🎓 KYOTO UNIVERSITY 2026 ENTRANCE EXAM
【速報解説】京大英語 2026
和文英訳Ⅲを
完全攻略する
「進むべき道を決めるには──」
一文ずつ徹底分解+模範解答3パターン+来年の受験生へ贈る最強対策法
2026年2月25日に実施された京都大学・前期日程の英語。
大問Ⅲの和文英訳(25点)は、今年も「京大らしさ」全開の出題でした。
「実り」「避けがたい試練」「腹をくくる」──直訳不可能な日本語のオンパレード。
この記事では、一文ずつ「和文和訳→英訳」のプロセスを完全公開し、
来年の受験生に向けた超実践的な対策法まで徹底解説します。
12026年度・大問Ⅲ 問題全文と出題分析
まず、今回の問題を正確に確認しましょう。
📝 2026年度 京都大学 前期日程 英語 大問Ⅲ(25点)
Ⅲ 次の文章を英訳しなさい。
進むべき道を決めるには,事前に入念に検討し,最も満足のいく選択をしたいものだ。ただ,その道が本当に当人に実りをもたらしてくれるかどうかを知るには,ある程度の時間をかけて実際に経験するほかない。ここに避けがたい試練がある。岐路に立った時,その選択の先には想像もつかない世界が待つに違いないと腹をくくることも時には必要だろう。
💡
出題分析:今年の和文英訳は、「人生の選択」という普遍的テーマ。随筆的な文体で、「実り」「避けがたい試練」「腹をくくる」「岐路に立つ」など、京大定番の「直訳不可能な日本語」が随所にちりばめられています。文の構造自体は比較的追いやすいものの、日本語を適切に「かみ砕く」力が例年通り強く問われる良問です。
今年の出題には、京大和文英訳の特徴が凝縮されています。
🔴
難しいポイント
「実りをもたらす」「避けがたい試練」
「腹をくくる」「岐路に立つ」など
慣用表現・比喩表現が多数
直訳では英語にならない
🟢
取り組みやすいポイント
テーマが「人生の選択」と普遍的
文の論理構造は追いやすい
4文構成で分量は標準的
前後の文脈からヒントが得やすい
2一文ずつ徹底分解──「和文和訳」の思考プロセス
京大英作文攻略の核心は「和文和訳」です。難しい日本語を、自分が英語にできるシンプルな日本語に置き換える。この思考プロセスを、一文ずつ完全公開します。
第1文:「進むべき道を決めるには,事前に入念に検討し,最も満足のいく選択をしたいものだ。」
STEP 1:和文和訳
🔍 原文の難所:
・「進むべき道」→ 比喩的。「人生の進路・方向性」のこと
・「入念に検討し」→ carefully consider / examine thoroughly
・「最も満足のいく選択」→ the most satisfying choice
・「〜したいものだ」→ 一般論としての願望。”we naturally want to…” / “it is natural to want to…”
✏️ 和文和訳の結果:
「自分が進む方向を決めるとき、人は当然、事前にじっくり考え、最も満足できる選択をしたいと思う」
✅
英訳のコツ:「〜したいものだ」は日本語特有の「一般的願望」表現。”We naturally want to ~” や “It is natural to want to ~” と訳すのがスムーズ。「進むべき道」は “the path to take” や “which direction to go” で処理できます。主語は “we” や “you”(一般論の主語)を補いましょう。
第2文:「ただ,その道が本当に当人に実りをもたらしてくれるかどうかを知るには,ある程度の時間をかけて実際に経験するほかない。」
STEP 1:和文和訳
🔍 原文の難所:
・「実りをもたらす」→ 最大の難所!「実り」は比喩。「良い結果をもたらす」「本当に価値がある」の意味
・「当人に」→ 「その人にとって」
・「ある程度の時間をかけて」→ “spending a certain amount of time”
・「実際に経験するほかない」→ 「実際にやってみるしか方法がない」= “there is no way but to actually experience it”
✏️ 和文和訳の結果:
「しかし、その選択が本当にその人に良い結果をもたらすかどうかを知るには、ある程度の時間をかけて実際にやってみるしかない」
⚠️
「実り」の訳し方が合否を分ける!
「実り」を “fruit” と直訳すると不自然。”bear fruit” は慣用句として使えますが、ここでは “truly rewarding” “bring real benefits” “really pay off” など、「良い結果になる」という意味に置き換えるのが安全です。”fruitful results” も可。
第3文:「ここに避けがたい試練がある。」
STEP 1:和文和訳
🔍 原文の難所:
・「ここに〜がある」→ 「この点に〜が存在する」。前文の内容を受けている
・「避けがたい試練」→ 「避けることのできない困難・挑戦」= “an unavoidable challenge / an inevitable difficulty”
✏️ 和文和訳の結果:
「この点に、避けることのできない困難がある」
=「これが、私たちが避けられない試練である」
✅
短文こそ要注意:この一文は短いですが、「ここに」の「ここ」が何を指すかを正しく捉え、前文との論理的つながりを英語で表現する力が問われます。”This is where ~” “Herein lies ~” “This is an inevitable challenge” などが使えます。
第4文:「岐路に立った時,その選択の先には想像もつかない世界が待つに違いないと腹をくくることも時には必要だろう。」
最難関パート
🔍 原文の難所:
・「岐路に立った時」→ 「人生の分かれ道に立った時」= “when you stand at a crossroads”
・「想像もつかない世界」→ 「予想できない世界」= “a world beyond your imagination / an unimaginable world”
・「待つに違いない」→ 「きっと待っている」= “must be waiting / will surely await”
・「腹をくくる」→ 最難関!「覚悟を決める」= “brace yourself / make up your mind / resolve yourself”
・「〜ことも時には必要だろう」→ 「〜することも時には大切だ」= “it is sometimes necessary to ~”
✏️ 和文和訳の結果:
「人生の分かれ道に立った時、その選択の先にはまったく予想できない世界がきっと待っていると覚悟を決めることも、時には必要だろう」
⚠️
「腹をくくる」は京大が最も好むタイプの表現。
過去にも「生兵法は大怪我のもと(2017年)」「転ばぬ先の杖(2021年)」「損得勘定(2023年)」など、慣用句・ことわざの出題が繰り返されています。「腹をくくる」は「覚悟を決める」→ “resolve oneself” “brace oneself” “steel oneself” “accept with determination” などに言い換えましょう。
3模範解答3パターン──初級・標準・上級
同じ問題でも、英語力のレベルに応じた解答が可能です。ここでは3段階の解答例を提示し、それぞれの特徴と得点見込みを解説します。
解答例A:堅実型(目標15〜18点/25点)
When we decide which way to go in life, we naturally want to think carefully beforehand and make the best choice. However, the only way to know whether that choice will really bring us good results is to actually experience it over a certain period of time. This is a difficulty that we cannot avoid. When we face a turning point, it is sometimes necessary to accept that a world we cannot imagine must be waiting for us beyond our choice.
📊 特徴:平易な語彙と構文で手堅くまとめた解答。大きな文法ミスがなければ15点以上は確保できる。
解答例B:標準型(目標18〜21点/25点)
When deciding which path to take, it is natural to want to consider the options carefully in advance and make the most satisfying choice. Yet, the only way to find out whether that path will truly prove rewarding is to spend some time actually walking it. Herein lies an unavoidable challenge. When standing at a crossroads, it is sometimes necessary to brace yourself for the possibility that an entirely unforeseeable world awaits you beyond your decision.
📊 特徴:“prove rewarding” “Herein lies” “brace yourself” など、やや高度な表現を効果的に使用。論理的なつながりも明確。合格者の多くが目指すべきレベル。
解答例C:上級型(目標22〜25点/25点)
In choosing which path to pursue, one naturally wishes to deliberate thoroughly beforehand and arrive at the most fulfilling decision possible. However, whether that path will genuinely bear fruit for the individual can only be determined through actual experience over a considerable period of time. This presents an inescapable trial. At life’s crossroads, it is sometimes essential to steel oneself in the conviction that beyond any choice lies a world beyond one’s wildest imagination.
📊 特徴:“deliberate” “bear fruit” “inescapable trial” “steel oneself” “conviction” など洗練された語彙。”one” を一般主語に使った格調高い文体。医学部や文学部志望者が目指す水準。
4採点官はここを見ている──減点ポイント完全マップ
京大の和文英訳は「減点法」が基本です。つまり、25点満点からミスがあるたびに引かれていく方式。どこで減点されやすいかを知っておくことが、得点を最大化する鍵です。
| 減点カテゴリ |
具体例(今回の問題) |
減点目安 |
| ❌ 意味の取り違え |
「実り」を “fruit”(果物)と直訳 |
−3〜5点 |
| ❌ 文法の重大ミス |
時制の不一致、関係代名詞の誤用 |
−2〜3点 |
| ❌ 訳漏れ |
「ある程度の時間をかけて」を訳し忘れる |
−2〜4点 |
| ❌ 不自然な英語 |
“make stomach ready”(腹をくくるの直訳) |
−2〜3点 |
| ❌ 冠詞・前置詞ミス |
a / the の混同、前置詞の誤り |
−1点(各箇所) |
| ❌ スペルミス |
necessary → necessaryのnを忘れる等 |
−1点(各箇所) |
“
“京大の和文英訳は「書けたところで稼ぐ」のではなく「ミスをしないことで守る」試験。攻めの姿勢より守りの姿勢が25点満点への最短距離。”
── 京大英語指導歴20年の予備校講師の言葉
5過去10年の京大和文英訳──出題テーマ・難度の変遷
京大の和文英訳を攻略するには、「傾向」を知ることが不可欠です。過去10年の出題を一覧で確認しましょう。
| 年度 |
テーマ |
注目の難表現 |
難度 |
| 2026 |
人生の選択と試練 |
実り・腹をくくる・岐路 |
★★★★ |
| 2025 |
旅の風景と心情 |
目の保養・捨てがたい・心がふっと軽くなる |
★★★★ |
| 2024 |
知識と実践の関係 |
頭でっかち・身をもって知る |
★★★ |
| 2023 |
人間関係と恩義 |
損得勘定・情けは人のためならず |
★★★★★ |
| 2022 |
旅の楽しみ |
捨てがたい・目の保養 |
★★★★ |
| 2021 |
用心と準備 |
転ばぬ先の杖 |
★★★★ |
| 2020 |
人間の本質 |
人の痛みがわかる |
★★★ |
| 2019 |
言葉とコミュニケーション |
言外の意味 |
★★★ |
| 2018 |
読書と思考 |
知識の幅・先人の知恵 |
★★★ |
| 2017 |
経験と失敗 |
生兵法は大怪我のもと |
★★★★★ |
🔎
傾向のまとめ:テーマは一貫して「随筆的な人生論」が中心。ことわざ・慣用句が2〜3年に1回のペースで登場します。2026年の「腹をくくる」も、この流れの中にあります。日本語の語彙力と言い換え能力が年々重視されているのが明確なトレンドです。
6京大和文英訳で「差がつく」5つの技術
技術① 和文和訳──「英語にしやすい日本語」への変換
京大英作文の9割はここで決まります。「腹をくくる」→「覚悟を決める」→ “resolve oneself” のように、日本語→簡単な日本語→英語の3ステップで考える癖をつけましょう。
練習法:毎日、新聞のコラムや社説から1文選び、「中学生に説明するとしたらどう言い換えるか?」を考える。これだけで和文和訳力は飛躍的に伸びます。
技術② 主語の補完──日本語にない「主語」を決める
日本語は主語を省略する言語。しかし英語は主語が必須です。「〜したいものだ」の主語は “we” か “you” か “one” か。この判断が文の質を決定的に左右します。
原則:一般論なら “we” or “you”。格調高くしたいなら “one”。個人の話なら “a person” や “people”。一つの解答の中で主語を統一するのが大切です。
技術③ 「WHY より WHAT/HOW」で攻める構文選択
「〜するほかない」を英語にするとき、”The only way to ~ is to …” や “There is no other way but to …” のような構文を使えるかがポイント。自分が「間違いなく正しく使える」構文だけを使うのが鉄則です。
危険な行動:使い慣れない高度な構文に挑戦して文法ミスを犯す。「背伸びした英語」より「確実な英語」の方が得点は高くなります。
技術④ 論理の接続──文と文の「つなぎ」を意識する
今回の問題で言えば、第1文と第2文は「しかし(However)」の関係、第2文と第3文は「ここに(This is where / Herein lies)」の指示関係、第3文と第4文は具体的な行動提案。日本語では省略されがちな接続関係を、英語では明示する必要があります。
よく使う接続語:However / Yet / Nevertheless / In other words / That is why / Therefore
技術⑤ 見直し3分間チェック──最後の防衛線
英作文を書き終えたら、最低3分間は見直しに使いましょう。
チェックリスト:① 主語と動詞の一致 ② 時制の一貫性 ③ 冠詞(a/the/無冠詞)④ 前置詞の正確さ ⑤ スペル ⑥ 訳漏れがないか。この6項目を確認するだけで、2〜4点は守れます。
7来年の受験生へ──月別・最強ロードマップ
2027年度入試で京大英作文を得点源にするための、具体的な学習スケジュールを提案します。
4月〜6月 基礎固め期
🌱 英作文の「土台」を作る
やること:『英作文基本300選』(駿台)の例文暗記、『減点されない英作文』で基本ルール習得。文法の総復習(特に時制・仮定法・関係詞)。
目標:基本構文100個を「見た瞬間に英語が浮かぶ」レベルにする。
7月〜9月 実践演習期
🔥 和文和訳の訓練を開始
やること:『竹岡広信の英作文が面白いほどわかる本』で京大レベルの和文英訳演習。週2〜3題のペースで解く。必ず添削を受ける(学校の先生・予備校・オンラインサービスを活用)。
目標:和文和訳→英訳の3ステップを30分以内で完遂できるようにする。
10月〜11月 過去問集中期
📘 京大過去問25年分に挑戦
やること:赤本で直近10年分を時間を測って解く。さらに『京大入試に学ぶ和文英訳の技術』で追加演習。京大模試(河合・駿台)で実力チェック。
目標:和文英訳で安定して18点/25点以上を取れるようにする。
12月〜2月 仕上げ期
🎯 弱点補強+最終調整
やること:過去の添削で指摘されたミスパターンを集中復習。共通テスト後は京大形式の英作文を1日1題。直前1週間は暗記している構文・表現の総点検。
目標:「どんな日本語が来ても、15分以内に和文和訳を完了できる」状態を作る。
8おすすめ参考書・添削サービス厳選ガイド
👑 最優先
竹岡広信の英作文が面白いほどわかる本
KADOKAWA ── 京大受験者の「バイブル」
京大の出題傾向を知り尽くした竹岡先生の名著。和文和訳の考え方、よくあるミス、別解の豊富さが圧倒的。これ1冊で京大和文英訳の対策は8割カバーできる。
基礎固め
英作文基本300選(駿台文庫)
暗記用例文の定番
英作文に必要な基本構文を300個に厳選。これを「日本語を見た瞬間に英語が口から出る」レベルまで暗記すれば、どんな和文英訳にも対応できる土台ができる。
応用力UP
減点されない英作文 + もっと減点されない英作文
学研 ── ミスを防ぐ技術が身につく
「減点法」で採点される京大英作文に最適。「こう書くと減点される」というNG例が豊富で、自分のミスパターンを自覚できる。
上級者向け
京大入試に学ぶ和文英訳の技術
京大過去問に特化した超実践的参考書
赤本や一般の予備校よりもはるかに厳しい採点基準で解説されている。A判定の受験生でも20点程度になるような厳格な基準で、最高レベルの答案を目指す人に。
💡
添削は必ず受けよう:英作文は「自分では気づけないミス」の宝庫です。学校の先生、Z会の添削、予備校の個別指導など、第三者に採点してもらう機会を月に最低4回は確保しましょう。「書いて終わり」は最も非効率な勉強法です。
まとめ──「書けない日本語」を「書ける英語」に変換する力
2026年度の京大和文英訳は、「人生の選択」という普遍的テーマの中に、
京大らしい「直訳不可能な日本語」が詰め込まれた良問でした。
✦「実り」「腹をくくる」「岐路」──直訳せず「和文和訳」で処理
✦主語の補完・論理の接続を意識して「英語らしい文」に
✦「背伸びした英語」より「確実な英語」で減点を防ぐ
✦過去10年の傾向は一貫──随筆的人生論+慣用句が定番
✦4月から計画的に基礎→演習→過去問→仕上げのステップで
✦添削を受ける回数=英作文が伸びる速度。月4回は必須
京大の和文英訳が問うているのは、
英語力だけではない。
「日本語を深く理解し、本質を別の言葉で表現する力」──
それは、京都大学が求める知性そのものです。