本文へ
🔥0
🌍 英語学習

🌏 海外の学校とのオンライン交流の始め方|準備・当日の流れ・英語の活動例

✍️ 原田英語が厳選・執筆🗓 2026-09-28📖 6分🎁 読了で +10XP
画面の向こうに、同じ年ごろの海外の生徒たちがいる。自分の英語が通じて、相手が笑ってくれる。オンライン交流は、生徒にとって「英語を使う理由」を実感できる、かけがえのない機会です。ビデオ通話が身近になった今、海外の学校との交流は以前よりずっと始めやすくなりました。この記事では、はじめてオンライン交流を企画する先生に向けて、準備から当日の流れ、活動例までを順に紹介します。

まず目的を決める

オンライン交流を始める前に、「何のために交流するのか」を明確にします。目的によって、交流の形式や準備の内容が変わります。

  • 英語を使う機会をつくる:自己紹介や質問のやり取りが中心
  • 異文化理解:互いの学校生活や文化を紹介し合う
  • 共同の学び:環境問題など共通のテーマについて意見を交換する

最初は「英語で自己紹介をし、相手に質問する」くらいのシンプルな目的で十分です。一度成功すると、次は相手校と相談しながら内容を深めていけます。

また、交流は一度きりのイベントにするより、事前の準備と事後の振り返りを含めた単元として計画すると、学びが深まります。

ポイント:「交流すること」自体を目的にしない。生徒が何を経験し、何を学ぶかを最初に決めておきます。

相手校の見つけ方と調整

相手校を探す方法

  • 学校や自治体がすでに持っている姉妹校・友好校とのつながり
  • 教育委員会や自治体の国際交流の担当部署への相談
  • 学校間の国際交流を仲介する団体やプログラム
  • ALTや同僚の先生の知り合いの学校

どの方法でも、学校として交流することになるので、管理職に早めに相談し、承認を得てから進めます。

調整で確認すること

  • 時差:授業時間が重なる時間帯があるか。アジア・オセアニアの国は時差が比較的小さく、調整しやすいことが多い
  • 学年・年齢:同じくらいの年齢だと話題が合いやすい
  • 相手の言語環境:相手も英語を外国語として学んでいる場合、互いにやさしい英語で話せる利点がある
  • 使用するツール:両校で使えるビデオ会議ツールを確認する
  • 年間の予定:長期休業や試験期間は国によって大きく異なる

相手校の先生とは、事前に一度オンラインで打ち合わせをしておくと安心です。

機材と個人情報への配慮

機材の準備

  • カメラ:教室全体が映るもの。生徒が発表する時は、発表者の顔が見える位置に
  • マイク:教室の声を拾えるもの。発表者用にハンドマイクがあると聞き取りやすい
  • スピーカー:相手の声が教室全体に聞こえる音量
  • 回線:事前に同じ時間帯・同じ場所で接続テストをする

当日のトラブルに備えて、チャットで連絡をとる方法や、接続が切れた時の再接続の手順を相手の先生と決めておきます。

個人情報への配慮

  • 録画や写真撮影をするかどうか、どう使うかを事前に両校で確認し、学校の方針と保護者の同意の範囲内で行う
  • 生徒のフルネームや連絡先、SNSのアカウントを交換させない(学校のルールに従う)
  • 画面に映る掲示物などに、個人情報が含まれていないか確認する
  • 交流後に生徒同士が個人的につながる場合のルールも、事前に伝えておく

ポイント:技術的な準備と同じくらい、個人情報のルールづくりが大切。管理職や情報担当の先生と一緒に確認しましょう。

事前準備:生徒が話せるようにする

当日に生徒が固まってしまわないよう、事前の準備を丁寧に行います。

自己紹介の準備

  • Hello! My name is Yui. I'm fourteen years old.
  • I like drawing and playing the piano.
  • My favorite food is ramen.
  • Nice to meet you!

原稿を書くだけでなく、ペアで何度も練習します。

質問の準備

相手に聞きたいことを、一人2〜3個準備させます。

  • What do you usually eat for lunch at school?
  • What subjects do you like?
  • What do you do after school?
  • What is popular among students in your country?

紹介の準備

グループで、自分たちの学校や地域を紹介するスライドを作ります。写真を多めに、文字は少なめに。

  • This is our school. We have about 300 students.
  • This is our town. It is famous for its apples.

聞き返しの練習

相手の英語が聞き取れなかった時のために、次の表現を練習しておきます。

  • Sorry, could you say that again?
  • Could you speak more slowly, please?
  • Do you mean ___?

当日の流れの例(45〜50分)

  1. あいさつ(5分):両校の先生があいさつ、全員で Hello! と手を振る
  2. 学校紹介(10分):両校のグループがスライドで学校や地域を紹介
  3. 自己紹介と質問タイム(20分):数人ずつ画面の前に出て自己紹介し、相手に質問する
  4. ミニ活動(10分):互いの言葉であいさつを教え合う、簡単なクイズを出し合うなど
  5. お別れ(5分):Thank you! See you next time! と感想を一言ずつ

当日の工夫

  • 司会役の生徒を決め、進行も英語で行う(Next, Group 2 will introduce our town.)
  • 画面の前に出ない生徒には、相手の発言からキーワードをメモする役割を与える
  • 先生は、聞き取れなかったやり取りを必要に応じてフォローする

ミニ活動のアイデア

  • Show and Tell:身の回りの物を一つ見せて説明する
  • Quiz:Which is the most popular sport in Japan? のような選択式クイズ
  • Same or Different:互いの学校生活について、同じ点と違う点を探す

事後の振り返りとよくある失敗

事後の振り返り

交流の後の授業で、次のような振り返りを行います。

  • 相手について新しく知ったことを3つ書く
  • 自分の英語が通じた瞬間、通じなかった瞬間を振り返る
  • 次の交流でやってみたいことを書く
  • 相手校にお礼のメッセージやビデオレターを送る

よくある失敗

  1. 接続トラブルで時間がなくなる:事前の接続テストと、トラブル時の代替手段(チャットでのやり取りなど)を準備しておく
  2. 一部の生徒だけが話す:全員が何らかの役割を持つように計画する
  3. 質問が同じものばかりになる:事前に質問をクラスで共有し、重複を調整する
  4. 準備した原稿を読むだけで終わる:質問タイムでは、相手の答えに対する反応(Wow! / That's interesting!)や追加の質問を促す
  5. 一回で終わってしまう:一度だけで終わらず、学期に一度など継続的な交流にすると、関係が深まり、生徒の成長も見えやすくなります

まずは小さく始める

オンライン交流は、準備に手間がかかるように見えますが、最初から大きな企画にする必要はありません。

  • ステップ1:ビデオレターの交換から始める(リアルタイムの接続が不要で、時差の心配もない)
  • ステップ2:少人数のグループで、短時間のリアルタイム交流をする
  • ステップ3:クラス全体での交流や、共同プロジェクトに発展させる

今週できることとして、まずは管理職に「オンライン交流をしてみたい」と相談し、学校や自治体に既存のつながりがないか確認してみてください。

ポイント:画面の向こうの「同世代の相手」は、どんな教材よりも生徒の英語を使う意欲を引き出します。ビデオレター1本からでも、交流は始められます。

📺 このコラムと一緒に見たい動画

✅ 今日からやること

よくある質問

時差が大きい国の学校とは交流できませんか?
リアルタイムの交流が難しい場合は、ビデオレターやメッセージの交換という形で交流できます。互いに都合のよい時間に録画し、送り合う方法なら、時差を気にせず続けられます。
生徒の英語力が低くて不安です。
事前に自己紹介と質問を十分に練習し、聞き返しの表現も準備しておけば、短いやり取りでも成立します。相手も英語を学んでいる国の学校なら、互いにやさしい英語で話せるので、はじめての交流に向いています。
交流の相手校はどうやって探せばいいですか?
まず学校や自治体の既存の姉妹校・友好校を確認し、次に教育委員会の国際交流担当や、学校間交流を仲介する団体に相談する方法があります。いずれの場合も、管理職の承認を得てから進めましょう。
✍️
英語の神動画図鑑 編集部(原田英語)
原田英語が、現場の英語教師の目で世界の英語学習動画と勉強法を厳選。紹介文・コラムはすべてオリジナルで書いています。運営者について・お問い合わせ

次に読むなら