過去問の解き直しサイクル
Past-Paper Review Cycle
3秒でわかる過去問を間をあけて3回解き、弱点をつぶす

英検・TOEIC・入試などの過去問を、1回解いて丸つけをして終わりにせず、間をあけて何度も解き直す方法です。1回目は本番と同じ時間で解き、2回目は間違えた問題だけ、3回目は全部をもう一度。くり返すうちに、自分の弱点と、試験がよく問うパターンの両方が見えてきます。
たとえるなら
ゲームで負けたステージは、新しいステージに進む前に何度も挑戦して攻略法を身につけます。過去問の解き直しも同じです。一度負けた問題に、間をあけて再挑戦すれば、本番で同じ形が出ても勝てるようになります。

目から鱗・知ってた?
正解した問題も、解き直したほうがいい?
自信がないまま正解した問題は、解き直す価値があります。たまたま当たった問題は、本番で形が変わると解けないおそれがあるからです。1回目に「自信なし」の印をつけておき、2回目は間違えた問題と一緒に解き直すと、運で取った点を実力に変えられます。
その思い込み、実は…
カードをタップすると答えが出ます過去問はたくさんの年度を解くほどいい
量も大事ですが、1回解いて終わりにすると間違えた問題がそのまま残ります。同じ問題を間をあけて解き直すほうが、思い出す練習と分散効果の両方が働き、弱点が確実に減っていきます。
答えを覚えたら解き直す意味はない
答えを覚えていても、なぜその答えになるかを説明できるかどうかを確かめれば、十分に練習になります。根拠を言えない問題は、本番で形が変わると解けない問題です。
なぜ効く?
解き直しサイクルそのものを検証した研究は少なく、組み立ては経験則です。ただ、中身は学習科学の強い知見の組み合わせです。思い出すこと自体が記憶を強めるテスト効果(Roediger & Karpicke、2006年)と、間をあけて復習するほど記憶が長持ちする分散効果を、試験対策に当てはめています。
やり方
- 1回目:本番と同じ時間を計って解き、丸つけをして点数を記録する
- 間違えた問題と、正解したけど自信がなかった問題に印をつけ、解説を読んで理由を書く
- 2回目(3日〜1週間後):印のついた問題だけを解き直す
- 3回目(2〜3週間後):全部を時間を計って解き直し、1回目の点数と比べる
- 答えを覚えてしまった問題は、「なぜその答えか」を説明できるかで確かめる
動画で見て、まねする
使い方:模試を解くだけで終わらせない活用法を聞きます。1回目の答案の間違いを記録し、2回目は間違えた問題だけ、3回目は全問を解き直す予定を立てます。
使い方:解いたあとの復習の大切さと進め方を聞きます。過去問の1回目が終わったら、間違えた問題だけを集めて2回目の解き直しの日をカレンダーに書きこみます。
使い方:TOEICの公式問題集を解いたあとの復習手順を確認します。手順を自分用に書き出し、1回目・2回目・3回目で何をするかを決めてから解き直しを始めます。
レベル別のやり方
過去問の大問を1つ解き、間違えた問題と自信がなかった問題だけを3日後にもう一度解く
過去問1回分を本番と同じ時間で解き、1週間後に印の問題、3週間後に全問を解き直す
複数の年度で同じサイクルを回し、間違いの種類を集計して、弱点別の練習計画を立てる

今日の5分チャレンジ
過去問から大問を1つ選び、時間を計って解きましょう。丸つけのあと、間違えた問題と自信がなかった問題に印をつけ、3日後の予定に書きこみます。
できたかチェック
日本人の落とし穴
日本の受験生は「過去問を何年分解いたか」を気にしがちですが、1回解いて終わりにすると、間違えた問題がそのまま残ります。同じ年度を3回回すほうが、たくさんの年度を1回ずつ解くより弱点がつぶれることもあります。答えを覚えていても、根拠を説明できなければ解けたことにしないのがポイントです。
よくある失敗
- 新しい年度を解くことばかり優先し、解き直しをしない
- 2回目に答えを覚えていて正解し、理解したつもりになる
- 本番と同じ時間で解かず、時間配分の感覚が身につかない
立場別メニュー
| 中学生 | 英検3級や4級の過去問1回分を、3週間で3回解き直す |
| 高校生 | 共通テストの過去問を本番の時間で解き、間違いだけ1週間後に解き直す |
| 大学生 | TOEIC の公式問題集の1回分を、1か月で3回回す |
| 社会人 | TOEIC の公式問題集を1冊にしぼり、休日に解き直しを続ける |
| 大人のやり直し | 英検の過去問を1回分選び、間違えた問題だけを週末に解き直す |