まずはこの3つ
- 選択肢は共通部分を消し、違う部分だけを見る
- 絵は2つの軸で分類してから聞く
- マークした瞬間が、次の問題の先読みの始まり
先読みの目的
先読みは選択肢の内容を覚える作業ではない。「何が聞こえたら正解が決まるか」を放送前に決めておく作業だ。だから選択肢を全部和訳する必要はない。違う所に線を引き、聞く的を一言で決めれば十分。
先読みに使える時間
冊子の注意事項にも「問題文を読むため、または解答をするために音の流れない時間がある」とある
| いつ | 使い方 |
|---|---|
| 各大問の指示文の読み上げ中 | 同じ内容が冊子に印刷されている。聞かずに次の選択肢へ |
| 2回読みの2回目 | 1回目で決まったら、確認だけして次の問題の選択肢へ |
| 第4問以降の「読む時間」 | 表の見出し・条件・ワークシートの空欄・図表を確認 |
| 問題と問題の間の無音 | マークは数秒で済ませ、残りを次の先読みに |
選択肢の違いの見抜き方5
- 1共通部分は読まない4つの選択肢に共通する語はさっと確認するだけにし、違う部分に線を引く。そこが聞く的になる。He will take the bus. / He will take a taxi. / He will walk.→ 聞く的は「交通手段」だけ
- 2違いの種類で分類人(誰が)・時(いつ)・場所・数・動作の段階・肯定か否定か。種類がわかれば、放送のどこに集中するかが決まる。
- 3主語が違えば「誰が」The man…/The woman…と主語が分かれていたら、男女どちらの発言・行動かを聞き分ける問題。
- 4否定語だけが違うlikes/doesn't like のように否定語の有無だけが違う2つがあれば、否定・準否定(never/hardly/no longer)の聞き分けを問う問題。
- 5長い選択肢は動詞と目的語1文が長い選択肢は、動詞と目的語を中心に、選択肢ごとに違う否定語・数量・時・場所にも線を引く。
絵・図・グラフの先読み4
- 12つの軸で分類「帽子あり・なし」×「座る・立つ」のように2つの違いで4枚を分ける。1つ目の情報で2枚、2つ目で1枚に絞る。
- 2動作の段階を見る同じ人の「する前・している途中・した後」が並んでいたら、時制と表現(be about to do/be doing/have just done)が勝負。
- 3地図は現在地と目印自分の現在地・向き・目印(駅・橋・角)を確認。左右と何番目かをメモする準備をする。
- 4グラフは軸・単位・凡例縦軸と横軸、単位(%か人数か)、凡例を確認。最大・最小と増減の向きを先に言葉にしておく。
実演:選択肢から「待ち構える語」を決める
違いの種類がわかれば、放送のどの語に反応すればいいかが決まる
| 選択肢(違う部分) | 違いの種類 | 待ち構える語 |
|---|---|---|
| call/email/visit the shop | 連絡の手段 | phone・send a message・drop by などの言い換え |
| on Monday/Tuesday/Wednesday | 曜日 | moved to・instead(変更) |
| has finished/is writing/will start | 動作の段階 | already・still・yet・about to |
| The man/The woman wants to… | 誰が | 男女どちらの発言か |
| about 20/30/40 percent | 数字 | a fifth・about a third・two fifths など |
冊子への印(記号の例)
記号は自分で決めて、過去問から本番まで同じものを使う
| 記号 | 意味 |
|---|---|
| 線を引いた語 | 聞く的(選択肢の違う部分) |
| ○ | 合っている・条件を満たす |
| × | 違う・条件を満たさない |
| △ | 一部だけ合う・条件つき |
| ↑ ↓ | 増えた・減った |
| M/W・名前の頭文字 | 発言した人 |
| ✓ | 正解の候補(仮) |
1問の先読みルーティン(1回読み)6
- 1場面の日本語を読む誰と誰が、何について話すかをつかむ。出てくる語を予想する。
- 2問いの疑問詞と主語に丸「男が・次に・何を」のように、問いが求める情報を決める。
- 3選択肢の違いに線共通部分は飛ばし、違う部分だけ。
- 4聞く的を一言で余白に「男・次の行動」のように書く。
- 5聞きながら○×選択肢に直接つける。別の紙に書き写さない。
- 6即マーク→次の先読み迷っても数秒で決める。次の問題の準備を削らない。
大問別:先読みで見る所
| 大問 | 見る所 |
|---|---|
| 第1問A | 選択肢の主語・動詞・否定の有無 |
| 第1問B | 4枚の絵の違い(2つの軸) |
| 第2問 | 場面の日本語と、絵・図の違い |
| 第3問 | 場面・問いの英文・選択肢の違い |
| 第4問A | 絵の違いと順番の手がかり/表の項目と選択肢 |
| 第4問B | 条件A〜C と候補の名前。○×の表を準備 |
| 第5問 | ワークシートの見出し・空欄の前後・図表 |
| 第6問 | 状況・問い・話者の名前・図表の種類 |
2回読み(第1・2問)の使い分け3
- 11回目:仮決め聞く的に集中して答えを仮に決める。決まれば選択肢に✓。
- 22回目:根拠の確認か、次の先読み1回目で決まった問題は、根拠の語を確かめるだけ。目は次の問題の選択肢へ移してよい。
- 31回目で聞けなかった時2回目は聞く的を1つに絞る(例:最後の動詞だけ)。全部を聞き直そうとしない。
メモより先読み
書いている間は耳が止まる。先読みで聞く的が決まっていれば、メモは記号と数字が基本。必要なら名前の頭文字や短いキーワードも。○×△と↑↓、名前の頭文字だけで書く練習を過去問でしておく。
先読みの失敗パターン5
- ✕選択肢を全部和訳する○違う部分だけに線を引く時間が足りず、次の問題で崩れる
- ✕先読みで答えを決めつける○決めるのは聞く的まで予想と違う展開で聞き逃す
- ✕読み終わる前に放送が始まり慌てる○すぐ先読みをやめて聞くことに集中途中まででも聞く的は決まっている
- ✕選択肢だけ読んで問いを読まない○問いの主語と疑問詞を必ず確認男女どちらか・何についてかを取り違える
- ✕前の問題を考え続ける○仮マークして次の先読みへ1問の迷いで次の1問も失う
確認テスト
- 1選択肢 She will go by bus/train/car/bike の聞く的は?正解は 交通手段。違う部分だけが聞く的
- 2先読みに使えないのはどれ?正解は 試験開始の指示の前。開始の指示まで冊子の中は見られない
- 3同じ人の「する前・途中・した後」の絵が並んだら勝負は?正解は 時制。be about to do/be doing/have just done
- 4先読み中に放送が始まったら?正解は 聞くことに切り替える。聞く的は途中まででも決まっている
参考にした資料
リスニングの先読みを一覧にまとめ、A4 2枚で印刷できる無料PDFにしました。Web版は赤シート・覚えたチェック・カード・4択テストつき。