まずはこの3つ
- 2027年度から小論文休止。英語は400点中200点=ちょうど半分
- 英作文は「異なる見解の批判」「本文の見解+著者名・出版年」が必須
- 反対派の著者を引用して批判すれば、2つの条件を一度に満たせる
形式マップ(2026年度)
英語100分・200点。2025・2026年度は大問Ⅰ〜Ⅳが同じテーマ(2025年度は再生可能エネルギー、2026年度は食料問題)。
| 大問 | 中身(2026年度) | 設問の形 |
|---|---|---|
| Ⅰ | フードバンク推進の立場(774語) | 空所補充 |
| Ⅱ | フードバンクに批判的な立場(699語) | 空所補充、ⅠとⅡの筆者が賛成するかの判断 |
| Ⅲ | 食品ロス・食品廃棄の実態と解決策(903語) | 空所補充、アクセント(2年ぶりに出題) |
| Ⅳ | Ⅲに対する日本語の論評 | 英語の設問に英語で答える(4問→3問) |
| Ⅴ | 自由英作文(A・Bから1つ選ぶ) | 唯一の本格的な記述。語数の指定はなし |
2027年度からの変更(大学の公式発表)
2027年2月の一般選抜から小論文を休止。A方式は英語(100分・200点)+数学(100分・200点)、B方式は英語(100分・200点)+地理歴史(世界史か日本史、100分・200点)。一部の問題が一定の得点に達した受験生だけ残りの問題を採点する(A方式は英語の一部と数学の一部の合計、B方式は英語の一部で判定)。「出題範囲、基本的出題方針には変更ありません」とされる。どの問題が「一部」か、基準点、英作文の配点は公表されていない。
大問Ⅰ〜Ⅳの攻略法5
- 1最初に大問Ⅴを読む開始2分で英作文の設問と注意点を確認。何を書くか知っていれば、Ⅰ〜Ⅳを読みながら材料を集められる。
- 2賛・反・例に印ⅠとⅡは同じ政策の賛成派と反対派になることが多い。主張に「賛」「反」、使えそうな事例や数字に「例」、著者名と出版年に丸。英作文の引用元になる。
- 3ⅠとⅡの筆者の立場判断ある主張にⅠの筆者・Ⅱの筆者が賛成するかを問う設問が出る。各筆者の結論を1行で言えるようにしておく。
- 4空所補充は論理で賛否の論説なので、however / therefore などで前後の向きを確かめてから語句を選ぶ。
- 5Ⅳ:日本語を読み、英語で答えるⅢの英文への日本語の論評。Ⅲとの立場の違いをつかむ。2026年度はここが4問から3問に減り、浮いた時間を英作文に回せた。
大問Ⅴの注意点チェック(2026年度の指示の要点)
英語力より先に「注意点を全部守れたか」で差がつく。
| 条件 | 書き方 |
|---|---|
| A・Bのどちらを選んだか示す | 解答欄の左上で丸をつける |
| 自分と異なる見解に言及し、批判する | 紹介だけでは不可。However などで崩すまで書く |
| 具体例を挙げながら論じる | 2026年度に追加。誰が・何をして・どうなったか(「便利だ」だけは例にならない) |
| Ⅰ〜Ⅳの見解を最低1つ取り上げる | 丸写しせず自分の言葉で言い換える |
| 直接引用は引用符 | どちらの場合も著者名と出版年を記す |
指示文はこう変わってきた
2012年度に今の形式が始まり、指示は少しずつ変わる。古い過去問は今のルールに直して練習する。
| 年度 | 主な変化 |
|---|---|
| 2018 | 「異なる見解に言及し反論」が条件に。引用は最低1つ、箇条書き不可 |
| 2024 | 英語の引用例がなくなり「著者名と出版年を記す」指示に |
| 2025 | 「丸写しせず自分の言葉で言い換える」。引用符の指示は消える |
| 2026 | 引用符の指示が復活。「具体例を挙げながら」が追加。(B)が How should …? の方策型に |
過去のテーマ(一部)
2014年度以降は「日本政府は〜すべきか」が中心。社会・お金・技術・環境を回る。
| 年度 | (A) | (B) |
|---|---|---|
| 2021 | 顔認証技術の規制 | 自動運転車の推進 |
| 2022 | ミニマリストの生活を勧めるか | 衣料品の廃棄を減らす |
| 2023 | 出生率向上のための経済的支援 | 介護の働き手を増やす |
| 2024 | リモートワークを勧めるか | 偽情報の拡散を抑える |
| 2025 | ダム建設の支援 | 化石燃料に代わるエネルギー事業の支援 |
| 2026 | フードバンクの推進 | 食品ロス・食品廃棄にどう対処するか |
書き方の型(170語前後)
語数の指定はないが、解答欄から140〜200語が適当とする予備校の分析がある。
| パート | Should型(賛否) | How型(方策) |
|---|---|---|
| 主張 約20語 | 政府は〜すべきだ+理由は2つ | 政府は2つの方法で〜に対処すべきだ |
| 本論 約85語 | 理由1+引用(言い換え)+具体例/理由2 | 方策1(原因を引用で示す)/方策2+具体例 |
| 反論 約45語 | Some argue that …(名字, 年). However, … | 個人や市場に任せるべきだという見方を崩す |
| 結論 約20語 | 主張を言い換えて締める | 方策の要点をまとめる |
役割別の決まり文句6
名字+出版年の形は必ずこのどちらか。例文はオリジナル(著者名は架空)。
- Smith (2025) points out that 〜★★★スミス(2025)は〜と指摘する言い換えて取り上げる最も安全な形。Mr. や名は不要
- 〜 (Smith, 2025).★★★(文末に出典をまとめる形)短く書ける。カンマを忘れない
- Some argue that 〜. However, this argument overlooks 〜★★★〜と主張する人もいる。しかしこの議論は〜を見落としている異なる見解→批判の定番セット
- This view confuses A with B.★★★この見方はAとBを混同している「緊急の手段」と「恒久的な解決」などの混同を突く
- Even if 〜, the benefits far outweigh the costs.★★★たとえ〜でも、利点が費用をはるかに上回る比べて崩す切り口
- The government should give tax benefits to 〜★★★政府は〜に税の優遇を与えるべきだHow型は政府が実際にとれる手段で書く(require / set rules for も)
ここで減点!4
- ✕According to Smith, food banks are important.○According to Smith (2025), …出版年が抜けると条件違反
- ✕問題文の1文を引用符なしでそのまま写す○語・構文・順序まで変えて言い換える丸写しは禁止。使う語句だけ短く引用符で
- ✕Some people disagree. But I don't think so.○相手の主張を示し、前提の誤りや代案で崩す言及しただけでは「批判」にならない
- ✕世界全体の話として論じる○the Japanese government/in Japan にしぼる設問の主語は日本政府
100分の使い方5
- 12分:大問Ⅴの設問と注意点を読む書く内容を先に知る。
- 260〜65分:Ⅰ〜Ⅳを解きながら材料に印賛・反・例、著者名と出版年。
- 35分:A・Bを選び設計図本心より「反対意見を言えて崩せる」ほうを選ぶ。主張・理由(方策)2つ・引用・反論相手・具体例・結論を日本語でメモ。
- 418〜20分:書く1文15〜20語の言い切れる英語で。選んだ設問に丸。
- 53〜5分:見直し条件チェック表+冠詞・名詞の数・三単現・時制・つづり。足切りがあるので読解にも時間を偏らせない。
2027年度に向けての注意(記事の予想)4
- 1予想:大問Ⅴは続く可能性が高い大学は基本的出題方針に変更なしとしている(大問Ⅴの継続を個別に明記したわけではない)。
- 2予想:賛否型+方策型方策型は今の形式(2012年度〜)では2026年度が初めて。両方の型で練習しておく。具体例の指示と、全大問共通テーマも続く可能性が高い。
- 3予想:テーマ候補記事の予想上位は生成AIと仕事・教育、子どものSNS・スマホ利用、外国人労働者の受け入れ、インフラの老朽化、観光の混雑など。当たる保証はなく、どのテーマも同じ型で書けることが大事。
- 4要確認引用符の指示は年によって出たり消えたりする。その年度の問題の注意点と入試要項を必ず確認する。
確認テスト
- 12027年度から経済学部の一般選抜で休止されるのは 。正解は 小論文。大学の公式発表(2024年12月)
- 2問題文の見解を取り上げるとき必ず添えるのは著者名と 。正解は 出版年。例:Smith (2025)
- 32026年度に新しく加わった指示は「 を挙げながら論じなさい」。正解は 具体例。抽象論だけでは不十分
- 4Some argue that remote work weakens teamwork. , this view overlooks the time saved on commuting.正解は However。異なる見解→However で批判
- 5How should the Japanese government …? 型で求められるのは 。正解は 政府がとれる具体的な方策。2026年度の(B)。今の形式で初の方策型
参考にした資料
慶應・経済を一覧にまとめ、A4 2枚で印刷できる無料PDFにしました。Web版は赤シート・覚えたチェック・カード・4択テストつき。