準1級の試験形式を確認しよう
準1級の一次試験は、リーディング・ライティング(90分)とリスニング(約30分)です。
リーディング
- 短文の語句空所補充:18問
- 長文の語句空所補充:6問(説明文・評論文など)
- 長文の内容一致選択:7問
ライティング(2題)
- 英文要約(語数の目安60〜70語)
- 英作文:TOPIC について、示された POINTS のうち2つを使って意見を書く(語数の目安120〜150語)
リスニング(すべて放送1回)
- 会話の内容一致選択:12問
- 文の内容一致選択:12問
- Real-Life形式の内容一致選択:5問(アナウンスなど)
二次試験(約8分)
面接委員との簡単な日常会話のあと、4コマのイラストの展開を2分間でナレーションし、そのあと意見を問う質問が4問続きます。2024年度からは、意見を問う質問の一部で、質問の前に話題を導入する文が読まれる形になりました。
話題は社会生活、文化、科学、医療、テクノロジー、ビジネス、政治など、幅広い分野から出題されます。
語彙18問:準1級の最大の壁
準1級で多くの人が苦戦するのが語彙問題です。2級までの単語帳ではほとんど見かけない単語が並びます。
覚え方のコツ
- 準1級用の単語帳を1冊に絞る:何冊も手を出すより、1冊を完璧に。
- 1日の量を多めに、何周もする:1日100語を「さっと見る→意味を思い出す→言えなかったものに印」のペースで回し、印のついた単語を翌日以降にくり返します。
- 句動詞は例文で:準1級では come up with(思いつく)、put off(延期する)、fall through(だめになる)のような句動詞もよく問われます。
語源を味方にする
準1級の単語は、語源(パーツ)から意味を推測できるものが多くあります。
- pre(前に)+dict(言う)→ predict(予測する)
- re(再び)+vive(生きる)→ revive(よみがえらせる)
- in(ない)+evitable(避けられる)→ inevitable(避けられない)
知らない単語に出会ったとき、パーツに分けて考える習慣がつくと、本番で選択肢を絞り込めるようになります。
長文:評論文を「主張」で読む
準1級の長文は、説明文だけでなく評論文が加わります。研究結果や、ある考え方への賛否が紹介される文章です。
読み方の手順
- 第1段落で「何の話か」「どんな問題提起か」をつかむ
- 各段落の最初の1〜2文で、その段落の役割(主張・根拠・反論・結論)を判断する
- 設問を読み、該当する段落に戻って細部を確認する
「だれの意見か」を区別する
評論文では、研究者の意見、批判する人の意見、筆者の意見が入り混じります。some researchers argue... / critics point out... / however, others believe... のような表現に印をつけ、意見の持ち主を区別しながら読みましょう。設問では「〜の研究者は何を示したか」「批判者は何を心配しているか」がよく問われます。
練習の方法
過去問の長文を解いたあと、各段落の要点を英語で1文ずつ書き出す練習がおすすめです。これは要約問題の練習にもなり、一石二鳥です。
リスニング:Real-Life形式に慣れる
準1級のリスニングの特徴は、第3部のReal-Life形式です。空港のアナウンス、留守番電話のメッセージ、ツアーの説明など、実生活の場面を想定した音声を聞き、状況に合った行動を選びます。
Real-Life形式の攻め方
- 問題冊子には「Situation(状況)」と「Question(質問)」が書かれています。放送前に必ず読んでおくことが最大のコツです。
- 状況を読んで、「自分は何を知りたい立場か」を頭に置いてから聞きます。
例(自作の状況):
Situation: You are at a train station. You need to arrive in Greenville by 3 p.m. You hear an announcement.
→ 「3時までに着ける電車」を探す、と決めてから聞く。
アナウンスでは、最初に言った情報が途中で訂正されることがあります。「However」「Please note that」のあとに変更点が来ることが多いので、最後まで集中しましょう。
毎日の練習
第1部・第2部の練習では、1回で解いてからスクリプトを確認し、聞き取れなかった文を音声に合わせてシャドーイングします。1日15〜20分を続けると、音のスピードに耳が慣れていきます。
面接:4コマナレーションと社会的な質問
4コマナレーション(2分間)
準1級の面接では、4コマのイラストの展開を2分間で説明します。カードには最初の一文が書かれているので、それを読んでから話し始めます。
コツは、各コマで2〜3文を目安に話すことです。
- 人物の行動(過去形・過去進行形)
- 吹き出しのセリフ(〜と言った)
- 状況を表す文字や看板の情報
コマの間は、The next day, / A few weeks later, / That evening, のように、カードに書かれた時間の表現を使ってつなぎます。
意見を問う質問
No.1 はイラストに関連した質問で、「あなたがこの人物ならどう思うか」のように問われることがあります。No.2 以降は社会的な話題の質問です。
例(自作):Should companies provide more support for employees who want to study?
I think so. Supporting employees' learning can help them develop new skills, and in the long run, it also benefits the company. For example, a company that pays for language lessons may be able to expand its business overseas.
「立場→理由→具体例」の3段で、30秒前後で話すことを目安に練習しましょう。
3か月プランとよくある失敗
3か月プラン
- 1か月目:単語帳1冊を毎日100語ペースで回す。長文を週4題。過去問で弱点チェック。
- 2か月目:要約・英作文を週1題ずつ書いて添削を受ける。リスニング毎日20分(Real-Life形式は状況を先に読む練習)。
- 3か月目:過去問を時間を計って3回分。面接用に4コマナレーションを週3回、録音して聞き返す。
よくある失敗
- 語彙問題に時間をかけすぎる:知らない単語は考えても出てきません。わからない問題は早めに見切って、長文とライティングに時間を回しましょう。
- 単語帳の「日本語訳」だけ覚える:選択肢の単語同士の使い分けがわからず迷います。例文も一緒に確認を。
- ナレーションで細部にこだわる:1コマに時間を使いすぎて最後のコマまで届かないのが一番もったいない失敗です。2分で4コマを話し切る練習をしましょう。
- 意見の質問に Yes / No だけ:必ず理由と具体例を足します。
ポイント:準1級は「語彙で差がつく」級です。毎日の単語が、長文・リスニング・面接すべての土台になります。
今日は単語帳の最初の100語を「思い出す」ペースでチェックしてみましょう。



