4/3/2 スピーキング
4/3/2 Speaking
3秒でわかる同じ話を、4分・3分・2分で3回話す

同じ話題について、1回目は4分、2回目は3分、3回目は2分と、時間を縮めながら3回話す練習です。内容は同じなので、回を重ねるごとに言葉を探す時間が減り、すらすら話す感覚が身につきます。相手がいなくても、タイマーと録音アプリがあれば一人でできます。
たとえるなら
同じ道を3回走るドライブのようなものです。1回目は道を探しながらゆっくり、2回目は景色を見る余裕が出て、3回目はスイスイ走れます。話す中身が同じだから、回を重ねるほど言葉を探すブレーキが減っていきます。

目から鱗・知ってた?
4/3/2 は、聞き手が毎回替わる?
Paul Nation が紹介する教室での 4/3/2 では、話し手は1回ごとに新しい相手に同じ話をします。相手にとっては初めて聞く話なので、話し手は同じ内容でも本気で伝えようとします。一人で練習するときも、毎回ちがう相手を思い浮かべると、ただの暗唱になりにくくなります。
その思い込み、実は…
カードをタップすると答えが出ます同じ話をくり返すのは時間のムダ
新しい話題ばかりだと、毎回言葉を探すことに力を取られて、すらすら話す練習になりません。同じ内容をくり返すと言葉探しの負担が減り、話す速さとなめらかさに集中できます。4/3/2 は、くり返しをわざと使う練習です。
時間が短いと内容が雑になる
時間を縮めると、言いよどみやくり返しが減り、要点をしぼって話すようになります。中身を削るのではなく、迷う時間を削るイメージです。2分目に言えた文は、次に同じ話題が出たとき、すぐ口から出てきやすくなります。
なぜ効く?
ニュージーランドの語彙研究者 Paul Nation が紹介し、Maurice の実践がもとになった流ちょうさ(fluency)の練習です。同じ内容を時間を縮めて話すことで、話す速さが上がり、言いよどみが減ったという報告があります。正確さより流ちょうさを伸ばす練習だと理解して使ってください。
やり方
- 話しやすい話題を1つ決める(例:週末にしたこと、好きな映画)
- 1分だけ、キーワードを3〜5個メモする(文は書かない)
- タイマーを4分にセットし、録音しながら話す
- 休まず同じ内容を3分で、続けて2分で話す
- 3つの録音を聞き比べ、2分版で出てこなかった表現を1つ調べる
動画で見て、まねする
使い方:流暢に話すための考え方を聞いたら、同じ話題を4分→3分→2分で3回話す練習を始めます。タイマーを使い、各回を録音して言葉に詰まった回数を数えます。
使い方:相手がいなくても話す練習をする工夫を見ます。4/3/2をひとりでやるとき、スマホで録音して聞き返す流れを取り入れ、3回目の速さを比べます。
レベル別のやり方
時間を2分・1分半・1分に縮め、自己紹介や好きな食べ物など、話しやすい話題で始めます。
4分・3分・2分の正式な形で、週末の出来事や仕事の説明を話し、録音で言いよどみの数を比べます。
ニュースへの意見など考えの要る話題で行い、2分目で理由と例の入った筋の通った話にまとめます。

今日の5分チャレンジ
「週末にしたこと」を話題に、タイマーで4分・3分・2分の順に英語で3回話し、毎回録音します。最後に、3回目で新しく言えるようになった文を1つ書き出してください。
できたかチェック
日本人の落とし穴
日本人は完璧な文を頭の中で作ってから話そうとして、沈黙が長くなりがちです。この練習では間違いを気にせず、止まらずに話し続けることを優先してください。また、日本語で原稿を書いて訳すと暗唱になってしまうので、メモは英語のキーワードだけにします。
よくある失敗
- 原稿を書いてしまい、暗唱練習になる
- 回ごとに話題を変えてしまい、くり返しの効果が出ない
- 間違いを直そうと止まり、時間内に話しきれない
立場別メニュー
| 中学生 | 1分・45秒・30秒に縮めて、好きなことを英語で話す |
| 高校生 | 英検の面接の話題で、2分・1分半・1分で話す |
| 大学生 | 留学の志望理由を、4分・3分・2分で話して録音する |
| 社会人 | 自分の仕事内容を、4分・3分・2分で説明する |
| 大人のやり直し | 2分・1分半・1分の短い版から始め、慣れたら伸ばす |