英検準1級リーディング対策&予想問題

【英検準1級】大問2完全攻略|空所の主語特定・ディスコースマーカー表現42語・時間配分

📕 EIKEN GRADE PRE-1 / READING

英検準1級 大問2は
空所の主語
を特定した人が6問取る

1段落=1空所の法則、紛らわしい接続表現の見分け方、頻出マーカー42語。
12分で全問正解するための完全設計図

準1級の大問2は、2級と同じ「長文の語句空所補充」でありながら、中身は別物です。
空所の主語が this / it / associations between … のような指示語や抽象名詞になり、
接続表現も Nonetheless / Specifically / On the contrary といった紛らわしいものが並ぶ。
2級の感覚のまま解くと、必ず2問前後を落とします。

1準1級 大問2とは何か──形式・語数・配点を60秒で把握する

準1級の一次試験は、リーディング・ライティングテストが90分、リスニングテストが約32分。大問2はリーディングの中盤に置かれます。

大問 形式 問題数
大問1 短文の語句空所補充(語彙・句動詞) 18問
大問2-A 長文の語句空所補充 3問
大問2-B 長文の語句空所補充 3問
大問3 長文の内容一致選択(A3問・B4問) 7問
大問4 English Summary(60〜70語で要約) 1題
大問5 English Composition(120〜150語) 1題

リーディングは全31問。大問2の6問は約19%を占めます。そして、準1級のリーディングで最も安定させやすいのがこの6問です。大問1の語彙は覚えた分しか伸びず、大問3の長文は読解の総合力を要する。それに対して大問2は、段落の論理をたどる手順と、接続表現の知識だけで満点に届きます。

大問2の英文はこういう形をしている

パッセージ数 2本(A・B)
1本あたりの語数 約280〜350語(2級より1.3倍前後)
段落数 3段落(固定)
空所の数 各段落に1つずつ、計3つ
設問番号 A=(19)〜(21)、B=(22)〜(24)
頻出テーマ 心理学・行動科学/環境・国際問題/歴史・文化/医療・技術
目標時間 12分(A6分・B6分)

直近の出題も、この形どおりでした。Aは出生順が性格に与える影響という通説を扱った心理学系、Bは海面上昇で消滅の危機にある島国の「デジタル国家」構想という国際問題系。どちらも3段落・各段落1空所で、この構造は毎回変わりません。

📊

準1級の一次はリーディング・ライティング・リスニングが各750点・合計2250点満点、合格基準スコアは1792。全体の約8割が必要です。大問2は正しい手順を入れれば満点を狙える枠なので、ここを固めておくと大問3で取りこぼしても合格ラインが揺らぎません。

22級から準1級で変わる3つのこと

形式は同じでも、難しさの正体は別のところにあります。

変化① 空所の主語が指示語や抽象名詞になる

2級では「誰が何をした」という具体的な主語が多いのに対し、準1級では this / it / such associations / the differences のような前の内容を受ける主語が空所の直前に置かれます。この主語が何を指しているかを取り違えると、内容としては正しい選択肢を選んで外すことになります。準1級の大問2で最も差がつくのがここです。

変化② 接続表現が「紛らわしいもの同士」で並ぶ

2級の選択肢は However / For example / As a result / In addition のように、関係がはっきり分かれていました。準1級では Consequently / Specifically / Nonetheless / Otherwise のように、上級語彙で、しかも機能が近いものが並びます。「方向は同じだが役割が違う」ペアを判別できないと、2択で必ず迷います。

変化③ 段落内で論旨が反転する

準1級の英文は、1つの段落の中で However が2回出るような構成が普通にあります。「通説を紹介 → 研究が否定 → ただし例外もある」という三段構え。空所の直後だけを見て決めると、段落の最終的な結論と矛盾する選択肢を選んでしまいます。

💡

この3点への対策が、そのまま本記事の構成になっています。指示語の特定(セクション5)、紛らわしいマーカーの判別(セクション6)、段落の結論文との照合(セクション8)。この3つを手順に組み込めば、大問2は安定します。

3【最重要】1段落=1空所。設問は段落順に並ぶ

準1級の大問2も、構造は徹底して固定されています。1本のパッセージは必ず3段落。空所は各段落にちょうど1つずつ。設問番号は段落順です。

設問 位置 その段落の役割と、出やすい型
(19)/(22) 第1段落 通説・現状の提示。準1級ではここにマーカー型が来やすい
(20)/(23) 第2段落 研究・取り組みの中身。内容型。段落末に空所が置かれやすい
(21)/(24) 第3段落 反論・意義・展望。内容型。指示語が主語になりやすい

2級との違いに注意してください。2級ではマーカー型が第3段落の定位置でしたが、準1級では第1段落に来ることが多い。直近の出題でも、Aの(19)とBの(22)がともに第1段落の接続表現問題でした。1問目から論理関係の勝負になると考えて臨むのが正解です。

この構造から導かれる読み方

「1段落読む → その場で1問解く」を3回繰り返す。
準1級の1段落は約100〜120語。読み終えた直後が最も文脈の記憶が鮮明な瞬間です。最後まで読んでから戻るのは、時間の完全な浪費になります。

4空所は2種類しかない──マーカー型と内容型

選択肢を4つ見た瞬間に判定します。準1級でも、空所はこの2種類に必ず分かれます。

🟡 マーカー型(接続表現)
見分け方:4つとも1〜3語の副詞句
(Consequently / Specifically / Nonetheless / Otherwise など)
やること:前後の論理関係だけを判定する。内容の細部は無視してよい
出題位置:準1級は第1段落が定位置。1パッセージに1問前後
🔵 内容型(句・節)
見分け方:4つとも動詞句・節(4〜8語)
(are mostly meaningless / is turning to technology instead など)
やること:空所の主語を特定してから、直後の1〜2文と照合する
出題位置:第2・第3段落が中心。1パッセージに2問前後

判定にかかる時間は3秒です。そして判定した瞬間に、見るべき場所と判断基準がまったく別になります。ここを分けずに同じ読み方で処理しているのが、大問2で伸び悩む最大の原因です。

6問のうちマーカー型は1〜2問。ここは知識だけで確実に取れます。まずセクション6の42語と、紛らわしいペアの判別を仕上げてしまうのが、満点への最短距離です。

5空所の主語を特定する──準1級の正答率を決める一手

準1級の内容型では、空所が述部全体になっていることが非常に多い。つまり空所の直前に主語があり、その主語が何を指すかで答えが決まります。

典型的な空所の形
According to the researchers, associations between A and B (    ).
However, it is also true that this (    ).
So, it (    ).
赤字の部分が主語です。this や it が何を指しているかを取り違えると、内容としては本文に書いてある選択肢を選んで外します。準1級の不正解選択肢は、まさにこの取り違えを狙って作られています。

指示語の指す範囲を決める3つのルール

主語の形 指しているもの
this(単独) 直前の1文全体、または直前で述べられた現象。名詞1語ではないことがほとんど
this + 名詞 その名詞に該当するものを前から探す。名詞が要約のヒントになっている(this method / this trend など)
it 段落の主題になっている単数名詞(政府・計画・現象など)。直前の文とは限らない
抽象名詞句 associations / differences / measures など。その名詞が前の段落で何を指して使われたかを確認する

実際の出題で確かめる

直近のAパッセージの第3段落は、こうなっていました。年下の子ほど自制心が弱く親に逆らいやすい、と親はよく観察する。しかし「これ」は(空所)でもある。——この this が指しているのは「年下の子が自制心に欠けて見えるという現象」です。そして空所の直後で、多くの人が出生順の影響だと思っているものは、実は一時的な発達段階にすぎないと結論づけられる。ここまで押さえて初めて「時間とともに薄れる傾向がある」が選べます。

this を「出生順の影響」と取り違えると、まったく別の選択肢を選ぶことになります。準1級の内容型は、この一点で勝負が決まると言っても大げさではありません。

🔎

手を動かす対策:空所の主語が指示語だったら、その語に丸をつけ、指している内容に線を引いて矢印で結ぶ。本番でも3秒で済みます。この3秒を惜しんだ結果として落とす1問が、準1級では非常に重い。

6マーカー型完全攻略──頻出42語と、紛らわしいペアの見分け方

マーカー型は覚えていれば必ず取れる問題です。準1級の大問2で実際に選択肢に並ぶ表現を、論理関係ごとに整理しました。

関係 表現 前後の関係
逆接・譲歩 However / Nevertheless / Nonetheless / Despite this / Even so 前を認めた上で反対の結論
対照・訂正 On the contrary / In contrast / Conversely / Instead 2つを並べて比べる/訂正する
追加 In addition / Moreover / Furthermore / What is more / Likewise 同じ方向に足す
類似 Similarly / In the same way 別の事例が同じ性質を持つ
例示・詳述 For example / For instance / Specifically / In particular 後ろが前の具体化・詳述。準1級頻出
言い換え In other words / That is / Put simply 同じ内容を別の言葉で
結果・帰結 Consequently / As a result / Therefore / Thus / Accordingly 後ろが前の結果。準1級頻出
強調・実際 In fact / Indeed / After all 前をさらに強める
条件・仮定 Otherwise / If not / Without this 後ろがそうでない場合の話
評価 Fortunately / Unfortunately / Ironically / Surprisingly 後ろへの書き手の評価
順序・要約 To begin with / Ultimately / In short / Overall 列挙の順番総括

準1級で必ず問われる「紛らわしいペア」6組

関係の大分類が同じでも、機能が違うものがあります。2択で迷うのは、ほぼこの6組のどれかです。

ペア 決定的な違い
Specifically / For example Specifically は「詳しく言うと」。前文の内容そのものを掘り下げる。For example は前文の一例を挙げる。後ろが前文の言い直しなら Specifically
On the contrary / In contrast On the contrary は前文の否定を訂正するので、前に否定的な内容が必要。In contrast は2つの対象を単純に並べる
Nonetheless / In addition 方向がまったく逆。前後が同方向なら In addition、前を認めつつ反対に振れるなら Nonetheless
Despite this / Consequently 「前があっても後ろが起きた」なら Despite this。「前があるから後ろが起きた」なら Consequently。因果か逆接かの一点
In fact / However In fact は前を強める(同方向)、However は反転させる。「実は」と訳せるからといって逆接ではない
Otherwise / Therefore Otherwise は「もしそうしなければ」という反実仮想。後ろが実際には起きていない話なら Otherwise

マーカー型を確実に切る3ステップ

1前の文と後ろの文を、日本語で一言ずつにする

正確な訳は不要。「◯◯という通説がある」「研究はそれを否定した」程度で十分です。

2同方向か逆方向かを、まず決める

この2分割だけで、たいてい2つは消えます。細かい機能の違いを考えるのは、その後です。

3残った2つを、上のペア表で判別する

同じ方向の表現が2つ残ったら、それは意図的に用意された紛らわしいペアです。「詳述か例示か」「因果か逆接か」を1点だけ確認すれば決まります。

7内容型の解法5ステップ

6問のうち4〜5問を占めるのが内容型です。2級の4ステップに、準1級では主語の特定が1つ加わります。

1空所を含む文の骨格を取る(10秒)

主語・動詞を押さえ、空所が文のどの部分かを確認する。修飾部分は括弧でくくって飛ばして構いません。

2主語が指示語なら、指す内容を確定させる(10秒)

準1級だけの必須工程。this / it / 抽象名詞句に丸をつけ、指している内容に線を引く。ここを飛ばすと、以降の判断がすべてずれます。

3直後の1〜2文を読み、日本語で仮の答えを作る(30秒)

選択肢はまだ見ません。「ここには◯◯という内容が入るはず」を自分の言葉で作る。空所が段落末なら、直前2文からまとめを作ります。

44択と照合し、方向が違うものを消す(25秒)

仮の答えとプラス・マイナスだけで比べれば、たいてい2つは即座に消えます。細部の吟味は残った2つだけに。

5代入して、段落の結論文と矛盾しないか確かめる(20秒)

準1級はここが命綱です。詳しくは次のセクションで扱います。

空所の形ごとの追加チェック

空所の形 見るべきポイント
抽象名詞句+述部
(associations ( ). )
その名詞が前の段落でどう評価されていたかを確認。研究が肯定したのか否定したのかが決め手
指示語+述部
(this ( ). )
指す内容を確定してから、直後の It therefore seems / This means 系の文で裏を取る
So, it ( ).
(帰結の文)
直前に「従来の手段では不十分」といった行き詰まりがあるはず。空所にはその転換が入る
主語つきの節
(the researchers say ( ). )
直後がその主張の根拠の説明になっている。誰の主張かを取り違えない

8段落の結論文と照合する──最後の1手

準1級の段落は、途中で論旨が反転します。「通説を紹介 → しかし研究は否定 → だから結論はこうだ」。空所の直後だけを見て決めると、この反転を踏み越えられません。

準1級の段落の典型構造
前半|一般に信じられていること、または期待されていたこと
↓ However / Yet / While
中盤|実際のデータ・研究結果は違った ← 空所はここに置かれやすい
↓ It therefore seems / In this way / So
結論文|だから結局こういうことだ ← 必ず整合を確認する

結論文を先に見つけておく

段落を読み始める前に、目だけで段落の最終文までスキャンして、結論文の位置を確認しておくと処理が速くなります。目印は次の表現です。

結論文の合図:
It therefore seems that … / This means that … / In this way, …
Experts tell us that … / The current system persists partly because …
この文と矛盾する選択肢は、直後の1文とどれだけ自然につながっても不正解です。

直近のAパッセージ第3段落がまさにこの構造でした。空所の直後に It therefore seems that … で始まる結論文が置かれ、「出生順の影響だと多くの人が思っているものは、実は一時的な発達段階にすぎない」と述べられている。空所にはこの結論を導く内容しか入りません。

2択で迷ったときの最終判定は、これ1つで十分です。「代入したとき、段落の結論文が自然に導かれるのはどちらか」。直後の1文だけで判断するのをやめた瞬間に、準1級の内容型は安定します。

9不正解選択肢7パターン

準1級の不正解選択肢は、「空所の文だけを見た人」「直後の1文だけを見た人」がどれを選ぶかを計算して作られています。

パターン 見抜き方
① 直前だけと合う 前の文とはつながるが、直後の文と矛盾する。代入して後ろまで読めば必ず気づく
② 論理方向が逆 前後が対立しているのに追加の表現、因果なのに逆接の表現を選ばせる
③ 紛らわしいマーカーの取り違え 準1級特有。方向は合っているが機能が違う(例示なのに詳述、逆接なのに訂正)。セクション6のペア表で判別する
④ 指示語の指す内容とずれる 準1級特有。this が指す範囲を広く/狭く取り違えた人が選ぶ。主語の特定を飛ばすと必ず引っかかる
⑤ 段落の結論と矛盾 直後の1文とは自然につながるが、段落末の結論文と両立しない。論旨が反転する段落で狙われる
⑥ 本文にない情報 テーマとして自然だが本文が触れていない。常識で補える選択肢は疑う
⑦ 語句の再利用 本文の目立つ語をそのまま含む選択肢。見覚えがあるだけで選びやすいが、正解はふつう言い換えられている
⭕ 正解の特徴
・主語(指示語)の指す内容と噛み合う
・直後の1〜2文が、その内容の説明になる
段落末の結論文が自然に導ける
・本文と違う語で書かれている
❌ 不正解の特徴
・空所の文だけ見ると自然に読める
・入れると結論文が浮く
・本文の単語がそのまま入っている
・指示語の指す範囲を取り違えている

10実践ミニ演習──2タイプを実際に解く

準1級の大問2の形式に合わせて書き下ろした練習用の段落です。まず4択を見て型を判定し、そのうえで本文に入ってください。

PRACTICE
Urban beekeeping has expanded rapidly across European cities over the past decade. Enthusiasts argue that rooftop hives help reverse the decline of pollinators and reconnect city residents with the natural world. ( 1 ), a growing number of ecologists question whether the practice delivers what it promises. Honeybees are a managed livestock species rather than a threatened one, and every new hive adds thousands of competitors for a limited supply of urban flowers. Studies conducted in several cities have found that, as hive density rises, populations of wild solitary bees ( 2 ). For that reason, some researchers now argue that planting flowering species along streets and in unused lots would do far more for pollinators than adding hives.
( 1 )
1 In addition 2 Nonetheless 3 Specifically 4 As a result
( 2 )
1 tend to decline
2 recover more quickly than expected
3 begin to produce far more honey
4 are more likely to be studied closely

( 1 ) の解説(マーカー型)

前後を一言にします。前=「愛好家は都市養蜂を肯定的に評価している」。後ろ=「生態学者たちはその効果を疑問視している」。方向は明らかに。ここで候補は2 Nonetheless だけになります。

選択肢 関係 判定
1 追加 ❌ ②方向が逆。肯定に疑問を足すのは追加ではない
2 逆接・譲歩 ⭕ 正解。愛好家の主張を認めた上で、反対の見方を提示している
3 詳述 ❌ ③紛らわしいペア。後ろは前文の掘り下げではなく別の立場。Specifically は使えない
4 結果 ❌ ②方向が逆。愛好家が評価したから生態学者が疑問視した、では因果が成立しない

( 2 ) の解説(内容型)

主語は populations of wild solitary bees(野生の単独性ハチの個体数)。空所は述部です。直前には「新しい巣箱ごとに限られた花を奪い合う競争相手が数千匹増える」、直後には「だから巣箱を増やすより花を植えるほうがはるかに有効だ」。前後どちらからも、個体数が減る方向しかありません。

選択肢 判定 理由
1 ⭕ 正解 競争相手の増加という直前の記述と、花を植えるべきだという直後の結論の両方を成立させる唯一の内容
2 ❌ ⑤結論と矛盾 回復しているなら、直後の「花を植えるほうが有効」という提言が意味を失う
3 ❌ ⑦語句の再利用 honey は前文にあるので見覚えがあるだけ。しかも主語は野生バチであって養蜂のミツバチではない
4 ❌ ⑥本文にない 研究が増えたという話は出ていない。もっともらしいだけの選択肢

選択肢3に注目してください。主語を確認していれば一瞬で切れますが、確認せずに「ハチ+蜂蜜」という語のつながりだけで判断すると引っかかる。準1級の内容型は、主語の特定を飛ばした人が落ちるように設計されています。

11時間配分──12分の使い方と、筆記90分の設計図

大問2は、丁寧に読めば取れるパートです。焦る必要はありませんが、12分を超えるとライティング2題を圧迫します。

筆記90分の全体設計

解く順 配分 累計
大問1(語彙18問) 10分 10分
大問2(長文空所6問) 12分 22分
大問3-A(3問) 12分 34分
大問3-B(4問) 15分 49分
大問4(English Summary) 15分 64分
大問5(English Composition) 22分 86分
マーク確認・見直し 4分 90分

12分の内訳──1パッセージ6分

やること 時間
タイトルを見てテーマと立場の構図を予測 5秒
第1段落を読む → 1問目を解く 1分50秒
第2段落を読む → 2問目を解く 1分50秒
第3段落を読む → 3問目を解く 1分50秒
3つの答えを代入して通し読み 25秒

最後の25秒の通し読みを省かないでください。3つの空所に答えを入れた状態でパッセージ全体を目で追うと、論旨の反転をまたいだ矛盾がはっきり浮かびます。準1級の大問2で最も費用対効果が高い25秒です。

本番の保険:1問に2分半以上かかっていると感じたら、いったんマークして次の段落へ。大問2は先へ進むほど文脈が増え、戻ったときに解きやすくなるという性質があります。粘るより進むほうが期待値が高い、数少ないパートです。

12満点を取るための勉強法・5週間ロードマップとQ&A

1日25〜40分、5週間で仕上がります。

第1週|マーカー42語と、紛らわしいペア6組

セクション6の表を、「表現→関係」ではなく「関係→表現」の向きで覚えます。「逆接といえば?」で5つ出てくる状態がゴール。加えてペア6組は、違いを一言で説明できるまで。移動時間だけで終わります。この1週間でマーカー型は落とさなくなります。

第2週|空所の主語を毎回書き出す

過去問の大問2を1日1本。解いたあと、6つの空所すべてについて「主語は何か」「指示語なら何を指すか」を書き込みます。

記入例
(19) マーカー型/関係=詳述(一般論 → その内訳)
(20) 内容型/主語=associations between A and B(第2段落の研究対象)
(21) 内容型/主語=this =「年下の子が自制心に欠けて見える現象」

10本ぶんたまると、空所を見た瞬間に主語を探す動きが反射になります。準1級の大問2で最も得点が動く工程です。

第3週|段落の結論文にマーカーを引く

解いた英文をコピーし、各段落の結論文(It therefore seems that / This means that / In this way など)を蛍光ペンで塗ります。そのうえで、自分が選んだ答えを代入して結論文が自然に導けるか確認する。これを10本やると、不正解パターン⑤に引っかからなくなります。

第4週|「なぜ×か」を7パターンで言語化する

1日1本、正解した問題も含めて4つの選択肢すべてに判定理由を書く。理由はセクション9の番号で構いません。とくに③(紛らわしいマーカー)と④(指示語のずれ)を見抜けるようになると、正答率が一段上がります。

第5週|音読と、時間を測った実戦演習

解き終えたパッセージは、そのまま音読の教材にしてください。大問2の英文は280〜350語と手頃で、論理展開が明快なので音読素材として理想的です。

① 意味の解消 構文と未知語をすべて処理してから始める
② 音読 ×5回 返り読みせず前から。接続表現のところで少し間を置くと論理が体に入る
③ シャドーイング ×3回 文字を見ずに追う。リスニングPart 2対策にも直結する

並行して12分厳守の通し演習を1日1本。記録するのは正答数・所要時間・落とした問題の型と不正解パターン番号の3項目だけです。5本たまれば弱点が数字で見えます。

Q. 大問3では選択肢を先に読むなと言われました。大問2でも同じですか?

A. 大問2は逆です。選択肢が1〜8語と短く、4つ並べた瞬間に型が判定できるので先に見るほうが有利。大問3の選択肢は20〜30語あり、読むと誤情報が頭に残るので先読みしない。長さの違いが方針の違いを生んでいます。

Q. 大問2は6問中いくつ取れれば合格圏ですか?

A. 合格者はリーディング31問中おおむね7割強を確保します。大問2は最低5問、目標6問。大問3より安定させやすいので、ここを満点にしておくと長文で取りこぼしても余裕が残ります。

Q. Nonetheless と However の違いが最後まで分かりません。

A. 実戦上はどちらも逆接なので、選択肢に同時に並ぶことはまずありません。迷うのは「逆接か、追加か」「逆接か、因果か」という方向の判定のほうです。まず同方向か逆方向かを決める習慣をつけてください。

Q. 2つまで絞れて、そこから必ず間違えます。

A. 判断の順番を固定してください。①代入して段落末の結論文が自然に導けるのはどちらか ②主語(指示語)の指す内容と噛み合うのはどちらか ③本文の語がそのまま入っているほうを切る。絞れたあとに「なんとなく」で決めているうちは、確率が半分のままです。

Q. 大問2の対策は、他のパートにも効きますか?

A. かなり効きます。接続表現の知識は大問4の要約大問5のエッセイでそのまま使え、指示語の特定と段落の結論文を追う訓練は大問3の根拠特定に直結します。大問2はリーディングとライティング両方の土台にあたるパートです。

まとめ

準1級の大問2で外す原因は、単語を知らないことではありません。
空所の主語を確認せず、直後の1文だけで決めていること。ここを変えれば結果が動きます。

1本は必ず3段落、各段落に空所1つ。設問は段落順に並ぶ
準1級はマーカー型が第1段落に来やすい。1問目から論理勝負
大問2では選択肢を先に見てよい。3秒で型を判定する
内容型は、まず空所の主語を特定する。this が何を指すかで答えが決まる
マーカー型は42語+紛らわしい6組。まず同方向か逆方向かを決める
2択の最終判定は「段落末の結論文が自然に導けるか」の一点
1パッセージ6分。最後の25秒で、答えを入れた状態の通し読みを

選択肢を見る前に、空所の主語に丸をつけて、指す内容に線を引く。
これを10本続ければ、大問2の正答数は自分でもわかるくらい変わります。