🔥 万バズ英語教育シリーズ
AI × 英語授業 完全攻略 ── Day 8 / 365
AIで長文読解を攻略!
要約・推論・批判的読解の
3ステップ授業📖
📅 2026年2月26日
⏱ 読了12分
🎯 対象:中学〜高校英語教師
SECTION 01
🎯 この授業案の概要
「長文を読ませても、ただ訳して終わり」「内容理解の問いかけがワンパターンになる」「共通テストの推論問題への対策がしたい」──そんな悩みをAIの力で一気に解決する授業案です。
この授業では、教科書の長文を3つのステップ──①要約(Summary)②推論(Inference)③批判的読解(Critical Reading)──でAIと一緒に深く読み解く活動を行います。従来の「全訳→設問解答」では鍛えられない「行間を読む力」「筆者の意図を見抜く力」「自分の意見を持つ力」を50分で育てます。
🔥 この授業のキモ
長文読解は「正解を当てるゲーム」ではない。AIを「対話する読書パートナー」にして、生徒が文章と対話しながら思考を深める。これが読解指導の新しいカタチです。
教科・単元
英語・長文読解(教科書の読解レッスンに対応)
使用AI
ChatGPT(無料版でOK)/ Claude / Gemini
必要環境
生徒1人1台端末 + 教科書 or 長文プリント
準備時間
教師側:約20分 / 生徒側:長文の通読(予習)
学習指導要領
「思考力・判断力・表現力」読解・要約・批判的思考 /「知識及び技能」文章構造の理解
SECTION 02
🛠 事前準備:教師用プロンプト
まず授業前に、先生が使うプロンプトです。教科書の長文をAIに読み込ませて、3ステップ読解用の「問いセット」を自動生成させます。これが授業の土台になります。
教師用プロンプト①:3ステップ読解問いセット生成
📋 コピー
あなたは英語リーディング指導のプロ教師です。
以下の英語長文について、3段階の読解問いセットを作成してください。
【英語長文】
(↓ここに教科書の長文を貼り付け)
【条件】
- 対象:[中3 / 高1 / 高2 / 高3](←選択)
- 教科書:[教科書名とレッスン番号]
【3ステップの問い設計】
■ Step 1:要約(Summary)── 表層理解
- 「この文章を3文で要約しなさい」形式の問い × 1問
- 5W1H確認問題 × 3問(誰が・何を・いつ・どこで等)
- パラグラフごとのトピックセンテンス特定問題 × 3問
- 難易度:★☆☆(基礎レベル、全員が取り組める)
■ Step 2:推論(Inference)── 深層理解
- 「筆者はなぜ〜と述べたのか」形式の推論問題 × 3問
- 「本文から推測できることを選べ」4択問題 × 3問(共通テスト形式)
- 指示語・代名詞の指示内容特定問題 × 2問
- 難易度:★★☆(標準〜応用)
■ Step 3:批判的読解(Critical Reading)── 評価・発展
- 「筆者の主張に対するあなたの意見を書きなさい」自由記述 × 1問
- 「この文章の論理展開の弱点を指摘しなさい」分析問題 × 1問
- 「もし反対の立場だったら、どう反論するか」ディベート問題 × 1問
- 難易度:★★★(発展レベル)
【出力ルール】
- 各ステップにタイトルとアイコンを付けて視覚的に区別
- Step 1の模範解答は【教師用解答】として別枠で出力
- Step 2, 3はあえて「正解例」と「別解例」を両方出力
- 生徒がAIに質問できるフォローアップ質問例を3つ提案
💡 プロのTips
教科書の長文をそのまま貼り付ければOK。著作権が気になる場合は、教科書のテーマを伝えて同レベル・同テーマのオリジナル長文をAIに生成させることも可能です。その場合は「上記テーマで300語程度の英文を書いて」と追加指示してください。
SECTION 03
⏱ 50分授業の完全タイムライン
このタイムラインはそのまま授業に使えます。3ステップが時間内にきれいに収まるよう設計しました。予習で通読済みの前提です。
0:00 – 5:00 ──── 導入(5分)
🎬 「長文読解は”3つのメガネ”で見る!」
先生の声かけ例:「長文って『読んで終わり』になりがちだよね。今日は
3つのメガネをかけ替えながら読みます。①要約メガネ(何が書いてある?)②推論メガネ(なぜそう書いた?)③批判メガネ(本当にそう?)」
● 電子黒板に3ステップの図を表示
● 「共通テストのリーディングも、この3つができれば怖くない」と動機づけ
● 今日のゴール:「1つの文章を3つの視点で読み、自分の意見を英語で書く」
5:00 – 15:00 ──── Step 1:要約チャレンジ(10分)
📝 まず「何が書いてあるか」を掴む
生徒は
まずAIなしで要約に挑戦(5分)。ノートに日本語で3文要約を書く。
その後、AIに「この長文を3文で要約して」と入力し、
自分の要約とAIの要約を比較する(5分)。
⚠️ ポイント:「AIの要約をそのまま写すのではなく、自分の要約と何が違うかメモするのが大事!」と強調。違いに気づくことが読解力の第一歩。
15:00 – 30:00 ──── Step 2:AI推論タイム(15分)
🤖 「なぜ?」をAIと一緒に掘り下げる
ここが授業の
メインパート。生徒が推論プロンプトをAIに入力し、行間を読む練習をする。
● AIに「筆者はなぜこの表現を使ったのか」を質問
● 共通テスト形式の4択推論問題にAIと一緒に取り組む
● AIの回答を鵜呑みにせず「本文のどこにその根拠がある?」と追質問する
⚡ 生徒は「AIに質問する→AIの答えを検証する→さらに質問する」の対話ループで思考が深まります。
30:00 –
42:00 ──── Step 3:批判的読解+ライティング(12分)
✍️ 「本当にそう?」自分の意見を英語で書く
筆者の主張に対して
賛成 or 反対の立場を決めて、英語3文で意見を書く。
● まず自力で3文書く(7分)
● 書けたらAIに「自分の意見文」を見せて添削してもらう(5分)
● AIの添削コメントを読んで修正
⚠️ ポイント:「意見は日本語で考えてOK。でも書くのは英語。困ったらAIに『〜って英語でなんて言う?』と聞いていい」
42:00 – 50:00 ──── 振り返り+共有(8分)
🎤 3ステップで気づいたこと共有
振り返りシートに記入(3分)→ ペアで意見文を見せ合い(3分)→ 全体で2名発表(2分)
振り返りの問い:
①「3つのステップで一番難しかったのはどれ?なぜ?」
②「AIに質問してみて『おお!』と思った瞬間は?」
③「筆者の意見に対する自分のスタンスは変わった?変わらなかった?」
SECTION 04
🎯 生徒用プロンプト3種(コピペ用)
これが本記事の目玉です。3ステップに対応した3つのプロンプトを、Google Classroomやロイロノートで配信してください。
生徒用プロンプト① Step 1:要約チェック
📋 コピー
あなたは英語リーディングの先生です。
以下の英語長文について、私の要約をチェックしてください。
【英語長文】
(↓ここに教科書の長文を貼り付け)
【私が書いた要約】
(↓ここに自分の要約を書く)
【やってほしいこと】
1. 私の要約の良い点を教えて
2. 抜けている重要ポイントがあれば指摘して
3. あなたならどう要約するか、お手本を3文で見せて
4. 各パラグラフのトピックセンテンス(一番大事な文)を教えて
5. 全部日本語で解説してね、絵文字も使って見やすくして
生徒用プロンプト② Step 2:推論トレーニング
📋 コピー
あなたは共通テスト対策のプロ講師です。
以下の英語長文について、「行間を読む」推論トレーニングをしてください。
【英語長文】
(↓ここに教科書の長文を貼り付け)
【やってほしいこと】
1. この文章から「直接は書いていないけど推測できること」を3つ教えて
2. 共通テスト風の4択問題を3問作って(答えは最後にまとめて)
3. 「筆者がこの文章で一番伝えたいこと」を一言で言うと?
4. 文中の "it" や "this" などの指示語が何を指しているか、3つ解説して
5. 私が「なぜ?」と質問したら、もっと深い解説をして
【ルール】
- 日本語で解説して
- 「なぜそう推測できるのか」の根拠を本文から引用して示して
- 絵文字を使って見やすくして
- 共通テスト4択問題の正解には★マークを付けて
生徒用プロンプト③ Step 3:批判的読解+意見ライティング
📋 コピー
あなたは英語ディベートのコーチです。
以下の英語長文の筆者の主張について、批判的に読む練習を手伝ってください。
【英語長文】
(↓ここに教科書の長文を貼り付け)
【私の意見】
(↓ここに自分の意見を日本語 or 英語で書く)
【やってほしいこと】
1. 筆者の主張を1文でまとめて
2. その主張の「強い点」と「弱い点」をそれぞれ2つずつ教えて
3. もし反対の立場だったら、どんな反論ができるか例を見せて
4. 私の意見を英語3文に直して(中高生レベルの英語で)
5. 私の英語意見文の文法・表現をやさしく添削して
6. 意見を述べるときに使えるフレーズを5つ教えて
【ルール】
- 日本語で解説してね
- 「正解」は1つじゃないことを前提に、いろんな視点を見せて
- 絵文字を使って見やすくして
- 意見フレーズには使い方の例文もつけて
⚡ 超重要:生徒への声かけ
「3つのプロンプトは順番に使ってね。
Step 1が終わったらStep 2、Step 2が終わったらStep 3。必ずこの順番で進めること!」
※ 長文が長い場合は「最初の3パラグラフだけ」でもOKと伝える。全部やろうとして時間切れになるより、少ない範囲を深く読む方が学びが大きい。
SECTION 05
📱 AIの出力実例(実際の画面イメージ)
環境問題をテーマにした300語程度の長文に対してStep 2(推論プロンプト)を使った場合の出力例です。
📝 AIの出力サンプル(Step 2 推論トレーニングの一部抜粋)
🔍 直接は書いていないけど推測できること
① 💡 筆者は「個人の努力だけでは不十分」と考えている
→ 根拠:第2パラグラフで “However, individual actions alone cannot solve this global crisis.” と述べている。”alone” と “global” の対比から、政府や企業レベルの対策が必要だという立場が推測できる。
② 💡 この文章のターゲット読者は「若い世代」
→ 根拠:第3パラグラフの “Your generation will face the consequences” という直接的な呼びかけ。”your” と “will” から、未来を生きる若者に行動を促していることがわかる。
📝 共通テスト風4択問題(1問目)
Q. What can be inferred from the second paragraph?
(A) The author believes technology will solve all environmental problems.
(B) The author thinks governments should take stronger action. ★
(C) The author is optimistic about the current situation.
(D) The author wants readers to stop using plastic completely.
💡 解説:(B)が正解。第2パラグラフの “individual actions alone cannot solve” と “we need systematic change” から、個人レベルを超えた=政府レベルの対策を求めていると推測できる。(A)はtechnologyへの言及なし、(C)は “crisis” という語から楽観的とは読めない、(D)は “completely” が極端すぎる。
SECTION 06
👀 机間巡視・声かけのポイント
ステップ別 巡視チェックリスト
3ステップそれぞれで確認すべきポイントが違います。
【Step 1 要約時】
✅
まず自力で要約を書いているか(いきなりAIに要約させていないか)
✅
AIの要約と自分の要約を比較しているか(差分メモを取っているか)
【Step 2 推論時】
✅ AIの答えに「なぜ?」と追質問しているか(1回で終わっていないか)
✅ 根拠を本文中で確認しているか(教科書を開いて照合しているか)
【Step 3 批判的読解時】
✅ 自分の意見を書いてからAIに見せているか(AIに意見を丸投げしていないか)
✅ 英語で書くことに挑戦しているか(全部日本語で終わっていないか)
声かけフレーズ集
🗣️「自分の要約、AIと全然違っても大丈夫。違いを見つけること自体がすごい」
🗣️「AIの答えを読んで『ほんとに?』って思ったら、追加で『根拠は?』って聞いてみて」
🗣️「この筆者の意見に賛成?反対?どっちでもいいから、理由を1つ言えればOK」
🗣️「英語で書くのが難しかったら、まず日本語で書いてAIに翻訳を頼もう」
🗣️「推論問題、AIの解説と自分の考えが違ったら──それ、次の入試で武器になるよ」
SECTION 07
📊 評価方法と振り返りシート
この授業は3ステップそれぞれでの思考プロセスと最終的な意見ライティングで評価します。
知識・技能
要約の正確さ/トピックセンテンスの特定/推論問題の正答率
思考・判断
AIの回答を批判的に検証できたか/自分の意見の論理性
主体的態度
AIへの追質問の回数・質/英語での意見表明への挑戦
【振り返りシート】AI×長文読解 3ステップ授業
名前:______ クラス:__ 出席番号:__
■ 今日読んだ長文のタイトル/テーマ
→
■ Step 1 要約:自分の要約とAIの要約で一番違ったところは?
→
■ Step 2 推論:AIに「なぜ?」と聞いて一番「なるほど!」と思ったことは?
→
■ Step 3 批判的読解:筆者の主張に対する自分の意見(日本語OK)
→ 賛成 ・ 反対(◯をつける)
→ 理由:
■ 英語で書いた意見文(3文)を書き写そう
→
■ Q1. 3ステップで一番難しかったのは?(◯をつける)
要約 ・ 推論 ・ 批判的読解
→ 理由:
■ Q2. 次の長文読解でAIに聞いてみたい質問は?
→
■ 今日の授業の満足度(◯をつけよう)
★★★★★ とても良かった
★★★★☆ 良かった
★★★☆☆ ふつう
★★☆☆☆ あまり良くなかった
★☆☆☆☆ 良くなかった
SECTION 08
⚠️ よくある失敗と対処法
❌ 失敗1:生徒がStep 1でAIに丸投げする
対処:Step 1は「まず自分で要約を書いてから」AIに見せるルールを徹底。教室内を歩いて「まずノートに3文書いてね」と声かけ。ノートに自分の要約がない生徒はStep 2に進めないとルール化すると効果的。
❌ 失敗2:AIの推論が的外れで、生徒が混乱する
対処:これは最高の教材。「AIの推論が間違ってると思ったら、本文のどこが根拠か探してみよう」と誘導。AIの間違いを指摘できたら「あなたはAIより正確に読めてる!」と褒めるチャンス。
❌ 失敗3:Step 3の意見ライティングで手が止まる
対処:①まず「賛成か反対か」を決めるだけでOK ②理由は日本語1文でまず書く ③AIに「〜を英語にして」と翻訳を頼む ④翻訳された英文を自分でノートに書き写す。この4段階スキャフォールディングで全員が英語意見文を完成できる。
❌ 失敗4:長文が長すぎて50分で終わらない
対処:教科書の長文が500語以上の場合は、先生が事前に「最初の3パラグラフだけ使う」と範囲を指定する。または、AIに「この長文を300語に要約して」とリライトさせてから使う手もある。深く読むことが目的なので、量より質。
BONUS
🎁 おまけ:発展プロンプト3選
3ステップが終わった上級生、もっと読解力を鍛えたい生徒向けの追加プロンプトです。
あなたはソクラテスのように対話で導く先生です。
以下の長文について、私に答えを教えるのではなく「質問」で導いてください。
【長文】
(ここに貼り付け)
ルール:
- 最初に簡単な質問から始めて、だんだん深い質問にしてね
- 私が答えたら「なぜそう思う?」「本文のどこにヒントがある?」と追加質問して
- 答えは絶対に教えないで。ヒントだけ出して
- 全部日本語でやりとりしてね
- 5回の質問で、文章の核心にたどり着けるように導いて
以下の英語長文の「論理構造」を図解してください。
【長文】
(ここに貼り付け)
やってほしいこと:
- 各パラグラフの役割を1行で説明(導入・具体例・反論・結論など)
- パラグラフ間のつながりを「→」「↔」「⇒」で図示
- ディスコースマーカー(however, therefore, for exampleなど)を全部抜き出して、それぞれの機能を解説
- この文章の論理展開パターン名を教えて(因果関係型・対比型・問題解決型など)
- 日本語で解説してね
あなたは共通テストの問題作成者です。
以下の長文を使って、大学入学共通テスト(英語リーディング)の本番そっくりの問題セットを作ってください。
【長文】
(ここに貼り付け)
問題構成:
1. 事実確認問題 × 2問(4択)
2. 推論問題 × 2問(4択)
3. 要旨把握問題 × 1問(4択)
4. 情報整理問題 × 1問(表やグラフに情報を整理する形式)
ルール:
- 選択肢は本番同様に英語で
- 紛らわしい誤答を含めて(本番レベルのひっかけ)
- 解答は「答え」と入力したら表示
- 各問題に解き方のコツも日本語で解説して
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#要約スキル
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