まずはこの3つ
- 同じ慶應でも時間・配点・形式は学部ごとに全部違う
- 文学部は英語辞書2冊まで持ち込み可。記述と英作文で勝負
- 法・商・SFCはマーク中心。語彙の幅と処理の速さが要る
学部別の時間・配点(2026年度 入学試験要項)
大学の公表。2027年度以降は変更がありうるので、その年度の要項で必ず確認する。
| 学部 | 英語の時間・配点 | メモ |
|---|---|---|
| 文 | 120分・150点 | 独自試験か英検CSE2500以上の外部試験利用を選ぶ(独・仏も可) |
| 経済 | 100分・200点 | 2027年度から小論文休止(大学の発表)。自由英作文あり |
| 法 | 80分・200点 | 法律・政治学科とも同じ |
| 商 | 90分・200点 | A方式・B方式とも外国語200点 |
| 総合政策・環境情報 | 120分・200点 | 外国語/数学/外国語および数学/情報および数学から1つ選択。別に小論文120分 |
| 理工 | 90分・150点 | 数学・理科と合わせて判定 |
| 医 | 90分・150点 | 第1次試験。第2次で小論文・面接 |
| 看護医療 | 90分・300点 | 配点の比重が大きい |
| 薬 | 80分・100点 | 理科150点・数学100点と合わせて判定 |
文学部:辞書が使える代わりに「考えて書く」
要項によると、英語(独自試験)は英語辞書を2冊まで使える(英英・英和・和英など組み合わせ自由。電子辞書と付箋つきの辞書は不可)。2026年度の大学の「出題意図」は、長文で「語学力と論理的な思考力と記述力」を測り、別の設問で「思考の質とそれを英語で記述する力」を測るとする。解答例には日本語で100字前後の説明も並ぶ。外部試験利用を選ぶと英語の試験は受けない(換算方法は非公表)。
法学部:大学が示した5部構成(2026年度)
大学の「出題意図」より。解答はすべて番号で、マーク式。
| 部 | 測る力 |
|---|---|
| Ⅰ | [A]単語の構成と語彙力、[B]コロケーション(語の自然な組み合わせ) |
| Ⅱ | 文学的な文章で、品詞の観点と文脈から適切な単語を選ぶ力 |
| Ⅲ | 削られた会話の一部を補う。日常会話の口語英語 |
| Ⅳ | インタビューの質問と回答を対応させ、質疑応答を組み立て直す力 |
| Ⅴ | 長文読解。段落と全体の内容、文章の構成、要点・要約の把握 |
学部別の攻略法6
- 1文:辞書は「確認用」引く回数が多いと時間が尽きる。知らない語は文脈で推測し、記述の答案に使う語の確認に辞書を回す。日本語の説明は本文の要素を過不足なく入れる。
- 2法Ⅰ:語の組み立てとコロケーション2語をつないで1語を作る(snow+ball)、句動詞の前置詞・副詞を選ぶ形の予想問題を原田英語が公開している。語を部品で覚える習慣が効く。
- 3法Ⅲ:口語表現会話の流れに合う一言を補う。決まり文句の意味だけでなく、相手の発言への応答として自然かで選ぶ。
- 4商:速さと正確さ、語形の記述大学は「時間内に正確に処理する力を見極める問題量」とする。2026年度は最後の2題で語を書かせ、動詞の形を変える・名詞にする解答が並んだ。
- 5SFC:設問も英語、量が最大級2026年度の総合政策は英語Ⅰ・Ⅱ(各15問)とⅢ(30問)。Ⅲは「より長く難解な英文」と大学は説明する。全部を精読せず、空所の前後と設問の根拠を探して読む。
- 6理工・医・薬長文中心で、科学系の英文に慣れておくと速い。形式は学部・年度で違うので、大学が公開する過去問と解答例で確認する。
法Ⅰ型:語の部品で覚える(例はオリジナル)8
同じ語が左右2つの語とつながって1語になる形への備え。
共通の語できる語意味
ballsnowball/ballroom雪玉/舞踏室
handhandwriting/secondhand手書き(の文字)/中古の
breakdaybreak/breakthrough夜明け/突破口・大発見
roadrailroad/roadblock鉄道/障害・検問
walksidewalk/walkway歩道/通路
workhomework/workshop宿題/研修会・作業場
outbreakout/outbreak脱走/(戦争・病気の)発生
overtakeover/overtake買収・乗っ取り/追い越す
句動詞とコロケーション(例はオリジナル)6
法Ⅰ[B]型や長文の語彙問題で効く、前置詞・副詞で意味が決まる表現。
- The conversation trailed off into silence.★★★会話は次第に途切れ、沈黙に変わったtrail off=声・話が尻すぼみになる
- I got caught up in the game.★★★試合に夢中になったbe caught up in=巻き込まれる・夢中になる
- take the costs into consideration★★★費用を考慮に入れるtake A into consideration=take A into account
- hand in a report★★★報告書を提出するhand out は「配る」。in と out の対比
- make a decision/do research★★★決定する/研究するmake と do のコロケーションは定番の罠
- heavy traffic/strong coffee★★★交通量が多い/濃いコーヒーmany traffic は不可。味が濃いのは strong(thick ではない)
ここで失点!4
- ✕他学部の過去問の形式で対策する○志望学部の過去問と大学の出題意図で形式を確認学部ごとに形式も時間も別物
- ✕文学部で辞書を引きながら全文を読む○推測で読み進め、辞書は答案の確認に120分でも辞書に頼ると足りない
- ✕SFCで1題目を精読して時間切れ○目標時間を大問ごとに決め、根拠を探す読み方に設問数が多く、後半の大問が重い
- ✕会話文をイディオムの字面だけで選ぶ○直前・直後の発言とのつながりで選ぶ会話として成立するかが問われる
直前の注意3
- 1大学の解答例を使う慶應は学部ごとに出題意図と解答例を公開している。自己採点だけでなく「何を測る問題か」を読んでから過去問を解く。
- 2経済学部は別シートで経済は自由英作文の条件(引用・反論)が独特。専用のチートシートで準備する。
- 3要確認2027年度は経済の小論文休止、総合政策の外国語が英語のみになるなど変更がある。その年度の入学試験要項で必ず確認する。
確認テスト
- 1慶應文学部の英語(独自試験)で使えるのは 。正解は 英語辞書2冊まで(紙)。入学試験要項による
- 22026年度の慶應法学部の英語の試験時間は 。正解は 80分。配点は200点
- 3day / through に共通して入る語は 。正解は break。daybreak/breakthrough
- 4Please in your essay by Friday.正解は hand。hand in=提出する
- 52026年度の総合政策学部の英語の設問数(Ⅰ〜Ⅲの合計)は 。正解は 60問。Ⅰ・Ⅱ各15問+Ⅲ30問
参考にした資料
慶應の各学部を一覧にまとめ、A4 2枚で印刷できる無料PDFにしました。Web版は赤シート・覚えたチェック・カード・4択テストつき。