論理・表現:意見を論理的に伝える力の育て方 ― 主張・理由・根拠と「反論」の教え方
「I think ... because ...」は言えるのに、中身がうすい。理由が根拠になっていない。反対意見を無視している。論理的に伝える力は、主張・理由・根拠の組み立てと、「反論に答える」経験で育ちます。高校「論理・表現」の目標を原文で確かめながら、話す・書くの両方で使える指導の手順をまとめます。
エビデンスの強さ:論証の要素(反論など)を具体的な目標として示す指導や、批判的思考の指導の効果は、母語の教育研究とメタ分析でおおむね一貫。外国語としての英語で中高生を対象にした実験は少なく、条件しだいの面がある。

「論理的に伝える」ってなに?
ひとことで言うと、「論理的に伝える」とは、言いたいこと(主張)に、理由と根拠をつけて、話がとんだり矛盾したりしないように組み立てて伝えることです。
「あなたは制服に賛成? 反対?」と聞くと、高校生はたいてい "I agree because it is good." "I disagree because I don't like it." と答えます。英語としてはまちがっていません。でも、「good って何が?」「好きじゃないのはあなたの気持ちで、理由になってる?」と聞き返したくなります。
この「中身のうすさ」は、英語力だけの問題ではありません。日本語で同じことを聞いても、似た答えが返ってくることは珍しくないでしょう。論理的に伝える力は、英語の文法や語彙とは別に、意図して育てる必要があります。
学習指導要領の解説では、論理の構成や展開を手本から学んだうえで、自分の意見の論理に矛盾や飛躍がないか、理由や根拠がより適切なものとなっているかに気をつけて伝えること、と説明されています 1。つまり実際には、"I agree because it is good." で止めず、「good って何が?」「なぜそれが理由になるの?」と聞き返されても答えられるように、主張・理由・根拠をそろえて、つながりを点検することです。
論証は家づくりに似ています。主張は「家」、データは「土台」、論拠は土台と家をつなぐ「柱」です。立派な家(主張)を描いても、土台(データ)がなければ建ちません。土台があっても、柱(論拠)がずれていれば家は傾きます。そして反論への答え(再反論)は「台風に備える補強」。強い風(反対意見)が来ることを想定して補強してある家ほど、信頼されます。"I think ... because ..." だけの意見文は、家の絵に「だって建てたいから」と書き添えただけの状態です。大事なのは、家(主張)より先に、土台と柱がそろっているかを確かめることです。
似たものとのちがい
| 形を整える | 中身を組み立てる(論証) | |
|---|---|---|
| 見るところ | 段落やエッセイの型 | 主張が理由・根拠で支えられているか、飛躍や矛盾がないか |
| つまずきの例 | 段落の役割がばらばら | "because it is good" のように理由がうすい、反対意見を考えていない |
| くわしくは | パラグラフとエッセイの指導 | このページ |
もう1つまぎらわしいのが、「説得しなさい」と「反論に答えなさい」です。説得の指示だけだと一方的になりやすく、反対意見とそれへの答えを具体的な目標にすると論証の質が上がる、という研究があります 2(くわしくは下の「研究ではどうなってる?」)。
やり方を3ステップで
- 3点セット:主張・理由・根拠(事実・例・数字・体験)を必ずセットで言う・書く。
- 飛躍さがし:理由と主張のつながりを "So what?"(だから何?)と問い返し、説明できない理由を直す。
- 反論と再反論、そして資料へ:反対の立場のいちばん強い理由に答えることを目標にし、学年が上がったら複数の資料から根拠を選ぶ。
学習指導要領の「論理の構成や展開を工夫して」
高校の「論理・表現Ⅰ〜Ⅲ」の目標には、ほぼすべてに「論理の構成や展開を工夫して」という言葉が入っています 3。解説はこれを、モデルなどを通して論理の構成や展開の仕方を学んだ上で、自分の意見の論理に矛盾や飛躍がないか、理由や根拠がより適切なものとなっているかなどに留意しながら伝えることだと説明しています 1。さらに、論理的に伝えることの基本は、主張をその理由や根拠とともにわかりやすく話したり書いたりすることだとし、スピーチ・プレゼンテーション、ディベート、ディスカッションでは、それぞれに適した論理の構成や展開があるとしています 1。
科目の段階で見ると、論理・表現Ⅰでは「適切な理由や根拠とともに」、Ⅱでは「詳しく」、Ⅲでは「聞き手(読み手)を説得できるよう」「複数の資料を活用して」「効果的な理由や根拠とともに」へと、求められる論証の水準が上がっていきます 3。文章の形式(段落・エッセイ)の育て方は パラグラフとエッセイの指導、スピーチ・ディベートの進め方は スピーチ・プレゼン・ディベートの指導 で扱っています。このページは、その中身=論証の組み立てに焦点を当てます。
論証の「部品」を知る:トゥールミン・モデル
意見文の中身を分析するときによく使われるのが、英国の哲学者 Stephen Toulmin 氏が示したトゥールミン・モデル(Toulmin model)です。論証を、主張・データ(根拠)・論拠・反駁・限定・裏づけといった要素に分けて見ます。韓国の上級の高校生の英語の意見文をこのモデルで分析した研究では、作文の評価は基本的な要素、とくに主張がどれだけ関連のある十分なデータで支えられているかで最もよく予測されました 4。
| 要素 | ひとことで | 制服の例 |
|---|---|---|
| 主張(claim) | 言いたいこと | Students should wear school uniforms. |
| データ(data) | 主張を支える事実・例・数字 | In our school survey, many parents said uniforms save money. |
| 論拠(warrant) | なぜそのデータが主張を支えるのか | Saving money is important for many families. |
| 裏づけ(backing) | 論拠をさらに支えるもの | Clothes for teenagers can be expensive. |
| 限定(qualifier) | どれくらい確かか | In most cases, ... / Probably ... |
| 反駁(rebuttal) | 主張や論拠が当てはまらない例外・条件 | ..., unless uniforms cost more than everyday clothes. |
(表の英文は筆者の例です。データの部分は架空の調査として例示しています。)授業でよく使う「反論(counterargument)と再反論(refutation)」は、トゥールミンの反駁そのものではなく、論証指導で使う別の整理です。例:Some say uniforms limit self-expression.(反論)However, students can express themselves in other ways.(再反論)
研究ではどうなってる?
書いて論じる力は、育つのに時間がかかる
論証文の研究をまとめた特集の序論は、口頭での議論は早くから現れるのに、書いて論じる力は発達が遅く、反対の視点に目が向きにくく、全体として質が低くなりがちだと整理しています 5。大学に入ったばかりの学生でさえ、「論証とは何か」を部分的にしか、あるいは誤ってしか理解しておらず、受けてきた指導も曖昧だったという研究もあります 6。
「説得しなさい」は逆効果になることがある
- 大学生184人が論証文を書いた実験では、反論とそれへの再反論を書くよう具体的な目標を与えられた学生は、そうでない学生より多くの反論と再反論を書きました。一方、「説得力のある手紙を書きなさい」という説得の指示は、反論への言及と論証の全体的な質にマイナスに働いたのです 2。
- 小学4・6年生の実験では、「説得しなさい」という全体の目標に加えて、論証の要素(理由・反論など)を下位目標として示すと、6年生の意見文はより説得力があり、論証の要素も多くなりました 7。
- 中学生のペア討論では、「相手を説得しなさい」より「合意をめざしなさい」という課題の方が、反論をふくむ論証の構造が多く出ました 8。
- 大学生84人の実験では、図式(グラフィック・オーガナイザー)を使うと反論への再反論が増え、良い論証の基準を教えると、主張と反論をまとめあげる力(よりバランスのとれた推論)が伸びました 9。
「説得しなさい」と言われると、人は自分の側の理由を並べることに集中し、反対意見を無視しがちになります 2。説得力のある文章を書かせたいなら、逆説的ですが、「反対意見を1つ挙げて、それに答えなさい」と具体的に指示する方がうまくいくのです。
外国語として英語を学ぶ学習者の研究
- 中国の大学生125人の研究では、反論と再反論をふくめた論証の指導を受けた群で効果があり、反論と再反論をふくむ作文ほど、大規模試験の評価基準での得点も高い傾向がありました。著者らは、試験の課題や評価基準が反論を求めないことと、授業で反論が扱われないこととの関係(波及効果)を論じ、試験の課題や評価基準にも反論を組みこむよう提案しています 10。
- オランダの中等学校8クラスで授業内ディベートを行った研究では、書く・話すの両方で、反論をふくむ論証の構造と、理由づけの質・説得力が伸びました 11。
- 中学生を対象にした対話型の論証カリキュラムでは、自分の立場に不利な証拠も考えるよう促すことが、そうした証拠を無視せずに扱う力を最も伸ばしました 12。
批判的思考は教えられる
g = 0.30 は「小さめ」の効果ですが、思考力という伸ばしにくい力に対して、学校段階や教科をこえて効果が見られたことには意味があります 13。英語の授業で論証を扱うことは、英語の練習であると同時に、考える力を育てる場にもなりえます。
明日の授業でこうする
- 3点セット(論理・表現Ⅰの前半):主張・理由・根拠(データ)を必ずセットで言う・書く。根拠は「事実・例・数字・体験」のどれかに分類させます。作文の評価は、主張が十分なデータで支えられているかで最もよく予測された、という研究があります 4。
- 飛躍さがし(Ⅰの後半):理由と主張の間の「つながり」(論拠)を言わせます。"So what?"(だから何?)と問い返し、つながりが説明できない理由は「飛躍」として直します。学習指導要領の「矛盾や飛躍がないか」の点検です 1。
- 反論と再反論(Ⅱ):「反対の立場のいちばん強い理由を1つ書き、それに答える」を、意見文とディスカッションの必須の目標にします。説得の指示だけでなく、反論を具体的な目標として示すことが鍵です 27。
- 資料で支える(Ⅲ):ニュースや新聞記事などの複数の資料から根拠を選び、引用します。解説は、情報が信頼できるか、根拠として目的に合っているかを考え、必要に応じて出典を示すことを求めています 1。
根拠の「格付け」活動
同じ主張に対して、いろいろな種類の根拠カードを配り、「強い根拠」から順に並べさせます。
| 根拠カードの例(主張:高校生はアルバイトをしてよい) | 種類 | 強さを考える問い |
|---|---|---|
| My friend works at a café and she is very happy. | 体験(他人) | 1人の例で全員に言える? |
| I think working is fun. | 意見・気持ち | これは理由? それとも主張のくり返し? |
| A survey of 1,000 students found that ... (架空のデータとして先生が作る) | 調査データ | 誰が・いつ・何人に調べた? |
| Many companies say that work experience is useful for young people. | 伝聞 | 「many companies」とは具体的にどこ? |
この活動のポイントは、「正解の順番」を当てさせることではなく、理由を説明させることです。解説も、自分の意見を、得られた情報や事実と区別して書くことを指導するよう求めています 1。
使える表現(自分で組み立てる枠)
| 働き | 表現の枠 |
|---|---|
| 主張 | I believe that ... / In my view, ... |
| 理由 | One reason is that ... / This is because ... |
| データ・例 | For example, ... / According to ..., ... |
| つながり(論拠) | This shows that ... / This means that ... |
| 限定 | In many cases, ... / This may not be true for everyone, but ... |
| 反論の紹介 | Some people say that ... / It is true that ... |
| 再反論 | However, ... / Even so, ... / That may be true, but ... |
| まとめ | For these reasons, ... / Therefore, ... |
中学2〜3年:「AとB、どっちがいい?」(犬と猫、夏と冬など)で、I like A better because ... For example, ... の3文を言うペア活動。慣れてきたら、相手が "But B is ..." と1回だけ反論し、それに答える練習をします。
高校1年(論理・表現Ⅰ):根拠カードの格付け→3点セットで1段落の意見文。ペアで読み合い、"So what?" で飛躍を指摘し合います。
高校2年(論理・表現Ⅱ):ディスカッションの課題を「相手を負かす」ではなく「クラスとして結論を出す」にします。合意をめざす課題の方が、反論をふくむ論証が多く出たという研究があります 8。そのあとで意見文を書き、反論と再反論の段落を必須にします。
高校3年(論理・表現Ⅲ):同じテーマについて、立場の違う2つの記事を読み、それぞれの主張と根拠を表に整理したうえで、自分の立場を決めて書きます。自分の立場に不利な証拠も1つ取り上げて答えることを条件にします 12。
評価のポイント
| 観点 | 3 | 2 | 1 |
|---|---|---|---|
| 主張と根拠 | 主張が明確で、具体的なデータ(事実・例・数字)で支えられている | 主張と理由はあるが、データが一般的・あいまい | 主張のくり返しや気持ちだけで、根拠がない |
| つながり | 理由と主張のつながりが説明されていて、飛躍がない | つながりがやや飛躍している | 理由が主張を支えていない |
| 反論への対応 | 反対の立場のもっともな理由を挙げ、それに具体的に答えている | 反論を挙げているが、答えが弱い | 反論にふれていない |
観点別評価では、主に「思考・判断・表現」で見ることになります。英語の正確さ(知識・技能)とは別の欄にすると、英語が苦手でも論理的に考えている生徒を正当に評価できます。
- 「説得力のある文章を書きなさい」とだけ指示する:反対意見を無視した一方的な文章になりやすくなります。反論を具体的な目標に 2。
- 型だけ教えて中身を問わない:First, Second, In conclusion がそろっていても、理由が主張のくり返しなら論証になっていません。
- ディベートで勝ち負けだけを競わせる:相手の主張を「負かす」ことに集中すると、反論を統合して考える経験が減りがちです。合意をめざす話し合いも組み合わせます 8。
- データを「数字」だけだと思わせる:具体的な例や体験も根拠になります。ただし「1人の例で全員に言えるか」は必ず問います。
- 英語の正確さと論理を同じ点数にまとめる:観点を分けないと、論理的に考えた生徒が英語の誤りで低く評価されます。
❓ よくある質問
Q. 学習指導要領の「論理の構成や展開を工夫して」とは、どういう意味ですか?
解説は、モデルなどを通して論理の構成や展開の仕方を学んだ上で、自分の意見の論理に矛盾や飛躍がないか、理由や根拠がより適切かなどに留意しながら伝えること、と説明しています 1。基本は、主張を理由や根拠とともにわかりやすく話したり書いたりすることです。
Q. トゥールミン・モデルとは何ですか?
論証を、主張・データ(根拠)・論拠・裏づけ・限定・反駁といった要素に分けて見る枠組みです。韓国の上級の高校生の英語の意見文をこのモデルで分析した研究では、作文の評価は、主張が関連のある十分なデータで支えられているかで最もよく予測されました 4。
Q. 「説得力のある文章を書きなさい」と指示すればいいですか?
それだけでは逆効果になることがあります。大学生184人の実験では、説得の指示は反論への言及と論証の質にマイナスに働き、反論と再反論を書くという具体的な目標を与えた方が、多くの反論と再反論が書かれました 2。
Q. 英語のディスカッションで、論証の質を上げるには?
「相手を負かす」より「合意をめざす」課題にする方法があります。中学生のペア討論では、「説得しなさい」より「合意をめざしなさい」という課題の方が、反論をふくむ論証の構造が多く出ました 8。
Q. 批判的思考は、授業で教えられますか?
教えられると考えられます。批判的思考の指導のメタ分析では平均効果量は g = 0.30 で、あらゆる学校段階・教科で効果的な方法があり、とくに対話の機会、本物の問題や事例にふれること、個別の指導・助言がプラスでした 13。
🎓 もう一歩深く(大学院レベル)
🎓院生モード論証の目標設定 ― 説得(persuasion)か熟議(deliberation)か
論証研究では、課題の目標が論証の質を左右することが一貫して示されてきました。説得の目標は、自分の側の理由の列挙を促す一方で、反論の生成を抑制しうること 2、論証の要素を下位目標として明示すると説得力が増すこと 7、ペア討論で合意(熟議)を目標にすると反駁をふくむ構造が増えること 8 は、いずれも「何を目標として示すか」が指導の中核であることを示します。図式の提示と基準の指導が、それぞれ異なる論証スキーマを活性化させるという結果も 9、手立ての選択に示唆を与えます。
ただし、これらの研究の多くは、母語で書いたり話し合ったりする場面を対象にしています。外国語としての英語では、言語処理の負荷が論証の計画と競合するため、母語で論点を整理してから英語で書く、という段階を入れる意義は大きいと考えられます。中国の大学生の研究は、反論の指導が有効であることを示すとともに、大規模試験の課題や評価基準が反論を求めないことと授業での扱いの欠落との関係(波及効果)を論じました 10。日本でも、定期テストや入試の自由英作文の採点基準が「反論への対応」を評価するかどうかが、授業での扱いを左右するでしょう。ルーブリックに反論の観点を入れることは、この波及効果を逆向きに使う方法です。
🎓院生モード「論理」は文化か ― 日本の学習者と批判的思考
「日本人は論理的に主張するのが苦手」「批判的思考の教育を受けていない」といった説明は、英語教育の文献にもくり返し現れてきました。日本人学生の英語の論証文をめぐる議論を整理したレビューは、その原因として教育観・読み手に解釈を委ねる修辞・西洋の教員による誤解など複数の説明が論じられていることを示しています 14。一方で、「集団主義」「批判的思考をしない」といった日本文化のラベル自体が、固定的・本質主義的に構築されたものだという批判もあります 15。日本の大学生の意見文の多くが日本語でも英語でも主張を先に置く演繹型だったという結果は 16、「日本人は結論を後回しにする」という単純な図式に疑問を投げかけます(パラグラフとエッセイの指導)。
実践上より生産的なのは、論証の力を「文化的な素質」ではなく教えられるスキルとみなす立場です。批判的思考の指導のメタ分析は、あらゆる段階・教科で効果的な方法があることを示し、とくに対話・本物の問題・メンタリングの効果を報告しています 13。学習指導要領の解説も、国語科で学ぶ「論拠を示して反論する」活動などを外国語科のディベートやディスカッションに生かすことや、日本語と英語の論理の展開の違いや共通点に目を向けることの有効性を述べています 1。日本語と英語の両方で論証を練習し、評価の観点をそろえることは、教科をこえて「考える力」を育てる現実的な方法です。
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📑 出典(16件)
本文の上付き数字に対応。✔ は DOI / ISBN / 公式ページを書誌データベースと機械照合した印です。
- 文部科学省 (2018). 高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 外国語編 英語編 公式ページ ✔ リンク確認済高校の科目構成(英語コミュニケーションⅠ〜Ⅲ・論理・表現Ⅰ〜Ⅲ)、「支援」の考え方、語数、授業は英語での趣旨を説明した公式の解説
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- 文部科学省 (2018). 高等学校学習指導要領(平成30年告示) 公式ページ ✔ リンク確認済高等学校の学習指導要領。総則の標準単位数・必履修科目(英語コミュニケーションⅠ)と、外国語科の各科目の目標・内容を示している
- Paek, J. K., & Kang, Y. (2017). Investigation of content features that determine Korean EFL learners' argumentative writing qualities. English Teaching, 72(2), 101-122. doi:10.15858/engtea.72.2.201706.101 ✔ DOI照合済韓国の高校生(上級)の意見文をトゥールミン・モデルで分析。評価は基本要素、とくに主張がデータで十分に支えられているかで最もよく予測された
- Ferretti, R. P., & Graham, S. (2019). Argumentative writing: Theory, assessment, and instruction. Reading and Writing, 32(6), 1345-1357. doi:10.1007/s11145-019-09950-x ✔ DOI照合済論証文の研究特集の序論。書いて論じる力は口頭の議論より育つのが遅く、反対の立場に目が向きにくいと整理
- Wingate, U. (2012). 'Argument!' Helping students understand what essay writing is about. Journal of English for Academic Purposes, 11(2), 145-154. doi:10.1016/j.jeap.2011.11.001 ✔ DOI照合済大学入学時の学生は「論証とは何か」を部分的・誤ってしか理解しておらず、指導も曖昧だった。論証を中心にエッセイ指導を組み立てる枠組みを提案
- Ferretti, R. P., MacArthur, C. A., & Dowdy, N. S. (2000). The effects of an elaborated goal on the persuasive writing of students with learning disabilities and their normally achieving peers. Journal of Educational Psychology, 92(4), 694-702. doi:10.1037/0022-0663.92.4.694 ✔ DOI照合済「説得せよ」だけでなく論証の要素(理由・反論など)を下位目標として示すと、6年生の意見文の説得力が上がった
- Garcia-Mila, M., Gilabert, S., Erduran, S., & Felton, M. (2013). The effect of argumentative task goal on the quality of argumentative discourse. Science Education, 97(4), 497-523. doi:10.1002/sce.21057 ✔ DOI照合済中学生のペア討論。「相手を説得せよ」より「合意をめざせ」の方が、反論を含む論証が多く出た
- Nussbaum, E. M., & Schraw, G. (2007). Promoting argument-counterargument integration in students' writing. The Journal of Experimental Education, 76(1), 59-92. doi:10.3200/JEXE.76.1.59-92 ✔ DOI照合済大学生84人。図式(グラフィック・オーガナイザー)で反論への再反論が増え、良い論証の基準を教えると主張と反論の統合が進んだ
- Liu, F., & Stapleton, P. (2014). Counterargumentation and the cultivation of critical thinking in argumentative writing: Investigating washback from a high-stakes test. System, 45, 117-128. doi:10.1016/j.system.2014.05.005 ✔ DOI照合済中国の大学生125人。反論と再反論を含めた論証の指導で効果があり、反論を含むほど試験の評価も高かった
- el Majidi, A., Janssen, D., & de Graaff, R. (2021). The effects of in-class debates on argumentation skills in second language education. System, 101, 102576. doi:10.1016/j.system.2021.102576 ✔ DOI照合済オランダの中等学校8クラス。授業内ディベートで、書く・話す両方の論証の構造と質が伸びた
- Iordanou, K., Kuhn, D., Matos, F., Shi, Y., & Hemberger, L. (2019). Learning by arguing. Learning and Instruction, 63, 101207. doi:10.1016/j.learninstruc.2019.05.004 ✔ DOI照合済中学生の対話型の論証カリキュラム。自分の立場に不利な証拠を考えるよう促すと、それを無視せず扱う力が最も伸びた
- Abrami, P. C., Bernard, R. M., Borokhovski, E., Waddington, D. I., Wade, C. A., & Persson, T. (2015). Strategies for teaching students to think critically: A meta-analysis. Review of Educational Research, 85(2), 275-314. doi:10.3102/0034654314551063 ✔ DOI照合済批判的思考の指導のメタ分析(341の効果量)。平均 g = 0.30。対話の機会、本物の問題、メンタリングが効果的
- McKinley, J. (2013). Displaying critical thinking in EFL academic writing: A discussion of Japanese to English contrastive rhetoric. RELC Journal, 44(2), 195-208. doi:10.1177/0033688213488386 ✔ DOI照合済日本の大学生が英語の論証文で批判的思考を示すのに苦労する理由(儒教的な教育観・読み手責任の修辞・西洋の教員の誤解など)をめぐる議論を整理したレビュー
- Kubota, R. (1999). Japanese culture constructed by discourses: Implications for applied linguistics research and ELT. TESOL Quarterly, 33(1), 9-35. doi:10.2307/3588189 ✔ DOI照合済「集団主義」「和」「批判的思考をしない」といった日本文化のラベルが、固定的・本質主義的に作られてきたことを批判した論文
- Hirose, K. (2003). Comparing L1 and L2 organizational patterns in the argumentative writing of Japanese EFL students. Journal of Second Language Writing, 12(2), 181-209. doi:10.1016/S1060-3743(03)00015-8 ✔ DOI照合済日本の大学生の意見文。多くが日本語でも英語でも主張を先に書く演繹型だったが、日本語の構成点と英語の構成点は相関しなかった
最終更新 2026-10-18 ・ 原田英語 まちがいのご指摘はこちら








