
Christmas in Japan
日本のクリスマス(ケンタッキーといちごのケーキ)の由来と歴史(詳しく)
いつから?なぜ?名前の意味は? 日本のクリスマス(ケンタッキーといちごのケーキ)の本当の話を、確かな資料でたどります。
1日本のクリスマスの過ごし方:主役はイブ、25日はふつうの日
日本のクリスマスは、キリスト教の祝日というより、冬の大きなイベントです。クリスチャンは少ないのに、11月から街はイルミネーションで光り、店ではクリスマスソングが流れます。
世界の多くの国では、家族が集まる25日が本番です。でも日本の主役は前の晩、24日のイブ。家族でチキンとケーキを囲む家もあれば、恋人や友だちと過ごす人もいます。2005年の調査では、独身の人の約7割が「クリスマスは恋人と過ごしたい」と答えました。2011年ごろには、ひとりで過ごすクリスマスを指す「クリぼっち」という言葉も流行しました。
25日は国民の祝日ではなく、会社はふつうに動いています(昭和のはじめに12月25日が休日だった時代の話は「クリスマス」のページへ)。そして26日の朝。ツリーやリースは一晩で片づけられ、店先には門松やしめ飾りが並びます。この早変わりも、海外の人がよく驚く日本の年末の風景です。

🎁 シンボルと小物
1974年からのキャンペーンで定着。予約しないと買えないこともある。
スポンジ・生クリーム・いちご。紅白の色がおめでたい。
11月ごろから街を彩る。家族連れやカップルが見に行く。
26日になると、クリスマスの飾りは一晩でお正月飾りに変わる。
2クリスマスにケンタッキーの由来:1974年の「初のクリスマスキャンペーン」
ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)が日本に来たのは1970年です。3月の大阪万博に実験店を出し、11月に名古屋で1号店を開きました。翌1971年には東京の青山にも店を出します。
日本KFCの沿革には、1974年12月に「初のクリスマスキャンペーン実施」と書かれています。キャッチコピーは「クリスマスはケンタッキー」。ここから「クリスマス=チキン」のイメージが全国に広がりました。2019年の時点で、クリスマスイブ1日の売上が1年分の約5%にもなると言われます。
きっかけについては、いくつかの話があります。有名なのは、のちに社長になる大河原毅(おおかわらたけし)さんの話です。1973年12月ごろ、青山のミッション系幼稚園からチキンの注文と一緒に「クリスマス会でサンタ役をしてほしい」と頼まれ、引き受けたところ評判になった、というものです。ほかに「七面鳥が手に入らない外国の人が、代わりにチキンを買いに来た」という説もあり、会社もこれを「諸説のひとつ」として紹介しています。
実は、日本ではKFC上陸より前から、チキンはクリスマスのごちそうでした。NHKの料理番組『きょうの料理』は、1959年にローストチキン、1967年にフライドチキンをクリスマス料理として紹介しています。チキンを食べたい気持ちは、もともとあったのです。
3いちごのショートケーキの由来:アメリカのショートケーキは「サクサク」だった
アメリカで strawberry shortcake を頼むと、出てくるのは、スコーンのようなサクサクしたビスケット生地に、いちごとクリームをはさんだお菓子です。ふわふわのスポンジケーキではありません。
日本のふわふわのショートケーキを広めたのは、洋菓子の不二家だとされます。不二家は1910年11月、藤井林右衛門が横浜・元町に開いた洋菓子店から始まりました。開店の翌月、12月にはもうクリスマスケーキを売り出しています。林右衛門は1912年にアメリカへ渡って洋菓子を学び、1922年1月、ショートケーキを1個8銭で発売しました。誰が今の形を考えたのかははっきりせず、不二家の林右衛門説のほか、洋菓子店コロンバンを開いた門倉国輝やその周辺だという説もあります。
やわらかいスポンジは、日本人の好みにぴったりでした。ただし生クリームのケーキは冷やしておかないといたみます。冷蔵庫が広まりはじめた1955年ごろ以降に、だんだんふつうのケーキになったとされます。白いクリームに赤いいちご。おめでたい「紅白」の色が、クリスマスケーキの定番になりました。
「ショート」の意味にも説がいくつかあります。英語の short には「サクサクした」という意味があり、これが有力ですが、すぐ作れるから、日持ちしないから、という説もあります。
🕰️ 日本のクリスマス(ケンタッキーといちごのケーキ)の年表
- 1910年12月横浜・元町の不二家が、開店翌月にクリスマスケーキを発売。
- 1922年1月不二家がショートケーキを1個8銭で発売。
- 1959年NHK『きょうの料理』がクリスマス料理としてローストチキンを紹介。
- 1970年大阪万博にKFCの実験店。11月に名古屋で日本1号店。
- 1974年12月日本KFCが初のクリスマスキャンペーンを実施。
- 1985年チキン・ケーキ・サラダなどを樽型の箱に入れた「パーティバーレル」が登場。
4日本のクリスマスのよくある誤解とホント
誤解1:アメリカでもクリスマスにはフライドチキン。
ホントは、アメリカの家庭のクリスマスのごちそうは、七面鳥やハムが定番です。日本のチキンの習慣は、アメリカのまねではなく日本で生まれたもの。大河原さん自身も、テレビ局に「アメリカでもこの時期にチキンを食べるのか」と聞かれて「はい」と答えたが、それは事実ではなかった、と後に語ったと報じられています。
誤解2:クリスマスケーキといえば世界中いちごのケーキ。
ホントは、国ごとにまったく違います。イギリスは干しぶどうたっぷりのクリスマスプディング、フランスは薪の形のブッシュ・ド・ノエル、ドイツは日持ちするパンのようなシュトーレン。白と赤のショートケーキは、日本ならではです。
誤解3:ショートケーキの日はクリスマス。
ホントは「毎月22日」です。カレンダーで22日の真上には、必ず15日(いちご)が来るから。2007年に仙台の洋菓子店が考えたとされる、日本らしい語呂合わせです。
💡Fun Facts日本のクリスマス(ケンタッキーといちごのケーキ)の豆知識 6連発
日本KFCの沿革によると、1970年の大阪万博の実験店は、1日の最高売上が280万円に達しました。
At the 1970 Osaka Expo, the KFC test store sold up to 2.8 million yen of chicken in one day.
不二家は1910年11月に開店し、翌月の12月にはもうクリスマスケーキを売り出していました。
Fujiya opened in November 1910 and sold its first Christmas cake the next month.
不二家のショートケーキは1922年の発売当時、1個8銭でした。
In 1922, one piece of Fujiya's shortcake cost 8 sen.
アメリカの strawberry shortcake は、スポンジではなく、サクサクしたビスケット生地のお菓子です。
In the United States, strawberry shortcake is made with a dry biscuit, not soft sponge cake.
毎月22日は「ショートケーキの日」。カレンダーで22日の上に15日(いちご)が乗っているからです。
The 22nd of every month is Shortcake Day in Japan. On a calendar, 15 sits on top of 22, and 15 can be read as strawberry.
NHKの『きょうの料理』は、KFCが日本に来る前の1959年に、クリスマスのローストチキンを紹介していました。
A Japanese TV cooking show taught people to make roast chicken for Christmas in 1959.
▶️Videos & Links日本のクリスマス(ケンタッキーといちごのケーキ)の動画とリンク集
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How to make ★Japanese Christmas Cake★〜クリスマスケーキの作り方〜(EP85)Kitchen Princess Bamboo ーJapanese Home Cooking
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