リップダブとは:ワンカットでつなぐ口パク動画
lip dub は、lip-sync(口パク) と dub(音をかぶせる) を組み合わせた言葉で、音楽に合わせて口パクをしながら、長回し(one take / one continuous shot)で撮影する動画のことです。
特徴をまとめると次のとおりです。
- カメラを止めずに、場所から場所へ移動しながら撮る
- 大勢の人が少しずつ登場し、バトンをつなぐように歌う
- 学校や会社の「紹介動画」として作られることが多い
英語で説明してみましょう。
- A lip dub is a video where people lip-sync to a song in one continuous shot.(リップダブは、ワンカットで曲に合わせて口パクする動画です)
- The camera moves through the whole school.(カメラが学校全体を移動していきます)
ポイント:lip-sync は動詞としても使えます。They're lip-syncing to a pop song.(ポップソングに合わせて口パクしている)
海外の学校のリップダブを英語学習に使う方法
海外の学校のリップダブ動画には、英語学習に使えるポイントがたくさんあります。歌そのものより、映っている「学校」に注目するのがコツです。
見るときの3つの視点
- 場所の英語:hallway(廊下)、gym(体育館)、cafeteria(食堂)、library(図書室)、auditorium(講堂)、parking lot(駐車場)
- 部活・チームの英語:cheerleaders、marching band、drama club、robotics team など、登場するグループを英語で言ってみる
- 看板や掲示物:廊下のポスターやロッカーに貼られたメッセージは、生きた学校英語の宝庫です
実況練習
映像を見ながら、映っている場面を英語で実況します。
- Now they're in the hallway.(今、廊下にいる)
- The band is playing in the gym.(バンドが体育館で演奏している)
- Everyone is waving at the camera.(みんながカメラに手を振っている)
現在進行形の練習にぴったりです。一時停止しながらでOKなので、1本の動画で10文を目標にしましょう。
撮影で使える英語表現 🎥
英語の授業や国際交流でリップダブを作る場面を想定して、撮影現場で使う表現を覚えましょう。
準備
- Let's decide the route first.(まずルートを決めよう)
- Who's going to hold the camera?(誰がカメラを持つ?)
- We need about three minutes of music.(3分くらいの曲が必要だね)
本番直前
- Places, everyone!(みんな、位置について!)
- Ready? Three, two, one... action!(準備いい?3、2、1…アクション!)
- Stay in your spot until the camera passes.(カメラが通り過ぎるまで持ち場にいてね)
撮り直し
- Cut! Let's try that again.(カット!もう一回やろう)
- That was almost perfect. One more take!(ほぼ完璧。もう1テイク!)
- Great job, everyone. That's a wrap!(みんなおつかれさま。撮影終了!)
That's a wrap は「撮影終了」を意味する映像業界の決まり文句で、何かを終えたときに冗談っぽく使うこともあります。
自分たちで作るときの手順
クラスや部活で作る場合の、基本的な流れを紹介します。
- 目的を決める:学校紹介?卒業記念?海外の姉妹校へのメッセージ?
- 許可をとる:先生に相談し、撮影場所や時間の許可をもらう
- ルートを歩く:実際に歩いて、何分かかるかを測る
- パートを割り振る:どの場所で誰が登場するかを決める
- リハーサル:カメラなしで1回、カメラありで1回
- 本番:数テイク撮って一番いいものを選ぶ
英語学習として取り組むなら、動画の最後に英語のメッセージを入れるのもおすすめです。
- Welcome to our school!(私たちの学校へようこそ!)
- Thanks for watching. We hope to meet you someday!(見てくれてありがとう。いつか会えますように!)
海外の学校との交流で「うちの学校を紹介するね」と送れたら、それだけで立派な英語プロジェクトです。
大切な注意点:音楽の権利と写る人のプライバシー
リップダブを作るときに、必ず気をつけたいことが2つあります。
1. 音楽の著作権
市販の曲を使って動画を作り、インターネットで公開する場合、著作権のルールが関わります。校内だけで見るのか、ネットに公開するのかで扱いが変わることもあるため、必ず先生に相談しましょう。フリー音源や、自分たちで作った曲・演奏を使うという選択肢もあります。
2. 写る人のプライバシー(肖像権)
映っている人全員が、公開に同意しているとは限りません。
- 写りたくない人には、映らない役(カメラ係・スタッフ)をお願いする
- 公開する前に、写っている人に確認する
- 制服の校章や名札など、個人や学校が特定される情報に注意する
英語でも言えるようにしておきましょう。
- Is it okay if you appear in the video?(動画に映っても大丈夫?)
- If you don't want to be on camera, you can help behind the scenes.(映りたくなければ、裏方で手伝ってね)
ポイント:楽しい企画ほど、ルールを守ることが大事。「全員が笑顔で見られる動画」を目指しましょう。
公開する場合も、しない場合も、完成した動画は写っている人みんなで一度見る時間をつくると安心です。「ここは使わないでほしい」という声があれば、その部分を編集しましょう。
よくある失敗と1週間の練習メニュー
よくある失敗
- 歌詞を覚えることに夢中になって英語学習にならない:歌詞より、学校の場所や人の動きを英語で言う練習を中心に
- 撮影当日にルートが決まらない:事前に歩いて時間を測るのが成功のカギ
- 許可をとらずに撮り始める:先生と、写る人への確認は必ず先に
1週間ミニメニュー(1日10分)
- 月:学校の場所の英単語を6つ覚える
- 火:海外の学校のリップダブを1本見て、現在進行形で5文実況
- 水:撮影で使う表現(準備・本番)を音読
- 木:撮り直し・終了の表現を音読
- 金:自分の学校のおすすめスポット3か所を英語で紹介する文を書く
- 土:「Welcome to our school!」から始まる30秒の学校紹介を作る
- 日:スマホで自分の紹介文を録音して聞き直す



