インターリービング(混ぜて練習)
Interleaving
3秒でわかる同じ種類をまとめず、混ぜて練習する

現在完了だけを20問、次に関係代名詞だけを20問、とまとめて練習するのではなく、いろいろな種類の問題を混ぜて練習する方法です。混ぜると「これはどの文法を使う場面か」を毎回判断する必要があり、本番で使い分ける力が育ちます。やっている最中は難しく感じるのが特徴です。
たとえるなら
バッティング練習で、まっすぐな球だけを100球打つと気持ちよく当たります。でも試合では、カーブもフォークも混ざって飛んできます。球種を混ぜて練習した人のほうが、本番で「今のは何か」を見分けて打てます。

目から鱗・知ってた?
効果があったのに、本人は信じなかった?
Kornell & Bjork(2008年)の実験では、約8割の人が、画家の絵を混ぜて見たときのほうが画風をよく見分けられました。ところが、まとめて見るほうが同じかそれ以上に効果があったと答えた人も約8割いました。混ぜる練習は、効いていても手応えを感じにくい方法なのです。
その思い込み、実は…
カードをタップすると答えが出ますスラスラ解けた練習ほど身につく
同じ種類の問題を続けて解くと、2問目からは考えなくても解けるので、できた気分になります。混ぜて解くと毎回「どの文法か」を選ぶ手間がかかり、正答率は下がりがちです。それでも、後のテストで力を出せるのは混ぜたほうです。
1つの文法を完璧にしてから次へ
単元ごとに完璧を目指すと、問題を見る前から答え方がわかる状態で練習することになります。実際の英語では、どの文法を使うかを誰も教えてくれません。ある程度わかった項目から早めに混ぜるほうが、使い分ける力がつきます。
なぜ効く?
Kornell & Bjork(2008年)は、画家ごとにまとめて絵を見るより、複数の画家の絵を混ぜて見たほうが画風を見分ける力がついたことを示しました。数学でも Rohrer らが効果を報告しています。語学への応用研究はまだ多くなく、文法や似た語の区別に使うのが手堅い方法です。
やり方
- まぎらわしい項目を3つ選ぶ(例:過去形・現在完了・過去完了)
- それぞれの問題を5問ずつ集め、順番をシャッフルする
- 1問ごとに「どれを使うか」と「その理由」を一言で言ってから答える
- 間違えたら、何と取り違えたかをメモする
- 単語の復習でも、似た意味の語(say/tell/speak など)を同じ日に混ぜる
動画で見て、まねする
使い方:練習の質を高めるコツを聞いたあと、今日の文法問題を単元ごとではなく、3つの単元から5問ずつ混ぜて解きます。正答率を記録しておきます。
使い方:試験勉強法の解説を聞き、問題集の解き方を見直します。章の順に解くのをやめ、ばらばらの章から1問ずつ選んで、どの文法かを判断してから解きます。
使い方:テスト前の準備の仕方を聞いたら、範囲の単元を書き出し、毎日の演習で2〜3単元を混ぜる表を作ります。英語字幕で見るとリスニング練習も兼ねます。
使い方:長編なので章ごとに区切って見ます。要点をメモしたあと、単語・文法・長文を1回の勉強の中で入れかえながら練習する時間割を作ります。
レベル別のやり方
a と the、in と on のように、まぎらわしい2つだけを混ぜた問題を10問解きます。
時制、関係詞、仮定法など、習った文法を3つ混ぜた問題を、毎回順番を入れ替えて解きます。
語彙・文法・読解の問題を1回の練習に混ぜ、模試に近い形で、何を問われているかをすばやく見抜く練習をします。

今日の5分チャレンジ
過去形・現在完了・過去完了の問題を3問ずつ、合計9問を順番をバラバラにして解きます。1問ごとに「なぜこの時制か」を一言メモし、最後に間違えた理由を見直してください。
できたかチェック
日本人の落とし穴
日本の問題集は単元別になっていることが多く、その単元の問題だと最初からわかっているので、本番で使い分けができません。章末問題だけでなく、模試や総合問題、Test-English のミックス問題で練習してください。最初は正答率が下がりますが、それが効いている証拠です。
よくある失敗
- 正答率が下がったのを見て、まとめ練習に戻ってしまう
- 関係のない項目を混ぜて、使い分けの判断が生まれない
- まだ一度も学んでいない項目まで混ぜて混乱する
立場別メニュー
| 中学生 | 学期末に、教科書の複数の単元の問題をシャッフルして解く |
| 高校生 | 文法問題集の違う章を3つ選び、1問ずつ交互に解く |
| 大学生 | Test-English で複数の文法項目を混ぜたテストを受ける |
| 社会人 | TOEIC Part 5 の問題をランダム順で解き、使い分けを意識する |
| 大人のやり直し | 似た単語のペアを集めて、混ぜてクイズにする |