本文へ
🔥0
📝 試験対策

💬 ディベート・スピーキング力を上げる動画活用術|PREP法と反論の型

✍️ 原田英語が厳選・執筆🗓 2026-09-28📖 9分🎁 読了で +10XP
「英語で意見を言ってください」と言われて、頭が真っ白になったことはありませんか? 実は、英語で意見を言うのが苦手な原因は、英語力だけではありません。「何を、どの順番で話すか」という型を知らないことも大きな理由です。この記事では、PREP法と反論の型を身につけ、ディベートやスピーチの動画を使って練習する方法を紹介します。

話せない原因は「英語力」だけじゃない

英語で意見を言う場面は、学校の授業、英検の面接、IELTSのスピーキングテスト、大学のディスカッション、仕事の会議など、たくさんあります。そして多くの人が、「単語は知っているのに、うまく話せない」と感じています。

その原因の一つは、話の組み立て方です。日本語でも、急に「〇〇についてどう思う?」と聞かれて、筋道立てて答えるのは簡単ではありませんよね。英語ではそこに「英語で言う」という負担が加わるので、なおさら難しくなります。

逆に言えば、話の型を先に身につけておけば、頭の中は「中身を考える」ことと「英語にする」ことに集中できます。型は、スピーキングの「補助輪」のようなものです。

この記事で紹介する型は、主に次の2つです。

  • PREP法:自分の意見をわかりやすく伝える型
  • 反論の4ステップ:相手の意見に反論する型

そして、ディベートやスピーチの動画を見ながら、これらの型が実際にどう使われているかを観察し、自分でも練習していきます。

ポイント:話す力は「英語力 × 組み立て力」。組み立て力は、型を覚えればすぐに伸ばせます。

PREP法:意見を伝える基本の型

PREP法とは

PREP法は、次の4つの順番で話す方法です。

  1. P(Point)結論:私の意見は〇〇です
  2. R(Reason)理由:なぜなら〜だからです
  3. E(Example)具体例:たとえば〜
  4. P(Point)結論をくり返す:だから、私は〇〇だと思います

最初に結論を言うので、聞き手は話のゴールがわかった状態で理由や例を聞くことができます。英語のスピーチや議論では、結論を先に言う話し方が好まれることが多く、PREP法はその基本になります。

英語で使えるフレーズ

  • Point:I think that... / In my opinion, ... / I believe that...
  • Reason:This is because... / The main reason is that...
  • Example:For example, ... / For instance, ...
  • Point:That is why I think... / For these reasons, ...

例:「学生は制服を着るべきか?」

(以下は編集部による作例です)

  • P:I think students should wear school uniforms.
  • R:This is because uniforms help students focus on studying rather than fashion.
  • E:For example, students do not have to spend time choosing clothes every morning, and they may feel less pressure to buy expensive clothes.
  • P:That is why I believe school uniforms are a good idea.

このように、4つのパーツに分けるだけで、短くても筋の通った意見になります。

ポイント:理由(R)と具体例(E)は、それぞれ1つで十分。まずは「短く・筋が通っている」ことを目指しましょう。

反論の4ステップ:相手の意見に答える型

ディベートやディスカッションでは、自分の意見を言うだけでなく、相手の意見に反論することも必要です。反論にも型があります。ここでは、ディベートの練習でよく使われる4ステップを紹介します。

  1. 相手の主張を引用する(They say...)
  2. 反論を示す(But...)
  3. 理由・根拠を述べる(Because...)
  4. 結論として、自分の主張の強さを示す(Therefore...)

例:「制服は必要ない」という意見への反論

(以下は編集部による作例です)

  • They say:The other side says that uniforms limit students' freedom of expression.
  • But:However, students can still express themselves in many other ways.
  • Because:For example, they can show their personality through their ideas, club activities, and the way they speak.
  • Therefore:Therefore, uniforms do not seriously limit students' freedom.

反論のポイント

  • 相手の主張を正確にくり返す:相手の意見をきちんと聞いていることを示すと、議論がかみ合います。
  • 人ではなく意見に反論する:相手を否定するのではなく、主張の内容に対して反論しましょう。
  • 一部を認めるのもあり:I understand your point, but... のように、一部を認めてから反論すると、やわらかく、説得力のある印象になります。

便利なフレーズ

  • I see your point, but...
  • That may be true in some cases, but...
  • I'm not sure I agree, because...

動画で「型」を観察する見方

型を知ったら、次は実際のディベートやスピーチの動画を見て、型がどう使われているかを観察しましょう。YouTubeには、大学のディベート大会、スピーチコンテスト、TEDトークなど、英語で意見を述べる動画がたくさんあります。

観察のポイント

  • 結論はどこで言っている?:最初の何秒で主張が出てくるか
  • 理由はいくつ?:First, ... Second, ... のように番号をつけて整理しているか
  • 具体例はどんな種類?:数字、自分の経験、たとえ話など
  • つなぎの言葉:However, In addition, On the other hand などの使い方
  • 反論のしかた:相手の意見をどう引用し、どう切り返しているか

見方のステップ

  1. 1回目:内容を楽しむ(必要なら字幕あり)
  2. 2回目:英語字幕で、PREPや反論の型に当てはまる部分を探す
  3. 3回目:気に入った表現をメモし、30秒ほどをオーバーラッピング

スピーチから学べること

TEDなどのスピーチ動画は、話し方のお手本にもなります。声の大きさ、間(ポーズ)の取り方、強調のしかた、ジェスチャーなど、英語そのもの以外の「伝える技術」もたくさん学べます。

ポイント:うまい話し手の「型」を見つけたら、それが自分の練習の設計図になります。

試験別:英検の面接・IELTSスピーキングへの応用

PREP法と反論の型は、英語の試験でもそのまま役立ちます。※試験の形式は変更されることがあるので、最新の情報は必ず各試験の公式サイトで確認してください。

英検の面接(二次試験)

英検の準2級以上の面接では、あるテーマについて自分の意見を問われる質問があります。「Do you think...?」のような質問に対して、次のように答えるとPREP法が活きます。

  • まず Yes / No をはっきり言う(Point)
  • 理由を1〜2文で説明する(Reason)
  • 必要なら具体例を1つ加える(Example)

準1級や1級になると、より社会的なテーマについて意見を求められ、まとまった長さで話す力が必要になります。1級では、与えられたトピックから1つを選んでスピーチをする形式があり、PREP法を基本にした構成力が重要です。

IELTSスピーキング

IELTSのスピーキングテストは、面接官との1対1の形式で、主に3つのパートで構成されています。

  • Part 1:自分自身や身近な話題についての質問
  • Part 2:カードに書かれたトピックについて、準備時間のあと、まとまった長さで話す
  • Part 3:Part 2のテーマに関連した、より抽象的な話題についてのディスカッション

特にPart 3では、意見とその理由を説明する力や、別の見方と比べる力が問われます。PREP法に加えて、On the other hand, some people think... のように、反対の立場にも触れる練習をしておくとよいでしょう。

試験対策の練習法

  • 過去問や問題集の質問を使って、PREP法で答える練習をする
  • 答えを録音して、「結論が最初にあるか」「理由は明確か」をチェックする
  • 時間を計り、決められた時間内で話す練習をする

1人でもできる!スピーキング練習メニュー

スピーキングの練習相手がいなくても、1人でできる練習はたくさんあります。

毎日5分:ワントピック・スピーチ

  1. 身近なトピックを1つ選ぶ(例:Is it better to live in a city or in the countryside?)
  2. 30秒でPREPのメモを作る(キーワードだけでOK)
  3. 1分間、PREP法で話して録音する
  4. 録音を聞いて、言えなかった表現を調べる
  5. もう一度、同じトピックで話す

週1回:一人ディベート

1つのテーマについて、賛成側と反対側の両方の立場で、PREP法で意見を言ってみます。そのあと、反論の4ステップで、お互いの意見に反論してみましょう。両方の立場で考えることで、論理的に考える力が鍛えられます。

練習用トピックの例

  • Should homework be banned?
  • Is it important to learn a foreign language?
  • Should people use cashless payments more?
  • Are online classes better than face-to-face classes?
  • Should cars be banned from city centers?

動画と組み合わせる

ディベートやスピーチの動画で見つけた表現を、翌日のワントピック・スピーチで1つ使ってみる。インプットとアウトプットをつなげることで、表現が自分のものになっていきます。

ポイント:最初は同じトピックを何度話してもOK。くり返すうちに、スムーズに言える表現が増えていきます。

まとめ:型を身につければ、英語の意見はもっと言える

英語で意見を言うためのポイントを振り返りましょう。

  • 話せない原因は、英語力だけでなく「組み立て方」にもある
  • PREP法(結論→理由→具体例→結論)で、意見をわかりやすく伝える
  • 反論の4ステップ(They say → But → Because → Therefore)で、議論をかみ合わせる
  • ディベートやスピーチの動画で、型の使われ方を観察する
  • 英検の面接やIELTSのスピーキングでも、型はそのまま役立つ

最初は型どおりに話すのがぎこちなく感じるかもしれません。でも、何度も使ううちに、型は自然と自分の話し方の一部になっていきます。今日は1つトピックを選んで、1分間だけ英語で意見を言ってみましょう。

📺 このコラムと一緒に見たい動画

✅ 今日からやること

よくある質問

PREP法とは何ですか?
Point(結論)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(結論のくり返し)の順番で話す方法です。最初に結論を言うので、聞き手にとって話のゴールがわかりやすく、英語のスピーチや議論、試験の面接でも役立ちます。
英検の面接でもPREP法は使えますか?
使えます。意見を問う質問に対して、まずYes/Noなどの結論をはっきり言い、理由と必要に応じて具体例を加えると、筋の通った答えになります。試験形式は変更されることがあるので、最新情報は英検の公式サイトで確認しましょう。
練習相手がいなくてもスピーキング力は伸ばせますか?
伸ばせます。トピックを決めてPREP法で1分間話し、録音して聞き直す練習や、賛成・反対の両方の立場で話す一人ディベートがおすすめです。
反論するとき、相手に失礼にならないか心配です。
人ではなく意見に反論すること、I see your point, but... のように相手の意見を一部認めてから反論することを意識すると、やわらかく説得力のある伝え方になります。
✍️
英語の神動画図鑑 編集部(原田英語)
原田英語が、現場の英語教師の目で世界の英語学習動画と勉強法を厳選。紹介文・コラムはすべてオリジナルで書いています。運営者について・お問い合わせ

次に読むなら