
Weather Day in Japan
気象記念日(天気の記念日)の由来と歴史(詳しく)
いつから?なぜ?名前の意味は? 気象記念日(天気の記念日)の本当の話を、確かな資料でたどります。
1気象記念日の由来:1875年6月1日、赤坂で始まった空の観測
6月1日は「気象記念日」です。1875年(明治8年)のこの日、東京・赤坂葵町にあった内務省地理寮の敷地で、東京気象台が仕事を始めました。今の気象庁のはじまりです。
最初の仕事は、天気と地震の観測でした。日本記念日協会の説明によると、はじめのころは外国から招いた技術者(お雇い外国人)がたった1人で、1日3回の観測をこなしていたそうです。2010年には気象庁の職員は5500人ほど。1人から始まった仕事が、ここまで大きくなりました。
この日を記念日に決めたのは、1942年(昭和17年)の中央気象台です。東京気象台は1887年に「中央気象台」、1956年に「気象庁」と名前を変えてきました。つまり気象記念日は、気象庁の誕生日でもあるのです。

2天気予報の歴史:日本最初の予報は、たった1文だった
気象台ができて9年後の1884年(明治17年)6月1日。日本で最初の天気予報が出されました。中身はこれだけです。
「全国一般風ノ向キハ定リナシ 天気ハ変リ易シ 但シ雨天勝チ」
今の言葉にすると「全国的に、風の向きは定まらない。天気は変わりやすい。ただし雨が多い」。日本全体を、たった1文で予報したのです。この予報は東京の交番などにはり出されました。
その前の年、1883年2月16日には、初めての天気図が作られています。前の年にドイツから招かれたクニッピングが、全国の天気を電報で集めるしくみづくりに力をつくしたからです。同じ年の5月26日には、初めての暴風警報も出されました。
そこから予報は一気に進みます。1925年にラジオ、1953年にテレビで天気予報が始まりました。1959年には電子計算機(コンピューター)で計算する「数値予報」がスタート。そして1980年6月1日、東京地方で初めて「降水確率」の予報が出ました。これも6月1日です。
🕰️ 気象記念日(天気の記念日)の年表
- 1872年8月26日北海道の函館に気象観測所ができる(今の函館地方気象台のもと)。
- 1875年6月1日東京・赤坂に東京気象台ができ、気象と地震の観測が始まる。
- 1883年2月16日全国から電報で天気を集め、初めての天気図を作る。
- 1884年6月1日日本で最初の天気予報。「天気ハ変リ易シ 但シ雨天勝チ」。
- 1942年中央気象台が6月1日を気象記念日と決める。
- 1980年6月1日東京地方で初めて降水確率の予報が出る。
3気象記念日の過ごし方:東京には「気象神社」がある
気象記念日は祝日ではありません。学校も会社もふつうにあります。でも、この日にお祭りをする、ちょっと変わった神社があります。
東京都杉並区の高円寺氷川神社の境内にある気象神社です。始まりは1944年。旧陸軍の気象部が、馬橋という場所に建てました。戦後の1948年に今の場所へ移されています。まつられているのは、知恵の神様の八意思兼命(やごころおもいかねのみこと)。そして毎年6月1日の気象記念日が、この神社の例大祭(いちばん大きなお祭り)の日です。
家でできる楽しみ方もあります。朝の空と雲を見て、その日の天気を自分で予想してみてください。夕方に答え合わせをすると、1文で全国を予報した1884年の予報官の苦労が、少しわかるはずです。
🎁 シンボルと小物
日本初の天気図は1883年2月16日。全国の天気を電報で集めて描きました。
東京・高円寺氷川神社の中にある、天気の神社。6月1日が例大祭です。
1974年11月1日に動き出した、全国の自動観測システム。雨や気温を機械が測ります。
日本の気象衛星。1号は1977年に打ち上げられ、1978年から観測を始めました。
4海外に似た日はある?世界気象デーと「forecast」の生みの親
世界にも天気の記念日があります。いちばん大きいのは3月23日の世界気象デー。1950年3月23日に世界気象機関(WMO)が生まれたことを記念する日で、毎年テーマが決まります。2026年のテーマは「Observing Today, Protecting Tomorrow(今日を観測し、明日を守る)」でした。
アメリカには2月5日の「National Weatherperson's Day(天気にたずさわる人の日)」があります。1774年から毎日天気を記録した、アメリカで最も早い気象観測者の1人、ジョン・ジェフリーズの誕生日(1744年)にちなむ日です。
イギリスにも有名な人がいます。進化論のダーウィンを乗せたビーグル号の艦長、ロバート・フィッツロイです。1854年に気象データを集める新しい部署の長になり、自分の天気の予測を forecast と名づけました。1861年からは新聞『タイムズ』に毎日の天気予報がのるようになります。英語の weather forecast は、この人が生んだ言葉なのです。
5よくある誤解とホントのところ
誤解1:日本の気象観測は東京から始まった
ホント:もっと早い例があります。1872年8月26日、北海道の函館に気象観測所ができました。今の函館地方気象台のもとです。東京気象台は、国の気象業務の出発点という意味で特別なのです。
誤解2:気象記念日は、最初の天気予報が出た日
ホント:記念しているのは1875年の気象台の誕生です。最初の天気予報は1884年。どちらも6月1日なので、間違えやすいのです。
誤解3:天気予報を出せるのは国だけ
ホント:1993年に「気象予報士」の制度ができました。1995年には天気予報の自由化が進み、今では民間の気象会社も、国の許可を受けて独自の予報を出しています。スマホの天気アプリによって予報が少しずつちがうのは、そのためです。
💡Fun Facts気象記念日(天気の記念日)の豆知識 6連発
日本最初の天気予報は、日本全体をたった1文で予報しました。「風ノ向キハ定リナシ 天気ハ変リ易シ 但シ雨天勝チ」。
Japan's first weather forecast in 1884 was only one sentence for the whole country.
「降水確率」の予報が東京地方で初めて出たのは、1980年6月1日。気象記念日の日でした。
Tokyo got its first chance-of-rain forecast on June 1, 1980.
日本で最初の気象観測所は、東京ではなく北海道の函館。1872年にできました。
Japan's first weather station opened in Hakodate in 1872, not in Tokyo.
東京の気象神社は、1944年に旧陸軍の気象部が建てたのが始まりです。
A weather shrine in Tokyo was first built by the army's weather team in 1944.
英語の forecast(天気予報)は、ダーウィンを乗せたビーグル号の艦長フィッツロイが名づけました。
The captain of Darwin's ship was the first to call weather predictions forecasts.
1959年3月12日、気象庁は初めて電子計算機を入れ、計算で天気を予報する「数値予報」を始めました。
In 1959, a computer began to help make weather forecasts in Japan.
▶️Videos & Links気象記念日(天気の記念日)の動画とリンク集
Be a Weather Watcher | Weather Science | SciShow KidsSciShow Kids
Japanese Balloon Bombs | The Strange TruthNational Geographic
Kindergarten Weather ReportCharlie Corts

