英語面接は「準備の量」で差がつく
英語面接というと、流暢な英語が必要だと思うかもしれません。もちろん英語力は大切ですが、面接官が見ているのは英語そのものだけではありません。
- 質問の意図を理解して答えているか
- 自分の経験や強みを、具体的に説明できるか
- 仕事や学びへの意欲が伝わるか
これらは、事前の準備でかなりカバーできる部分です。頻出質問に対して、自分の答えの骨組みを英語で用意しておけば、本番で頭が真っ白になるリスクを大きく減らせます。
ただし、答えを一語一句暗記するのはおすすめしません。棒読みになりやすく、少し違う聞き方をされると対応できなくなるからです。要点とキーワードを覚えて、その場で組み立てられるように練習しましょう。
ポイント:流暢さより「具体的で、準備されている答え」。これが英語面接の評価を大きく左右します。
頻出質問①:Tell me about yourself.
英語面接の最初によく聞かれるのが Tell me about yourself.(自己紹介をしてください)です。これは経歴を全部話す質問ではなく、「この仕事に関係のある自分」を短く伝える場面です。
答え方の型(現在→過去→未来)
- 現在:今の仕事・立場
- 過去:関連する経験や実績
- 未来:なぜこの仕事・学校に興味があるか
回答例(転職の場合)
I'm currently working as a sales representative at a software company in Tokyo. Over the past four years, I've worked with many overseas clients, and I found that I really enjoy building long-term relationships with customers. Now, I'd like to take on a more global role, and that's why I'm very interested in this position.
回答例(学生の場合)
I'm a third-year student majoring in environmental science. Last summer, I did an internship at a local recycling center, where I helped analyze waste data. That experience made me want to work on sustainability projects, so I applied for this program.
1分以内を目安に、最後は応募先への関心で締めるのがコツです。
STARで経験を具体的に話す
Tell me about a time when you ...(〜したときのことを話してください)という形の質問はよく使われます。こうした経験を問う質問には、STARという型が便利です。
- S(Situation):どんな状況だったか
- T(Task):自分の役割・課題は何だったか
- A(Action):自分が具体的に何をしたか
- R(Result):どんな結果になったか、何を学んだか
質問例
Tell me about a time when you solved a problem as a team.
回答例
- S: In my university club, we were planning a charity event, but only a few people signed up two weeks before the event.
- T: As the leader, I needed to find a way to get more participants.
- A: I suggested that we post short videos on social media and ask each member to invite three friends. I also changed the event time to the weekend.
- R: In the end, more than eighty people joined, and we raised twice as much money as the year before. I learned that small changes can make a big difference.
特に大事なのは A(自分が何をしたか) です。We ばかりでなく、I suggested / I organized のように、自分の行動を主語 I で語りましょう。
その他の頻出質問と逆質問
よく聞かれる質問
- Why do you want to work here?(なぜここで働きたいのですか?)→ 企業・学校について調べたことを1つ具体的に入れる。
- What are your strengths?(あなたの強みは?)→ 強み+それを示す短いエピソード。
- What is your weakness?(あなたの弱みは?)→ 弱み+改善のためにしていること。
- Where do you see yourself in five years?(5年後どうなっていたいですか?)→ 応募先での成長とつなげる。
弱みの回答例
I sometimes spend too much time on details. To improve this, I now set a time limit for each task and check my priorities every morning.
弱みを言ったら、改善の行動まで話すのがポイントです。
逆質問(Do you have any questions for us?)
面接の最後には、こちらから質問する機会があることが多いです。何も聞かないより、1〜2個用意しておきましょう。
- What does a typical day look like for this position?(この職種の典型的な1日はどんな感じですか?)
- What kind of person does well on this team?(どんな人がこのチームで活躍していますか?)
- What are the next steps in the process?(選考の次のステップは何ですか?)
よくある失敗とオンライン面接の注意点
よくある失敗
- 答えが長すぎる:緊張すると話が止まらなくなりがち。1つの質問に1〜2分以内が目安です。
- 抽象的すぎる:I'm a hard worker. だけでは伝わりません。具体的なエピソードを。
- 聞き取れなかったのに推測で答える:Could you rephrase the question? と聞き返しましょう。
- 謙遜しすぎる:My English is not good, but ... から始めると、自信がない印象になりやすいです。
考える時間がほしいとき
- That's a good question. Let me think for a moment.
- Could I take a second to think about that?
少し考えてから答えるのは、まったく問題ありません。
オンライン面接の注意点
- カメラの高さを目線に合わせ、背景を整える
- 事前にマイクと通信状況をテストする
- 回答メモは画面の近くに置いてもよいが、読み上げはしない
- 音声が途切れたら Sorry, I think the connection was lost for a moment. と伝える
面接までの1週間の準備メニュー
- 1日目:応募先について調べ、「なぜここか」を日本語で3行にまとめる。
- 2日目:Tell me about yourself. の答えを「現在→過去→未来」で作り、1分で話す練習。
- 3日目:STARのエピソードを2つ(チームワーク・困難を乗り越えた経験)作る。
- 4日目:強み・弱み・5年後の質問の答えを作る。
- 5日目:すべての回答を録画し、長さ・目線・話すスピードをチェック。
- 6日目:オンライン英会話や友人に面接官役を頼み、模擬面接。予想外の質問にも答えてみる。
- 7日目:逆質問を2つ準備し、全体を通しで1回練習。前日は早めに休む。
まとめ
英語面接は、完璧な英語より、準備された具体的な答えが評価につながりやすい場面です。STARの型で経験を話し、弱みには改善の行動を添え、最後に逆質問で意欲を示しましょう。
今日はまず、Tell me about yourself. の答えを「現在→過去→未来」の3文で書いてみてください。それが面接準備のいちばん大事な土台になります。



