アイデンティティと投資(ノートン)―「英語を話す自分」を生徒が引き受けられる教室とは
やる気はあるはずなのに、教室では英語を話さない。英語らしく発音すると、どこか照れくさそうにする。ノートンの「アイデンティティと投資」の考え方は、こうした姿を性格ややる気の問題ではなく、「英語を使う自分」と周りとの関係の問題として見直します。
エビデンスの強さ:学習者のアイデンティティと言語学習の関係をとらえる社会的な理論・枠組み。主な研究は少人数の質的研究で、効果量を測る対象ではない。日本の教室での研究は少しずつ増えている。

- アイデンティティ:自分と世界との関係をどう理解し、将来をどう思い描くか。固定されたものではなく、場面によって変わる。
- 投資:生徒が教室の英語の活動に力をつぎこむのは、そこで得られるものや、なりたい自分・入りたい仲間が見込めるとき。「やる気」とは別の角度の考え方です。
- 授業では、「やる気がない」を「この教室の英語の活動にどれだけ投資しているか」と問い直し、生徒の得意が英語で生きる場と、「学んでいる自分」が安全な空気をつくります。
アイデンティティと投資ってなに?
ひとことで言うと、「生徒が英語の活動に本気になるかどうかは、やる気の強さだけでなく、その教室で英語を使う自分に、得られるものや居場所が見込めるかにも大きく左右される」という考え方です。
ある高校のクラス。英検の勉強を家でこつこつ続けている A さんが、授業のペア活動ではほとんど日本語で済ませてしまいます。英語の発音がとてもきれいな B さんは、音読で当てられると、わざとカタカナ読みにします。どちらも「やる気がない」わけではありません。むしろ英語を学びたい気持ちは強いのです。では、なぜ教室では英語を使わないのでしょうか。
英語らしく発音すると周りから浮いてしまう――そんな空気を感じたことのある先生は少なくないはずです。こうした場面を説明するために、カナダの大学で言語とアイデンティティを研究するボニー・ノートン(Bonny Norton)氏が1995年に提案したのが、アイデンティティと投資という考え方です 1。
ノートン氏はアイデンティティを、人が自分と世界との関係をどう理解し、その関係が時間と空間の中でどう形づくられ、将来の可能性をどう思い描いているか、と定義しています。そしてアイデンティティは、1つに固定されたものではなく、複数あり、変わり続け、ときに葛藤の場になるものだと考えます 1。ノートン氏の出発点は、カナダに移住した大人の学習者たちを長く追った研究でした。当時の研究は、学習者を「やる気がある/ない」「外向的/内向的」のような二分法でとらえ、学習者と英語の話し手との間にある力関係にはほとんど目を向けていなかった、とノートン氏らは振り返っています 2。
投資は、部活の練習に似ています。サッカーが大好きな生徒(動機づけは高い)でも、「どうせ試合には出られない」「このチームに自分の居場所はない」と感じたら、練習に本気になれません。逆に、「あと少しでレギュラー」「この仲間と勝ちたい」と思えれば、きつい練習にも力をつぎこみます。英語の授業も同じです。英語そのものが好きかどうかだけでなく、この教室で英語を使う自分に、返ってくるものや居場所が見込めるかどうかが大事なのです。
似た考えとのちがい:「動機づけ」と「投資」
投資(investment)は、心理学の「動機づけ」を補う、社会学的な考え方です 1。従来の動機づけ研究が主に「学習者一人ひとりの気持ち・態度・目標」に注目してきたのに対し、投資は「学習者と英語との、社会的・歴史的につくられた関係」に注目します(今の動機づけ研究は、自己やアイデンティティ、周りの文脈も扱うようになっています)。ノートン氏によれば、学習者が英語に投資するのは、それによって象徴的・物質的な資源が広がり、自分の文化資本や社会的な力の価値が高まり、話したり書いたりできる立場が増えると見込めるときです 1。教室に置きかえると、「英語を使えば、友だちや先生に認めてもらえる」「自分の知っていることや経験が生かせる」「話を聞いてもらえる」と思えるとき、生徒は英語の活動に力をつぎこむ、ということです。
だから、とてもやる気のある学習者でも、ある教室の英語の活動には投資しないことがありえます。ノートン氏は、教室の活動が人種差別的・性差別的なものであれば、やる気の高い学習者でも投資は小さくなりうる、という例を挙げています 1。ノートン氏は先生に、「この生徒にやる気はあるか?」と問うだけでなく、「この生徒は、私の教室の英語の活動にどれだけ投資しているか?」と問うことをすすめています 12。
| 動機づけ | 投資 | |
|---|---|---|
| もとになる見方 | 心理学 | 社会学的な見方 |
| 見るところ | 主に学習者一人ひとりの気持ち・態度・目標(従来の研究の中心) | 学習者と英語・周りの人・教室・社会との関係(とくに力関係) |
| 先生の問い | 「この生徒にやる気はあるか?」 | 「この生徒は、私の教室の英語の活動にどれだけ投資しているか?」 |
| 起こりうること | ― | やる気が高くても、ある教室の英語の活動には投資しない |
(両者は対立するものではなく、同じ生徒を別の窓から見るものです。→ 下の「動機づけ研究との関係」)
想像の共同体:まだ見ぬ「仲間」
もう1つの大事な考え方が、想像の共同体(imagined community)です。学習者が「いつか加わりたい」と思い描く集団のことで、国や民族に限らず、ある職業の人たち、スポーツのファン、マンガの読者など、どんな集団でもかまいません。ノートン氏の研究は、学習者が思い描く将来の自分(想像のアイデンティティ)が、その教室の活動への投資と、その後の伸びに影響することを示唆しています 1。
この理論が言っていることを3つで
- アイデンティティは1つに決まっていない:複数あり、場面によって変わり続け、ときに葛藤の場にもなります 1。
- 生徒は、見返りが見込めるときに英語に「投資」する:英語を使うことで、得られるものや、話せる立場が増えると見込めるときです。だから、やる気の高い生徒でも、ある教室の活動には投資しないことがあります 1。
- 思い描く将来の自分や仲間が、今の教室での投資を左右する:「いつか加わりたい集団(想像の共同体)」が、活動への投資とその後の伸びに影響しうる、と示唆されています 1。
研究ではどうなってる?
- 第二言語習得研究は、認知的な見方に偏り、外国語の話し手を「未熟な能力を克服しようともがく、欠けたコミュニケーター」としてとらえがちだった、という批判が1997年に出され、社会的・文脈的な見方への転換が求められた 3。
- ノートン氏の研究以降、学習者は一面的な存在ではなく、複数の、変わり続けるアイデンティティをもつことが示されてきた。人種・ジェンダー・階層・民族などのカテゴリーが、やり取りの機会や学びの機会を左右しうる 2。
- 総説では、投資と想像の共同体の考え方が多様な研究者に使われ、人種・ジェンダーなどと言語学習の関係、デジタル技術の影響、学習者の抵抗などが研究されてきたこと、そしてこの分野への批判も整理されている 4。
- 投資は、アイデンティティ・資本・イデオロギーが交わるところで起こる、という拡張モデルが提案された。オンラインとオフラインを行き来する学習者が、どんな条件で「話す力」を得たり奪われたりするかを分析する枠組みである 5。
- 日本の高校生24人の研究では、意味だけに集中する活動と、形と意味の両方に注意を向ける活動の両方を4回の授業で行ったところ、後者が「英語を学ぶ学習者」としてのアイデンティティを築く社会的な場をつくり、英語でのやり取りへの投資を高めることが示唆された 6。
- 日本の10代の学習者160人の研究では、英語を通して世界とつながろうとする態度(国際的志向性)が、英語で話そうとする気持ち(WTC)とコミュニケーションの頻度につながるモデルがデータによく当てはまった。留学に参加した60人でも同じ結果が確かめられた 7。
動機づけ研究との関係
「なりたい自分」という考え方は、動機づけ研究の「理想の L2 自己」とよく似ています。実際、動機づけ研究も、自己とアイデンティティの考え方を取りこむ方向に大きく変わってきました 8(→ 動機づけ理論)。違いは、視点の置きどころです。動機づけ研究が主に学習者の心の中を測るのに対し、投資の考え方は、学習者と周りの人・教室・社会との関係、とくにその中の力関係を見ようとします 12。両者は対立するものではなく、同じ生徒を別の窓から見るものと考えるとよいでしょう。
日本の教室で
日本の高校生の研究は、日本の教室ならではの事情を浮かび上がらせます。24人の高校生と4回の授業の研究ですが、意味のやり取りだけの活動より、意味を伝えながら形にも注意を向ける活動の方が、生徒が「英語を学んでいる途中の自分」として堂々と英語を使える場になる可能性がある、というのです 6(研究の詳しい紹介は インタラクション仮説 にもあります)。英語を使う自分が「かっこつけ」や「目立ちたがり」ではなく、「学習者として当たり前」の姿になる教室の空気が、投資を引き出すのかもしれません。英語を使わせるために、あえて学習者らしさを前に出すのです。
日本の大学9校・924人の英語の授業を観察した研究では、授業の中で始まった発話のうち、学生が自分から始めたものは1%未満で、授業時間の5分の1以上は誰も口を開かない時間でした。著者は、この沈黙を多くの経路から生まれ、半ば固定化した状態ととらえています 9。沈黙を個人の性格や「やる気」だけのせいにせず、教室のシステムと関係の問題として見ることは、投資の考え方とつながります(→ 外国語不安と WTC)。
明日の授業でこうする
- 「やる気がない」を言いかえる:英語を使わない生徒を見たら、「この活動に投資しにくい理由は何だろう?」と考える。相手・お題・人前で話すことの意味など、教室の条件を見直します 1。
- 生徒の得意が英語で見える場をつくる:音楽・スポーツ・絵・ゲームなど、生徒の得意が英語の活動の中で見えるようにすると、クラスメートから見たその生徒の立場が変わり、やり取りの機会が増えると論じられています 2。
- 「自分を語る」作品をつくる:自分の好きなもの・家族・将来を、写真や絵と英語で表す作品(アイデンティティ・テキスト、デジタル・ストーリー)は、投資を高める活動の例として紹介されています 2。
- 「学んでいる自分」を当たり前にする:意味のあるやり取りの中で使う文法の形も意識させる活動(例:比較級を使って2つの町を勧め合う)を、間違いを責めない形でとり入れ、「英語を学んでいる途中」であることを全員の共通の立場にします 6。
- 想像の共同体を広げる:英語を使っている日本の先輩、留学生、さまざまな国の英語の使い手の姿を見せ、「英語を使う自分」の選択肢を増やします(→ 世界の英語)。
- 中学校:「My Treasure」発表。家から大切なもの(写真でも可)を持ってきて、3〜5文で紹介します。英語が苦手でも、話す中身は本人がいちばんよく知っている「専門家」の立場で話せます。
- 高校:「5年後の私と英語」デジタル・ストーリー。写真3枚と1分の英語ナレーションで、英語を使っている将来の自分を描きます。部活・趣味・進路など、各自が選んだテーマと英語をつなげることで、想像の共同体が具体的になります。
- 小学校:「I like ...」「I can ...」の自己紹介カードを掲示し、友だちの知らなかった得意を英語で知る時間をつくります。英語を「自分のことを伝える道具」として最初に経験させます。
- 「やる気がない」と決めつける:英語を使わない理由は、本人の気持ちだけでなく、教室の中の関係や空気にあるかもしれません 1。
- 「ネイティブのように」を唯一のゴールにする:唯一の目標が母語話者だと、多くの生徒にとって「英語を使う自分」は遠い存在のままです(→ ネイティブのような発音を目指すべき?)。
- 自分語りを強制する:家族や将来について話すのがつらい生徒もいます。お題には「架空の人物になって」などの逃げ道を用意します。
- アイデンティティを「1つの正解」で扱う:「日本人らしさ」「国際人らしさ」を押しつけず、生徒が自分で選べる余白を残します。
❓ よくある質問
Q. 第二言語習得でいうアイデンティティとは何ですか?
カナダの大学で言語とアイデンティティを研究するボニー・ノートン氏は、人が自分と世界との関係をどう理解し、その関係が時間と空間の中でどう形づくられ、将来の可能性をどう思い描いているか、と定義しています。1つに固定されたものではなく、複数あり、変わり続け、ときに葛藤の場になるものだと考えます 1。
Q. 「投資(investment)」と「動機づけ」はどう違うのですか?
従来の動機づけ研究は主に学習者一人ひとりの気持ち・態度・目標に注目してきたのに対し、投資は学習者と英語との社会的につくられた関係、とくに力関係に注目します(今の動機づけ研究も自己やアイデンティティを扱うようになっています)18。そのため、とてもやる気のある学習者でも、ある教室の英語の活動には投資しないことがありえます 1。
Q. やる気はあるのに、授業で英語を使わない生徒がいるのはなぜですか?
本人の気持ちだけでなく、教室の中の関係や空気が理由かもしれません。ノートン氏は「この生徒は、私の教室の英語の活動にどれだけ投資しているか」と問うことをすすめています 12。英語らしく話すと浮いてしまう空気も、その一つです。
Q. 想像の共同体とは何ですか?
学習者が「いつか加わりたい」と思い描く集団のことです。国や民族に限らず、ある職業の人たち、スポーツのファン、マンガの読者などどんな集団でもよく、思い描く将来の自分が教室の活動への投資とその後の伸びに影響することが示唆されています 1。
Q. 生徒の英語への「投資」を引き出すには、授業で何ができますか?
生徒の得意が英語の活動で見える場をつくる、自分の好きなものや将来を写真と英語で表す作品をつくる 2、形に注目する活動を責めない形で入れ「英語を学んでいる途中の自分」を当たり前にする 6、英語を使うさまざまな人の姿を見せる、などが考えられます。
🎓 もう一歩深く(大学院レベル)
🎓院生モード社会的転回と「投資」の誕生
1990年代までの SLA 研究は、認知・心理学的な理論が中心でした。言語学者の Alan Firth 氏と Johannes Wagner 氏(1997)は、SLA の方法・理論・関心が認知的・心的な志向に偏り、社会的・文脈的な志向が軽視されてきた結果、外国語の話し手を、理想化された母語話者の能力をめざしてもがく「欠けたコミュニケーター」とみなす偏った見方が生まれたと批判し、文脈と相互行為への感受性、参加者にとっての意味(emic な視点)、データの拡大を求めました 3。
ノートン氏の1995年の論文は、この「社会的転回」の重要な一部と位置づけられています 5。ノートン氏は、TESOL と応用言語学の既存の文献では学習者の語りを十分に説明できないと感じ、フェミニズム理論家のクリス・ウィードン(Chris Weedon)氏のポスト構造主義フェミニズムの理論や、フランスの社会学者ピエール・ブルデュー(Pierre Bourdieu)氏の言語と象徴権力の理論に依拠して、アイデンティティの多面性、権力の社会的なしくみ、主体の行為性を理論に取りこみました 1。Norton & Toohey(2011)の総説は、ポスト構造主義の言語・主体性・位置づけ(positioning)の理論と社会文化理論を整理し、投資・想像の共同体の概念がどのように使われてきたかを概観するとともに、この研究群への批判もとり上げています 4。ノートン氏自身は、2016年の MLJ 百周年号の巻頭論文が、アイデンティティと投資の考えを新しい SLA の枠組みの中に取りこんだことに触れています 1。
🎓院生モード投資モデル:アイデンティティ × 資本 × イデオロギー
言語とアイデンティティを研究する Ron Darvin 氏とノートン氏(2015)は、技術革新と移動を特徴とする新しい世界の秩序に対応して、投資をアイデンティティ・イデオロギー・資本の交わるところに位置づける包括的なモデルを提案しました。言語の習得と社会化の場は脱領域化し(特定の国や場所に結びつかなくなり)、支配のしくみは見えにくくなっている。だからこそ、構造と主体性が時間と空間を越えてどのように学習者の「話す力」を与えたり拒んだりするかを批判的に検討する必要がある、という主張です 5。
このモデルでは、学習者のもつ経済的・文化的・社会的な資本の価値は場によって変わり、それが正当なものと認められたとき象徴資本になる、と考えます(Bourdieu)。だから、先生が生徒の持ちこむ言語的・文化的な資本――これまでの知識、家庭の読み書き、母語――をどれだけ価値あるものとして認めるかが、生徒の投資を左右する、とされます。また、英語を特別扱いする言語イデオロギーは、言語政策、それへの同調、標準化されたテストなどを通じて再生産される、とも論じています 2。
日本の文脈では、英語の支配が日本語や、言語・文化・人種・アイデンティティについての人々の見方に影響し、英語教育が英語だけでなく日本人についてのステレオタイプも生みうる、という批判があります。英語教育の研究者 Ryuko Kubota 氏(1998)は、「日本人論」と「国際化」の言説を背景に英語のイデオロギーを分析し、英語の支配に対する批判的意識と実用的な英語の技能の両方、そして多様な英語をカリキュラムに含めることを提案しました 10。入試・資格試験・「ネイティブ」の英語という、日本の生徒を取りまく条件は、このモデルの「イデオロギー」にあたると考えられます(これは筆者の当てはめです)。
🎓院生モード日本の EFL に当てはめるときの注意
ノートン氏の研究の出発点は、カナダに移住した成人の学習者でした 2。英語が生活の言語である ESL 環境と、教室の外ではほとんど英語を使わない日本の EFL 環境とでは、「英語の話し手との力関係」の意味が大きく違います。日本の中高生にとって、教室での投資を左右する身近な関係は、まずクラスメートや先生との関係になりやすく、想像の共同体は、多くの場合まだ見ぬ遠い存在です。
この点で、日本の研究が示す「国際的志向性」は興味深い比較対象です。英語を通して日本の外の世界とつながろうとする態度が WTC とコミュニケーションにつながるという結果 7 は、想像の共同体が投資を引き出すという考えと、ある意味で響き合います(これは2つの研究の枠組みを結びつけた筆者の解釈です)。
先生のアイデンティティも見落とせません。ALT と組む日本人英語教師8人のナラティブ・インタビューでは、教師たちが自分を「力不足の語学教師」や「働きすぎの世話役」として位置づけていることが描かれました 11。先生自身が「ネイティブではない英語の使い手」としての自分をどう引き受けているかは、生徒にとっての「英語を使う日本人」のモデルにも関わります。最後に方法論の注意として、この分野の研究は質的な事例研究が中心で 4、日本の高校生の研究も24人を対象にした、統制群との比較による因果の検証ではない研究です 6。理論の豊かさと、一般化の限界の両方を意識して読むことが大切です。
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📑 出典(11件)
本文の上付き数字に対応。✔ は DOI / ISBN / 公式ページを書誌データベースと機械照合した印です。
- Norton, B. (2016). Identity and language learning: Back to the future. TESOL Quarterly, 50(2), 475-479. doi:10.1002/tesq.293 ✔ DOI照合済ノートン自身が、アイデンティティ・投資・想像の共同体という3つの考え方の成り立ちと教室への示唆を振り返った短い論文
- Darvin, R., & Norton, B. (2018). Identity, investment, and TESOL. In Liontas, J. I. (Eds.), The TESOL Encyclopedia of English Language Teaching. Wiley doi:10.1002/9781118784235.eelt0802 ✔ DOI照合済アイデンティティと投資の考え方、アイデンティティ・資本・イデオロギーの「投資モデル」、教室での実践例をまとめた事典の項目
- Firth, A., & Wagner, J. (1997). On discourse, communication, and (some) fundamental concepts in SLA research. The Modern Language Journal, 81(3), 285-300. doi:10.1111/j.1540-4781.1997.tb05480.x ✔ DOI照合済第二言語習得研究が認知に偏り、学習者を「欠けた話し手」と見ていると批判し、社会的な視点を求めた論文
- Norton, B., & Toohey, K. (2011). Identity, language learning, and social change. Language Teaching, 44(4), 412-446. doi:10.1017/S0261444811000309 ✔ DOI照合済アイデンティティと言語学習の研究(投資・想像の共同体・人種やジェンダー・研究方法・批判)を整理した総説
- Darvin, R., & Norton, B. (2015). Identity and a model of investment in applied linguistics. Annual Review of Applied Linguistics, 35, 36-56. doi:10.1017/S0267190514000191 ✔ DOI照合済投資を、アイデンティティ・イデオロギー・資本が交わるところに位置づけた拡張モデルを提案した論文
- Tomita, Y., & Spada, N. (2013). Form-focused instruction and learner investment in L2 communication. The Modern Language Journal, 97(3), 591-610. doi:10.1111/j.1540-4781.2013.12031.x ✔ DOI照合済日本の高校生24人。形式に注目する活動が、教室で英語を使おうとする気持ち(投資)を後押しした
- Yashima, T., Zenuk-Nishide, L., & Shimizu, K. (2004). The influence of attitudes and affect on willingness to communicate and second language communication. Language Learning, 54(1), 119-152. doi:10.1111/j.1467-9922.2004.00250.x ✔ DOI照合済日本の高校生を対象に、国際的志向性→WTC→実際のコミュニケーション頻度の流れを確かめた研究
- Dörnyei, Z., & Ushioda, E. (2009). Motivation, Language Identity and the L2 Self. Multilingual Matters doi:10.21832/9781847691293 ✔ DOI照合済「理想の L2 自己」を中心とする L2 動機づけ自己システムを打ち出した論文集
- King, J. (2013). Silence in the second language classrooms of Japanese universities. Applied Linguistics, 34(3), 325-343. doi:10.1093/applin/ams043 ✔ DOI照合済日本の9大学・924人の授業観察。学生が自分から始めた発話は1%未満だった
- Kubota, R. (1998). Ideologies of English in Japan. World Englishes, 17(3), 295-306. doi:10.1111/1467-971X.00105 ✔ DOI照合済日本における英語をめぐるイデオロギー(国際化論・日本人論との関係)を批判的に論じた論文
- Hiratsuka, T. (2026). Professional identities of local Japanese teachers of English (JTEs) vis-à-vis their foreign assistant language teachers (ALTs). Journal of Language, Identity & Education, 25(1), 18-31. doi:10.1080/15348458.2023.2282692 ✔ DOI照合済ALT と組む日本人英語教師8人への聞き取りから、教師としての自己認識を描いた研究
最終更新 2026-10-18 ・ 原田英語 まちがいのご指摘はこちら








