瞬間英作文(パターン・プラクティス)
Pattern Practice
3秒でわかる中学英語の文を、日本語から一瞬で英語に

「彼はテニスをします」「彼はテニスをしますか」のような中学レベルの短い日本語の文を見て、すぐ英語の文にして言う練習です。同じ文法の型(パターン)の文を何十回もくり返すので、考えなくても文が組み立てられるようになります。日本で広く知られた練習法で、話すための「文の骨組み」を体にしみこませます。
たとえるなら
ピアノで同じ指の動きを何度も練習すると、楽譜を見なくても指が勝手に動くようになります。瞬間英作文は、英語の文法の型で同じことをする練習です。頭で考えなくても、口が型どおりに動くようにします。

目から鱗・知ってた?
文法問題が解けても話せないのはなぜ?
文法問題は、時間をかけて考えれば解けます。でも会話では、考える時間がほとんどありません。知識を「すぐ使える」状態にするには、同じ型を何度も口に出して自動化する練習が別に必要です。瞬間英作文は、そのための練習です。
その思い込み、実は…
カードをタップすると答えが出ます中学英語は簡単すぎて練習の意味がない
中学英語を「知っている」のと「すぐ言える」のは別の力です。会話で使う文の多くは中学レベルの文法でできているので、そこを自動化するだけで話す力は大きく変わります。
くり返し練習だけで会話ができるようになる
型のくり返しは土台づくりです。それだけでは、自分の言いたいことを話す力はつきません。型が言えるようになったら、自分のことを話す練習や、実際の会話に進んでください。
なぜ効く?
1950〜60年代に広まった、型をくり返すパターン・プラクティスが源流の一つです。機械的なくり返しだけでは会話力につながりにくいという批判もあります。一方、DeKeyser のスキル習得理論では、知っている文法もくり返し使うことで自動化されると考えます。効果は経験則に支えられている部分が大きい方法です。
やり方
- 文法ごとに、日本語と英語の短い例文が並んだ教材を用意する(1つの文法で10文ほど)
- 日本語を見て、3秒以内に英語の文を声に出す。言えなければすぐ答えを見る
- 1つの文法の10文を、つかえずに言えるまでくり返す
- 次の日に同じ10文をもう一度。言えたら次の文法に進む
- 全部の文法を終えたら、文法をバラバラに混ぜた順番でもう一周する
動画で見て、まねする
使い方:英会話の型を聞いたら一時停止し、単語を自分の話に入れかえて言ってみます。1つの型で3文作れたら次の型へ進みます。
使い方:一般動詞のルールを確認したら、肯定文→疑問文→否定文の順に、主語を変えて声に出す練習を1つの文で10回くり返します。
使い方:不定詞の名詞的用法を確認したら、「〜することが好きです」の型で、自分の好きなことを入れて5文すぐに言えるまで練習します。
使い方:中学文法を通しで見て、わからなかった単元をメモします。その単元の例文を日本語に直しておき、日本語を見てすぐ英語で言う練習に使います。
レベル別のやり方
中学1年の文法から1つ選び、日本語を見て英語で言う。10文をつかえずに言えるまでくり返す
中学全範囲の文法を一周し、そのあと文法を混ぜた順番で、3秒以内に英語で言う練習をする
型の文をもとに、主語や時制、内容を自分のことに入れかえて、その場ですぐ話す練習に広げる

今日の5分チャレンジ
現在進行形の日本語の文を10個用意し、それぞれ3秒以内に英語で言いましょう。つかえた文に印をつけ、全部言えるまでくり返します。
できたかチェック
日本人の落とし穴
日本人は、文法の問題なら解けるのに、会話では中学レベルの文さえすぐ出てこない、という悩みをよく抱えます。知識を持っていることと、すぐ使えることは別だからです。中学英語の文がスラスラ出るようになるだけで、日常会話の多くはこなせるようになります。
よくある失敗
- 難しい文から始めて、自動化する前に挫折する
- 文を目で見て「わかる」と確認するだけで、声に出さない
- 型のくり返しだけで終わり、自分のことを話す練習に進まない
立場別メニュー
| 中学生 | 教科書の基本文を日本語にして、3秒以内に英語で言えるか毎日試す |
| 高校生 | 英作文によく出る構文を10文ずつ、日本語を見てすぐ英語で言う |
| 大学生 | 中学レベルの文法を1か月で一周し、話す土台を固める |
| 社会人 | 毎朝10分、中学文法の例文を声に出して英語にする |
| 大人のやり直し | 中学1年の文法から、1日1つの型を10文ずつ口に出して練習する |