TOEFL初心者の6か月ロードマップ|バンド2〜3から始める勉強法
「TOEFLを受けたいけれど、何から始めればいいかわからない」「サンプル問題を解いたら、ほとんどわからなかった」。そんな初心者の方に向けて、6か月で土台づくりから本番準備までを進めるロードマップを紹介します。TOEFLのバンド2〜3程度(CEFR A2〜B1)からのスタートを想定しています。

01初心者がまず知っておきたいこと
TOEFL iBTは、大学での授業や学生生活に必要な英語力を測る試験です。2026年1月からの新形式では、スコアは1〜6の0.5刻みで示されます。公式情報では、バンド2〜2.5はCEFR A2、バンド3〜3.5はCEFR B1に対応するとされています。
- バンド2〜2.5(A2):基本的な表現で短いやりとりができる段階
- バンド3〜3.5(B1):身近な話題なら英語で理解・発信できる中級レベル
- バンド4〜4.5(B2):大学の授業についていくための土台ができた中上級レベル
初心者の段階でいきなりTOEFLの問題集に取り組むと、わからないことが多すぎて挫折しやすくなります。最初の2か月は、TOEFLの問題よりも英語の基礎に時間を使うのが近道です。
ポイント:6か月の前半は「英語の土台」、後半は「TOEFLの形式」。順番を守ることが挫折しないコツです。
使い方:ETS Japan の日本語の入門セミナーです。最初の週に見て、この節のバンドの説明と照らし合わせながら、6か月後の目標バンドを決めます。
021〜2か月目:文法と語彙の土台づくり
文法
中学〜高校基礎レベルの文法を総復習します。特に新形式のBuild a Sentence(語順の並べ替え)に直結する次の項目は重点的に。
- 疑問文と間接疑問
- 時制(現在完了、過去完了)
- 受け身
- 関係詞
- 比較
薄めの文法問題集を1冊選び、2周するのがおすすめです。
語彙
中学〜高校基礎レベルの単語を、つづりまで書ける状態にします。新形式のComplete the Wordsでは、単語の欠けた部分を補う力が求められるからです。
- 1日20語、意味を確認して書くテスト
- 翌日と1週間後に復習(間隔反復)
1日の目安(1時間)
- 文法:20分
- 語彙:20分
- やさしい英語の音声を聞く:20分
033か月目:多聴多読で英語に慣れる
3か月目は、英語を大量にインプットして、英語を英語のまま理解する感覚を育てます。
多読
自分のレベルに合ったやさしい英語の本(学習者向けの段階別読み物など)を毎日読みます。辞書を引かずに8〜9割理解できるレベルを選ぶのがコツです。
多聴
学習者向けのニュースや、やさしい英語のポッドキャストを毎日聞きます。最初はスクリプトを見ながら、慣れたらスクリプトなしで。
音読とリピーティング
教科書や学習者向け教材の音声を使って、1文ずつ聞いて繰り返す練習を始めます。これは新形式のListen and Repeatの基礎になります。
1日の目安(1時間)
- 多読:20分
- 多聴:20分
- 音読・リピーティング:10分
- 語彙の復習:10分
046か月で使う教材マップ:月ごとのサイトと使い方
初心者が迷わず進めるように、月ごとに使う素材を決めておきましょう。どれも無料で始められます。
| 時期 | 素材 | 使い方 |
|---|---|---|
| 1〜2か月目(文法) | 英文法大全、Khan Academy Grammar | 問題集で間違えた項目を英文法大全で日本語で読み直し、Khan Academy Grammar の短い動画と練習で確かめる |
| 1〜2か月目(語彙) | NGSL Project、単語SRS | まず日常でよく使う基本語を固める。覚えた語は単語SRSでつづりまで復習する |
| 3か月目(多読) | 多読ストーリー、Penguin Readers | 辞書なしで8〜9割わかる物を毎日読む。読んだ量は 多読ログ に記録する |
| 3か月目(多聴) | Podcasts in English | 初心者用のレベルから5分以内の音声を毎日聞く |
| 4か月目以降 | 公式の準備ページ、TST Prep | 新形式の問題に少しずつ触れ、5か月目からは時間を計って解く |
月の終わりのふり返り
- その月に使った素材ごとに、続けられた日数を数える
- 続かなかった素材は、短い物か易しい物に取りかえる
- 次の月の素材を表から選び、カレンダーに書き込む
素材を次々に増やすより、決めた物を毎日続けるほうが、6か月後の差は大きくなります。
使い方:基本5文型を2時間でじっくり学べる講座です。1〜2か月目の文法の土台づくりに使い、1日20分ずつ区切って見て、例文をノートに写します。
054か月目:新形式のタスクへの橋渡し
4か月目から、TOEFLの新形式のタスクに少しずつ取り組みます。
まずは公式サンプル問題
ETSの公式サイトのサンプル問題で、4セクションの形式を確認します。この段階では、点数よりも「どんな問題か」を知ることが目的です。
タスク別の入門練習
- Complete the Words:英文の単語の後半を隠す自作ドリル
- Read in Daily Life:英語圏の大学のお知らせを読む
- Listen and Choose a Response:短い会話を聞いて、次の応答を予想
- Build a Sentence:文法問題集の並べ替え問題
- Write an Email:先生へのお礼メールを英語で書く(時間は気にせず)
- Listen and Repeat:3か月目のリピーティングを継続
- Take an Interview:自己紹介を英語で45秒
例:45秒の自己紹介(自作)
Hi, my name is Aya. I'm a second-year university student majoring in economics. In my free time, I enjoy playing the guitar and watching movies. I'm studying English because I'd like to study abroad in Canada next year.
使い方:新しい TOEFL を3分でざっくり紹介する動画です。4か月目の最初に見て、公式サンプル問題に入る前に4セクションの名前と順番を頭に入れます。
065か月目:時間を意識した練習
5か月目は、各タスクを時間を計って練習します。
時間の目安(公式情報に基づく)
- リーディング:約30分
- リスニング:約29分
- ライティング:約23分(Write an Email約7分、Academic Discussion約10分)
- スピーキング:約8分(Take an Interviewは1問最大45秒)
週のメニュー(1日1時間)
- 月:リーディング(時間を計る)
- 火:リスニング(時間を計る)
- 水:ライティング(メール7分+討論10分)
- 木:スピーキング(リピーティング+インタビュー録音)
- 金:間違えた問題の復習
- 土:弱いセクションの集中練習
- 日:語彙と表現の総復習
時間を計ると、最初は全然終わらないかもしれません。それで大丈夫です。どこで時間がかかっているかを知ることが、この時期の目的です。
076か月目:本番準備
通し練習
受付から終了まで約2時間で、予定された休憩はありません。週に1回、4セクションを本番と同じ順番で通して解き、集中力を保つ練習をします。
本番の準備
- 受験方法を決める(テストセンターかHome Editionか)
- テストセンターのキーボードは米国式配列なので、英語配列でのタイピングに慣れておく
- Home Editionの場合は、機材・部屋・身分証明書(日本からの受験はパスポートのみ)の条件を確認
- 受験料(日本での通常申込はUS$195と案内。最新情報は公式サイトで確認)
最後の1週間
新しい教材には手を出さず、ミスの記録とよく使う表現を見直します。
1回目の受験の意味
初心者にとって、1回目の受験は「現在地を知る」ための大切な経験です。結果が目標に届かなくても、4セクションのスコアから次の6か月の計画が立てられます。
初心者がつまずきやすい新形式のタスク
初心者が特につまずきやすいのは、次の2つです。
Complete the Words
単語の意味を知っていても、つづりが書けないと得点できません。初心者のうちは、「読める単語」と「書ける単語」の差が大きいことが多いので、毎日の書くテストで差を縮めましょう。
Take an Interview
1問最大45秒で答えるのは、初心者にとって長く感じます。最初は20秒でいいので、「結論+理由」の2文を言い切る練習から始め、少しずつ体験や例を足していきましょう。
例(自作):I prefer studying in the morning. My mind is clearer, and it's quieter at home.
この2文が言えれば、そこから For example... を加えて30秒、45秒と伸ばしていけます。
08よくある失敗と今日やること
よくある失敗
- いきなり難しい問題集から始めて挫折する
- 単語の意味だけ覚えて、つづりを書く練習をしない
- リーディングとリスニングばかりで、書く・話す練習をしない
- 旧形式の教材を使ってしまう
- 毎日の学習時間がばらばらで、習慣にならない
続けるコツ
- 毎日同じ時間に勉強する
- 学習記録をつける(何分、何をしたか)
- 1か月ごとに小さな目標を決める(単語500語、文法書1周など)
今日は、中学レベルの文法の復習から始めてみましょう。疑問文と間接疑問の違いを確認し、例文を3つ声に出して読むところからで十分です。
使い方:ゼロからスコアを伸ばした留学生の体験談です。点数の基準は旧形式ですが、続けるための工夫を聞き、この節の続けるコツに1つ書き足します。
このコラムで使うサイト・アプリ
もっと見たい人へ
今日やること
よくある質問
英検準2級程度でもTOEFLに挑戦できますか?
挑戦できます。ただし最初は基礎固めに時間をかけるのがおすすめです。このロードマップのように、前半で文法・語彙・多聴多読の土台を作りましょう。
6か月で目標スコアに届かなかったらどうすればいいですか?
4セクションのスコアを見て、弱いところを中心に次の計画を立てましょう。受験回数に上限はありませんが、3日以内の連続受験はできません。
独学でも大丈夫ですか?
独学でも可能です。ライティングとスピーキングは、録音や見直しで自分の答案を客観的にチェックする習慣をつけましょう。
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