クイック・レスポンス(瞬間反応トレーニング)
Quick Response Training
3秒でわかる日本語を見て2秒で英語を言い、反射にする

日本語の単語や短いフレーズを見て(聞いて)、すぐに英語を言う練習です。反対に、英語を聞いてすぐ日本語の意味を言う練習もあります。1語に1〜2秒しかかけないので、「知っているけど出てこない」単語を、すぐ取り出せる単語に変えていけます。通訳者の基礎訓練を、学習者向けにしたものです。
たとえるなら
野球のノックは、飛んでくる球に考える前に体が反応するまでくり返します。クイック・レスポンスは単語のノックです。知っている単語を、考えずに口から出せるところまで鍛えます。

目から鱗・知ってた?
「わかる単語」と「言える単語」は数が違う?
違います。多くの学習者は、読んでわかる単語のほうが、自分で言える単語よりずっと多いものです。この差を埋めるには、日本語を合図に英語を取り出す練習が近道です。時間制限をつけると、会話で使える速さまで引き上げられます。
その思い込み、実は…
カードをタップすると答えが出ます意味がわかる単語は、話すときも使える
見て意味がわかる力と、すぐ口から出す力は別物です。読めるのに言えない単語は、日本語から英語へ取り出す練習が足りていないことが多いので、向きを変えて練習する必要があります。
日本語を使う練習は英語の勉強に悪い
いつも日本語を経由するのはよくありませんが、知っている単語をすばやく取り出す練習には、日本語は便利な合図になります。短い時間で使い、最後は英語だけで話す練習につなげれば問題ありません。
なぜ効く?
通訳者を育てる基礎訓練として使われる練習ですが、学習者への効果を厳密に調べた研究は多くなく、経験則中心の方法です。考え方としては、くり返し取り出すほど知識は速く使えるようになるという DeKeyser のスキル習得理論や、テスト効果(思い出す練習)と方向が一致しています。
やり方
- 覚えたい単語・フレーズを20個選び、日本語と英語のリストにする
- 日本語を見て(聞いて)、2秒以内に英語を声に出す。出なければすぐ答えを見る
- 20個を一周したら、出なかったものだけでもう一周する
- 次に英語→日本語の順で同じことをする
- 慣れたら単語ではなく、make a decision のような短いフレーズで同じ練習をする
動画で見て、まねする
使い方:日本語を聞いたら英語が流れる前に一時停止して言ってみます。口がすぐ動くまで同じ区間を3回くり返し、英検の面接の準備にも使います。
使い方:テンポ速めの単語動画で、英語が聞こえた瞬間に日本語の意味を言う練習をします。1〜2秒で言えなかった語だけ書き出して、翌日もう一度試します。
使い方:文をラリーのように続ける練習を見て、家族や友達と同じことをします。相手の文にすぐ1文で返すことを目標に、タイマーで2分続けます。
レベル別のやり方
中学レベルの単語20個を、日本語を見て2秒以内に英語で言う。出なかった語だけで二周目をする
make a decision などのフレーズ20個で、日本語を見て2秒以内に英語で言う練習をする
日本語の短い文を見てすぐ英語に訳す。ニュースの見出しなどを使い、文単位の即答を目指す

今日の5分チャレンジ
単語帳から20語選び、日本語を見て2秒以内に英語を声に出しましょう。言えた数を数え、出なかった語だけでもう一周します。
できたかチェック
日本人の落とし穴
日本人は単語を「見て意味がわかる」状態で覚えたことにしがちですが、話すときに必要なのは「すぐ口から出る」状態です。この2つは別の力です。日本語→英語の向きで、時間制限つきで練習すると、会話で単語が出てくるまでの沈黙が短くなります。
よくある失敗
- 時間制限をつけずに、ゆっくり思い出してしまう
- 声に出さず、頭の中だけで答える
- 出てこなかった単語をやり直さず、一周だけで終える
立場別メニュー
| 中学生 | 教科書の単語リストで、日本語を見て2秒で英語を言う練習を1日20語 |
| 高校生 | 単語帳の今日の範囲を、日本語→英語の向きで声に出して確かめる |
| 大学生 | 発表で使う専門用語を、日本語を見てすぐ英語で言えるようにする |
| 社会人 | 仕事でよく使う日本語の言い回しを20個選び、英語ですぐ言えるか試す |
| 大人のやり直し | 旅行でよく使う単語を家族に日本語で出してもらい、英語で答える |