中高英語教師のための授業アイデア&最新情報ニュースレター

【中高英語教師のための授業アイデア&最新情報】 2026年4月19日(日)~原田先生の英語教育ニュースレター Vol.063~

 

THE SUNDAY REVIEW ✦ VOL.063

原田先生の

英語教育ニュースレター

A WEEKLY BRIEFING FOR JUNIOR & SENIOR HIGH ENGLISH TEACHERS

SUNDAY ✦ APRIL 19, 2026 ✦ haradaeigo.com

FEATURE ✦ 巻頭特集

明日から本番!

全国学力テスト中学英語CBT、
週明け4/20から歴史的初実施

いよいよ来週月曜から、2026年度全国学力・学習状況調査の中学校英語が、史上初めてCBT(コンピュータ使用型調査)方式で実施されます。「読む・書く・聞く・話す」の4技能すべてをオンラインで測定する試みで、対象は全国の中学3年生。国語・数学は筆記のまま4月23日一斉実施ですが、英語のみはネットワーク負荷を避けるため4/20(月)〜4/23(木)の間で学校ごとに指定日に実施されます。

「話すこと」は指定された500校程度の「当日実施校」で4/24または4/27に実施、それ以外の中学校では4/28〜5/29の間に分散実施。全問題がMEXCBT上で配信され、従来の「紙・鉛筆」文化から「端末・キー入力・音声録音」文化への転換点となります。

📌 来週を乗り切るための3つの視点:ネットワーク:当日の帯域・端末接続の最終確認 ②操作慣れ:生徒が解答方式(ドラッグ・ドロップ・録音・テキスト入力)に不安なく取り組めるか ③「話すこと」の環境:マイク音量・録音室の静寂・周囲の雑音。27年度からは小中全教科CBT化予定で、今回の英語は全面CBT化への試金石です。

🔗 リセマム — 2026年度全国学力テスト実施要領(CBT中学英語の日程)

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I. Warm-up Activities 5 MIN

今日の帯活動アイデア

ACTIVITY No.1

🔺 Word Pyramid /単語ピラミッド

対象:中1〜高校|時間:5分|準備:黒板のみ

テーマ(例:animals, food, emotions)を1つ決め、黒板にピラミッドの枠を描く。一番上は1文字、2段目は2文字、3段目は3文字…と、文字数を1つずつ増やしながら、そのテーマに合う単語を埋めていく活動。

例(animals):① A(ant)② OX ③ CAT ④ BIRD ⑤ HORSE ⑥ RABBIT ⑦ DOLPHIN…。ペアまたはグループで、7段目・8段目まで届いたら勝ち。

💡 ここが効く:単なる語彙暗記ではなく「文字数というパズル制約」が加わるため、記憶の奥から単語を引き出す回路が鍛えられます。CBTのタイピング型解答にも直結。

ACTIVITY No.2

🎒 Story in a Bag /バッグの中身ストーリー

対象:中2〜高校|時間:5〜7分|準備:教師の鞄の中身3点

先生が自分の鞄や机から3つの物(例:pen、coffee mug、train ticket)を取り出し、黒板に並べる。生徒はその3つ全てを登場させた即興ストーリーを30秒〜1分で作る。ペアで交互に語り、お互いに評価。

バリエーション:生徒自身のポケット/筆箱から3点出してペアに渡し、相手の物でストーリーを作る(自己開示も生まれ、新年度のアイスブレイクにも最適)。

💡 ここが効く:「話すこと」CBTの描写・物語構築タスクを練習する絶好の機会。制限が厳しいほど脳は柔軟に働きます。

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II. AI in the Classroom ★★

AI × 英語指導 最前線

AI ①

🎤 TeachFX — 授業の「話す割合」を可視化するAI

米国発・授業音声分析プラットフォーム

授業を録音するだけで、教師の発話時間 vs 生徒の発話時間、質問のタイプ(クローズド/オープン)、待ち時間(Wait Time)の長さなどをAIが自動分析しダッシュボードに可視化。ある実証研究では、利用した教師が「自分は男子生徒を70%の確率で指名していた」と気づき指導を変革した例も。

✎ 英語授業で効くポイント:ALTとのTT授業、All English授業の「本当に生徒が話せているか?」を数値で確認できる。CBTに向けた「話すこと」指導の効果検証にも最適。

🔗 TeachFX 公式サイト →

AI ②

🧭 Century Tech — 知識ギャップを地図化する適応学習AI

英国発・神経科学ベースの個別最適化プラットフォーム

生徒の解答パターンから「どの文法項目でつまずいているか」「どの語彙が定着していないか」を個別に地図化し、次に取り組むべき課題を自動で提案。教師側のダッシュボードには「クラスの何割が関係代名詞の制限用法を理解していないか」がひと目でわかる。

✎ 英語授業で効くポイント:定期テスト前の「弱点補強週間」に各自のCentury推薦課題を宿題化。全員が違うメニューで自習しても、教師は全体の進捗を一画面で把握できる。

🔗 Century Tech 公式サイト →

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III. News Digest THIS WEEK

英語教育ニュース FLASH

APR

20

MON

🇯🇵 DOMESTIC ✦ JAPAN

全国学力テスト 明日20日から中学英語CBT本番週間へ

文科省は4/17時点で参加率97.5%を発表。中3生全員が同一週内にMEXCBT上で4技能オンラインテストを受験。「話すこと」は録音データがクラウド送信される。全国一斉実施で2027年度の全教科CBT化への転換点。

🔗 教育新聞 — 全国学力調査 中学校英語のCBT導入

APR

01

WED

🇯🇵 DOMESTIC ✦ POLICY

私立高校も授業料実質無償化スタート — 新たに80万人が支援対象に

4月1日から高校生向け就学支援金の所得制限が完全撤廃。私立全日制は上限年45万7,200円に統一され、年収910万円以上の世帯を含む約80万人が新たに対象となった。3/31参院本会議で改正法成立、4/1施行。「英検対策講座」等を無償化で実施する私立校の動きも注視。

🔗 日経 — 4月から変わる:高校授業料無償化

APR

14

TUE

🌍 GLOBAL ✦ RESEARCH

RAND最新調査:米教員の68%が週次でAI活用、しかし効果実感は34%止まり

米RAND Corporationが4/14公表した4,200人のK-12教員調査で、AI利用率は2025年1月の29%から1年で68%へ倍増。一方で「AIで自分の指導が本当に効果的になった」と答えたのは34%。41%が「逆に仕事が増えた場面がある」と回答——特に学術的不正対応で。AI導入と指導改善は別問題という警鐘。

🔗 Nerdbot — AI Tools for Education in 2026

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IV. Tools & Resources FOUR PICKS

超絶使える!英語学習ツール

№ 01 ✦ LISTENING

🎧 ELLLO

English Listening Lesson Library Online。世界中の英語話者のインタビュー音源を3,000本以上収録、豪・印・ナイジェリア等の多様なアクセントをスクリプト付きで無料リスニング可能。

elllo.org →

№ 02 ✦ VOCABULARY

📖 Oxford Learner’s Dictionaries

Oxford公式学習者向け辞書サイト。CEFRレベル表示・発音(米英)・コロケーション・例文つき。Oxford 3000/5000の学習語彙リストは英語教師の必携ブックマーク。

oxfordlearnersdictionaries.com →

№ 03 ✦ SPEAKING

🎙 Speeko

スピーチ分析アプリ。話す速度・フィラー(um/uh)・間・声のトーンをAIが分析。TEDスタイルのスピーチ課題や英検面接練習の仕上げに。「話すこと」CBT対策にも直結。

speeko.co →

№ 04 ✦ IMMERSION

🌐 Voxy

実際の英字ニュース・ポッドキャスト・動画を教材化したアプリ。学習者の目標(ビジネス・医療・観光等)に合わせてAIがコンテンツを提示。高校の選択科目教材選びにも参考に。

voxy.com →

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V. A World Classroom 🇺🇿 UZ

世界の英語授業から学ぶ

COUNTRY IN FOCUS

🇺🇿 ウズベキスタン ― 国を挙げた
「第二外国語としての英語」革命

ウズベキスタンは2012年の大統領令以降、小学1年生から英語が必修となり、大学では多くの学科が英語で教えられています。独立後、ロシア語一辺倒から多言語国家への転換を図る中で、英語は経済発展と国際化の鍵として位置づけられました。

特徴的なのは「President’s Schools」と呼ばれるエリート英語校の全地域展開と、英語教員のCEFR B2取得を義務化する国家政策。British Councilとの連携で、現役教員の大規模リスキリングを政府主導で実施しています。

🔑 明日から使える:PRESIDENT’S SCHOOLSに学ぶ

ウズベキスタンの英語授業では「Content-Based Learning」が徹底されている。「英語を学ぶ」のではなく「英語で歴史/地理/科学を学ぶ」。日本の授業でも、教科書のトピック(例:環境問題)を起点に、英語の学習+社会問題への自分の意見を1セットで扱う設計にすると、言語と思考が同時に育ちます。

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TODAY’S QUOTE ✦ FOR TEACHERS

I’ve come to the frightening conclusion
that I am the decisive element in the classroom.
It is my personal approach that creates the climate.

— HAIM GINOTT(ハイム・ギノット — 児童心理学者・「Teacher and Child」著者)

「教室において決定的な要素は私自身だ——という恐ろしい結論に達した。
教室の空気を作るのは、私の個人的な姿勢なのだ。」

💡 60-SECOND TIP

今日の1分ティップス ― CBT直前週、「キーボード英作文」を5分だけ入れる

生徒はノートに書く英文は得意でも、キーボードで英語を打つ速度は想像以上に遅いもの。CBT本番週の前日までに、授業の冒頭5分を使い「5分間でキーボード英作文」を。テーマは “What did you do yesterday?” “Describe your favorite place.” など単純でOK。目的は内容の質ではなく「文字入力にかかる時間の感覚」を身体化すること。慣れていない生徒ほど、本番で「答えを思いついたのに入力が追いつかない」悲劇が起きやすい。

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