TOEIC Part5の語彙問題の対策|コロケーションで覚える頻出の組み合わせ
TOEIC Part 5の語彙問題で、4つの選択肢の意味は全部わかるのに、どれも入りそうに見えて迷う――そんな経験はありませんか。そこで役立つのが「コロケーション」、つまりよく一緒に使われる言葉の組み合わせです。この記事では、語彙問題をコロケーションで解く考え方と、覚え方のメニューを紹介します。

01語彙問題で迷うのは「意味」で選んでいるから
Part 5の語彙問題では、意味の近い単語が選択肢に並ぶことがよくあります。日本語訳だけで考えると、どれも正解に見えてしまうのです。
自作の例で考えてみましょう。
- Please ( ) the attached form and return it by Friday.
(A) complete (B) finish (C) end (D) close
日本語にすると、どれも「終える」「仕上げる」のような意味になりそうです。しかし英語では、「書類に記入する」は complete a form という組み合わせで使うのが自然です。答えは (A) complete です。
このように、単語を1語ずつの意味ではなく、一緒に使われる言葉とのセットで覚えていると、語彙問題で迷う時間が大きく減ります。
ポイント:語彙問題の選択肢を見たら、「空所の前後の言葉と自然に組み合わさるのはどれか」を最初に考えましょう。
02動詞+名詞のコロケーション
TOEICで特に役立つのが、ビジネス場面でよく使われる動詞と名詞の組み合わせです。以下は原田英語が作った例文です。
- meet a deadline(締め切りに間に合わせる)
We worked late to meet the deadline.
- place an order(注文する)
I'd like to place an order for 20 chairs.
- submit a proposal(提案書を提出する)
All teams must submit their proposals by May 10.
- address an issue(問題に取り組む)
The manager addressed the issue at the meeting.
- conduct a survey(調査を行う)
We conducted a survey of 200 customers.
- launch a product(製品を発売する)
The company will launch a new product next spring.
- raise funds(資金を集める)
The event raised funds for the local library.
address は「住所」という意味で覚えている人が多いですが、動詞で「(問題に)取り組む」という使い方もあります。このように、知っている単語の別の使い方が問われることもよくあります。
使い方:仕事の場面でよく使うフレーズ50の動画です。出てきたフレーズから動詞+名詞の組み合わせを探し、この節の一覧に自分用として3組足します。
03形容詞+名詞・副詞+形容詞のコロケーション
形容詞+名詞
- extensive experience(豊富な経験)
- competitive price(他社に負けない価格)
- limited time(限られた時間)
- prompt response(迅速な返答)
- detailed information(詳しい情報)
自作の例文:Candidates with extensive experience in marketing are encouraged to apply.
副詞+形容詞・動詞
- highly recommended(強く勧められる)
- fully booked(予約でいっぱい)
- significantly increase(大幅に増える)
- carefully review(注意深く確認する)
自作の例文:The hotel is fully booked during the festival.
「予約でいっぱい」を completely booked と言っても意味は通じますが、fully booked の方がよく使われる組み合わせです。語彙問題では、こうした「よく使われる方」が正解になりやすいと考えておくと判断しやすくなります。
04前置詞とのセットで覚える
語彙問題では、単語の後ろに続く前置詞がヒントになることもあります。
- responsible for ~(〜に責任がある)
Ms. Lee is responsible for the training program.
- eligible for ~(〜の資格がある)
Full-time employees are eligible for the bonus.
- comply with ~(〜に従う)
All staff must comply with the safety rules.
- in charge of ~(〜を担当して)
Who is in charge of the event?
- familiar with ~(〜をよく知っている)
Are you familiar with this software?
たとえば、空所の後ろに for があり、選択肢に eligible / capable / available / possible が並んでいたら、文の意味とあわせて「for と組むのはどれか」を考えます。capable は of と組むのが一般的なので、for の前には入りにくいと判断できます。
ポイント:単語帳で形容詞を覚えるときは、後ろの前置詞まで一緒に声に出すと、セットで記憶に残ります。
使い方:学習者が間違えやすい前置詞を取り上げる英語のレッスンです。見たあとに、この節の responsible for のようなセットを声に出し、前置詞まで一息で言えるか確かめます。
05コロケーションを確かめるサイト3つと、1語を5分で調べる手順
「この組み合わせは自然か」で迷ったときは、勘ではなく英文のデータで確かめるのが確実です。次の3つは、無料で使えるコロケーションの確かめ方です。
| 確かめたいこと | 使うサイト | 使い方 |
|---|---|---|
| 名詞の前に来る動詞 | Netspeak | 動詞の所を記号にして a deadline の前を穴あき検索し、よく使われる動詞を回数の多い順に見る |
| 一緒に使う語の一覧 | SKELL | deadline や experience を入れ、よく組み合わさる動詞・形容詞を例文つきで確かめる |
| 前置詞とのセット | Longman Dictionary | eligible や comply を引き、例文で後ろに続く前置詞を確かめる。例文の音声も聞ける |
| 覚えたセットを回す | Anki | 自分でカードを作れる間隔反復のアプリ。表に「meet a ( )」、裏に deadline のように、穴あきのカードを作って復習する |
1語を5分で調べる手順
- Part 5で迷った問題の、空所の前後の名詞を1つ選ぶ(例:form)
- Netspeak で、その名詞の前に来る動詞を調べ、上位3つを書く
- SKELL で例文を2つ読み、どんな場面で使われているかを確かめる
- 自分の仕事や学校に関係する例文を1つ作り、Ankiのカードにする
この手順は、この記事の1週間メニューの2日目・3日目に組み込むと効果的です。データで「よく使われる方」を一度確かめておくと、本番で選択肢を見たときに迷いにくくなります。
061週間のコロケーション習得メニュー
1日目:Part 5の復習から集める
これまでに解いたPart 5の語彙問題を見返し、正解の単語と、空所の前後の言葉をセットで書き出します。
2日目:動詞+名詞を10組
この記事の例に加えて、自分の単語帳から動詞+名詞の組み合わせを探します。
3日目:例文を自作する
10組それぞれで、自分の仕事や学校生活に関係する例文を作ります。自分に関係のある例文ほど記憶に残りやすくなります。
4日目:音読
例文を1つにつき3回ずつ音読します。
5日目:穴埋めテスト
例文の動詞部分を隠して、思い出せるか試します。
6日目:Part 5を20問
新しい問題を解き、コロケーションで判断できた問題に印をつけます。
7日目:見直し
1週間で集めたコロケーションを見直し、思い出せなかったものに印をつけて翌週に回します。
使い方:英単語を何周も高速で回して定着させる暗記法の動画です。単語帳を回すときに、この節の3日目(例文を自作する)を足し、組み合わせごと覚えます。
07コロケーションごと覚える単語帳:フレーズで覚える金・銀のフレーズと、文で覚える金のセンテンス
コロケーションは、単語を「組み合わせのまま」載せている単語帳で覚えると手間が省けます。
| 今のスコア | 教材 | 中身(出版社の案内) | 使い方 |
|---|---|---|---|
| 〜600点 | 銀のフレーズ | 最頻出の1000語を頻出フレーズにまとめた基礎固め編 | フレーズを丸ごと音読し、動詞+名詞の組をノートに10組写す |
| 600点前後〜 | 金のフレーズ 増補改訂版 | 2026年1月の新しい版。全単語・フレーズの無料音声つき | 見出し語だけでなく、フレーズの形で意味を言えるかを確かめる |
| 800点〜 | 金のセンテンス | 約1500語を360の文にまとめた、「金のフレーズ」の一つ上の単語集 | 文の中で、空所にしたら迷いそうな語に線を引く |
| 語彙問題の演習 | 金の1000問 | 「金のフレーズ」の単語をすべてカバーした語彙の問題集 | 金のフレーズを2周したあと、選択肢で迷った問題の組み合わせを書き出す |
金のフレーズでコロケーションを集める手順
- 1周目(2週間):フレーズの音声を聞きながら見る(出版社のページのMP3かabceed)
- 2周目から:意味を隠して3秒で言えなければ印。慣れたら日本語から英語のフレーズを言う
- 4周目から:印のフレーズだけ。公式問題集のPart 5で出会った組み合わせに丸をつけ、この記事の1週間メニューのノートに足す
使い方:『金のフレーズ』と『金のセンテンス』を、フレーズで覚えるか文で覚えるかの違いから比べる動画です。上の表と合わせ、今の段階でどちらを使うかを決めます。
08よくある失敗
失敗1:日本語訳だけで単語を覚える
「complete=完成させる」だけで覚えていると、complete a form のような使い方に気づけません。単語帳の例文にも目を通しましょう。
失敗2:コロケーションを大量に一気に覚えようとする
組み合わせは無数にあるので、全部を覚えるのは不可能です。実際に問題で出会ったものを中心に、少しずつ増やしていく方が確実です。
失敗3:語彙問題に時間をかけすぎる
わからない語彙問題は、考えても答えが出ないことがあります。コロケーションで判断できなければ、選んでマークし、次に進みましょう。
コロケーションの知識は、Part 5だけでなく、リスニングやPart 7の読解スピードにもつながります。まずは今日、meet a deadline と place an order の2つから覚えてみましょう。
このコラムで使うサイト・アプリ
もっと見たい人へ
今日やること
よくある質問
コロケーションはどうやって調べればいいですか?
英英辞典や学習者向けの英和辞典には、よく一緒に使われる語の例が載っていることが多いです。また、単語帳の例文や問題集の英文から集めるのも効果的です。
語彙問題と品詞問題の見分け方は?
選択肢が同じ語のさまざまな形(impress, impressive など)なら品詞問題、意味の異なる単語が並んでいれば語彙問題であることが多いです。
コロケーションを覚えるとリスニングにも効きますか?
よく使われる組み合わせを知っていると、音声を聞いたときに次に来る言葉を予想しやすくなるため、聞き取りの助けになります。
読了ボーナス


