本文へ
🔥0
🌍 英語学習

🏫 小学校英語の授業の流れ|45分モデルと時間配分・教室英語の例

✍️ 原田英語が厳選・執筆🗓 2026-09-28📖 6分🎁 読了で +10XP
「45分の英語の授業、何から始めて何で終わればいいの?」。小学校で英語を担当することになった先生から、いちばんよく聞く悩みです。この記事では、外国語活動(3・4年)にも外国語科(5・6年)にも使える45分の基本モデルを、時間配分と具体的な教室英語つきで紹介します。まずは「型」を1つ持つことで、準備も授業もぐっとラクになります。

なぜ「型」があると授業がラクになるのか

小学校の英語の授業は、担任の先生が他教科と並行して準備することが多い授業です。毎回ゼロから流れを考えていると、準備に時間がかかるうえ、子どもたちも「今日は何をするの?」と落ち着きません。

そこでおすすめなのが、毎回同じ流れ(ルーティン)を持つことです。流れが決まっていると、子どもは次の活動を予想でき、安心して英語を聞いたり話したりできます。先生も「今日変えるのは真ん中の20分だけ」と考えればよくなります。

ポイント:前半と最後は毎回ほぼ同じ、真ん中だけ単元に合わせて入れ替える。これが続けられる授業づくりのコツです。

45分モデルの全体像と時間配分

次のモデルは、多くの学校で見られる授業の流れを、担任の先生が使いやすい形に整理したものです。

  1. あいさつ・ウォームアップ(3分):日付や天気、気分のやり取り
  2. 歌・チャンツ(5分):単元の表現をリズムで口慣らし
  3. Small Talk(5分):先生が身近な話題を英語で話し、子どもとやり取り
  4. めあての確認(2分):今日できるようになることを共有
  5. インプット・導入(10分):絵カードや映像で新しい表現をたっぷり聞く
  6. やり取り・コミュニケーション活動(15分):ペアやインタビュー、ゲーム
  7. 振り返り(5分):できたこと、友だちのよかったところを書く・話す

外国語活動(3・4年)は聞くことと話すことが中心なので、5と6を厚めにします。外国語科(5・6年)では、6の後半や振り返りの前に読む・書く活動(5〜8分)を入れ、そのぶん歌やゲームを短くするとバランスがとれます。

ポイント:「聞く時間」を削りすぎないこと。話す活動の前には、十分に聞いた経験が必要です。

そのまま使える教室英語(場面別)

授業の流れに合わせて、決まったフレーズを繰り返し使うと、子どもは自然に意味を覚えていきます。発音に自信がなくても、ジェスチャーをつければ十分伝わります。

あいさつ

  • Hello, everyone! How are you today?
  • What's the date today? / How's the weather?

活動の切り替え

  • Let's sing a song! / Let's start the chant.
  • Make pairs. / Stand up, please. / Sit down, please.
  • Are you ready? / 3, 2, 1, go!

ほめる・励ます

  • Good job! / Nice try! / Great idea!
  • That's OK. Try again.

終わり

  • Let's look back on today's lesson.
  • That's all for today. See you next time!

最初の1か月は、この中から5つだけ選んで毎回使いましょう。慣れてきたら1つずつ増やします。黒板の端に「今月のクラスルーム・イングリッシュ」として貼っておくのもおすすめです。

真ん中20分の組み立て方:好きな食べ物の単元の例

ここでは「What food do you like?」を扱う単元を例に、インプットとやり取りの部分を具体的に見てみます。

インプット(10分)

  1. 先生が食べ物の絵カードを1枚ずつ見せ、I like curry and rice. I don't like natto. と自分の話をする
  2. 子どもに Do you like curry and rice? とたずね、Yes/No で手を挙げてもらう
  3. 絵カードを使った「カード当て」で、食べ物の語を何度も聞かせる

やり取り(15分)

  1. 先生とALT(またはデジタル教材の音声)がモデル会話を見せる
  2. ペアで練習:A: What food do you like? B: I like pizza. A: Me, too!
  3. インタビュー活動:3人にたずねてワークシートにメモする
  4. 途中で一度止め、「Me, too! が言えた人?」と良かった表現を全体で共有する

ポイントは、やり取りの途中で1回止めて全体に返すことです。「困ったこと」「うまくいった言い方」を共有すると、後半の活動の質が上がります。

よくある失敗と立て直し方

  • ゲームだけで終わる:盛り上がっても、何ができるようになったかが残りません。振り返りで「今日言えるようになった英語」を1文書かせましょう。
  • 先生の説明が日本語ばかり:説明は短く、デモンストレーション(やって見せる)を中心にすると、英語のままでも伝わります。
  • いきなり話させる:聞く量が足りないまま話す活動に入ると、子どもは固まります。インプットの時間を削らないことが大切です。
  • 時間オーバーで振り返りがなくなる:タイマーを使い、振り返りの5分は「必ず残す時間」と決めておきましょう。

ポイント:うまくいかなかった日は、流れではなく「真ん中の活動」を1つ変えるだけで十分です。

3年生と6年生では何を変える?学年別の調整

同じ45分モデルでも、学年によって中身の比重を変えると、ぐっと授業が合ってきます。

3年生の場合

  • 歌・チャンツを長めに(7〜8分)とり、体を動かす時間を多くする
  • 一つの活動は5〜7分程度で切り替える(集中が続く長さを意識)
  • 振り返りは「顔マーク」に丸をつける程度の簡単な形でOK

6年生の場合

  • 歌は短くし、Small Talk を長めにとる
  • やり取りの活動では「質問を1つ付け足す」など、少し高い目標を出す
  • 読む・書く活動を毎時間5〜8分入れる
  • 振り返りは「今日使った英語」を1文書き写す形にする

例えば同じ「好きなもの」の話題でも、3年生は I like red. を言えれば十分ですが、6年生では I like red. It's my favorite color. What color do you like? のように、つなげて話すことを目指せます。

ポイント:高学年ほど「ゲームの楽しさ」より「伝わった手応え」がやる気につながります。

単元全体の中で45分をどう位置づけるか

1時間の授業は、単元(おおむね数時間のまとまり)の一部です。単元の最初は聞く活動を多めに、中盤はやり取り、最後は発表やインタビューなどのまとめの活動、という流れを意識すると、1時間ごとのめあても立てやすくなります。

1単元(6時間)のイメージ

  • 1〜2時間目:表現をたっぷり聞く、歌・チャンツで慣れる
  • 3〜4時間目:ペアやグループでやり取り
  • 5時間目:まとめの活動の準備(外国語科なら書き写しなども)
  • 6時間目:発表・インタビューなどのまとめの活動

授業の準備に困ったら、教科書の指導書やデジタル教材の流れを基本にし、この記事の45分モデルに当てはめてみてください。まずは次の授業で、あいさつと振り返りの5分ずつを固定するところから始めましょう。

準備を10分で終わらせる指導メモの書き方

毎回の授業準備を短くするには、A4用紙1枚の「指導メモ」を決まった形で書くのがおすすめです。

  1. めあて:Let's ask and answer about favorite food.(日本語でもOK)
  2. 使う表現:What food do you like? / I like 〜. / Me, too.
  3. インプット:絵カード8枚、先生の自己紹介の話
  4. やり取り:ペア練習→インタビュー(3人)
  5. 振り返りの問い:「友だちの好きな食べ物で意外だったのは?」

前半(あいさつ・歌・Small Talk)と振り返りは毎回同じなので、メモに書くのは真ん中の3〜4だけです。単元が終わったらメモをファイルに綴じておけば、翌年の自分や同じ学年の先生の財産になります。

📺 このコラムと一緒に見たい動画

✅ 今日からやること

よくある質問

英語の発音に自信がないのですが、教室英語を使っても大丈夫ですか?
大丈夫です。子どもにとって大切なのは、先生が英語を使おうとする姿を見ることです。正確な発音のモデルは、デジタル教材の音声やALTに任せる、と役割を分けて考えましょう。
外国語活動と外国語科で流れを変える必要はありますか?
基本の流れは同じで構いません。外国語科では読む・書く活動を短く入れる時間を作り、そのぶん歌やゲームの時間を調整するとバランスがとれます。
振り返りでは何を書かせればいいですか?
「今日言えるようになった英語」「友だちの良かったところ」「次にやってみたいこと」の3つから1つ選ばせる形が書きやすくおすすめです。
✍️
英語の神動画図鑑 編集部(原田英語)
原田英語が、現場の英語教師の目で世界の英語学習動画と勉強法を厳選。紹介文・コラムはすべてオリジナルで書いています。運営者について・お問い合わせ

次に読むなら