英語にもオノマトペはある、でも数が違う
英語にも擬音語(音をまねた言葉)はあります。
- 動物の鳴き声:woof(犬)、meow(猫)、moo(牛)
- 物の音:bang(バン)、crash(ガシャン)、knock knock(トントン)
- 人の音:achoo(ハクション)、yawn(あくび)
ただし、日本語の擬態語(音がしない様子を表す言葉)、たとえば「キラキラ」「じっと」「ふわふわ」のような言葉は、英語では決まったオノマトペがないことがほとんどです。
では英語ではどう表すのか? 答えは、様子そのものを含んだ動詞や形容詞を使う、です。
ポイント:日本語は「オノマトペ+一般的な動詞」、英語は「様子を含んだ動詞1語」で表すことが多い。
- じっと見る → stare
- チラッと見る → glance
- ニヤニヤ笑う → grin / smirk
- クスクス笑う → giggle
この違いを知ると、英語の動詞がなぜこんなに多いのかも見えてきます。
気持ちのオノマトペを英語で
アニメでよく出てくる「気持ち」のオノマトペを、英語でどう表すか見てみましょう。
- ドキドキ(緊張・期待):My heart is pounding. / I'm so nervous. / I'm excited.
- ワクワク:I can't wait! / I'm so excited.
- イライラ:I'm getting annoyed. / It's so frustrating.
- ハラハラ:I'm on the edge of my seat.(手に汗にぎる)
- モヤモヤ:Something doesn't feel right. / I feel uneasy about it.
- ホッとする:What a relief. / I'm relieved.
ここで大事なのは、「ドキドキ」が場面によって違う英語になることです。好きな人の前のドキドキなら *My heart is racing.*、テスト前のドキドキなら *I'm nervous.* のように、気持ちの中身で英語を選びます。
例文:
- I have a presentation tomorrow, and I'm already nervous.(明日発表があって、もうドキドキしてる)
- The last episode was so intense. I was on the edge of my seat the whole time.(最終回はずっとハラハラしっぱなしだった)
動き・状態のオノマトペを英語で
次は、動きや状態を表すオノマトペです。英語では動詞の選び方が決め手になります。
歩き方
- よちよち歩く → toddle
- とぼとぼ歩く → trudge
- ぶらぶら歩く → wander / stroll
- こそこそ歩く → sneak
食べ方・飲み方
- ガツガツ食べる → wolf down
- ゴクゴク飲む → gulp (down)
- ちびちび飲む → sip
状態
- キラキラ光る → sparkle / glitter
- ふわふわの → fluffy
- ベタベタする → sticky
- ツルツルの → smooth / slippery
- ゴロゴロする(だらだら過ごす)→ laze around / lounge around
例文:
- I spent the whole Sunday lazing around at home.(日曜日は一日中家でゴロゴロしてた)
- The kitten's fur is so fluffy.(子猫の毛がふわふわ)
こうした動詞は、英語の小説や長文にもよく出てきます。オノマトペと結びつけて覚えると、イメージがわきやすく忘れにくいのがメリットです。
マンガの効果音は英語版でどうなる?
マンガの英語版では、絵の中に描かれた効果音(描き文字)の扱いが悩みどころです。一般的には次のような方法がとられています。
- 描き文字を英語に描き直す:BOOM, CRASH, WHOOSH など
- 日本語の描き文字を残し、小さく英訳を添える
- 日本語の描き文字をそのまま残す
どの方法かは出版社や作品によって違います。絵の一部として描かれた文字を消すと絵が変わってしまうため、原作の絵を大切にして日本語を残すケースもあります。
英語の効果音でよく見かけるものも覚えておきましょう。
- whoosh:ヒュッ、ビュン(素早い動き)
- thud:ドサッ(重いものが落ちる)
- splash:バシャッ(水)
- creak:ギィー(ドアがきしむ)
- sizzle:ジュージュー(焼く音)
これらは名詞や動詞としても使えます。*The door creaked open.*(ドアがギィーと開いた)のように使えると、英作文の表現力も上がります。
音のオノマトペは日英でどこが違う?
同じ音でも、日本語と英語では聞こえ方・書き表し方が違うことがあります。比べてみると、とてもおもしろいです。
- 犬:ワンワン ↔ woof / bow-wow
- ニワトリ:コケコッコー ↔ cock-a-doodle-doo
- 時計:チクタク ↔ tick-tock
- 心臓:ドクンドクン ↔ thump-thump / ba-dum
- ドアをたたく:トントン ↔ knock knock
- 電話:プルルル ↔ ring ring
英語のオノマトペの多くは、そのまま動詞としても使えるのが特徴です。
- The dog woofed at the mailman.(犬が郵便屋さんに向かってワンとほえた)
- The clock was ticking loudly.(時計がチクタク大きな音を立てていた)
- Someone knocked on the door.(誰かがドアをトントンとたたいた)
日本語では「ワンワンとほえる」のように「オノマトペ+動詞」ですが、英語では woof, tick, knock のように音そのものが動詞になります。この違いを意識すると、英語の文がコンパクトに書けるようになります。
オノマトペで語彙を増やす練習法
オノマトペは、英語の「様子を表す動詞」を覚える絶好の入り口です。次の手順で練習してみましょう。
- アニメやマンガで出てきたオノマトペを5つ書き出す
- それぞれ「音」か「様子」か「気持ち」かに分類する
- 英和・和英辞典で近い英語表現を探す
- 自分の生活に当てはめた例文を1つずつ作る
- 声に出して読む
例:
- 「ペコペコ(お腹が空いた)」→ I'm starving.
- 「ヘトヘト」→ I'm exhausted. / I'm worn out.
- 「ソワソワ」→ I'm restless. / I can't sit still.
コツ:1つのオノマトペに1つの英語、と決めつけないこと。場面に合う英語を複数持っておくと、表現が豊かになります。
よくある失敗と1週間メニュー
よくある失敗
- 日本語のオノマトペをローマ字で言う:*I'm dokidoki.* は英語では通じません。
- 1対1で覚えようとする:「ドキドキ=nervous」だけだと、恋のドキドキを表せません。
- 動詞を覚えず形容詞だけで済ませる:stare, glance, giggle のような動詞を使えると一気に英語らしくなります。
1週間メニュー(1日10分)
- 月:気持ちのオノマトペ5つの英語を調べる
- 火:歩き方・食べ方の動詞を5つ覚える
- 水:英語版アニメで、様子を表す動詞を探しながら見る
- 木:英語版マンガや英語の絵本で効果音を探す
- 金:自分の1日を、オノマトペ由来の英語を使って3文で書く
- 土:書いた文を声に出して読む
- 日:1週間で覚えた表現を見返す
今日はまず、「今日の自分の気持ち」をオノマトペで言ってから、それを英語に置き換えてみてください。



