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【やさしい英文de多読!】<49> Showa Day: The Holiday That Changed Its Name Four Times! 昭和の日:4回も名前が変わった不思議な祝日

原田英語マン
原田英語マン
今日のテーマは「昭和の日」です。ゴールデンウィークの幕開けを飾るこの祝日、実は名前が4回も変わってきたって知っていましたか?昭和天皇の意外な素顔や、たった7日間しかなかった「昭和64年」など、知れば誰かに話したくなる驚きのトリビアをお届けします!

📖 英文(228 words)

April 29 is a national holiday in Japan called Showa Day. It marks the beginning of Golden Week, a busy holiday season for travel. But here is something amazing: this same day has had four different names in history! It started as “Tencho-setsu,” which celebrated the emperor’s birthday. Then it became “Emperor’s Birthday” in 1948. After Emperor Showa died in 1989, it was renamed “Greenery Day.” Finally, in 2007, it became “Showa Day.”

Why so many changes? The day was originally the birthday of Emperor Showa, who ruled Japan from 1926 to 1989. That is 62 years—the longest rule of any Japanese emperor in history! When he died, the government did not want to remove this holiday because it was part of Golden Week. So they kept the date and changed the name.

Here is a fun fact: Emperor Showa was actually a scientist! He loved studying plants and sea animals. He even wrote books about them. That is why the holiday was first called “Greenery Day”—to honor his love of nature.

Another surprising fact: the year “Showa 64” lasted only seven days! Emperor Showa died on January 7, 1989, so 1989 began as Showa 64 but quickly became Heisei 1.

Today, Showa Day is a time to think about Japan’s past and future.

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📝 重要語句

national holiday:国民の祝日
a special day when most people do not work(多くの人が仕事を休む特別な日)
Golden Week:ゴールデンウィーク
a series of holidays in late April and early May in Japan(4月末から5月初めの連休)
marks:印を付ける、示す
shows the start or importance of something(何かの始まりや重要性を示す)
emperor:天皇
the highest ruler of Japan(日本の最高の統治者)
ruled:統治した
was the leader of a country(国のリーダーだった)
originally:もともとは
at the beginning, in the start(最初に、はじめは)
government:政府
the group of people who run a country(国を運営する人々の集まり)
remove:取り除く
to take something away(何かを取り去ること)
scientist:科学者
a person who studies nature carefully(自然を注意深く研究する人)
honor:敬意を表す
to show respect for someone or something(誰かや何かに敬意を示す)
lasted:続いた
continued for some time(ある期間続いた)

🇯🇵 日本語訳

4月29日は、日本の国民の祝日「昭和の日」です。にぎやかな連休「ゴールデンウィーク」の幕開けとなる日でもあります。ところが——驚くなかれ、この日は歴史上、なんと4回も名前を変えてきたのです!最初は「天長節」と呼ばれ、天皇の誕生日を祝う日でした。次に1948年、「天皇誕生日」と改められます。1989年に昭和天皇が崩御されると、今度は「みどりの日」へ。そして2007年、ついに「昭和の日」となったのです。

なぜこれほど名前が変わったのでしょうか? もともとは、1926年から1989年まで日本を治めた昭和天皇のお誕生日。在位62年——これは日本の歴代天皇のなかでもっとも長い在位期間なのです! 昭和天皇が崩御されたとき、政府はこの日をゴールデンウィークの一部としてどうしても残したかった。そこで、日付はそのままに名前だけを変えたというわけです。

ここで、ちょっと面白い話を一つ。昭和天皇は、実は科学者でもありました。植物や海の生き物の研究に情熱を注ぎ、専門書まで著されたほど。だからこそ、この日は最初「みどりの日」と名付けられたのです——天皇の自然への深い愛を称えて。

もう一つ、驚きの事実を。「昭和64年」は、なんとたった7日間しかなかったのです! 昭和天皇が1989年1月7日に崩御されたため、その年はわずか1週間で「平成元年」へと切り替わりました。

今、昭和の日は、日本のたどってきた道のりと、これから歩む未来に思いを馳せる日となっています。

🗓️ コラム:4月29日にまつわる驚きのトリビア

「昭和の日」は、ただの祝日ではありません。日本の祝日のなかでもとびきりユニークな歴史と、たくさんの「へぇ〜!」が詰まっています。今日は、知れば誰かに話したくなる、4月29日の知られざる魅力をご紹介しましょう。

🔸 4回も名前が変わった、唯一無二の祝日

実は、これほど名前を変えてきた祝日は日本にひとつもありません。「天長節」→「天皇誕生日」→「みどりの日」→「昭和の日」と、まさに名前のリレー。「天長節」の由来は、古代中国の思想家・老子の「天は長く地は久し」という言葉。天と地が永遠であるように、天皇の治世も長く続きますように——そんな祈りが込められた、なんとも雅な名前なのです。

🔸 昭和天皇は「天皇」であり「学者」だった

昭和天皇のもうひとつの顔をご存じでしょうか。実は、世界的にも認められた海洋生物学者だったのです。皇居内には専用の研究室があり、ヒドロ虫類(小さな海の生き物)の研究で論文をいくつも発表されました。新種を発見されたこともあるというから驚きです。一説には、「天皇陛下、もう少しゆっくりお休みください」と侍従が促しても、顕微鏡から目を離そうとされなかったとか。「みどりの日」という名前が選ばれたのは、こうした自然への深い敬意があったからなのです。

🔸「昭和64年」、たった7日間の超レア年号

1989年1月7日、昭和天皇の崩御により、昭和という時代は幕を閉じました。1月1日から始まった昭和64年は、わずか7日間で平成元年に。「昭和64年生まれ」の人は、たった1週間のあいだに生まれた、いわば歴史の希少種なのです。実は「昭和64年」と刻印された硬貨も発行されていて、コレクターのあいだで今も人気の的。財布のなかをそっと覗いてみる価値ありかもしれません。

🔸「平成の日」がない、ちょっと意外な理由

「明治の日」はありませんが、明治天皇の誕生日11月3日は「文化の日」として祝日になっています。では、なぜ「平成の日」はないのでしょう? 答えは、平成から令和への代替わりが「生前譲位」、つまり上皇さまがご存命のうちに譲位されたから。ご存命中の上皇さまの誕生日を祝日にしてしまうと、今上天皇との「権威の二重化」が生じてしまう——そんな配慮があったといわれています。歴史のなかでも、「生前譲位」は実に約200年ぶりの出来事でした。

🔸 ゴールデンウィークの絶妙な「祝日パズル」

昭和の日(4月29日)は、ゴールデンウィークの第一走者。続いて憲法記念日(5月3日)、みどりの日(5月4日)、こどもの日(5月5日)と、休日のバトンが渡されていきます。実は2007年に「みどりの日」が5月4日に引っ越したのは、ここで休日を切らさないための国の作戦。一日だけ平日が挟まると、せっかくの大型連休が「飛び石」になってしまう——そんな事態を防ぐための、絶妙な祝日パズルだったのです。2026年の今年は4月29日が水曜日。有給休暇を上手に使えば、最大8連休も夢ではありません!

🔸 昭和天皇の好物「うなぎ」と昭和の日

あまり知られていませんが、昭和天皇の大好物はうなぎだったといわれています。海外の方向けの観光ガイドには、「昭和の日にはうなぎ料理を食べて、昭和天皇を偲ぶ」という風習が紹介されていることも。連休初日の食卓に、ちょっと贅沢にうなぎを並べてみるのも、粋な過ごし方かもしれません。

激動の63年間を駆け抜けた昭和という時代——戦争、復興、そして高度経済成長。今、私たちが当たり前のように享受している「平和」と「豊かさ」は、その時代を生き抜いた人々の汗と涙のうえに築かれています。ゴールデンウィーク初日の今日、家族で「昭和ってどんな時代だった?」と語り合ってみてはいかがでしょうか。きっと、未来を生きるヒントが見つかるはずです。

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