Part 2は「質問タイプの見極め」から
Part 2では、質問も選択肢も問題用紙に印刷されておらず、音声は1回しか流れません。そのため、質問の最初の数語で「どんなタイプの質問か」を見極めることがとても大切です。
この記事では、質問を次の7つのタイプに分けて考えます。
- 疑問詞で始まる質問(When / Where / Who / What / Why / How)
- Yes/Noで答えられる質問(Do you ~? / Is it ~? など)
- 選択疑問(A or B?)
- 依頼(Could you ~? / Would you mind ~?)
- 提案・勧誘(Why don't we ~? / How about ~?)
- 平叙文(質問の形をしていない発言)
- 付加疑問・否定疑問(~, isn't it? / Didn't you ~?)
タイプがわかると、応答の方向がある程度予想できます。ただし、TOEICのPart 2では、直接的でない「遠回しな応答」が正解になることもよくあります。タイプごとの基本の答え方と、遠回しに答えるときの型の両方を知っておきましょう。
タイプ1〜3:疑問詞・Yes/No・選択疑問
タイプ1:疑問詞で始まる質問
最初の疑問詞が、答えの方向を決めます。
- When is the report due? → By the end of the week.(時)
- How long will the repair take? → About two hours.(時間の長さ)
How は後ろに続く語で意味が変わります。How long(期間)、How many(数)、How often(頻度)、How much(金額・量)の区別は、確実にしておきましょう。
タイプ2:Yes/Noで答えられる質問
Yes / No で始まる応答はもちろんですが、Yes / No を言わずに答える応答もよく正解になります。
- Did you finish the slides? → I'm working on the last page now.(まだ途中=No に近い)
タイプ3:選択疑問(A or B?)
Yes / No で答えるのは基本的に不自然です。
- Would you like to meet on Monday or Tuesday? → Tuesday works better for me.
- 別の型:Either is fine. / Neither, actually. Can we do Wednesday?
「どちらでもいい」「どちらでもない」という応答も正解になりうることを覚えておきましょう。
タイプ4〜5:依頼と提案
タイプ4:依頼
Could you ~? / Would you mind ~? は、相手に何かを頼む表現です。応答は「引き受ける」か「断る・条件をつける」のどちらかになりやすいです。
- Could you check these figures? → Sure, I'll do it right after lunch.
- Would you mind closing the window? → Not at all.
Would you mind ~? は「〜するのは嫌ですか」という意味なので、引き受けるときは Not at all. や No problem. のように否定の形で答えます。Yes と答えると「嫌です」という意味になりうるので注意が必要です。
タイプ5:提案・勧誘
Why don't we ~? / How about ~? / Let's ~. などは、何かを一緒にすることを提案する表現です。
- Why don't we order lunch for the meeting? → That's a great idea.
- How about taking the train instead? → I'd rather drive, actually.
Why を聞いて理由を答える選択肢(Because ~)を選んでしまうのは、Part 2の典型的なミスです。Why don't we / Why don't you は提案、と音でセットにして覚えましょう。
タイプ6〜7:平叙文と付加疑問
タイプ6:平叙文
質問の形をしていない発言は、応答の予想が最も難しいタイプです。話し手が「何を伝えたいか」「何に困っているか」を考えましょう。
- The copy machine is jammed again. → I'll call the maintenance team.(困りごと→対応)
- I heard the client liked our proposal. → That's great news.(報告→反応)
- It's getting really cold in here. → Should I turn up the heating?(遠回しな依頼→申し出)
タイプ7:付加疑問・否定疑問
~, isn't it? / ~, don't you? や Didn't you ~? は、形が複雑に聞こえますが、答え方は普通の Yes/No 疑問と同じと考えて大丈夫です。事実がそうなら Yes、違うなら No です。
- The seminar starts at ten, doesn't it? → Yes, in the main hall.
- Didn't you order more paper? → No, I forgot. I'll do it now.
日本語の「はい、しませんでした」のような感覚で答えを選ぶと混乱します。事実に合わせて Yes / No を選ぶ、と割り切りましょう。
本番でのPart 2の心構え
Part 2は25問が続けて流れるため、途中で集中が切れやすいパートでもあります。本番では次の3つを意識しましょう。
- 1問ごとに気持ちをリセットする:前の問題に自信がなくても、次の質問の最初の数語に集中する
- 迷ったら消去法:明らかにかみ合わない選択肢を外し、残ったものから選ぶ
- マークは素早く:選んだらすぐにマークし、次の質問に備える
Part 2の練習は、1回あたり10分程度でも続けることで効果が出やすいパートです。通勤・通学中に質問文だけを聞いて、自分なりの応答を心の中で言ってみるのも良い練習になります。
引っかけの3パターンと1日10分の練習
Part 2の不正解の選択肢には、よく見られる型があります。
- 音の引っかけ:質問の単語と似た音の単語が入っている(copy と coffee など)
- 同じ単語の引っかけ:質問と同じ単語が入っているが、内容はかみ合わない
- 関連語の引っかけ:質問の話題に関係する単語が入っているが、答えになっていない
1日10分の練習メニュー
- Part 2の質問を1問聞いて止め、7つのうちどのタイプかを判断(2秒以内が目標)
- 自分なら何と答えるかを英語で一言言う
- 選択肢を聞いて答えを選ぶ
- 間違えた問題は、どの引っかけに引っかかったかをメモ
これを1日10問続けると、質問を聞いた瞬間に応答の方向が浮かぶようになってきます。
1週間メニュー
- 月・火:疑問詞の質問を集中練習
- 水:依頼と提案
- 木:平叙文
- 金:付加疑問・否定疑問
- 土:25問を通しで解く
- 日:1週間で間違えた問題だけを解き直す



