新形式ライティングの全体像
改訂後のライティングは約23分で、次の3種類のタスクで構成されています。
- Build a Sentence(10問)――語句を並べ替えて、文法的に正しい文や疑問文を作る
- Write an Email(1問・約7分)――学生生活や社会的な場面で、依頼、情報提供、解決策の提案などのメールを書く
- Write for an Academic Discussion(1問・約10分)――オンライン授業の議論に参加し、自分の意見を述べて支える
公式の説明では、ライティングの採点で重視されるのは、完璧な下書きではなく、考えをどれだけ明確かつ効果的に伝えられているかだとされています。
ポイント:難しい単語より、正確で読みやすい文。制限時間の中で「伝わる文章」を書き切ることが目標です。
Build a Sentence:語順の知識がそのまま点になる
このタスクでは、いくつかの語句が与えられ、それを並べ替えて正しい文を作ります。英語の文の組み立て方をどれだけ理解しているかが問われます。
自作の例で考えてみましょう。
語句:[ the / you / know / when / do / starts / lecture ]
答えは Do you know when the lecture starts? です。ポイントは、間接疑問(when the lecture starts)の中では、疑問文の語順(does the lecture start)ではなく、ふつうの文の語順になることです。
よく出る文の型
- 間接疑問:Can you tell me where the office is?
- 否定文:I haven't finished the report yet.
- 受け身:The results will be announced next week.
- 比較:This course is more difficult than I expected.
- 関係詞:The book that I borrowed was very useful.
解き方のコツ
- まず主語と動詞を見つける
- 疑問文か平叙文かを、文末の記号や語句から判断する
- 残りの語句を、修飾する語の近くに置いていく
練習法
苦手な文の型をノートに集め、自分で例文を作って音読しましょう。語順は、声に出して覚えると体に残りやすくなります。
Write an Email:目的がすぐ伝わるメールの型
約7分でメールを1通書くタスクです。場面と目的が示され、それに合ったメールを書きます。短い時間で書き切るには、流れを決めておくことが大切です。
メールの基本の流れ
- あいさつ――Dear Professor Smith, / Hi Emma,
- 目的――I'm writing to ask about ... / I'm writing to let you know that ...
- 詳しい内容――状況の説明、依頼や提案の具体的な中身(2〜3文)
- 結び――Thank you for your time. / I look forward to hearing from you.
- 署名――Best regards, 名前
解答例(自作)
場面:授業の課題の締切に間に合わないため、教授に延長をお願いする。
Dear Professor Brown,
I'm writing to ask if I could have a short extension on the history essay. Last week I had a high fever and could not study for several days. I have already finished the research, and I believe I can submit a complete essay by next Monday. I would be very grateful if you could consider my request.
Thank you for your understanding.
Best regards,
Ken Sato
よくあるミス
- 目的が最後まで出てこない→最初の2文で目的を伝える
- 指示された要素が抜けている→問題文で求められている内容をすべて入れる
- 相手に合わない言葉づかい→教授にはていねいに、友人にはくだけすぎない程度に
Academic Discussion:議論に参加する意見文
約10分で、オンライン授業の議論に書き込むタスクです。画面には教授の問いかけと、他の学生の意見が表示され、それを読んだうえで自分の意見を書きます。
書き方の型
- 自分の立場――最初の1文で意見をはっきり述べる
- 理由――なぜそう考えるのかを説明する
- 具体例――理由を支える例や経験を挙げる
- 他の意見への言及――他の学生の意見に一言触れ、賛成・反対・補足をする
解答例(自作)
教授の問い:「大学はすべての授業をオンラインで受けられるようにすべきか?」
I believe universities should offer more online classes, but not replace all face-to-face classes. Online classes allow students to study at their own pace, which is helpful for those who have part-time jobs or live far from campus. However, I partly disagree with Lisa's idea that all classes should be online. In science courses, for example, students need to do experiments in a lab, and discussions are often more active in the classroom. Therefore, a mix of online and in-person classes would be the best choice.
ポイント
- 他の学生の名前を出して触れると、議論に参加している答案になる
- 意見は1つに絞り、理由と例で深める
- 最後に結論をもう一度短く述べると、まとまりが出る
よくある失敗
- 他の学生の意見を言い換えただけで、自分の考えが見えない
- 理由を3つも4つも並べて、どれも浅くなってしまう
- 問いかけから少しずれた話題について書いてしまう
書き始める前の1分で、「立場」「理由1つ」「例1つ」をメモしておくと、こうした失敗を防げます。
時間内に書き切るための練習と見直し
ライティングは、知識があっても時間内に書けなければ点になりません。普段からタイマーを使って書く習慣をつけましょう。
練習の手順
- タイマーをセットして(メールは7分、討論は10分)、問題に取り組む
- 書き終えたら、次のチェックリストで見直す
- 問題で求められた要素がすべて入っているか
- 主語と動詞の一致(3人称単数の s など)
- 時制はそろっているか
- 冠詞(a、the)の抜けはないか
- スペルミスはないか
- 翌日、同じ答案を読み直し、よりわかりやすい表現に書き換えてみる
タイピングにも慣れておく
TOEFLはパソコンで解答します。テストセンターのキーボードは英語配列なので、アポストロフィなどの記号の位置に戸惑わないよう、普段から英語配列でタイプする練習をしておくと安心です。
1週間メニュー例(1日20〜30分)
- Build a Sentence 10問(毎日)
- メール1通を7分で書く(月・水・金)
- 討論の書き込みを10分で書く(火・木・土)
- 日曜:1週間分の答案を見直し、よくあるミスをリスト化する
今日はまず、「友人に来週の勉強会の日程変更を知らせるメール」を、タイマー7分で書いてみましょう。



