本文へ
🔥0
🌍 英語学習

🖼️ 英語の教室掲示と英語環境づくり|教室英語・ワードウォール・掲示のアイデア

✍️ 原田英語が厳選・執筆🗓 2026-09-28📖 6分🎁 読了で +10XP
英語科の教室や廊下の掲示板。年度初めに貼った掲示物が、年度末まで色あせたまま…ということはありませんか。掲示は「飾り」ではなく、授業の外でも生徒が英語に触れ、使うための道具です。この記事では、学びにつながる掲示のアイデアと、教室に英語の空気をつくる日々の工夫を、中学・高校の英語の先生向けに紹介します。専用の英語教室がない場合でも使えるアイデアを中心にしています。

掲示の目的を3つに分ける

掲示物をつくる前に、「何のための掲示か」を考えます。英語の掲示は、大きく3つの目的に分けられます。

  1. 使うための掲示:授業中に生徒が見て、実際に使う表現や語彙(クラスルームイングリッシュ、会話の型、ワードウォールなど)
  2. 見通しのための掲示:授業の流れ、単元の目標、提出物の予定など
  3. 認めるための掲示:生徒の作品、自主学習ノートの工夫、コンテストの成果など

特に大切なのは、1の「使うための掲示」です。授業中に「わからない時は、あそこを見て」と指させる掲示があると、生徒は自分で助けを得られるようになります。

ポイント:掲示物は、授業中に先生が指さして使ってはじめて生きる。「貼ったまま」にしないことが一番のコツです。

使うための掲示①:クラスルームイングリッシュ

生徒が授業中に使う表現を掲示すると、日本語に頼らずにやり取りできる場面が増えます。

生徒が使う表現の例

  • 困った時
  • Could you say that again, please?
  • How do you say ___ in English?
  • What does ___ mean?
  • I don't understand. Could you help me?
  • ペアワークで
  • Let's start. / Your turn.
  • Me too! / Really? / That's interesting.
  • Can you give me an example?
  • 授業の中で
  • I'm finished. / I need more time.
  • May I go to the restroom?
  • Excuse me, I don't have a worksheet.

掲示のコツ

  • 教室の前方か、生徒の視線が向きやすい場所に貼る
  • 文字は大きく、1枚に載せる表現は5〜6個まで
  • イラストや吹き出しを添えると、意味が伝わりやすい
  • 最初に貼る時に、一つずつ練習してから使い始める

授業中に生徒が日本語で「もう一回言って」と言ったら、掲示を指さして Could you say that again? と言い直してもらう。これを繰り返すと、自然に使えるようになります。

使うための掲示②:ワードウォールと会話の型

ワードウォール

ワードウォールは、単語カードを壁に貼っていく掲示です。単元で学んだ重要語を少しずつ追加していきます。

  • 単元ごとに色を分ける、品詞ごとにまとめるなど、整理の仕方を決める
  • 生徒がライティングで使いたい単語を探せるよう、アルファベット順に並べるのも一案
  • 学期の終わりに、よく使った単語を生徒に投票させるなど、ワードウォールを使った活動も

気持ちや意見を表す表現

ライティングやスピーキングで使える表現を、テーマ別に掲示します。

  • 気持ち:happy, excited, nervous, tired, surprised, disappointed
  • 意見:I think ___. / In my opinion, ___. / I agree / disagree because ___.
  • つなぎの言葉:First, / Second, / Also, / However, / So, / For example,

会話の型

ペアワークでよく使う会話の流れを、ポスターにします。

  • A: Hi! How are you?
  • B: I'm good. How about you?
  • A: Pretty good. What did you do last weekend?
  • B: I ___. How about you?

授業でこの型を使うたびに、ポスターを指さして確認します。

見通しと認めるための掲示

見通しのための掲示

  • 今日の授業の流れ:ホワイトボードの端や小さな掲示板に、Today's Plan として書く
  • 単元の目標:Can-Doの形で。例:I can talk about my weekend.
  • 提出物カレンダー:自主学習ノートや課題の提出日を月ごとに示す

見通しがあると、生徒は安心して取り組めます。特に、急な変化が苦手な生徒にとっては大きな支えになります。

認めるための掲示

  • 英作文やポスターなど、生徒の作品を掲示する(本人の了解を得て)
  • 自主学習ノートのよい工夫をコピーして紹介する
  • Word of the Week として、生徒が見つけた面白い英単語を毎週1つ紹介する

作品を掲示する時は、上手な作品だけでなく、工夫が光る作品や、以前より伸びた作品も選びます。「先生はこういうところを見ている」というメッセージになります。

掲示以外の英語環境づくり

英語の空気は、掲示だけでなく、日々の小さな習慣からもつくられます。

  1. 始業の英語ルーティン

毎回の授業の始めに、同じ流れの英語のやり取りをする。

  • T: Good morning, everyone. How are you today?
  • S: I'm fine / sleepy / hungry...
  • T: What's the date today? What day is it?

決まった流れがあると、英語で始めることが当たり前になります。

  1. BGMや音声

授業の始まる前に英語の歌を流す。休み時間の終わりに流す曲を決めておくと、切り替えの合図にもなります。

  1. Question of the Day

黒板の端に毎日一つ英語の問いを書く。例:What's your favorite snack? 答えを付箋で貼れるようにすると、休み時間にも英語に触れられます。

  1. 英語のミニ図書コーナー

教室の一角に、英語の絵本や段階別読み物を数冊置く。図書室から期間限定で借りてきてもよいでしょう。

よくある失敗と今週のアクション

よくある失敗

  1. 貼りっぱなしになる:年度初めに貼ったまま一度も使わない掲示は、やがて風景になります。月に一度は見直し、授業で使っているかを確認しましょう
  2. 情報を詰め込みすぎる:1枚の掲示に多くの情報を載せると、読まれません。一つの掲示に一つの目的を
  3. 先生だけでつくる:生徒と一緒につくった掲示は、生徒がよく見ます。ワードウォールのカードを生徒に書いてもらうのも一案です
  4. 専用教室がないからとあきらめる:ホームルーム教室でも、小さなラミネートカードを持ち込んで黒板に貼る、授業の時だけ使う掲示を用意するなど、工夫できます

今週のアクション

  • 教室の掲示物を見渡し、「使うため」「見通しのため」「認めるため」のどれに当たるか分類する
  • クラスルームイングリッシュの掲示を1枚つくり、授業で一つずつ練習する
  • 始業の英語ルーティンを決め、1週間続けてみる

ポイント:英語環境づくりは、大がかりな準備より「毎日使う」ことが大切。まずは1枚の掲示と、1つのルーティンから始めてみましょう。

📺 このコラムと一緒に見たい動画

An introduction to English as a Lingua Franca: ELFpron speaks to Professor Jennifer Jenkins
An introduction to English as a Lingua Franca: ELFpron speaks to Professor Jennifer Jenkins
先生向け★★★殿堂入り
フォニックスアルファベットジングル A to Z~『フォニックスチャンツ DVD』より~【mpi松香フォニックス公式】
フォニックスアルファベットジングル A to Z~『フォニックスチャンツ DVD』より~【mpi松香フォニックス公式】
先生向け★★★殿堂入り

✅ 今日からやること

よくある質問

専用の英語教室がなく、掲示ができません。
黒板に貼れるマグネット付きのカードや、授業の時だけ掲示するポスターを持ち運ぶ方法があります。また、ワークシートやノートの表紙裏にクラスルームイングリッシュを印刷しておけば、生徒一人ひとりの手元が掲示板になります。
掲示物づくりに時間をかけられません。
すべてを手作りする必要はありません。生徒に単語カードを書いてもらう、授業で作った作品をそのまま掲示するなど、授業の流れの中で掲示物が増えていく仕組みにすると、準備の負担を減らせます。
高校生に掲示物は子どもっぽくないですか?
イラスト中心にせず、ディスカッションで使う表現や、論理的なつなぎの言葉、ライティングの評価基準など、高校生の活動に役立つ内容にすれば、実用的な掲示として活用されます。
✍️
英語の神動画図鑑 編集部(原田英語)
原田英語が、現場の英語教師の目で世界の英語学習動画と勉強法を厳選。紹介文・コラムはすべてオリジナルで書いています。運営者について・お問い合わせ

次に読むなら