中2で文法の「数」と「質」が一気に上がる
中1では、主語と動詞を中心にした短い文を学びました。中2になると、文が長くなり、1つの文の中に動詞が2つ以上出てくるようになります。
たとえば、I want to visit Kyoto because I like old temples. という文には、want・visit・like という3つの動詞が入っています。この文を読めるかどうかは、「to visit」や「because」が文の中でどんな役割をしているかがわかるかどうかにかかっています。
多くの教科書で中2に扱われる主な単元はこちらです(順番や学年は教科書によって異なります)。
- 過去進行形、未来の表現(will / be going to)
- 助動詞(must / have to / should / may など)
- 不定詞(to+動詞の原形)と動名詞(〜ing)
- 接続詞(when / if / because / that)
- 比較(比較級・最上級・as 〜 as)
- There is / are 構文
- 受け身(be動詞+過去分詞)
ポイント:中2文法は「文を長くする道具」を手に入れる単元です。道具の使い方がわかれば、長文も英作文も一気に楽になります。
不定詞と動名詞:いちばん差がつく単元
不定詞は、中2で最もつまずく人が多い単元の一つです。理由は、同じ「to+動詞の原形」なのに、意味が3種類あるからです。
不定詞の3つの使い方
- 名詞的用法(〜すること):I like to draw pictures.(絵を描くことが好き)
- 副詞的用法(〜するために):She went to the library to study.(勉強するために図書館へ行った)
- 形容詞的用法(〜するための):I have a lot of homework to do.(やるべき宿題がたくさんある)
見分けるコツは、to の前に何があるかを見ることです。動詞のすぐ後なら名詞的、文がいったん完成した後なら副詞的、名詞のすぐ後なら形容詞的、というのが目安です。
動名詞との使い分け
enjoy・finish のあとは動名詞、want・hope のあとは不定詞、というように、動詞によって後ろの形が決まっています。
- We enjoyed playing volleyball.(×enjoyed to play)
- I want to be a nurse.(×want being)
この組み合わせは理屈より「例文ごと暗記」が確実です。
比較と接続詞:文を読み取る力が試される
比較
比較は、形の変化(-er / -est、more / most)と、不規則な変化(good → better → best)を覚えることが中心です。
- This river is longer than that one.
- Soccer is more popular than baseball in my class.
- Mika sings the best in our class.
よくある間違いは × more taller のように、more と -er を重ねてしまうこと。長い単語は more、短い単語は -er と、両方は使わないことを押さえましょう。
接続詞
接続詞は、2つの文をつなぐ「のり」の役目をします。
- When I got home, my sister was cooking.(家に帰ったとき、姉は料理をしていた)
- I think that English is fun.(英語は楽しいと思う)
- If it rains tomorrow, we will stay home.(明日雨なら家にいる)
if や when の文では、未来のことでも現在形を使う(×If it will rain)というルールが、定期テストでよく問われます。
受け身と助動詞:形をセットで覚える
受け身(受動態)
受け身は「〜される」を表す形で、be動詞+過去分詞で作ります。
- This temple was built about 400 years ago.(この寺は約400年前に建てられた)
- English is spoken in many countries.(英語は多くの国で話されている)
ここでつまずく大きな原因は、過去分詞を覚えていないことです。build → built → built、speak → spoke → spoken のような不規則動詞の変化表は、受け身の前に必ず固めておきましょう。1日10個ずつ、「原形・過去形・過去分詞」を声に出して言う練習がおすすめです。
助動詞
must と have to、should、may など、似た意味の助動詞が並びます。
- You must wear a helmet.(ヘルメットをかぶらなければならない)
- You don't have to bring lunch tomorrow.(明日は弁当を持ってこなくてよい)
must not(〜してはいけない)と don't have to(〜しなくてよい)は意味がまったく違うので、ペアで覚えるのが鉄則です。
中2文法の勉強法と1週間の復習プラン
単元ごとの勉強の流れ
- 教科書の基本文を音読して、丸ごと覚える
- 参考書でルールを確認し、「ルール1行」をノートに書く
- 問題集で練習。間違えたら、なぜ間違えたかを一言メモ
- 自分の生活を題材に、その文法を使った文を2つ作る
特に4番目が大切です。たとえば不定詞なら、I get up early to walk my dog.(犬の散歩をするために早起きする)のように、自分のことを書くと記憶に残ります。
1週間の復習プラン(中2文法の総点検)
- 月:不定詞3用法の例文を1つずつ暗唱
- 火:動名詞と不定詞の使い分け問題10問
- 水:比較の変化(-er / more / 不規則)を表にまとめて音読
- 木:接続詞 when / if / because / that で1文ずつ作文
- 金:不規則動詞の変化表を20個テスト
- 土:受け身の文を能動態から書きかえる練習10問
- 日:1週間で間違えた問題だけをもう一度
ポイント:中2文法は単元の数が多いので、「週に1回、全部をまとめて触る日」を作ると忘れにくくなります。
よくある失敗と、中3につなげるコツ
中2でよく見られる失敗を3つ紹介します。
- 「なんとなく」で問題を解く
選択問題を勘で選んで正解すると、わかったつもりになってしまいます。正解した問題でも「なぜこれが正解か」を一言で言えるかチェックしましょう。
- 不規則動詞を後回しにする
過去形・過去分詞があいまいだと、受け身、そして中3の現在完了でまた苦しみます。中2のうちに固めておくのが一番ラクです。
- 長い文を訳すときに区切らない
接続詞や不定詞が入った文は、スラッシュ(/)で区切りながら読むと意味が取りやすくなります。
- I went to the park / to take pictures / because the flowers were beautiful.
中2で手に入れた「文を長くする道具」は、中3の関係代名詞や現在完了、そして高校入試の長文で必ず役に立ちます。今日は、不定詞の3つの例文を声に出して言えるか試してみましょう。言えたら、中2の山場はもう半分越えています。



