エラー・ログ(間違いノート)
Error Log
3秒でわかる間違えた問題だけを集め、解き直して卒業させる

問題集や英作文、会話で間違えたところだけを、1冊のノートやメモアプリに集めていく方法です。自分の答え、正しい答え、なぜ間違えたかを1行で書き、週に1回見直します。市販の教材はみんなの弱点を扱いますが、間違いノートは自分の弱点だけでできた、一番むだのない教材になります。
たとえるなら
お医者さんは、患者さんの症状を記録したカルテを見ながら治療します。間違いノートは英語のカルテです。どこが弱いかが書いてあれば、全身をあちこち治療せず、悪いところだけを集中して治せます。

目から鱗・知ってた?
自信満々の間違いほど、実は直りやすい?
Butterfield & Metcalfe(2001年)の研究で、自信を持って答えた間違いほど、正解を教わったあとに正しく直りやすいことが示されました。「えっ、違うの?」という驚きで注意が向くためと考えられています。自信があった問題に★をつけておくと、この効果を活かせます。
その思い込み、実は…
カードをタップすると答えが出ます自信があった間違いほど直りにくい
研究では逆の結果が出ています。自信を持って答えた間違いほど、正しい答えを知ったときの驚きが大きく、次は正解しやすいことがわかっています。自信があった問題こそ、ノートに残す価値があります。
間違いノートはきれいに作るほど効く
きれいさは関係ありません。大事なのは、あとで解き直せる形で残すことと、実際に解き直すことです。1行で書けるくらい短くすれば、作るのも見直すのも楽になります。
なぜ効く?
Butterfield & Metcalfe(2001年)は、自信を持って答えて間違えた問題ほど、正しい答えを教わると次は正解しやすいことを示しました(ハイパーコレクション効果)。答えが意外だと注意が向くためと考えられています。間違いノートの手順そのものを検証した研究は多くなく経験則ですが、この知見とは方向が一致しています。
やり方
- ノートかメモアプリに「間違いノート」を1つ作る
- 間違えたら、自分の答え・正しい答え・間違えた理由(例:三単現の s を忘れた)を1行で書く
- 「自信があったのに間違えた」ものには★をつける
- 週に1回、答えを隠して全部解き直す。2回続けて正解したら線を引いて卒業させる
- 月に1回、理由の欄を見て、同じ種類の間違いが多いところを集中して復習する
動画で見て、まねする
使い方:前置詞のよくある間違いを見ながら、自分の英作文にも同じミスがないか探します。見つけたら、自分の答え・正解・理由の3点をエラー・ログに書きます。
使い方:間違えやすい発音の単語を確かめ、自分も間違えていた語をエラー・ログの発音の欄に記録します。週に1回、その語だけを声に出して確認します。
使い方:ミスとの付き合い方を考える動画です。見終わったら、間違いを記録するのは自分を責めるためではなく次に生かすため、とノートの最初に書いておきます。
使い方:失敗を気にせず挑戦する考え方を聞きます。エラー・ログに書いた間違いの数を「挑戦した数」として数え、週ごとの合計を記録します。
レベル別のやり方
小テストや問題集で間違えた問題を、自分の答え・正解・理由の3点で、1行ずつノートに記録する
週に1回、答えを隠して間違いノートを解き直し、2回続けて正解した問題に線を引いて卒業させる
間違いの理由を種類別に集計し、多い種類を集中して練習するメニューを自分で組み立てる

今日の5分チャレンジ
最近解いた問題集や小テストから間違えた問題を5つ選び、自分の答え・正解・間違えた理由を1行ずつ書きましょう。
できたかチェック
日本人の落とし穴
日本人は間違いを恥ずかしいものと考え、答え合わせで赤ペンを入れたらすぐ次へ進みがちです。でも本当に伸びるのは、間違えた問題を解き直したときです。冠詞の a と the、三単現の s、前置詞など、日本人に多い間違いは、ノートにためると自分の傾向がはっきり見えてきます。
よくある失敗
- 問題も解説も全部書き写して時間がかかり、続かない
- ノートに書いただけで、一度も見直さない
- 間違えた理由を書かず、正しい答えだけを丸暗記する
立場別メニュー
| 中学生 | 定期テストや小テストで間違えた文法問題だけを、ノートに1行ずつ集める |
| 高校生 | 模試と問題集の間違いを1冊にまとめ、毎週日曜に解き直す |
| 大学生 | TOEIC の模試で間違えた問題を、パートごとに分けて記録する |
| 社会人 | 英文メールで直された表現を、メモアプリに1行ずつためる |
| 大人のやり直し | 英会話で言えなかった表現や直された言い方を、1日1つ書き留める |