まずはこの3つ
- 朝は「声と耳」、夜は「覚える」。15分ずつで回す
- 「〜したら〜する」で、今の習慣にくっつける
- 本番の2〜3週間前から、起床と勉強を試験の時間割に合わせる
ルーティン=意志の力を使わない仕組み
毎回「やるかどうか」を決めていると、それだけで疲れて先延ばしが起きる。決まった時刻・場所・きっかけで自動的に始まる形にすると楽になる。毎日の飲食や運動の行動が「ほぼ自動的」になるまでの日数を推定した研究では、中央値は66日、人によって18〜254日と大きな差があった(Lally ほか, 2010)。2か月くらいは「続けている途中」と考えて、1日抜けても気にせず再開する。
朝の15分:声と耳で英語の頭を起こす
| 時間 | やること | ねらい |
|---|---|---|
| 起きてすぐ | カーテンを開けて光を浴び、水を一杯 | 体内時計を朝に合わせる |
| 0〜5分 | 前日に読んだ長文を音読(1回) | 口を動かして頭を起こす |
| 5〜10分 | 前夜に覚えた単語の確認テスト | 寝ている間に定着したかを確かめる |
| 10〜15分 | リスニング1題を聞き、スクリプトを見てもう一度 | 耳を英語の速さに慣らす |
夜の15分:覚えて、寝て、定着させる
| 時間 | やること | ねらい |
|---|---|---|
| 0〜5分 | その日に間違えた問題を見直す | ミスの型を確かめる |
| 5〜12分 | 翌朝テストする単語・表現を覚える | 寝る前の暗記は残りやすいとされる |
| 12〜15分 | 明日やること3つを紙に書く | 朝に迷わず始められる |
| その後 | 画面を見ずに布団へ。いつもの時刻に寝る | 睡眠中の定着を邪魔しない |
ルーティンを続けるコツ5
- 1if-thenでくっつける「顔を洗ったら音読」「歯をみがいたら単語」のように、今の習慣の直後に置く。具体的に決めると行動に移しやすい(Gollwitzer & Sheeran, 2006)。
- 2場所と道具を決めておく朝用の長文と単語帳を前の晩に机の上に出しておく。探す時間をゼロにする。
- 3最低ラインは小さく忙しい日は「音読1回だけ」でよい。ゼロの日を作らないことが続けるコツ。
- 4記録して見える化カレンダーに印をつける。続いた日数が目に見えると、途切れさせたくなくなる。
- 5抜けた日の次の日は必ずやる1日抜けるのは誰にでもある。2日続けて抜かないことだけを守る(編集部の目安)。
本番の時間割に体を合わせる4
本番の2〜3週間前から。試験時刻は最新の受験案内で確認する
- 1起床時刻を決める試験開始の2〜3時間前には起きている時刻を、毎日の起床時刻にする。少しずつ早めていく。
- 2試験の時間帯にその科目を解く英語が午後の試験なら、午後のその時間帯に過去問を解く。英語の時間に頭が英語モードになる。
- 3休み時間も再現する過去問を続けて解く日は、本番と同じ長さの休み時間をとり、同じ物を食べ、同じノートを見る。
- 4前日は軽く前日は新しい問題を解かず、ミスノートと時間配分を確認して、いつもの時刻に寝る。
週末・長期休みのリズム3
- 1起床時刻は平日と同じに休日の寝坊は体内時計をずらし、月曜の朝がつらくなる。
- 2午前に重い科目長文や過去問など時間のかかる物は、頭が元気な午前中に入れる。
- 3時間ではなく量で区切る「3時間やる」より「長文2題と単語100個」。終わりが見えると集中しやすい。
平日1日のモデル(高3・部活引退後の例)
時刻は一例。自分の通学時間・学校の時間割に合わせて組み替える
| 時間帯 | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 起床〜朝食 | 光を浴びる→朝の15分(音読・単語テスト・リスニング) | 起床時刻は休日も同じ |
| 通学 | 単語アプリか音声で表現の復習 | すき間時間は「覚えた物の確認」に |
| 学校 | 授業に集中。休み時間に今日の単語を見直す | 授業の復習はその日のうちに |
| 放課後 | 過去問・長文など重い勉強 | 頭が働く時間に時間のかかる物を |
| 夕食後 | 苦手分野・ミスノートの解き直し | 25分+5分休憩などで区切る |
| 寝る前 | 夜の15分(見直し・暗記・明日の3つ)→画面を見ずに寝る | 就寝時刻を守る |
英語で言う生活リズム10
習慣・睡眠は長文の定番テーマ。言い換えで問われやすい
英語意味メモ
routine決まった手順・日課morning routine=朝の日課
habit(個人の)習慣custom は主に社会の慣習
form a habit習慣をつけるbreak a habit=習慣をやめる
cueきっかけ・合図習慣は cue→行動 で始まる
consistency一貫性・継続consistent=むらのない
stick to 〜〜をやり通す・守るstick to a schedule
procrastinate先延ばしにするprocrastination(名詞)
circadian rhythm概日リズム(約24時間周期)ラテン語 circa(約)+dies(日)
early bird / night owl朝型の人/夜型の人The early bird catches the worm.
make it a rule to do〜することにしているit は to 以下を指す形式目的語
ルーティンがこわれる原因5
- ✕朝起きてから何をやるか考える○前の晩に教材を机に出しておく迷う時間がやる気を削る
- ✕最初から朝1時間・夜1時間○15分ずつから始める大きすぎる目標は続かない
- ✕1日抜けたらもうダメだと思う○次の日に何事もなく再開1日抜けても習慣づくりは続く
- ✕夜の暗記をスマホの画面で○紙の単語帳で覚えて画面を遠ざける画面の光と通知が眠りを妨げる
- ✕本番の前日だけ早起きする○2〜3週間前から時刻を合わせる体内時計はすぐには変わらない
確認テスト
- 1Lally ほか(2010)で、毎日の行動がほぼ自動的になるまでの推定日数の中央値は?正解は 66日。18〜254日と個人差が大きい
- 2このシートの「朝の15分」に入っているのは?正解は 音読と単語の確認テスト。声と耳で頭を起こす
- 3「歯をみがいたら単語」のような決め方を何という?正解は if-thenプラン。今の習慣にくっつける
- 4本番の時間に体を合わせ始めるのは?正解は 2〜3週間前。体内時計はすぐには変わらない
参考にした資料
- Lally, van Jaarsveld, Potts & Wardle (2010) How are habits formed: Modelling habit formation in the real world. European Journal of Social Psychology 40(6)
- Gollwitzer & Sheeran (2006) Implementation intentions and goal achievement: A meta-analysis of effects and processes. Advances in Experimental Social Psychology 38
- Gais, Lucas & Born (2006) Sleep after learning aids memory recall. Learning & Memory 13
朝・夜のルーティンを一覧にまとめ、A4 2枚で印刷できる無料PDFにしました。Web版は赤シート・覚えたチェック・カード・4択テストつき。