人間科学部

【早稲田大学人間科学部英語徹底研究】過去5年分析&2027年度 超絶入試予想|3セクション完全攻略・前置詞65問・正誤判定50問を全公開

WASEDA / SCHOOL OF HUMAN SCIENCES
早稲田 人間科学部の英語は
60分で40問。1問90秒
2022〜2026年の全15大問・230設問を1問単位で解剖。
3セクション構成の完全定型・前置詞65問・正誤判定50問を全公開
早稲田人間科学部の英語は、早稲田で最も「型」がはっきりした試験です。
5年間、大問は3つだけ。セクションⅠ=短い英文の読解、セクションⅡ=前置詞の空所補充、セクションⅢ=正誤判定。順番も中身も1ミリも変わっていません。
ただし2025年度に共通テスト併用型へ改革され、英語の試験時間が90分→60分に短縮。設問数も50問→40問になりました。1問あたり90秒という高速処理が求められます。
この記事では過去5年(2022〜2026)の全15大問・230設問を数え直し、型が決まっているからこそ可能な「先回りの対策」を渡します。
CONTENTS / この記事の中身

SECTION 01

まず全体像。2025年度の改革で60分になった
人間科学部は2025年度入試から、従来の「文系方式/理系方式」を廃止し、共通テストと独自試験を組み合わせる「国英型」「数英型」に変更しました。ここが対策の出発点です。
時期
入試の形
〜2024年度
一般選抜(文系方式/理系方式)340名。独自試験のみ。英語は90分
2025年度〜
一般選抜(国英型220名/数英型120名)。共通テスト併用。英語は60分
現行の2型は併願できません。出願時にどちらかを選びます。
方式
募集
共通テスト(60点)
独自試験(90点)
国英型
220名
国語20点+選択科目40点
英語50点(60分)+国語40点(60分)
数英型
120名
数学Ⅰ・A 10点+数学Ⅱ・B・C 10点+選択科目40点
英語50点(60分)+数学40点(60分)
合計はどちらも150点満点。試験日は2月18日です。
共通テストに「英語」が入っていない
よく見てください。国英型の共通テストは国語+選択科目、数英型は数学+選択科目どちらにも英語がありません。
つまり人間科学部において、英語の得点はすべて独自試験の50点で決まります。共通テストの英語で稼いで逃げ切る、という戦い方ができません。
150点中50点=約33%。しかも独自試験90点のうちで見れば56%が英語です。当日の1教科目でつまずくと、取り返しがききません。
大学は「問題構成は変わらない」と明言している
改革の公式資料には、こう書かれています。試験時間の短縮に伴い設問数は減少するが、問題構成や出題の意図はこれまでと変わらない。そしてセクションⅠは読解、セクションⅡは空所補充、セクションⅢは正誤判定という3構成が、大学自身の言葉で明示されています。
実際、過去問を数えるとそのとおりでした。減ったのは設問数だけで、型は完全に据え置きです。これは受験生にとって大きな利点になります。
なお人間科学部には他に数学選抜方式(45名)共通テストのみ方式(15名)があります。数学選抜方式は独自試験が数学360点(120分)のみで、英語の独自試験はありません。この記事が対象とするのは国英型・数英型です。

SECTION 02

3セクション構成は5年間まったく変わっていない
過去5年の全15大問を並べます。これほど型の揺れない学部は、早稲田では他にありません。
セクション
形式
中身(5年とも同一)
短文読解
英文(ⅰ)〜(ⅵ)または(ⅷ)を読み、各3〜4問に4択で答える
空所補充
1文中の空所に入る語を(A)〜(K)の前置詞11個+(L) NO WORD から選ぶ
正誤判定
下線部A〜Dのうち誤りを1つ選ぶ。誤りがなければ(E) NO ERROR
この定型性は、そのまま武器になる
他学部と比べてみてください。法学部は大問数が6〜8題で揺れ、社会科学部は誤り指摘が廃止され、商学部は大問Ⅰの構成が変わりました。人間科学部だけは、5年間まったく動いていません。
つまり「本番で何が出るか」を完全に知った状態で臨めるということです。設問文を読む必要すらありません。この記事の後半で、セクションごとの処理手順をそのまま渡します。
セクションⅡの指示文が、この学部を象徴している
次の設問21〜30の空所を補うものとして最も適当な語を(A)〜(K)の中から選びなさい。ただし、使われない語が含まれていることもあります。また、同じ語を繰り返して使うこともできます。さらに、空所が文頭にある場合は、選択した語の語頭が大文字になるものとみなしなさい。空所に何も補う必要のない場合には(L)を選びなさい。
「同じ語を何度使ってもよい」「使わない語がある」「何も入らない場合がある」。消去法が一切使えない設計です。1問1問を独立に、正確に判断するしかありません。
なお「空所が文頭にある場合は語頭が大文字になるとみなす」という一文は2026年度に追加されました。文頭に空所が来る出題があり得る、という予告と読めます。

SECTION 03

設問数50→40問。何が削られたか
5年分の設問数を数えました。改革の影響が、セクションごとにはっきり分かれます。
年度
Ⅰ 読解
Ⅱ 空所補充
Ⅲ 正誤判定
合計
2022
25問(英文8本)
15問
10問
50問
2023
25問(英文8本)
15問
10問
50問
2024
25問(英文8本)
15問
10問
50問
2025
20問(英文6本)
10問
10問(据え置き)
40問
2026
20問(英文6本)
10問
10問(据え置き)
40問
正誤判定だけが、削られていない
読解は25問→20問(英文8本→6本)、空所補充は15問→10問。しかしセクションⅢの正誤判定だけは、5年とも10問のまま据え置きです。
これは配点上の比重が相対的に上がったことを意味します。50問中10問なら20%でしたが、40問中10問なら25%
正誤判定は「知っているか知らないか」で決まる知識問題です。対策の費用対効果が最も高いセクションだと考えてください。この記事のセクション07・08で、5年50問の全解答と狙われた文法項目を出します。
1問あたりの時間も計算しておきます。2024年度以前:90分÷50問=108秒。2025年度以降:60分÷40問=90秒。むしろ厳しくなっています。「設問が減ったから楽になった」は誤解です。

SECTION 04

セクションⅠ|1本300語の英文を6本さばく
セクションⅠは短い英文を何本も読む形式です。1本ずつ独立していて、テーマもばらばら。長文読解というより「科学ニュースの速読テスト」に近い性格です。
語数を実測しました。36本すべてで183〜426語、平均約302語。年間合計は約1,900〜2,700語です。
年度
英文数
設問配分
本文の総語数(実測)
2026
6本
4・4・3・3・3・3
約2,160語
2025
6本
4・4・3・3・3・3
約1,900語
2024
8本
4・3・3・3・3・3・3・3
約2,730語
2023
8本
4・3・3・3・3・3・3・3
約2,140語
2022
8本
4・3・3・3・3・3・3・3
約1,940語
配分は完全に固定。1本目だけ4問、以降3問
5年すべてで(ⅰ)が4問、以降が3問という配分でした(2026・2025年度は(ⅱ)も4問)。1ミリの揺れもありません。
ということは、本番で設問配分を確認する必要すらないということです。(ⅰ)に4問、あとは3問ずつ。この前提で時間を配れます。
1本300語+設問3〜4問を、2025年度以降は1本あたり約6分で処理する計算になります。
テーマは「科学ニュース」が圧倒的
2026年度に出た6本を並べます。人間科学部の性格がそのまま出ています。
(ⅰ) 廃棄電子機器から高純度の金を回収する新手法(チーズ製造由来の物質を利用)
(ⅱ) 世界各国の「パーソナルスペース」の広さを調べた研究
(ⅲ) 世界で約15億人が話す英語と、その内訳
(ⅳ) 白熱電球とLED電球の違い
(ⅴ) なぜ閏日は2月29日という中途半端な日にあるのか
(ⅵ) 脳が創造的なフロー状態(in the zone)に入る仕組み
2022年度なら、音楽と健康/アメリカコマドリの渡りの前倒し/化石とは何か/深海のアメリカオオアカイカ/アラスカの図書館/ケトン食とアルツハイマー/運動中の音楽/9,900万年前の鳥型恐竜。生物・医学・環境・脳科学・テクノロジーが中心で、そこに言語や文化の話題が混ざります。
「人間科学部だから心理学」ではない
人間環境科学科・健康福祉科学科・人間情報科学科という学科構成のとおり、環境・健康・情報にまたがる文理融合の学部です。英文もそれを反映して、自然科学系の一般向けニュース記事が主体になります。
難解な学術論文ではありません。ScienceDaily や CNN Health のような、一般読者向けの科学記事を想像してください。専門用語には文中で説明が付くことがほとんどです。
セクションⅠ 1本6分の処理手順

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【前提】1本 約300語+設問3〜4問。持ち時間は約6分

【0〜30秒】設問の「問い方」だけ見る(選択肢は読まない)
 What is the main point of ...?
 According to the passage, ...
 Which of the following is NOT ...?
 → 問い方が分かれば、何を探しながら読むかが決まる

【30秒〜4分】本文を通読する(戻り読みをしない)
 300語なら1回で読み切れる。2回読む時間はない
 数字(%・年・人数)には必ず丸をつける
 but / however / in fact の直後は必ず印をつける
  → 科学ニュースは「意外な発見」が主題になるため、
    逆接の直後に筆者の言いたいことが来る

【4〜6分】設問を処理する
 NOT型 → 本文に根拠がある3つに○を打ち、残りを選ぶ
 主旨型 → 第1文と最終文だけで決まることが多い
 数値型 → 丸をつけた数字に戻る

【選択肢の切り方】
 □ always / all / never / only が入っている → 消す
 □ 本文にない情報が1語でも入っている → 消す
 □ 「常識的に正しいが本文にない」 → 消す(最頻出の罠)
 □ 因果が逆になっている → 消す

【時間オーバーしたら】
 その本を捨てて次へ。1本は3〜4問しかない
 6本のうち1本を落としても、残り5本で取り返せる
 逆に1本に10分かけると、後半2本が丸ごと消える

【(ⅰ)は4問あることを忘れない】
 5年間ずっと (ⅰ) だけ4問。ここは少し丁寧に読んでよい

SECTION 05

セクションⅡ|前置詞65問と「NO WORD」の罠
1文の中に空所が1つあり、そこに入る前置詞を(A)〜(K)の11個から選びます。5年で計65問。実際の出題を見てください。
2023年度|Carol always made time ( ) her family even though she was busy.
2022年度|When it comes ( ) fixing computers, no one knows more than Jim.
2024年度|Robert was known for his outlandish stories so we took what he said ( )…
make time for、when it comes to、take something with a grain of salt。動詞句・慣用表現の前置詞を知っているかどうかで即決まります。文脈を読む必要はほとんどありません。
最大の罠は「(L) NO WORD」──65問中7問(約11%)
空所に何も入らない場合があります。5年で7問、割合にして約11%。
年度別では2022年度が3問、2023年度が2問、2024年度と2025年度が各1問、2026年度は0問出ない年もあるが、出る年は3問出るという振れ方です。
典型例は他動詞です。discuss / mention / marry / enter / approach / resemble / answer / attend。日本語で「〜について」「〜と」と訳すクセがあると、つい前置詞を入れてしまいます。これが狙いです。
10問中1問がNO WORDだと考えて臨むのが、期待値としては正解です。
消去法が効かない設計になっている
指示文にあるとおり、「使われない語がある」「同じ語を何度使ってもよい」。つまり1問ずつ独立に判断するしかありません。実際、2026年度は10問中 J(to)が2回使われています。
「もうtoは使ったから違う」という推理は成立しません。他学部の「各選択肢は1回のみ」形式とは真逆なので、混同しないでください。
NO WORDになる「前置詞不要」の他動詞リスト

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【前置詞をつけてはいけない他動詞】※NO WORDの最有力候補
discuss the problem(× discuss about)/議論する
mention the fact(× mention about)/言及する
explain the reason(× explain about)/説明する
marry her(× marry with)/結婚する
enter the room(× enter into)/入る
approach the station(× approach to)/近づく
resemble his father(× resemble to)/似ている
answer the question(× answer to)/答える
attend the meeting(× attend to)/出席する
reach the summit(× reach to)/到達する
oppose the plan(× oppose to)/反対する
obey the rules(× obey to)/従う
survive the accident(× survive from)/生き延びる
accompany her(× accompany with)/同行する
contact him(× contact to)/連絡する
join the club(× join to)/加わる
consider the offer(× consider about)/検討する
mention / describe / greet / follow / visit も同様

【逆に必ず前置詞が要る自動詞】※ここでNO WORDを選ぶと誤り
apologize to 人 for 事/謝る
object to -ing/反対する
consist of /〜から成る
account for /説明する、占める
graduate from /卒業する
complain about /不平を言う
listen to /聞く
wait for /待つ
look at /見る
arrive at / in /到着する
interfere with /妨げる
cope with /対処する

【判定手順】
1. 空所の直前の動詞を確認する
2. それが他動詞なら NO WORD を第一候補にする
3. 慣用句の一部(when it comes to など)なら前置詞が入る
4. 空所の直後が名詞か -ing かを見る
   → 前置詞の後ろは名詞・動名詞。to不定詞なら前置詞ではない

【注意】
NO WORD は5年で7問(約11%)。出ない年もある(2026年度は0問)
「必ず1問はあるはず」と決めつけて無理に選ぶのも失点になる

SECTION 06

5年分の選択肢を集計|出る前置詞は決まっている
セクションⅡの選択肢(A)〜(K)を5年分すべて集計しました。選ばれる前置詞には、はっきりした偏りがあります。
登場回数
前置詞
5年すべて
for/on
4年
about/into/to/in
3年
from/out/with/by
2年
across/off/through/at/up/down
1年
around/under/within/of/over
選択肢に並ぶのは、たった21種類
5年間で選択肢に登場した前置詞は21種類だけです。しかも上位10種(for・on・about・into・to・in・from・out・with・by)で大半を占めます。
つまりこの10語を軸に、動詞句と慣用表現を総ざらいしておけば、セクションⅡはほぼ攻略できるということ。無限に覚える必要はありません。
for と on は5年すべての選択肢に入っています。この2つに関わる表現は最優先で固めてください。
頻出10前置詞×動詞句・慣用表現リスト

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【FOR】5年すべての選択肢に登場
make time for /〜のために時間を作る ★実出題
account for /説明する、占める
be responsible for /責任がある
apply for /応募する
long for /切望する
make up for /埋め合わせる
stand for /表す
compensate for /補償する
be famous for /〜で有名
for the time being /当面は

【ON】5年すべての選択肢に登場
depend on /〜次第
insist on /主張する
concentrate on /集中する
rely on /頼る
work on /取り組む
keep on -ing /〜し続ける
on purpose /わざと
on the whole /概して
have an effect on /影響を与える
be based on /〜に基づく

【ABOUT】care about/be anxious about/bring about/
     set about -ing/think about/worry about

【INTO】look into(調査する)/turn into/run into(偶然会う)/
    break into/talk 人 into -ing(説得して〜させる)/
    put into practice/divide into

【TO】when it comes to /〜のことになると ★実出題
   look forward to -ing/be used to -ing/object to -ing
   lead to/contribute to/refer to/stick to/adjust to

【IN】succeed in/result in/specialize in/believe in/
   in advance/in charge of/in terms of/participate in

【FROM】prevent 人 from -ing/refrain from/derive from/
    suffer from/differ from/keep 人 from -ing

【OUT】find out/run out of/carry out/figure out/
    point out/turn out/out of order/out of the question

【WITH】take 〜 with a grain of salt /割り引いて受け取る ★実出題
    deal with/cope with/be satisfied with/
    provide 人 with/interfere with/come up with

【BY】by chance/by accident/by far/by no means/
   abide by/stand by/be accompanied by

【学習法】
上位10前置詞だけを、動詞句とセットで縦に覚える。
「前置詞から引く」形で整理すると、本番の選択肢の並びと一致する。

SECTION 07

セクションⅢ|正誤判定50問とNO ERROR率22%
下線部A〜Dのうち文法的に誤っているものを1つ選び、誤りがなければ(E) NO ERRORを選びます。5年とも10問で据え置き。全50問の正解を並べます。
年度
設問番号
正解の並び
NO ERROR
2026
31〜40
C・E・D・A・C・出題ミス・A・C・B・E
2問
2025
31〜40
B・B・D・D・D・D・A・B・A・E
1問
2024
41〜50
B・C・B・A・E・A・C・B・E・D
2問
2023
41〜50
E・B・E・A・C・D・B・D・E・C
3問
2022
41〜50
E・B・E・C・A・B・A・E・A・D
3問
有効49問中11問がNO ERROR。実に22.4%
出題ミス1問を除いた有効49問のうち、11問がE(NO ERROR)でした。4.5問に1問は「誤りなし」という計算です。
2022年度と2023年度は10問中3問がE。「必ずどこかが間違っている」と思い込んで探すと、正しい箇所を選んでしまいます。
正しい姿勢はこうです。4点(前置詞・単複・時制・品詞)を確認して見つからなければ、迷わずEを選ぶ。10問中2〜3問はEになる前提で臨んでください。
なお2026年度は設問番号が31〜40、2024年度以前は41〜50でした。これは前のセクションの設問数が減ったためで、形式そのものは同一です。

SECTION 08

正誤判定で狙われる文法項目リスト
実際の出題を見ると、狙いどころが明快です。いくつか具体例を挙げます。
実際に出た誤り
2024年度|it is no point in trying → there is no point in -ing(構文)
2024年度|much troubles → much trouble(不可算名詞)
2025年度|struggled to teach to the police → explain(語彙の取り違え)
2025年度|split the woods into small pieces → wood(可算・不可算で意味が変わる)
2023年度|buy ingredient for making pizza → ingredients(単複)
2022年度|every boy and girl are going → is(every+単数扱い)
狙いは4つに集約される
可算・不可算と単複(much troubles/ingredient/woods)── 最頻出。
主語と動詞の一致(every boy and girl are)。
前置詞と語法(teach to the police/no point in -ing)。
時制と仮定法(If all the Arctic ice melted, polar bears would…)。
難構文は1問も出ていません。中学〜高校基礎レベルの文法の穴を、正確に突いてくる問題です。
正誤判定 4点チェックリスト(本番で順に確認する)

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【チェック1】可算・不可算と単複(最頻出)
much trouble(× much troubles)
little chance(× few chance)
ingredients(複数形が必要な文脈)
wood(木材)と woods(森)/damage と damages(損害賠償)
advice / information / furniture / equipment / news / homework
 → すべて不可算。a や複数形にしない
much + 不可算/many + 可算
amount of + 不可算/number of + 可算

【チェック2】主語と動詞の一致
every boy and girl is(× are)/every は単数扱い
each of the students is(× are)
the number of students is / a number of students are
neither A nor B + Bに一致
動名詞が主語 → 単数

【チェック3】前置詞と語法
there is no point in -ing(× it is no point)
explain 〜 to 人(× teach to the police の語彙誤り)
discuss / mention / marry / enter / approach は他動詞
apologize to / object to -ing / cope with は前置詞が必要
be used to -ing(慣れている)と used to do(かつて〜した)

【チェック4】時制・仮定法・態
現在完了と yesterday / last year は共存しない
If S 過去形, S would 原形(仮定法過去)
be located / be proven など受動態の欠落
by the time S 現在形, S will have p.p.

【手順】
1. 下線部A〜Dを1つずつ声に出して読む
2. 上の4点だけを順にチェック(30秒)
3. 見つからなければ E(NO ERROR)を本気で検討する
  5年で49問中11問(22%)がEだった
4. 1問45秒。超えたら印をつけて飛ばす

【落とし穴】
「なんとなく不自然」で選ばない。
どのルールに違反しているかを言えないなら、それは正解ではない。

SECTION 09

出題ミス1件と、過去問を解くときの注意
過去5年を精査したところ、設問が無効になった事例が1件ありました。
2026年度 セクションⅢ 設問36出題ミスとして扱われています。
本番で「答えが2つある」と感じても、固まらないこと
正誤判定は性質上、出題ミスが起きやすい形式です。1問に2分かけるより、印をつけて次に進むほうが確実に得です。
また過去問を解くときは、大学公式サイトの「入試問題の訂正」情報を必ず確認してください。市販の問題集が対応していない場合があります。
もう一点、過去問の使い方で重要なことがあります。2024年度以前は50問・90分2025年度以降は40問・60分です。2024年度以前をそのまま90分で解くと、本番の時間感覚が身につきません。
おすすめは、2024年度以前の問題を「セクションⅠの英文6本+セクションⅡ10問+セクションⅢ10問」に間引いて60分で解く方法です。形式が完全に同じなので、この間引きが成立します。

SECTION 10

頻出トピック20と、知っておくべき背景知識
セクションⅠの36本を整理すると、次の20領域に集約されました。自然科学系の一般向けニュースが中心です。
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トピック
押さえるキーワード
01
脳科学と認知
neurons/flow state/cognition/brain scan
02
記憶と学習
memory retention/font/recall/lucid dreaming
03
食事と健康寿命
life expectancy/diet/ketones/Alzheimer’s
04
水分補給と身体
hydration/dehydration/metabolism
05
音楽と心身
blood pressure/stress hormones/exercise performance
06
動物の行動と生態
salamander/octopus nursery/Humboldt squid/migration
07
古生物と進化
fossil/dinosaur/species/amber
08
犬と人の共進化
domestication/breed/companionship
09
気候変動と生物
migration timing/warming/habitat/phenology
10
再生可能エネルギー
solar panels/canal/LED/incandescent
11
資源回収とリサイクル
e-waste/recovery/carbon footprint/landfill
12
宇宙と天文
black hole/sonification/telescope/data
13
情報機器と信頼性
hard disk drive/failure rate/data loss
14
言語と話者人口
native speaker/lingua franca/variety
15
言語政策と移民
temporary migrants/language policy/Québec
16
対人距離と文化
personal space/cross-cultural/norms
17
デジタルウェルビーイング
digital well-being/screen time/balance
18
安全とコミュニケーション
air traffic control/phraseology/misunderstanding
19
歴史遺産と保全
rock painting/National Register/preservation
20
多様性と雇用
paid internship/diversity/craft industry
「新しい研究で分かったこと」という型を覚える
36本の大半が、A new study/Researchers have found/Scientists have discovered で始まります。そして構造も共通です。
①発見の提示 → ②従来の常識との対比 → ③研究の方法や数値 → ④意義や今後の見通し。
この型を知っていれば、300語を1回読むだけで設問に答えられます。とくに②の「意外性」が主題になるので、but / however / in fact / surprisingly の直後には必ず印をつけてください。

SECTION 11

60分の時間配分と、解く順番
60分で40問。1問90秒です。そして人間科学部には、他学部にない大きな利点があります。セクションⅡとⅢは、本文を読む必要がない。
つまり知識で即決できる20問を先に片付け、残り時間を読解20問に全部使うという設計が可能です。番号順に解く理由はありません。
順番
対象
目安
狙い
1番目
セクションⅡ(10問)
7分
前置詞は知識問題。1問40秒で即決する
2番目
セクションⅢ(10問)
8分
4点チェックで即決。見つからなければE
3番目
セクションⅠ(20問)
40分
英文6本を1本6〜7分。ここに時間を集中させる
残り
見直し
5分
マークずれの確認、空欄を埋める
なぜ後ろから解くのか
セクションⅠから始めると、英文6本で40分以上使ってしまい、確実に取れるはずの知識問題20問が残るという最悪の展開になります。
逆にⅡ・Ⅲを先に15分で終えれば、残り45分をすべて読解に注げます。1本7分でも余裕がある計算です。
しかも知識問題は疲れる前のほうが精度が上がる。冒頭15分で20問を確保する設計は、体力配分としても合理的です。
本番用タイムテーブル(過去問演習でそのまま使う)

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開始  0分 ─ セクションⅡ(前置詞10問)  1問40秒
    7分 ─ セクションⅢ(正誤判定10問)1問45秒
   15分 ─ セクションⅠ(英文6本20問) 1本6〜7分
   55分 ─ 見直し(5分)
終了 60分

【セクションⅡ 1問40秒】
 空所の直前の動詞を見る → 他動詞なら NO WORD を疑う
 慣用句なら即決(when it comes to/make time for)
 分からなければ飛ばす。10問中2問までは捨ててよい

【セクションⅢ 1問45秒】
 4点チェック(可算不可算/主語動詞の一致/前置詞語法/時制)
 見つからなければ E(NO ERROR)
 5年で49問中11問=22%がEだった。恐れずEを選ぶ

【セクションⅠ 1本6〜7分】
 0〜30秒  設問の問い方だけ見る(選択肢は読まない)
 30秒〜4分 本文を通読。戻り読みをしない
 4〜6分   設問を処理
 ※(ⅰ)だけ4問。ここは7分かけてよい

【途中チェックポイント】
15分でⅡ・Ⅲが終わらない → 残りを機械的に埋めてⅠへ
35分で英文3本が終わっていない → 1本あたりを5分に切り詰める
55分に達したら、未着手の設問はすべて埋める

【捨てる基準】
セクションⅡ:40秒で決まらなければ飛ばす
セクションⅢ:45秒で見つからなければ E
セクションⅠ:1本に8分以上かけない。6本のうち1本は捨ててよい

【最後の5分でやること】
1. 空欄がないか確認する(4択なので埋めれば期待値プラス)
2. マーク番号のずれを、セクションの変わり目だけ確認する
3. セクションⅡで NO WORD を選んだ箇所を1度だけ見直す

SECTION 12

2027年度 超絶入試予想
ここから先は過去5年の実測と大学の公式発表からの推定です。的中を保証するものではありません。
予想①|3セクション構成は動かない(確度:極めて高い)
5年間まったく揺れていないうえに、大学自身が「問題構成や出題の意図はこれまでと変わらない」と公式に明言しています。2027年度もセクションⅠ読解/Ⅱ空所補充/Ⅲ正誤判定の順で来るとみて間違いありません。
予想②|40問構成が定着する(確度:高い)
2025・2026年度とも20問+10問+10問=40問で完全に一致しました。60分という時間から逆算しても、この配分が最も自然です。セクションⅠは英文6本、(ⅰ)と(ⅱ)が4問、以降3問という配分も2年連続で同じでした。
予想③|正誤判定10問は据え置き=比重は上昇
5年とも10問で不変。設問総数が減ったぶん、40問中10問=25%と比重が上がっています。対策の費用対効果が最も高いセクションであり続けるとみています。NO ERROR率も2割前後で推移するでしょう。
予想④|前置詞は上位10語が軸
5年間で選択肢に登場したのは21種類のみ。for と on は5年すべてに入り、about・into・to・in が4年。この10語を中心に動詞句を固めれば十分です。
また2026年度に「空所が文頭にある場合は語頭が大文字になるとみなす」という一文が追加されました。文頭に空所が来る出題に備えておくと安全です。
予想⑤|テーマは自然科学系ニュース
脳科学・健康・生物・環境・テクノロジーが軸で、そこに言語や文化が混ざる。この配分は5年間一貫しています。A new study で始まる300語程度の記事に慣れておくのが最短の対策です。
2027年度 予想トピック20(読み込んでおく順)

コピー

01 睡眠と脳の老廃物除去 glymphatic system/sleep quality
02 腸内細菌と心身 gut microbiome/gut-brain axis
03 運動と認知機能 exercise/cognitive decline/BDNF
04 超加工食品と健康 ultra-processed food/additives
05 ビタミン・サプリの効果検証 supplement/placebo/trial
06 若年層のメンタルヘルス anxiety/social media use
07 スクリーンタイムと視力・睡眠 blue light/myopia
08 AIと医療診断 diagnosis/machine learning/accuracy
09 ウェアラブル機器と健康管理 wearable/heart rate/data
10 感染症と免疫 vaccine/immunity/variant
11 動物の知能とコミュニケーション cognition/vocalization
12 昆虫の減少と生態系 insect decline/pollinator
13 海洋プラスチックと生物 microplastics/food chain
14 気候変動と生物の分布 range shift/phenology
15 再生可能エネルギーの新技術 perovskite/battery storage
16 資源回収とサーキュラーエコノミー e-waste/recycling
17 宇宙探査と観測 exoplanet/telescope/probe
18 古生物の新発見 fossil/amber/species
19 バイリンガリズムと脳 bilingual/language acquisition
20 都市の緑地と幸福度 green space/well-being

【使い方】
1トピック10分。日本語の解説記事を1本読み、
上のキーワードを英語で書き出して意味を確認するだけでよい。
20トピック×10分=約3.5時間。

【人間科学部だけの追加課題】
週3回、英語の科学ニュースを1本(250〜350語)読む。
"A new study" "Researchers have found" で始まる記事を選ぶこと。
① 発見 → ② 従来の常識との対比 → ③ 数値 → ④ 意義
という型に慣れれば、本番で1本6分は十分に届く。

SECTION 13

逆算3か月ロードマップ
人間科学部は型が完全に決まっているぶん、対策も明快に3本立てになります。読解・前置詞・文法。それぞれ独立して積めます。
時期
目的
やること
1か月目
知識問題を固める
前置詞10語の動詞句リストと、正誤判定4点チェックを完全に暗記する
2か月目
速読の型を作る
300語の科学ニュースを週5本、1本6分で処理する訓練
3か月目前半
通し演習
60分フルセットを週2回。必ずⅡ→Ⅲ→Ⅰの順で解く
3か月目後半
背景知識と共通テスト
予想トピック20を消化。共通テストの選択科目(40点)を仕上げる
前日
確認だけ
前置詞リストと4点チェックを眺める。新しい問題には手を出さない
共通テストの「選択科目40点」が意外に重い
国英型も数英型も、共通テスト60点のうち40点が選択科目1つです。地歴公民・理科・情報・数学(国英型)から選べます。
150点満点のうち40点、つまり約27%が選択科目1科目で決まります。英語(50点)に迫る比重です。最も得点しやすい科目を選ぶ設計が、そのまま合否に効きます。
なお制度は年度により変わりうるので、出願前に必ずその年度の募集要項で確認してください。
過去問については、2024年度以前も形式が完全に同じなので遡って使えます。ただし50問・90分なので、英文6本+前置詞10問+正誤判定10問に間引いて60分で解くのを推奨します。形式が同一だからこそ可能な使い方です。

SECTION 14

落ちる人に共通する7つのパターン
パターン1|番号順に解いて、知識問題20問が残る
セクションⅠから始めると英文6本で40分以上かかり、確実に取れるはずのⅡ・Ⅲが残ります。
処方:Ⅱ→Ⅲ→Ⅰの順で解く。冒頭15分で20問を確保する。
パターン2|90分の想定で演習している
現行方式は60分・40問=1問90秒。2024年度以前(90分・50問=108秒)より厳しくなっています。
処方:2024年度以前の過去問は間引いて60分で解く。
パターン3|NO WORDの存在を忘れる
65問中7問(約11%)で「何も入らない」が正解でした。discuss / mention / marry などの他動詞に前置詞を入れてしまう典型例です。
処方:空所の直前が他動詞なら、まずNO WORDを疑う。
パターン4|正誤判定で無理に間違いを探す
有効49問中11問(22%)がNO ERRORでした。「必ずどこかが誤り」と思い込むと、正しい箇所を選んでしまいます。
処方:4点チェックで見つからなければ、迷わずEを選ぶ。
パターン5|セクションⅡで消去法を使う
「同じ語を繰り返して使うこともできます」と明記されています。実際2026年度は to が2回使われました。
処方:1問ずつ独立に判断する。他学部の「各1回のみ」形式と混同しない。
パターン6|1本の英文に固執する
1本は3〜4問しかありません。1本に10分かけると、後半2本が丸ごと消えます。
処方:1本8分を上限にする。6本のうち1本は捨ててよいと割り切る。
パターン7|共通テストの選択科目を軽視する
150点満点のうち選択科目1つで40点。英語の50点に迫る比重です。
処方:出願前に、最も得点しやすい選択科目を戦略的に決める。
この記事のまとめ
2025年度に共通テスト併用へ。英語は90分→60分、50問→40問
3セクション構成は5年間まったく不変。型を知って臨める
正誤判定だけ10問で据え置き。比重が20%→25%に上昇した
NO WORDは65問中7問、NO ERRORは49問中11問。恐れずに選ぶ
Ⅱ→Ⅲ→Ⅰの順で解く。冒頭15分で知識問題20問を確保する
出るものが分かっている試験です。
先回りした人から、順に受かります。