まずは試験の中身を知ろう
英検5級・4級の一次試験は、リーディングとリスニングの2つです。3級以上にあるライティングや面接はありません。
5級(中学初級程度)
- リーディング25分:短文の語句空所補充15問、会話文の文空所補充5問、日本文付きの語句整序(並べ替え)5問
- リスニング約20分:会話の応答文選択10問、会話の内容一致選択5問、イラストの内容一致選択10問(いずれも放送は2回)
4級(中学中級程度)
- リーディング35分:短文の語句空所補充15問、会話文の文空所補充5問、語句整序5問、長文の内容一致選択10問(掲示・Eメール・説明文など)
- リスニング約30分:会話の応答文選択10問、会話の内容一致選択10問、文の内容一致選択10問(いずれも放送は2回)
5級と4級の大きな違いは、4級に長文の問題が加わることです。お知らせの掲示やEメール、短い説明文を読んで質問に答えます。
このほか、4級・5級には録音形式のスピーキングテストがあります。一次試験の合否とは別に判定され、申し込んだ人は全員受けることができます。
ポイント:全部選択式なので「わからなくても必ずマークする」。空欄を作らないだけで得点は確実に上がります。
単語と基本文法は「声に出して」覚える
5級・4級の土台は、身近な単語と基本の文の形です。5級なら be動詞・一般動詞の現在形、疑問文、can など。4級ではそこに過去形、未来の表現(will / be going to)、比較、不定詞の基本などが加わります。
単語は「絵」と「音」でセットに
単語帳を眺めるだけでは、リスニングで聞き取れません。おすすめは次の3ステップです。
- 音声を聞きながら単語を見る
- 音声のあとについて声に出す
- 日本語を見て、英語を口で言ってみる(言えなかったものに印)
たとえば曜日・月・数字・食べ物・家族・教科などは、グループごとにまとめると覚えやすくなります。
文法は「例文ごと」覚える
文法用語を暗記するより、短い例文を丸ごと覚えるほうが試験で役立ちます。
- I play tennis every Sunday.(私は毎週日曜日にテニスをします)
- Can you open the window?(窓を開けてくれますか)
- I went to the library yesterday.(私は昨日図書館に行きました)
同じ例文を何度も音読していると、「yesterday があるから過去形だな」と自然に気づけるようになります。
並べ替え問題と会話文問題のコツ
語句整序(並べ替え)は「日本語の順番」に引っぱられない
並べ替え問題では日本文が書いてありますが、英語の語順は日本語と違います。まず「だれが」「どうする」を先に決めるのがコツです。
例:「私の兄は毎朝7時に起きます」
→ My brother / gets up / at seven / every morning.
- 主語(My brother)を探す
- 動詞(gets up)をつなぐ
- 場所・時間などの説明をうしろに並べる
この順番を毎回意識するだけで、ミスが大きく減ります。4級では I want to... や It is ... for me to... のような少し長い形も出るので、決まった形を例文で覚えておきましょう。
会話文は「前後の一言」がヒント
会話文の空所補充では、空所のすぐ後ろの返事に注目します。
例:
A: ( ) do you go to school?
B: By bus.
「By bus(バスで)」と答えているので、答えは How(どうやって)だとわかります。同じように、Because... と答えていれば Why、At six. なら What time を選びます。疑問詞と答え方のペアを表にして覚えておくと強い味方になります。
リスニングは「2回放送」を上手に使う
5級・4級のリスニングは、どのパートも放送が2回あります。これは大きなチャンスです。
1回目と2回目で役割を分ける
- 1回目:だれが、どこで、何の話をしているかをざっくりつかむ
- 2回目:数字・曜日・場所など、答えに関係する部分に集中する
1回目で自信がなくても焦らず、2回目で確かめれば大丈夫です。
イラストと選択肢を先に見る
5級のイラスト問題や、4級で選択肢が印刷されている問題は、放送が始まる前に選択肢をさっと見ておきましょう。「時間の問題かな」「場所の問題かな」と予想できるだけで、聞き取りやすさが変わります。
数字と時刻は特訓する
聞き間違いが多いのが数字です。thirteen と thirty、fourteen と forty のように、アクセントの位置で聞き分けるペアは、音声を聞いて何度も練習しておきましょう。
家では、教材の音声を1日10分でいいので毎日流すのがおすすめです。聞いたあとに音声のまねをして声に出すと、耳と口が同時に鍛えられます。
録音型スピーキングテストの準備
4級・5級のスピーキングテストは、面接委員と向き合う形ではなく、録音型です。専用の受験サイトから受験し、画面の指示に従って話した声が録音されます。
出題の流れ
- 5級(約3分):20語程度のパッセージの音読、パッセージについての質問2問、受験者自身についての質問1問
- 4級(約4分):25語程度のパッセージの音読、パッセージについての質問2問、イラストについての質問1問、受験者自身についての質問1問
練習のしかた
- 教科書や問題集の短い英文を、はっきり・ゆっくり音読する
- 家族に簡単な質問をしてもらい、英語の文で答える
たとえば What do you like to do on weekends? と聞かれたら、Tennis. だけでなく I like to play tennis. と主語と動詞のある文で答える練習をしましょう。
録音型なので、黙ってしまうとそのまま時間が過ぎてしまいます。わからないときも、知っている単語で何か答えることが大切です。スマートフォンの録音機能で自分の声を聞き返すと、声の大きさや読み方のくせにも気づけます。
4週間の合格プランとよくある失敗
試験まで約1か月あると想定したメニューです。1日20〜30分を目安にしてください。
4週間メニュー
- 1週目:過去問を1回分、時間を計って解く。間違えた単語を単語カードにする。毎日単語を20個ずつ音声つきで練習。
- 2週目:文法の例文音読(1日5文)と並べ替え問題の練習。リスニングは毎日10分。
- 3週目:もう1回分の過去問に挑戦。4級の人は長文を1日1題読む。
- 4週目:間違えた問題だけを解き直す。スピーキングテスト用に音読と質問への答え方を練習。
よくある失敗
- 単語を目で見るだけ:試験では音で聞くので、必ず声に出す。
- 時間を計らない:4級は長文があるので、単語問題に時間をかけすぎると最後が解けなくなる。
- マークのずれ:問題番号とマーク欄がずれていないか、10問ごとに確認する習慣をつける。
- 過去問を1回解いて終わり:大事なのは解き直し。間違えた問題は「なぜ違うのか」を説明できるまで復習する。
ポイント:5級・4級は「慣れ」の試験でもあります。過去問の形に慣れるほど、本番は落ち着いて解けます。
今日はまず、公式サイトの過去問を1回分ダウンロードして、どのくらい解けるか試してみましょう。



