中1英語は「文の骨組み」を作る1年
中1で学ぶ内容は、そのあと3年間の英語すべての土台になります。中でも大事なのは、英語の文には必ず主語と動詞があるという骨組みです。
日本語では「昨日、公園行った」のように主語を省略できますが、英語では I went to the park yesterday. のように、主語(I)と動詞(went)を必ず入れます。この感覚が身についていないと、どれだけ単語を覚えても文が作れません。
中1で出てくる主な文法は次のとおりです(教科書によって順番は少し違います)。
- be動詞(am / is / are)
- 一般動詞と三人称単数のs
- 名詞の複数形
- 疑問詞(what / who / where / when など)
- 命令文、can
- 現在進行形
- 一般動詞の過去形
ポイント:中1は「たくさん覚える学年」ではなく「文の作り方を体で覚える学年」です。
つまずき①② be動詞と一般動詞の混同
① 1つの文に動詞を2つ入れてしまう
中1でいちばん多い間違いがこれです。
- × I am play tennis.
- ○ I play tennis.(私はテニスをする)
「私は=I am」と覚えてしまうと起こります。be動詞は「〜です」「〜にいる」という意味の動詞なので、play という別の動詞があるときは使いません。
② 疑問文・否定文の作り方がごちゃまぜ
- be動詞の文:Are you hungry? / I am not hungry.
- 一般動詞の文:Do you like cats? / I don't like cats.
× Do you are hungry? や × I am not like cats. のような混ざった形がよく見られます。
直し方
文を作る前に「この文の動詞は何?」と自分に聞くクセをつけましょう。動詞に下線を引き、それが am / is / are なのか、それ以外なのかを確認するだけで、ミスは大きく減ります。
- She is a student.(動詞=is → be動詞の文)
- She walks to school.(動詞=walks → 一般動詞の文)
つまずき③④ 三単現のsと複数形
③ 三単現のsを忘れる
主語が「三人称(I・you以外)」で「単数」で、「現在」の文のとき、一般動詞に s をつけます。
- My brother plays the guitar.(兄はギターをひく)
- Yuki has a dog.(ユキは犬を飼っている)
- He watches TV every night.(彼は毎晩テレビを見る)
have → has、watch → watches のような変化もセットで覚えましょう。疑問文・否定文では does / doesn't を使い、動詞は元の形に戻ります。
- Does your sister like music?(×likes)
④ 名詞の複数形を忘れる
日本語は「ネコが3匹」と言っても名詞の形は変わりませんが、英語では変わります。
- I have two cats.(×two cat)
- There are many boxes in the room.
直し方
主語に丸をつけ、「三人称?単数?」を毎回チェックする練習を1週間続けましょう。最初は時間がかかっても、自然に目が主語へ向くようになります。
つまずき⑤⑥⑦ 疑問詞・語順・つづり
⑤ 疑問詞の文の語順
疑問詞は文の先頭に置き、そのあとは普通の疑問文の形になります。
- What do you have in your bag?(かばんに何を持っているの?)
- Where does your aunt live?(おばさんはどこに住んでいるの?)
× What you have? のように、do / does が抜けやすいので注意しましょう。
⑥ 日本語の順番で英語を並べる
「私は毎朝7時に起きます」を英語にすると、I get up at seven every morning. 英語は「だれが→どうする→何を→どこで→いつ」の順が基本です。日本語と逆になる部分が多いので、最初は「主語+動詞」を先に書く、とだけ決めておくと安定します。
⑦ 単語のつづりが書けない
小学校では単語を「聞いて言う」ことが中心だったため、中1で急に「書く」ことが求められて苦戦する人は少なくありません。Wednesday、February、beautiful のように、読み方とつづりがずれる単語は特に要注意です。
直し方:つづりは「音で区切って覚える」のがコツ。Wed-nes-day(ウェド・ネス・デイ)のように、わざとローマ字読みで区切って覚えるのも一つの方法です。
1週間の立て直しメニュー
中1の内容でつまずいていると感じたら、次の1週間メニューで土台を固め直しましょう。1日20〜30分で取り組めます。
- 1日目:be動詞の文(肯定・疑問・否定)を5文ずつ書く
- 2日目:一般動詞の文(肯定・疑問・否定)を5文ずつ書く
- 3日目:be動詞と一般動詞をまぜた問題を10問。動詞に下線を引いてから解く
- 4日目:三単現のsの文を、家族や友だちを主語にして5文作る
- 5日目:疑問詞(what / where / when / who)の疑問文を1つずつ作り、自分で答える
- 6日目:教科書の最初の3課を音読。わからない文に印をつける
- 7日目:1〜6日目で間違えた文だけ、もう一度書く
自分で作る例文のヒント
自分の生活を題材にすると、覚えやすく、英作文の練習にもなります。
- My mother makes lunch every morning.(母は毎朝お弁当を作る)
- Is your school near the station?(あなたの学校は駅の近く?)
- I don't eat breakfast on Sundays.(日曜は朝ごはんを食べない)
ポイント:「わかる」だけで終わらせず、必ず自分で1文作ってみる。作れたら本当にわかっている証拠です。
保護者の方へ:中1で声をかけたいタイミング
中1の英語は、つまずきが小さいうちに気づけるかどうかがとても大切です。保護者の方は、次のサインに注目してみてください。
- 小テストの点数が急に下がった
- 教科書の音読を聞いてみると、読めない単語が多い
- 「英語きらい」と言い始めた
こうしたサインが見えたら、「どこがわからないの?」と聞くより、「今の単元の例文を1つ読んで聞かせて」と頼んでみてください。読めない・意味が言えない場所が、つまずきの場所です。
英語が得意でなくても、「聞き役」になるだけで子どもの学習は大きく変わります。音読を1日1回聞いてあげるだけでも、続ける力になります。
中1のつまずきは、早く気づけば1〜2週間で十分取り戻せます。まずは今日、教科書のいちばん最初のページを開いて、声に出して読んでみましょう。スラスラ読めたら、そこはもう大丈夫な場所です。



