センテンス・マイニング
Sentence Mining
3秒でわかる好きな英語から、自分だけの例文を集める

ドラマ・本・YouTube など、自分が楽しんでいる英語の中から「知らない語が1つだけ入った文」を集めて、単語カードにする方法です。単語帳の例文より記憶に残りやすく、実際に使われる形のまま覚えられます。自分だけのオーダーメイド単語帳ができあがります。
たとえるなら
砂浜で貝がらを拾う感覚に近い方法です。浜辺の貝を全部拾おうとすると持ちきれませんが、気に入った貝だけ拾えば自分だけのコレクションになります。好きなドラマや本から、気になった1文だけを拾い集めます。

目から鱗・知ってた?
なぜ「知らない語が1つだけ」の文を選ぶ?
独学者のあいだでは、知らない語がちょうど1つの文を「i+1 の文」と呼んで集めるやり方が広まっています。ほかの部分がすべてわかるので、その1語の意味と使われ方が文の中で浮かび上がります。Krashen の i+1 の考え方を、1文の大きさに縮めて使う工夫です。
その思い込み、実は…
カードをタップすると答えが出ます単語帳の例文のほうが質が高い
単語帳の例文は整っていますが、自分が出会った場面とは結びついていません。好きな作品の1文は、登場人物の声や場面と一緒に記憶に残ります。思い出すきっかけが多い分、忘れにくくなるのが自分で集めた例文の強みです。
知らない単語が多い文ほどお得
知らない語が3つも4つもある文は、覚えるのに時間がかかり、復習のたびにつまずきます。知らない語が1つだけの文を選ぶと、残りの部分が意味の手がかりになり、1枚のカードを短い時間で覚えられます。
なぜ効く?
ネット上の独学者コミュニティ(AJATT や Refold など)で広まった方法で、手法そのものを直接検証した研究はまだ多くありません。経験則中心ですが、文脈の中で覚えると定着しやすいこと、学習者が自分で「気づく」ことの大切さ(Schmidt の気づき仮説)とは方向が一致しています。
やり方
- 楽しんで見ている英語作品を1つ決める(ドラマ、YouTube、本)
- 知らない語が1つだけ入っている文を見つけたらメモする(1日5文まで)
- Language Reactor や Readlang を使うと、字幕や本文からワンクリックで保存できる
- その文を Anki に入れ、表は文全体、裏は意味と音声にする
- 毎日の Anki 復習で回し、作品を見たときの「あの場面」とセットで思い出す
動画で見て、まねする
使い方:ドラマの場面と解説を見て、知らない語が1つだけ入った文を2つ選びます。その文を丸ごと単語カードの表に書き、裏に意味と場面を一言メモします。
使い方:感情表現が多い場面なので、「気持ちを表す文」を3つ集めます。英語字幕で文を確かめて書き写し、翌日カードで思い出せるかを確かめます。
使い方:上級者向けです。職場の雑談の場面から、自分が仕事で使えそうな文を1つ選んでカードにします。字幕で一時停止して、文全体を正確に写します。
使い方:職場の会話の場面から、知らない語が1つだけの文を探して2枚カードを作ります。文の前後の状況も一言そえると、思い出すときの手がかりになります。
レベル別のやり方
好きな絵本や子ども向け動画から、短くてよく使う1文を、1日2〜3文だけ集めます。
Language Reactor でドラマの字幕から気になる文を保存し、音声つきのカードにして毎日復習します。
小説やポッドキャストなど字幕のない素材からも文を拾い、言い換え表現や使う場面のメモを足します。

今日の5分チャレンジ
今日見るドラマか YouTube を10分だけ英語字幕で見て、知らない語が1つだけ入った文を3つメモします。そのうち1つを、音声つきで Anki のカードにしてください。
できたかチェック
日本人の落とし穴
日本人は知らない単語が多すぎる文までカードにしてしまい、覚えられずに挫折しがちです。1文に知らない語は1つだけ、がルールです。また、文を日本語に訳して覚えようとせず、場面や話している人の気持ちと結びつけて覚えると、自分で使うときに出てきやすくなります。
よくある失敗
- 知らない単語が3つも4つもある文をカードにする
- 1日に何十枚も作り、復習が追いつかなくなる
- 興味のない教材から掘り出し、思い出すきっかけがない
立場別メニュー
| 中学生 | 好きな洋楽の歌詞から、気に入ったフレーズを週3文集める |
| 高校生 | 英語の長文問題で出合った例文を1日3文カードにする |
| 大学生 | Netflix を Language Reactor で見て、1話5文を保存する |
| 社会人 | 業界ニュースの記事から、仕事で使える文を1日3文 |
| 大人のやり直し | 好きな映画の名場面のセリフを1日1文だけ集める |