少子高齢化とケア労働 aging/care work
10 都市とジェントリフィケーション urban change/community
11 言語消滅と多言語主義 endangered language/revitalization
12 翻訳と文化の移動 translation/untranslatability
13 記憶・記念碑・歴史修正 memory politics/monument
14 ミュージアムと収蔵品返還 repatriation/colonial legacy
15 メンタルヘルスと若者 adolescence/well-being
16 食と持続可能性 alternative protein/food system
17 科学への信頼とワクチン public trust/expertise
18 動物福祉と道徳的地位 sentience/moral status
19 ノスタルジアと本物らしさ nostalgia/authenticity
20 教育と能力主義の再考 meritocracy/access

【使い方】
1トピック15分。日本語のニュース解説を1本読み、
上のキーワードを英語で書き出して意味を確認するだけでよい。
20トピック×15分=5時間。これで背景知識の穴はほぼ埋まる。

SECTION 13

逆算3か月ロードマップ
やることの順番を間違えると、直前期に「単語は覚えたのに要約が書けない」という最悪の状態になります。次の順で積んでください。
時期
目的
やること
1か月目
語彙の土台
本記事の280語+熟語65を潰す。市販単語帳は語尾順に並べ替えて総復習
2か月目
脱文補充と要約
大問Ⅲと大問Ⅴだけを5年分×2周。文学部の過去問も同形式なので流用できる
3か月目前半
通し演習
90分フルセットを週2回。必ずタイムテーブル通りの順番で解く
3か月目後半
背景知識と再演習
予想トピック20を消化。間違えた問題だけを3周目
前日
確認だけ
280語リストと要約テンプレートを眺める。新しい問題には手を出さない
演習量を倍にする裏技
文学部(2月17日実施)の英語は、文化構想と大問構成が完全に同一です。Ⅰ14問/Ⅱ10問/Ⅲ7問8択/Ⅳ7問13択/Ⅴ4〜10語要約。設問番号まで一致することを2022〜2026の5年分で確認しました。文化構想の過去問が5年分しかなくても、文学部を足せば実質10年分。併願するかどうかに関わらず、解く価値があります。

SECTION 14

落ちる人に共通する7つのパターン
パターン1|大問Ⅰで全問正解を狙う
難語1問に3分使い、後半が総崩れになる。14問中11問で十分です。
処方:1問60秒。超えたら印をつけて即座に次へ。
パターン2|要約を最後に回す
残り8分で読み始め、書き出しに合わない答案を出してしまう。
処方:3番目に解く。順番は演習段階で固定しておく。
パターン3|要約で本文の語をそのまま使う
3語連続禁止のルールに抵触して、内容が合っていても評価されない。
処方:日本語で一文にしてから英訳する手順を必ず踏む。
パターン4|脱文補充を内容で解こうとする
8つとも「それっぽい」ので、内容判断では決まらない。
処方:代名詞・接続副詞・固有名詞の初出という「糊」から入る。
パターン5|NOT問題で「合っているもの」を選ぶ
毎年2〜3問あるので、ここでの取りこぼしは致命傷。
処方:問題文のNOTに必ず丸をつけ、本文にある3つに○を打つ手順を固定する。
パターン6|背景知識ゼロで理系英文に突入する
機械学習・意識・麻酔・重力。文系だからと避けていると、毎年1本は必ず刺さります。
処方:予想トピック20のうち、理系寄りの5つを日本語で読んでおく。
パターン7|過去問を「解いて丸つけ」で終える
同じ形式が毎年出るのに、間違えた理由を分類していない。
処方:間違いを「語彙不足/時間切れ/読み違い/設問の読み落とし」の4つに仕分ける。3回続けて同じ分類が出たら、そこが本当の弱点。
この記事のまとめ
構成は5年間不変。Ⅰ14/Ⅱ10/Ⅲ7/Ⅳ7/Ⅴ記述1。形式対策は先に終わらせられる
大問Ⅰの280語が、この学部が求める語彙の実像。語尾でグルーピングして覚える
脱文補充は内容ではなく「糊」で解く。代名詞・接続副詞・固有名詞の初出
要約は「筆者が皮肉っている人間の性質」を、やさしい語で一節書けばよい
解く順番はⅣ→Ⅰ→Ⅴ→Ⅱ→Ⅲ。最後に残していいのは選択問題だけ
英文は毎年変わっても、問われ方は変わりません。
変わらない部分を先に固めた人から、合格圏に入ります。