英語の文法で、多くの人がつまずくポイントがあります。
「この動詞のうしろ、to なの? -ing なの?」
これ、英語学習者の永遠の悩みランキング上位です。
そして、この問題を一撃で解決する(とされる)魔法の呪文が存在します。
MEGAFEPSDA
(メガフェプスダ)
予備校の教室で、学校の授業で、YouTubeで——一度は聞いたことがある人も多いはず。
でもこの暗記法、ネット上では賛否両論が渦巻いているんです。
「メガフェプスで一発だった!」という人もいれば、「丸暗記は意味がない」「もう卒業しろ」という人もいる。
そこでこの記事では、賛成派と反対派の主張をぜんぶ踏まえたうえで、「で、結局どうすればいいの?」を超絶カンタンに解説します。
超ざっくり言います。
動名詞とは、動詞に -ing をつけて「〜すること」という名詞に変身させたものです。
この swimming が動名詞。swim(泳ぐ)が swimming(泳ぐこと)に変わっています。
一方、「〜すること」を表すもう一つの方法が to 不定詞(to + 動詞の原形)です。
ここで問題です。
⚠️ ここが最大のつまずきポイント
動詞によって「うしろに -ing だけ来れるもの」「to だけ来れるもの」「両方OKなもの」がある。
これを間違えるとテストで確実に失点します。
たとえば enjoy のうしろには -ing しか来れません。
じゃあ、どの動詞が -ing 専用なのか?
それを覚えるための語呂合わせが——
メガフェプスダ(MEGAFEPSDA)
なのです。
MEGAFEPSDAとは、「うしろに動名詞(-ing)しか取れない動詞」の頭文字をつなげた語呂合わせです。
| 頭文字 | 動詞 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|---|
| M | mind | 嫌がる・気にする | Would you mind opening the window? |
| E | enjoy | 楽しむ | I enjoy reading manga. |
| G | give up | あきらめる・やめる | He gave up smoking. |
| A | avoid | 避ける | She avoids eating junk food. |
| F | finish | 終える | I finished doing my homework. |
| E | escape | 逃れる | He escaped being caught. |
| P | put off | 延期する | Don’t put off studying. |
| S | stop | やめる | Stop talking in class! |
| D | deny | 否定する | He denied cheating on the test. |
| A | admit | 認める | She admitted making a mistake. |
これがメガフェプスダの全貌です。
💡
バリエーションもあるよ
実は「メガフェプス」(DAなし・8語)、「メガフェプスダイコン」(+ imagine, consider)、「メガフェプスダッパムシー」(+ postpone, advise, miss, suggest, consider)など、覚える範囲に応じた派生バージョンが存在します。まずは基本のメガフェプスダ(10語)を押さえれば十分です。
「メガフェプスダ」はとても有名な暗記法ですが、じつは賛否が大きく割れています。
両方の主張をフェアにまとめてみましょう。
どちらの意見も、もっともです。
じゃあ、結局どうすればいいのか?
答えはこうです。
結論:メガフェプスダで「まず10語を秒速で覚える」→ そのあと「なぜ -ing か」の感覚を上乗せする
この2段階でいくのが最強です。
暗記法を使うこと自体は悪くありません。
ただ、暗記法「だけ」で終わらせるのがもったいないのです。
次のセクションで、「なぜ -ing なのか」の感覚を一気にインストールしましょう。
ネイティブは「メガフェプスダ」なんて知りません。
彼らは「感覚」で -ing と to を使い分けています。
その感覚を超ざっくり言うと、こうです。
🔵
to のイメージ
→ 前に向かう
to は「〜に向かって」。
これからやること・前向き・未来のイメージ。
want to, hope to, decide to, plan to …
全部「これから何かしようとする」動詞ですよね。
🟠
-ing のイメージ
🔄 今ここにある動作
-ing は進行形と同じ形。
すでに起きている・繰り返している・目の前にあるイメージ。
enjoy, finish, stop, mind …
全部「今やっていること」に対して使う動詞ですよね。
これ、めちゃくちゃ大事なので、もう少し具体的に見てみましょう。
メガフェプスダの10語を、意味のグループで分けてみます。
✨ 気づきましたか?
メガフェプスダの動詞は全部、「今やっていること」「すでに起きたこと」に対して使う動詞です。
「これから先のこと」に向かう動詞は1つもありません。
だから -ing(=目の前の動作)が自然にフィットするのです。
⚠️
「to = 未来」「-ing = 過去」は100%正確ではない
実は、この「未来 vs 過去」の説明はあくまで傾向であり、当てはまらないケースも存在します。たとえば consider(考慮する)や suggest(提案する)は未来のことに使うのに -ing を取ります。
ただし、受験レベルでは「to → 前に向かう」「-ing → 今ここにある動作」のイメージを持っておくだけで、ほとんどの問題に対応できます。完璧なルールは存在しないので、まずはざっくりイメージで掴み、例外は出会ったときに覚える——この戦略がベストです。
ここまで読んだあなたは、もうわかるはず。
「暗記」と「イメージ理解」は対立するものじゃなく、組み合わせるものです。
具体的には、この3ステップで攻略してください。
まずメガフェプスダの10語を丸暗記する
「M-E-G-A-F-E-P-S-D-A」と10回唱えるだけ。
所要時間:約3分。テスト直前でも間に合います。
「-ing = 今ここにある動作」のイメージをインストール
さっきの3グループ(やめる系・感情系・過去言及系)を意識する。
これで「なぜこの動詞は -ing なのか」が腑に落ちます。
初見の動詞に出会ったら「イメージ」で判断する
「この動詞、”今ここ” 系? それとも “これから” 系?」と考えてみる。
メガフェプスダ以外の動詞にも自然に対応できるようになります。
つまり:メガフェプスダは「入口」として最高。
でも「出口」(=英語の感覚を身につけること)まで行くには、イメージ理解が必要。
入口で止まるな。でも入口を否定するな。これが結論です。
メガフェプスダを覚えた人がやりがちなミスを3つ紹介します。
これ、入試で超頻出です。
上は「話すこと(-ing)をストップ」。
下は「話すために(目的を表す to)」ストップ。
下の to は不定詞の副詞的用法であり、目的語ではありません。ここ、テストでめちゃくちゃ狙われます。
これらはメガフェプスダに入っていませんが、-ing と to の両方をとれて、意味が変わる超重要な動詞です。
| 動詞 | -ing のとき | to のとき |
|---|---|---|
| remember | 〜したことを覚えている | 忘れずに〜する |
| forget | 〜したことを忘れる | 〜し忘れる |
| try | 試しに〜してみる | 〜しようとする |
ここでも「-ingは過去・目の前 vs toは未来・これから」のイメージがバッチリ当てはまります。
look forward to -ing の to は前置詞であって不定詞の to ではありません。
前置詞のうしろには名詞(or 動名詞)しか来れない。これは鉄則です。
同じパターンで be used to -ing(〜に慣れている)も頻出なので要注意。
ここまで読んだ知識で解けるか、試してみましょう。
Q1. 正しいのはどっち?
She enjoys ( to cook / cooking ) Italian food.
▶ 答えを見る
答え:cooking ✅
enjoy はメガフェプスダの「E」。動名詞(-ing)しかうしろに取れません。
イメージ的にも「今楽しんでいる動作」→ -ing が自然です。
Q2. 正しいのはどっち?
He stopped ( to smoke / smoking ).
※「彼はタバコをやめた」という意味で
▶ 答えを見る
答え:smoking ✅
「タバコを吸うこと(= 今やっている動作)をやめた」→ -ing。
stopped to smoke だと「タバコを吸うために立ち止まった」になってしまいます。落とし穴①で解説した通りです!
Q3. 正しいのはどっち?
I remember ( to meet / meeting ) her at the party last year.
▶ 答えを見る
答え:meeting ✅
last year(去年)とあるので「過去に会ったこと」を覚えている → -ing。
to meet だと「これから会うことを覚えておく(忘れずに会う)」になります。
「-ing = 過去・目の前」「to = 未来・これから」のイメージ通りですね!
3問とも正解できたら、もうメガフェプスダは卒業レベルです。
メガフェプスダの反対側——to 不定詞しかとれない動詞もざっくり押さえておきましょう。
こちらは共通点がわかりやすいです。全部「これから〜する」系の前向きな動詞です。
🗣 to 不定詞をとる主な動詞:
want(望む)、hope(望む)、wish(願う)、expect(期待する)
decide(決める)、plan(計画する)、promise(約束する)
agree(同意する)、offer(申し出る)、refuse(断る)
→ どれも「これから先のこと」に向かっている動詞。
「→ 前に向かう」toのイメージとピッタリ合いますよね。
✅ メガフェプスダ = MEGAFEPSDA
Mind, Enjoy, Give up, Avoid, Finish, Escape, Put off, Stop, Deny, Admit
→ この10語はうしろに -ing しか取れない
✅ -ing のイメージ = 「今ここにある動作」
やめる・避ける系、感情系、過去言及系 → ぜんぶ「目の前のこと」に使う動詞
✅ to のイメージ = 「これから向かう動作」
want, hope, decide, plan, promise → ぜんぶ「これからのこと」に使う動詞
✅ stop / remember / forget / try は要注意
-ing と to の両方とれて、意味が変わる。テスト超頻出!
メガフェプスダは、英文法の世界における「九九」みたいなものです。
九九を丸暗記しても、それだけで数学ができるわけじゃない。
でも九九を知らなかったら、先に進めない。
メガフェプスダという「入口」を通って、-ingのイメージという「景色」を見る。
それが、動名詞と不定詞を「本当にわかった」状態です。
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